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『つながる出会い、広がる視野』

社会福祉学部 子ども福祉メジャー 藤澤汰一くん
期間:2017年5月13日・14日
場所:金蔵寺
活動内容:金蔵寺こどもまつり他

●金蔵寺こどもまつりとはどういうものですか。
――金蔵寺まつりは金蔵寺で1年に1回開催されていて、2日間行われます。高校生のスライム作りがあったり、吹奏楽部の演奏があったり、香川短期大学の学生がダンスをしたりして、他にも色々な出店やイベントがありました。僕たち子ども福祉メジャーは、2年生と3年生合わせて15、6人くらいと先生で参加しました。

●事前準備は何をしたか。
――今年の出し物は、ペットボトルの迷路でした。子どもたちがゴールしたら景品を渡す予定で、景品は2年生が授業で作っていました。前日に先生から説明を受けて、当日は3年生が中心となって進めていきました。ペットボトルはこども広場で使っていたものを再利用して、当日朝8時くらいから準備をしました。迷路の範囲はビニールシート1つ分くらいで、それに恐竜の絵を描いたり、水を入れたペットボトルを設置して迷路の道を作っていきました。

●金蔵寺こどもまつりで、子どもたちはどんな様子でしたか。
――子どもたちは親子で来ていて、色んなところを回っていました。僕たちの迷路にもめっちゃ来てくれました。何回も繰り返し来てくれる子もいて、100人くらいは来てくれたんじゃないかと思います。2歳くらいから小学校高学年の子どもたちまで、幅広く遊びに来てくれました。ゴールした子には、景品を渡していました。景品は、乾くと木のようになる粘土で作った人形のようなもので、色づけしてストラップにしていました。とても喜んでくれていて、1人で5~6個持っている子もいました。1回じゃんけんで勝って達成して景品を貰える、ということが子どもたちにとって嬉しかったみたいです。自分の子どもの頃もこんな感じだったな、と振り返る機会にもなりました。
迷路の他にも、小さいですけどおもちゃで遊ぶスペースも作っていて、子どもたちと一緒に遊びました。子どもと関わることが好きなので、とても楽しかったです。

●何か工夫したことはありますか。
――当日、自分たちで迷路の確認をしていた時に、大きい子たちには簡単すぎるかもしれないということが分かりました。だから、大きい子どもたちの時には僕らが数名間に入ってじゃんけんをして、勝ったら通れるように工夫しました。じゃんけんをして負けたらやり直し、とかそういうのが楽しかったみたいで、大きい子たちはけっこう本気でじゃんけんをしていました。じゃんけんは大きい子だけだったんですけど、大きい子の後ろに並んでいる小さい子も僕たちとじゃんけんをしていました。たぶんじゃんけんもよく分かっていなかったので、僕が勝ったのに先に進んでいたりして、すごく可愛かったです。
また、子どもの動きは予想ができないので、本当に臨機応変に対応していかないといけません。迷路の一部も、実際に見てみて「ここ要るか?」と話し合ってなくしたりもしました。

●大学での経験は活かせましたか。
――前日までに聞いていた流れや考えていたことで完璧だなと思っていても、当日になると「これは危ない」と感じるものがありました。たとえば、迷路の幅で外側を小さくしてしまうと、子どもたちがぶつかった時にすぐに倒れてしまって危ないので、外側を大きくしたり、特に角には気をつけました。また、ダンボールにガムテープを巻くことで吸収性を上げたり、固いものはやわらかい素材に変えたりしました。僕ら大人の目線で歩いて大丈夫だろうと思っていたものが、子どもの目線で歩いてみることで危ないなと感じるようになったのは、こども広場での経験から学んだことだと思います。

●金蔵寺こどもまつりで、新しい発見や学びはありましたか。
――実習で保育所に行くんですけど、親がいない状態の保育所とはまた違っていました。保育所だと先生にある程度慣れているんですけど、やっぱり一緒にいたらどうしてもお母さんから離れなかったりするので、難しさは感じました。でも、そういう時は「お母さんも一緒にどうぞ」と声をかけて二人で歩いてもらって、景品を渡しました。

●他に、子ども福祉メジャーとして外部での活動をしたことはありますか。
――近隣の図書館や施設などに絵本の読み聞かせをしに行ったことがあります。絵本何冊かとペープスアートを持って行きました。布を貼ったりはがしたりすることで話を進めていって、楽しんでもらいます。ペープスアートを作るのは大変なんですけど、歴代の先輩方が作ったものにアレンジを加えたりしながら作成しています。12月と2月に行った時は、「長い長い蛇の話」という絵本でペープスアートを作りました。頭と会った時は子どもなのに、しっぽと会った時はおじいちゃんになっている、本当に長い長い蛇の話でした。最後は蛇を子どもたちの上に上げて触ってもらって、絵本にはない触れられる楽しさというのがあって、子どもたちの反応はすごくよかったです。やっている方も楽しかったです。

●活動を通して、自分の中で変化はありましたか。
――最初は、絵本を読むことにめちゃくちゃ抵抗がありました。2年生の時は絵本って難しいなと思っていたんですけど、毎回先生の前で絵本を読む課題があったり、図書館での読み聞かせの経験などもあって、実習先でいきなり絵本を読んでと言われてもすぐに読めるようになりました。やっていてよかったなと思います。子どもと絵本を読んでいると、また違った印象を受けます。その子の感情や反応をみて、こんな内容だったんだとか、こんなあったかい話だったんだ、という発見がありました。それに、以前はただ絵本を見て楽しいだけだったんですけど、今は内容とか顔の表情や風景、色の使い方とかもみるようになりました。自分で絵本を読むのが楽しいな、と感じるようになったことが一番大きいです。

●大学での活動が実習等で活かせているな、と感じるのはどんなことですか。
――自分でぱっと考えて動いたり、何かあったら先生に聞いたりすることが現場実習でも役に立っています。子どもとの関わりは、実践でしか分からないこともありますけど、勉強しているからこそ実際に体験して分かることがあるので、そういうことは本当に大切だなと思います。

●活動をしていてよかったことは何ですか。
――僕は、学外でもけっこう活動をしています。僕はピア・リーダーをしているんですけど、学内の活動だけじゃ物足りなくなって、学外で活動をしている人に話を聞いて参加するようになりました。活動に参加している人はフットワークが軽い人が多いので、色々なことを教えてもらえます。そこで出会った人に教えてもらった活動に参加して、そこでの出会いがまた次の活動につながっていきます。この1年は本当に休みがないぐらい、イベントに参加しています。
最近は、4泊5日の香川県の「わくわくキャンプ」に参加したり、高松市の「ココカラ★ハウス」という団体の活動に参加したりしています。「ココカラ★ハウス」では、障害者や子どもとか関係なく一軒家でみんなが集まって色々な企画を考えていて、僕はそこで子どもたちと関わっています。子どもたちの対象年齢は決まっていなくて、誰が来てもいいようになっています。イベントでは、小学生が自分たちで地域の新聞記事を書いたり、名刺を作って名刺交換をしたりしています。あとは、大学生や社会人が集まって色々話をしたりしています。この団体を知った最初のきっかけが、HOPEという愛媛県にある団体に参加したことです。そこでは、大学生が2泊3日の合宿を半年間かけて作ります。自分たちで広報をして、施設に連絡して、企画も作って、2泊3日色んなところの大学生を呼んで合宿をします。この合宿がきっかけで色んな人とつながって、他の大学生と話すことで、いっきに視野が広がりました。

●様々な活動を通して、学んだことは何ですか。
――やっぱり、自分から動くことですね。そこで周りから評価してくれることを自分ができること、強みとして意識していたら、周りから「変わったね」と言われるようになりました。行動力がついたかな、と思います。だから、もっと四国学院大学にもそういう活動が増えていったらいいと思います。でも、大学となると他の団体の関係とかで流せない情報もあるかな、とも思うので、僕たちが口コミで色んな活動について広めるのが一番だと思います。HOPEという団体に関しては、最初は知っている人は少なかったんですけど、僕がもう一人スタッフとしてピアの子を誘ったことで、今は10人くらい活動に参加しています。自分が大学外でもできることを増やしたら面白いと思うので、他のキャンプとかも誘ったり、その人に合ったイベントを紹介したりしています。

●これからの将来にどう活かしていきたいですか。
――入学した時は、保育士になろうと思っていたんですけど、今はNPO法人にも興味があります。将来は、保育士としてではなくても、子どもと関わっていきたいと思っています。専門学校だと保育のことだけで、技術を詰め込むようなかたちになると思います。でも、四国学院大学は、社会福祉概論や心理、カウンセリング、親についてなど、福祉の面から保育する、ということを教えてくれるので、かなり視野が広がりました。大学で学んでいることは、社会に出てからも役に立つと思います。それに、子どもと関わること以外でも、問題点が見えてきたりするので、問題を解決していくNPO法人での活動にも役に立つかなと思います。

●学外での活動に興味がある後輩へアドバイスやメッセージがあればお願いします。
――4年間の自由な時間をもっと有効に、自分の楽しいことに注いでほしいなと思います。きっと知らないだけで、いろんなことがあると思います。調べて自分で行く勇気がなかったらやっている人に聞いてみたらいいですし、僕は1年生の後半にやりはじめても「もっと早くやってればよかった」と思ったので、1年生の時からやってみたいことはやってほしいなと思います。そこからびっくりするぐらいどんどん広がっていくので、是非チャレンジしてみてください!


 

金蔵寺こどもまつり
*地域の家「ココカラ★ハウス」
*わくわく交流体験キャンプ
目的:自然と触れ合う機会が少ない小中学生が、郷土の豊かな自然の中で、集団キャンプ生活を営み、自然体験をはじめ、同世代、異世代、地元等との交流を通じて、心の豊かさや、生きる力を培い、香川の次代を担うリーダーを育成すること。
主催:香川県、公益財団法人明治百年記念香川県青少年基金
特別協賛:公益財団法人松平公益会
後援:香川県教育委員会、日本ボーイスカウト香川連盟、青少年育成香川県民会議
NPO法人 四国青年NGO HOPE

『海外での交流を通して』

社会学部 観光学メジャー 長井恵里さん
活動内容:世界のろう者との交流
活動場所:カンボジア、ベトナムなど

●海外旅行に行こうと思ったきっかけは何ですか。
──大学生になるまで、海外に行ってみたいとは全く思っていませんでした。それまでずっと地元から出たくなくて大学が香川というのも嫌でした。しかし、大学に入ってから友達も増えて、その友達がいろんなところへ行っているのを見て、自分も行ってみようかなと思いました。それで気づいたら11ヶ国も行っていました。
 初めて行ったのは大学1年生の時のグアムです。観光だったので友達と一緒にデパートでショッピングをしたり、パラセーリングをしたりして、とても楽しかったです。
 耳が聞こえないので、コミュニケーション面で不安がありましたが、身振り手振りで聞こえる人よりも意思疎通ができると感じました。

●世界のろう者と交流するようになったのはいつ頃からですか。
──初めて世界のろう者と交流したのは大学2年生の時に訪れたカンボジアで、ろう学校を見学し寄付もしました。その次は大学3年生の時に訪れたベトナムで、ろう学校やろう協会、青年部を見学しました。

●カンボジアでの交流はどうでしたか。
──私が今、大学に行けているのは本当に恵まれていることだと考えさせられました。カンボジアにもろう学校がありますが、行けない子どもが多いのが現状です。私が訪れた時は100人ぐらいの子どもたちがいましたが、同年代の子が小学6年生ということに驚きました。

●ベトナムのろう学校ではどんなことをしましたか。
──日本の大学について、大学でどういう過ごし方をしているかなどを講演しました。私はノートテイクを受けていることや食堂で友達と食べていることを写真も見せながら話しました。ベトナムの場合は、大学に進学する人は少なく、就職もできない人が多いです。運転免許の取得も認められていないので、「どうして日本は進学や就職ができるの?」と難しい質問もありました。ろう者が周りから認めてもらえない現状の中で講演するのはとても緊張しましたね。

●ベトナムでの交流はどうでしたか。
──ベトナムではハノイろう学校で講演、ダナンろう学校の見学、ホーチミンろう協会の見学をしました。ベトナムに行ったことがある友達と一緒に行っていたので、その友達や現地の人からベトナム手話を教えてもらいながら覚えました。ベトナム手話は日本手話と全く異なるので、初めは戸惑いましたが「アメリカ手話をベトナム手話でいうと何?」と知っているアメリカ手話からベトナム手話に変換しながら覚えました。ベトナムでも少し前まではアメリカ手話が主流だったそうですが、今はベトナム手話を普及させようという動きになっているようです。
 ベトナムでの交流でできた友達とは、たまにテレビ電話で連絡を取っています。
また9月に所属している全日本ろう学生懇談会の海外研修プロジェクトの一環で行く予定です。ろう学校で教鞭をとる経験ができるので楽しみです。

●新しい発見はありましたか。
──ベトナムではみんなが積極的に挙手して発言していて、リーダーも一人ひとりから意見を導いたりまとめたりするのがとても上手くて感動しました。日本人は大人しい、あまり意見を言わないといいますが、その通りでとても痛感しました。
リーダーの在り方について考えさせられ、色々と新しい発見があった有意義な時間でした。

●11ヶ国の旅行の中で印象に残っているのはどこですか。
──今までアジアに行くことが多かったのですが、イタリアで初めてヨーロッパの地を踏んだ時はすごかったです。多人種が共生していて、のんびりとゆったりとした時間が流れていました。5日間で7都市を周遊し、お金や時間が限られている中で1日に1都市でしたが、それでも十分に楽しめました。観光学で学んだ世界遺産を実際に見られてとても嬉しかったですね。

●海外に行って、自分の中で何か変化はありましたか。
──コミュニケーション能力が上がったと思います。それに今まで地元から出たくないと思っていたのに、世界中を旅したいと刺激を求めるようになりました。また、旅のプランを考えて航空券やホテルを個人で手配してきたので計画力も身に付きました。

●日本でのろう者との交流を教えてください。
──全日本ろう学生懇談会というろう学生からなる団体に入っており、そこで全国のろう学生と交流しています。同世代の人たちとリアルタイムで議論ができる場です。
海外旅行の経験もありますが、この団体に入ってから意見を述べられるようになりました。このことから大学に進学してよかったなと幾度も思います。
 また、地元の青年部の部長をやっています。今年度から新体制で発足して、仲間づくり・学習づくり・要求づくり、の三本柱に沿った活動をしています。私たちの生活が不自由なく恵まれているのは、ろうあ運動をしてくれた先人たちのおかげであることを多くの人に知ってもらうために、これからも活動していきたいです。

●将来にどう活かしていきたいですか。
──大学に入ってから「思い立ったら行動に移す」をモットーにしているのですが、これまでの決断に後悔はありません。むしろ、すべて自分のためになっているのでよかったなと。社会人になったら、経験を振り返り、慎重に行動に移していけたらと思います。
 また、『課題解決』をビジョンにしている企業で、ろう者の業務範囲拡大などろう者がもっと暮らしやすい環境づくりに貢献していきたいです。

●海外での活動や交流に興味がある後輩へアドバイスやメッセージがあればお願いします。
──やはり、思い立ったらすぐに行動に移した方がいいと思います。思い立った時点で、自分に必要なことだと思うので、迷っている暇はないと。地元を出る前はあらゆることを親や先生に任せていて、大学を選んだのも先生でした。今思えば、自分に関わることは全部自分で決断した方がいいと思いますね。自分が「これだ!」と決断したことはそれなりに続きますよ。

『成長を求めて』

文学部 文学メジャー 本久夕生くん
活動内容:フィリピン語学学校、学校建設のボランティア
場所:フィリピン、カンボジア

●フィリピンの語学学校へ行こうと決めたきっかけは何ですか。
――僕はピア・リーダーをしていて、今はピア・リーダーの委員長をしています。2年前に清水先生のクラスターについていた時に、清水先生に「外国事情でフィリピンに行かないか?」と何度も言われていたんですけど、当時は全然興味がなかったので、ずっと断っていました。でも、自分のクラスターに車椅子の学生がいて、その子が行くから来てくれないかと言われて行ったのが始まりでした。フィリピンに行って、正直すごく異文化の中で知らないことばかりで刺激をたくさん受けました。でも英語を話せないという悔しさもあって、また行きたいなと思うようになりました。自分の性格上、また行きたいと思っても日が経つと行かなくなってしまうので早めに予約しようと思って、その後すぐにスピードラーニングを始めました。去年、金関課長にセブでも有名なQQEnglishという学校があることを聞いて、自分で新しい友達も作りたいし行こうと思ったのがきっかけです。そこから東南アジアが好きになって、今年の春もカンボジアに行ってきました。

●初めて行った「外国事情(フィリピン)」では、どんな刺激がありましたか。
――初めての海外だったので、英語を話す生活をしているというのもそうですし、食べ物も全然違っていたり、ストリートチルドレンがいたり、日本では蛇口をひねると簡単にお湯が出てきたのにフィリピンでは出てこなかったり、すべてが僕にとっての当たり前が当たり前ではなかったということに衝撃を受けました。それで、もっと知りたいと思うようになりました。日本にいることも有り難いけど他の国を知ることも必要だなと思って、かなり視野が広がりました。8日間くらいの滞在だったので、あっという間に過ぎていました。それで、日本に帰ってきてすぐに英語の勉強を始めました。

●フィリピンへ語学留学に行ってみてどうでしたか。
――僕が行ったのは、QQEnglishセブ島留学です。規模が大きくて、学校はセブのITフロント校と海沿いにあるシーフロント校の二つに分かれていました。セブでは有名で、最初にできた語学学校だと思います。8月末から9月末までの夏休みの期間を利用して、1ヶ月間行きました。友達もたくさんできました。四国から行っていた人が少なくて、みんな関西や関東の頭のいいところばっかりで、最初は入りずらかったんですけど、気がついたらみんな仲良くなっていました。学校には寮があって、僕は台湾人2人とブラジル人と一緒でした。一人部屋もあったんですけど、これも勉強だなと思って一緒に生活をしていました。留学していたのは日本人が一番多くて、その次に台湾人だったんですけど、ルームメイトに台湾人がいたということもあって、台湾人の男性はすごく優しいなと感じました。
すごく有意義な1ヶ月だったと思います。

●具体的に授業はどんな内容でしたか。
――1コマ50分の6時間が僕の授業スケジュールでした。授業では、ひたすらコミュニケーションをとります。発音や文法、会話、リーディングやリスニングなどいろんなスキルをやったので、身になったなと思います。でも、力がつき始めた頃に期間が終わったので、もう少し居たかったなと思います。
先生とも仲良くなって、ラインやフェイスブックでもいろんな先生と今でも交流を持っています。フィリピン人はすごく優しくて、卒業した後でも連絡をとってくれます。

●フィリピンへの語学留学で学んだことは何ですか。
――前回の授業では8日間で、今回の留学では1ヶ月間行ってみて、前回は先生もいるし集団行動だったので、正直英語をしゃべらなくても大丈夫でした。でも今回は留学で英語を勉強しに行くという環境におかれていたので、やっぱり自分も英語を話さなければいけない、というところで全然違っていました。英語を話さないと生活できなかったので、無理矢理自分を頑張らせたという部分では、日本ではできない経験でした。1ヶ月間英語を話す生活、他の国での生活というのはなかなか他の学生もできないことだと思うので、そういう部分では刺激になりました。週末は土日が休みだったんですけど、いろんなアクティビティに参加して、ジンベイザメと一緒に泳いだり、ワニを触ったり、観光地に行ったり、ご飯を食べたり、日本ではできないような活動をたくさんできたのですごく楽しかったです。

●実際にフィリピンへ語学留学に行ってみて、自分の中に何か変化はありましたか。
――日本に帰ってきてから、もっと人に優しく接しようと思いました。感謝の気持ちもそうですけど、当たり前のことではないということもさらに思ったので、気持ちの部分で大きく変化がありました。なぜか分からないんですけど、気持ちに余裕がでてきました。フィリピンで生活していて、向こうの人は時間に縛られていなくて、日本で時間がない、忙しいと思っているのが馬鹿らしくなりました。時間は作るものだ、と思うようになりました。

●カンボジアでボランティアをしようと思ったきっかけは何ですか。
――僕は毎年目標を立てるんですけど、その中に「3カ国以上旅をする」と書いていて、教育実習があったり就職活動があったりするので時期的に夏は厳しかったので、3月ぐらいにどこか行きたいなと思っていました。ボランティアをすごくしたいなという思いもあったので、海外でボランティアをしようと思い、ネットで調べて時期的にもよかったのがカンボジアのスタディツアーでした。世界遺産を知りながら、学校に行きたくても行けない子どもたちのために学校建設をしたり、遊具を作ったり、健康診断の手伝いをしたり、というツアーがあるということを知って、これに行こうと決めました。

●具体的にボランティアではどんなことをしましたか。
――インターンとスタディツアーで分かれていて、僕たちの時の1週間が21人で、春だけで123人いました。最初はみんな知らない人ばかりなので、自己紹介をしたり、現地の歴史を学びました。僕も行ってから知ったんですけど、つい最近まで虐殺が行われていたそうです。そういう文化を勉強して、国を知ってから中身を知っていかなければいけないということで、実際に虐殺の場所とかに行ったり、アンコールワットとか色々な建物を見て、歴史を勉強したあとで子どもたちと関わって遊んだりしました。学校建設ということだったんですけど、行った時には学校はもう建っていたので、遊具を作ることが仕事になりました。穴を掘ってタイヤを埋めて、タイヤを渡ったりして遊べる遊具を作りました。次の学校に行った時には、運動会をしたことがないので、子どもたちのために運動会をしました。子どもたちは50人ぐらいで、チームは4つぐらいに分かれて学生がついていました。種目は風船リレーとしっぽとりと綱引きだったので、すぐ終わっちゃったんですけど楽しかったです。
子どもたちはまだ英語を話せないので、挨拶とかいくつか現地の言葉を勉強したのでコミュニケーションはとれました。そこで思ったのは、一番笑顔が大切だということです。

●カンボジアでのボランティアで印象に残っていることは何ですか。
――「やるかかやらないかは、死ぬか死なないか」という言葉がすごく心に響きました。死なないならやったらいい、という女の人がいて、その人は大学卒業後に就職して何か違うなと感じて仕事を辞めてカンボジアに行った人なんですけど、その言葉を聞いて、たしかに死なないならやった方がいいかと僕も思いました。

●ボランティア活動をしていてよかったと思うことはなんですか。
――フィリピンでは子どもと関わることはほとんどなくて、大人と関わることが多かったです。行きたかった理由としては、ボランティアをしたいということもあったんですけど、教員免許のコースを取っていて、教育にはずっと興味があって、日本以外の教育現場を見たいというのもありました。実際に見てみて、カンボジアがまだまだできていないことも知れたし、自分がどういった形で支援したらいいかということも分かったし、将来のビジョンが見えてきたかなと思います。将来につながるような一週間だったなと思います。

●東南アジアの魅力は何ですか。
――僕が東南アジアにはまっているのは、たぶん発展途上国が多くて、すごくいきいきしているからだと思います。日本だと店員さんとかも愛想が悪かったりするんですけど、向こうは本当に必死に物を売っていたし、どんな時でも笑顔だし、フィリピンの先生も朝5時から夕方まで疲れた顔を見せないので、そういうところが本当に素敵だなと思いました。発展途上国だからとは言い切れないと思うんですけど、もっと他の東南アジアの国を知りたいなと思いました。

●海外での活動を通して、自分が成長したなと思うところはありますか。
――やっぱり視野が広がったのが一番だと思うんですけど、人の気持ちを考えて行動できるようになったかなと思います。全部今まで自分が主体で、自分が自分がという感じがあったんですけど、常に言葉の発言とかもそうなんですけど先に相手の気持ちを考えて行動できるようになってきたかなと最近すごく思います。学校生活にも、ピアリーダーとしても、活かせていると思います。やっぱり1年生は入学して間もなくて不安だと思うんですけど、自分たちの目線だと分からないこともあったりするんですけど、1年生の目線になって言葉をかけたり行動したりというのは、今年の1年生に対してできたかなと思います。僕を見かけたら声をかけてくれたり、連絡をくれたりして、かわいいです。

●今後、何か挑戦したいことはありますか。
――まず、近くのことでいうと夏に東南アジアの他の国に行ってみたいと思います。自分自身が常に成長を求めていて、そこで終わりたくないと思うところがあって、自分が経験したことのない、普段経験できないようなことを経験したら刺激をたくさんもらって成長できるかなと思うので、どんなことでもチャンスがあればやりたいです。

●今回の経験をこれからの将来にどう活かしていきたいですか。
――将来は起業したいなと思っています。やりたいことはNPO法人のようなもので、自分も日本とカンボジアなどを行き来しながら学校を建てたりとか図書館を建てたりという活動をしたいです。向こうの子どもたちは、可能性はいっぱいあるのに勉強ができないから結局やることが限られてきてしまいます。勉強したらどうにかなるのに勉強する場所がないから、そこでとどまってしまうというのは見ていて思ったので、勉強できるようなことを支援してあげたいです。もし起業しなくても、仕事をしながら長期休みをとって自分が支援していきたいなと思いました。

●語学学校や海外でのボランティアに興味がある後輩へのアドバイスがあればお願いします。
――今しかできないことはたくさんあると思います。就職してからできることはあると思いますけど、こんなに時間があって自分のしたいことをできるのは今しかないと思います。きっかけができないから見つけられないこともあると思うんですけど、積極的にどんなことでも貪欲にやって欲しいかなと思います。そうすれば自然と結果とか自信はついてくると思うので、それがついてくるとまたやりたいなというサイクルになって成長できて将来に活かされるんじゃないかと思います。
とりあえず、どんなことでも「やるかやらないかは、死ぬか死なないか」です。

『全体を見ること』

社会学部 観光学メジャー 坂本涼太くん
期間:8月7日(日)~11日(木・祝) 4泊5日
場所:大滝山県民いこいの森キャンプ場
活動内容:平成28年度わくわく体験交流キャンプ

●参加しようと思ったきっかけは何ですか。
――第一回目の時に学生支援センターの方から話をいただいて、参加するのは今回が二回目になります。子どもたちと関わって、その成長を身近で感じられたのが楽しかったです。一日目にできていなかったものが二日目にできていたりとか、頭が痛い、と冷えピタを貼っていた子どもが2~3時間したら走り回っていたりするなど、子どもたちの生命力も感じられました。一回目に一緒に行った友達が今年も行くということで、僕もまた参加してみたかったので一緒に行こうということになりました。

●わくわく体験交流キャンプではどんなことをしましたか。
――うどん作り体験、キャンプファイアー、星空ウォークなどのイベントがあったり、毎日の料理を子どもたちが自分で作ったり、飯盒炊飯の焚き火だったり、災害時の非常食を作ってみたりと、子どもたちは様々な体験をしました。自分は全体統括だったので、全体の動きを見守りながら動いていました。夜間の星空ウォークの時には、一番後ろからライトを持って子どもたちを見守ったり、危険物がないかを確認しながら歩いていました。料理の時には包丁が危ないので、大丈夫かな、と色んな班を行き来していました。包丁を持つのが初めてな子が多いので、危なそうな子がいたらその班の少年リーダーに「この子を意識してみてあげてね」と声をかけたりして、全体の様子を気にしていました。全体で子どもたちが30人くらいいるので、その全体も把握しておかなければいけませんでした。全体を見ていたので、班付きの少年リーダーよりも子どもたちと接する時間は少なかったんですけど、自分から子どもたちに声をかけに行っていたので、子どもたちと仲良くはできていました。子どもたちにとって初めての体験ばかりなので、すごく戸惑うんですけど、わくわく体験交流キャンプは子どもたちが自分で活動して自分で覚える、ということが趣旨にあって少年リーダーはあまり手を出せないんです。なので、僕は子どもたちのところへ行って「一緒にやってみようよ」「ちょっとこれやってみて」と声をかけたりして、大丈夫そうなら近くにいる少年リーダーの人にお願いして、色んな班を回っていました。子どもたちが自分から動けるようにサポートするのが僕たちの役割でした。
坂本涼太くん
●4泊5日のわくわく体験交流キャンプですが、子どもたちの様子はどうでしたか。
―― 一日目は子どもたちもわくわく感があったんですけど、二日目になると初めて親や友達から離れて知らない人たちと一緒なので不安になる子がいました。でも、その二日目を乗り越えてしまえば最終日になると「あと一泊したい」と言う子もいました。テントも知らない子たちと寝るようになるんですけど、そこで半日経ってしまえばもう友達になっているので、こちらが「えっ?」と驚くぐらいでした。
自分たちの班の班長さんがちょっと抜けている子だったので、他の子たちが「自分たちがちゃんとしなきゃ!」としっかりしていたのは印象的でした。班長さんをみんなで支えよう、とすごく良いチームワークで動いていました。自分から役割分担を決めて動いてくれていたので、見守る側としてもすごく楽でした。
山はシャワーとかがないので、タオルを濡らして使っていたんですけど、二日目にはボーイスカウトさんたちが善意で簡易シャワーを作ってくれました。水道水なのでお湯は出なかったんですけど、一日お風呂に入れなかったり、子どもたちはシャワーがないところにシャワーができた不思議もあって、楽しそうでした。
今回のわくわく体験交流キャンプでは、キャンプ泊とホテル泊、それぞれ二泊ずつありました。ホテルでは、アマゴのつかみ取り体験があって、子どもたちは泳いでいるアマゴを自分たちで捕まえて、食べる時には頭を叩いて調理します。捕まえる時は楽しそうにかまえていたんですけど、アマゴを自分たちでしめて食べるという段階になると、可哀想だからできない、という子がいて、他の子が「それが食べるってことなんだよ」と伝えていたので、この子たちはちゃんと分かっているんだなと思いました。

●第一回目と第二回目で、何か変化はありましたか。
――一回目は、子どもたちの班付きの少年リーダーとして行ってたんですけど、二回目は全体統括として、班付きの少年リーダーにアドバイスをしたり、子どもたち全体を見ていました。全体がどう動くのか、どういう風に状況が進行していくのか、子どもたちはどう動いていくのか、などを考えながら動いていました。料理を作っている間にも、次はこういう状況だからこうしようとか、アクシデントがあったらどうするかとか、この場所に少年リーダーが何人いるから手の空いてる子はここに呼んだらいいとか、この子たちなら何分くらいで終わるだろう、と予測をつけて全体を見守りました。一回目は班付きが2人で全体統括もいなかったので、子どもたち相手に目が回るような忙しさですごく疲れたんですけど、終わってみると自分で成長できたかなという実感がすごいありました。二回目は一回目よりも班付きの人数が増えて、子どもたち8~9人の班に少年リーダーが4名付いていました。毎晩、少年リーダーで集まって、子どもたちの様子や健康状態、友達関係の問題はないか、次の日の段取りなどを話し合うんですけど、今回は看護科の人たちがいたので、健康面に関してはかなり助かりました。

●新しい発見や学びはありましたか。
――最初に、「集合したら近くにいる少年リーダーさんに何人いるか、異常がないか伝えてね」ということを子どもたちに言っていました。そうすると、朝の集いなど、集合する度にちゃんと報告してくれました。大人が思っているよりも、こういう理由だからこうするんだよ、ということをちゃんと伝えれば子どもたちは納得して動いてくれる、ということを学びました。逆に、納得できるような言い方をしなければ、子どもたちは動かない、ということも分かりました。
子どもたちにとって、普段の生活とは違う山での生活というのは、環境の変化がとても大きいです。トイレにしても、洋式トイレではなく和式トイレになりますし、山のトイレは自然に囲まれているので、我慢してしまう子が多くいました。そのせいでお腹が痛くなったり、ホテルに着いてトイレに駆け込んだりする子がいたので、そういう部分でのケアがもう少し必要だったかなと思います。

●今回の経験を将来どう活かしていきたいですか。
――将来、就職したらコミュニケーション力は必要だし、いつまでに何を用意しておけばいいのかとか、その間にどういう手続きが必要か、という風に効率よく仕事を進めていくために段取りは大事だと思うので、今回自分で段取りを決めて動いたことを活かしていきたいと思います。

●今後、わくわく体験交流キャンプに参加しようと考えている後輩へアドバイスやメッセージなどあればお願いします。
――一番ネックになっているのがお金の面だと思うんですけど、そこはすべて県庁の方がバックアップしてくださいます。だから、必要なのはやる気と勇気だけです。教員になりたい子とかがいたら、一度行ってみたらいいと思います。すごく良い経験になります。注意事項としては、子どもたちと近くなりすぎないことです。友達になってしまうと、言うことを聞いてくれないので、近所のお兄さん的な感覚がちょうどいいと思います。少年リーダーの数も多いし、恥ずかしがらずに聞いてしまえば教えてくれる人ばかりです。
話を聞くだけの軽い気持ちでも、参加してみたらいいと思います。
坂本涼太くん

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わくわく交流体験キャンプ
目的:自然と触れ合う機会が少ない小中学生が、郷土の豊かな自然の中で、集団キャンプ生活を営み、自然体験をはじめ、同世代、異世代、地元等との交流を通じて、心の豊かさや、生きる力を培い、香川の次代を担うリーダーを育成すること。

主催:香川県、公益財団法人明治百年記念香川県青少年基金
特別協賛:公益財団法人松平公益会
後援:香川県教育委員会、日本ボーイスカウト香川連盟、青少年育成香川県民会議