贅沢すぎる講師陣によるトップレベルの実践的教育
四国学院大学で、演劇と舞台について学んでみませんか
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この度、四国学院大学に、中四国地区初の、本格的な演劇コースが誕生します。 現行の「身体表現と舞台芸術マネジメント」を大きく発展させ、四国にいながら、東京と世界の最先端の演劇やダンスに触れ、学ぶことができる画期的なコース(メジャー)を開設します。 プロの俳優を目指す学生には、一線級の演出家たちが、東京を始め全国各地から香川を訪れ、集中講義を行います。週の前半を基礎訓練や演劇史などの授業、後半をワークショップ型の集中講義に充てることで、地域のハンデを克服する画期的なプログラムを作りました。 他にも、総合大学の強みを生かし、地域の文化活動を担える人材の育成、これから盛んになっていく演劇教育やコミュニケーション教育を支える人材の育成、一般企業への就職でも、学生がこの大学で培った表現力や問題解決能力が大きな助けとなるでしょう。東京に行かなくても、豊かな自然に囲まれた、安全、清潔な美しいキャンパスで、存分に演劇に打ち込める環境がここにはあります。 私たち、教師陣は、皆さんの夢を叶えるために、あらゆる努力を惜しみません。 四国学院大学 客員教授・学長特別補佐 平田 オリザ |
ドラマ・エデュケーションの紹介
1.新しいカリキュラム
四国学院大学は、2010年度から、2年次より専門科目を選択できる「メジャー(専攻)制度」を開始しました。
その中で特に「身体表現と舞台芸術マネジメント・メジャー」(略称・「演劇コース」)を拡充し、四国にいながら、東京と世界の最先端の演劇やダンスに触れ、学ぶことができる画期的なコースを開設することとなりました。
このコースは、単なる俳優養成のための機関ではありません。
総合大学の強みを生かし、舞台芸術を軸にしながら、豊かな教養を身につけ、国際社会に通用するしなやかな強さを持った学生を育てていきたいと私たちは考えています。
才能と、努力を惜しまない学生には、四国にいてもプロの俳優を目指せる道と、チャンスを用意します。東京や大阪から、最先端の演出家が教員としてカリキュラムに参加します。
しかし、当たり前のことですが、この大学で学んだからといって、すべての学生がプロの俳優になれるわけではありません。総合大学の責務として、たとえプロの俳優になれなくても、この四国学院大学で演劇やダンスを学んだことを誇りとし、その時間を無駄にせずに将来の進路を決めていけるように、きめ細かい指導を用意します。
各地の公共劇場や文化財団への就職。コミュニケーション教育や演劇教育に携わる指導者の道。あるいは、街作りや福祉活動に、演劇の経験を生かしてNPOなどで活躍する方向。もちろん一般企業への就職においても、この大学で身につける表現力やコミュニケーション能力は、学生にとって強い力を発揮することになるでしょう。
四国学院大学「身体表現と舞台芸術マネジメント」メジャーは、そういった様々な進路の可能性が開かれた、まったく新しい演劇教育の場を目指します。
2.実践的な講師陣と、細かな基礎訓練
プロフェッショナルな俳優になるためには、その才能を生かしてくれる優れた演出家に出会う必要があります。さらに、日本の演劇界の多様性に対応するためには、様々な演出家の指導を直接受けることが、俳優への第一歩になります。これまで地方都市には、その機会が決定的に不足していました。
四国学院大学では、一週間の前半を、通年の基礎訓練や、演劇史など座学の時間とし、週の後半を実技の時間とする独自のカリキュラムで、東京から来る講師陣から集中して授業を受講できるシステムを提供します。
この講師陣の中には、名前だけ、看板だけの教員は一人もいません。全員が、実際に集中講座を持って指導を行います。
また、この講師陣の中から、何名かが香川に長期滞在し、毎学期、学生たちと作品を作ります。プロの演出家と、真剣に向き合う時間は、学生たちにとって、かけがえのない経験となるでしょう。
新劇から小劇場まで、学生は授業を自由に組み合わせ、様々な形の演出方法に実際に触れることができるプログラムとなっています。「自分がどんなスタイルの舞台に立ちたいのか」という俳優にとって最も重要な判断を、学生一人ひとりが自分自身で下せるように、在学中に一人でも多くの優秀な演出家と出会う機会を保証します。
体系的な演技指導と、多様な演技スタイルの実践という、二つの異なった方向を、バランスよく考慮したプログラムとなっています。
四国学院大学には、最先端の舞台システムを実地で学べる小劇場ホール「ノトススタジオ」が完備されています。
また、夏期、春期休暇などを利用して、東京への観劇体験ツアーを組み、最先端の舞台に触れる機会を廉価で提供します。
3.地域の演劇活動の中核となる人材の育成
今年度中にも「劇場法」が制定され、地域の公共ホールが、創造活動を担うようになると言われています。
今後、日本でも、地域における演劇創造活動がいっそう盛んになっていくことが予想されます。ただし、地域で活動する演劇人は、専門的な技術だけではなく、演劇に関する様々な「知恵」が求められます。
本コースでは、今後、演劇人が地域社会で活動していくためには、どのような演劇的な「知恵」が必要なのかを、外国の先進事例などを含めて伝えていきます。日本の現状を見据えつつ、新しいアートマネジメントの可能性も探っていきたいと思います。
卒業後、あるいは将来的に、地域に戻っての活動を希望する学生は、ワークショップなどの指導法や、地域行政との関わり方なども学びます。実例をあげながら、また実際に一般市民とのワークショップなどを経験しながら、今後の地域における演劇活動の中核を担える演劇人を輩出していきたいと考えています。
地域の自治体とも連携し、学生時代から、公共の文化施設などでの職業体験ができるインターンシップを充実させていきます。
4.教育普及活動
今年度から全国で「コミュニケーション推進事業」が始まり、全国で、演劇やダンスによるコミュニケーション教育が本格化しつつあります。
また、国語教育の新指導要領に「話し言葉」「音声言語」が、重点課題とされるなど、今後、幼児教育、初等教育において、演劇や、演劇的な思考法の果たす役割は小さくないと考えられます。
四国学院大学では、総合大学の利点を生かして、教員や保育士の資格を取りながら、演劇を学校教育に生かしていけるような人材を育成します。
実際に、小中学校に出かけて授業を体験したり、障害者とのワークショップなど、演劇教育の様々な可能性を探っていきます。
演劇界の第一線で活躍する本学講師陣
講師名 | 本学での担当授業(2018年度) | |
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客員教授 | 平田 オリザ (劇作家、演出家、大阪大学特任教授、東京藝術大学COI推進機構特任教授、岸田國士戯曲賞受賞) |
演劇創作演習Ⅰ 文化芸術政策と地域創造 パフォーミング・アーツの世界Ⅰ パフォーミング・アーツの世界Ⅱ |
本広 克行 (映画監督、「踊る大捜査線シリーズ」「UDON」など、香川県文化芸術選奨受賞) |
映像と演技 | |
鴻上 尚史 (作家、演出家、岸田國士戯曲賞受賞) |
パフォーミング・アーツ特論 | |
講師 | 糸井 幸之介 (劇作家、演出家、音楽家、FUKAIPRODUCE羽衣) |
身体表現ワークショップⅢ |
岩井 秀人 (劇作家、演出家、俳優、ハイバイ主宰、向田邦子賞受賞、岸田國士戯曲賞受賞) |
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岩城 保 (舞台照明家、埼玉県立芸術総合高校非常勤講師) |
舞台技術基礎 舞台技術ワークショップⅠ |
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上村 聡史 (演出家、文学座、毎日芸術賞千田是也賞受賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞受賞) |
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岡田 利規 (演劇作家、小説家、チェルフィッチュ主宰、岸田國士戯曲賞受賞、大江健三郎賞受賞) |
身体表現ワークショップⅣ | |
工藤 千夏 (劇作家、演出家、うさぎ庵主宰、青森県立保健大学非常勤講師) |
演劇創作演習Ⅱ | |
小池 竹見 (演出家、脚本家、双数姉妹主宰) |
パフォーミング・アーツ特論 | |
坂口 芳貞 (俳優・演出家、文学座附属演劇研究所所長、桜美林大学名誉教授、株式会社文学座取締役) |
身体表現ワークショップⅠ | |
柴 幸男 (劇作家、演出家、ままごと主宰、岸田國士戯曲賞受賞) |
演劇創作演習Ⅱ | |
杉山 至 (舞台美術家、桜美林大学非常勤講師、舞台美術研究工房・六尺堂ディレクター、読売演劇大賞最優秀スタッフ賞受賞) |
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関 美能留 (演出家、三条会主宰) |
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多田 淳之介 (演出家、東京デスロック主宰、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ芸術監督) |
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中島 諒人 (演出家、鳥の劇場主宰) |
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畑澤 聖悟 (劇作家、演出家、渡辺源四郎商店主宰、青森中央高等学校教諭、弘前大学非常勤講師) |
身体表現ワークショップⅡ | |
藤田 貴大 (演劇作家、マームとジプシー主宰) |
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松井 周 (劇作家、演出家、劇団サンプル主宰、桜美林大学非常勤講師、映画美学校講師、尚美学園大学非常勤講師、岸田國士戯曲賞受賞) |
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三浦 大輔 (脚本家、演出家、映画監督、ポツドール主宰、岸田國士戯曲賞受賞) |
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三木 敏悟 (作曲家、演奏家) |
音楽の世界 | |
宮城 聰 (演出家、SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督、NPO法人ク・ナウカ シアターカンパニー理事) |
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明神 慈 (劇作家、演出家、ポかリン記憶舎主宰) |
身体表現ワークショップⅠ | |
森 新太郎 (演出家、演劇集団円所属、モナカ興業主宰、読売演劇大賞最優秀演出家賞受賞、文化庁芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞) |
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安田 雅弘 (劇団山の手事情社主宰、演出家) |
身体表現ワークショップⅠ | |
矢内原 美邦 (振付家、劇作家、ニブロール主宰、ミクニヤナイハラプロジェクト主宰、近畿大学准教授、岸田國士戯曲賞受賞) |
身体表現ワークショップⅢ | |
蓮行 (劇作家、演出家、俳優、劇団衛星代表、京都外国語大学非常勤講師、岡山県立大学非常勤講師) |
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カミイケタクヤ (美術家) |
舞台技術基礎 舞台技術ワ-クショップⅡ |
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児島 塁 (音響デザイナー) |
舞台技術基礎 | |
Anthony Hutchinson (ダンサー、振付師、Prolific Visionary Productions合同会社 Artistic Director UDO Streetdance世界大会日本事務局長) |
世界の文化事情入門 | |
Hide Tegeder (舞踊家、振付家、ダンス教育者 ) |
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白神 ももこ (振付家、演出家、ダンサー、モモンガ・コンプレックス主宰) |
身体表現ワークショップⅡ | |
マークス・ボムスキー (ダンサー) |
ダンスの世界 | |
山内 健司 (俳優、劇団青年団、桜美林大学非常勤講師、映画美学校講師) |
身体表現ワークショップⅣ | |
松下 泉 (ヘアーメイクアップアーティスト) |
舞台技術ワ-クショップⅡ | |
斎藤 努 (プロデユーサー、リサーチャー) |
教育実践と舞台芸術Ⅲ | |
夏目 雅也 (舞台監督) |
舞台技術ワークショップⅠ | |
カチャ・マリア・ムストネン (ダンサー、振付家、ダンス教育家) |
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小松 陽佳留 (衣装家、スタイリスト、服飾デザイナー) |
舞台技術ワークショップⅠ | |
木ノ下 裕一 (木ノ下歌舞伎主宰 ドラマトゥルク) |
パフォーミング・アーツ特論 | |
深田 晃司 (映画監督『淵に立つ』『さようなら』『ほとりの朔子』) |
映像と演技 | |
江本 純子 (劇作家・演出家・俳優) |
舞台芸術公演Ⅱ 舞台芸術公演Ⅳ |
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わたなべ なおこ (演出家・あなざーわーくす 主宰・ワークショップファシリテーター) |
舞台芸術公演Ⅰ 舞台芸術公演Ⅲ |