大学院

四国学院大学大学院では、さらなる専門性を追求し、高度化・複雑化した社会に対応するスペシャリストを育成します。

文学研究科 比較言語文化専攻

言語を通して文化を分析し、文化から言語を理解する比較言語文化。中四国で最初の言語文化関係学の研究機関です。

今日、経済はもとより教育、環境、国際協力、文化活動等、あらゆる分野においてグローバル化が進んでいます。それによって人々の行動範囲は著しく広がり、価値観・行動様式も大きく変わり始めています。これまで、ごく一部の研究者の業績や専門家の経験を通して、知識としてしか知り得なかった地球上の様々な地域に暮らしている人々の生活、価値意識、習俗、伝統文化等を文字通り肌で感じる機会が日常化しつつあります。様々な文化の諸相に光を当て、理解を深め、自ら「地球社会」の一員として行動することは、21世紀を担う我々にとって必須の課題と言えます。この意味で、相手にわかる発想で自分の意見を組み立て、それを自己表現する交渉能力、調整能力、総合能力を有することは社会的な要請でもあります。異文化を持つ者同士の共生的な交流の構築を図ることのできる言語運用と文化理解を兼ね備えた人材の育成が必至です。まさにこの目的に焦点をあてて設立されたのが文学研究科比較言語文化専攻です。

社会福祉学研究科 社会福祉学専攻

社会福祉の専門性を高め、実践能力を養成。西日本で最も古い社会福祉系の大学院です。

本学の社会福祉学専攻修士課程は、1972年に設置された西日本で最も古い社会福祉系の大学院です。大学院設置以来、多くの研究者や実践家を世に輩出してきました。めまぐるしく変わる社会情勢の中で、今日の日本は多様な生活様式とそれに伴う価値観がみられます。とりわけ、努力するものだけが社会の恩恵を被るような社会システムは、貧困格差を拡大させ、生活上の課題は市民の生活に大きくのしかかっています。

社会福祉学研究科社会福祉学専攻は、このような社会情勢に迫り、社会福祉の本質を問う研究教育に取り組んでいます。さらには、市民の生活に反映されない研究教育は、社会福祉にあっては回避すべきことの考えのもと、学びの成果を社会に活かすことのできる人材の育成を社会的使命と考えています。 社会に秀逸な人材の輩出を目標に、現場での深い結びつきのある教授陣を揃え、ミクロレベル実践、マクロレベル実践と大別したカリキュラムを設け、教育研究の後押しをしています。また、フィールドを重視した地域社会と密接に結びついた研究教育活動は、社会福祉学研究科社会福祉学専攻の特徴となっています。

社会学研究科 社会学専攻

社会問題に柔軟に対応できる知識と能力の育成。「専門社会調査士」の資格がとれる県内唯一の大学院です。

本学の大学院社会学研究科社会学専攻では、地域に立脚しつつ国際社会にも通用する大学院を目指しています。ますます複雑化し変動のさなかにある国際社会・地域社会において、現状を把握し、そこに生起する問題と取り組み、解決を図るには、社会調査という実証的手段を抜きにしては不可能です。
この社会調査を共通の道具として、国際社会・地域社会を具体的研究対象にし、基礎研究・応用研究のいずれをも進めることができます。また社会学理論を中心とする基礎研究と、社会問題を中心とする応用部門のいずれをも専攻できます。
現在、高度に情報化された社会では、おびただしい数の調査が行われ、方法上も倫理上も信頼できる社会調査とそうした社会調査のできる有資格者(「専門社会調査士」)に対する社会的ニーズが高まっています。こうした状況に鑑み、本研究科社会学専攻に「専門社会調査士」課程を設置しました。
一般社団法人社会調査協会の認定する「専門社会調査士」資格が取得できるのは香川県では本学社会学研究科だけです。