ドラマ・エデュケーション

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ドラマ・エデュケーション

ドラマ・エデュケーションとは、中四国で唯一、演劇の手法を取り入れたカリキュラム。
演劇を通じて、感受性やコミュニケーション力を育み、教育・福祉の現場や地域社会で活躍できる人材や、プロの俳優・スタッフを育成します。

演劇ワークショップを取り入れたカリキュラムで、教員・保育士・社会福祉士を目指す

全学生が受講する、四国学院大学ユニバーシティ・スタディーズ(SUS:四国学院大学コア・カリキュラム)には、演劇の要素が取り入れられており、人間関係形成能力を養うことを目的としています。また、教員・保育士、社会福祉士などを目指す「キャリア拡充コース」では、資格取得のための学修のみならず、演劇ワークショップを通じて、教育・福祉の現場で必要な「他者への感受性」やコミュニケーション力を身につけることを目指します。
現在、全国で「コミュニケーション推進事業」として演劇やダンスによるコミュニケーション教育が展開されています。国語教育の新指導要領に「話し言葉」「音声言語」が、重点課題とされるなど、幼児教育、初等教育において、演劇や、演劇的な思考法の果たす役割は小さくないと考えられます。
また、社会福祉の分野ではコミュニケーション力は不可欠と言えます。本学では、総合大学の利点を生かして、教員や保育士、社会福祉士などの資格を取りながら、演劇を学校教育や福祉活動に生かしていけるような人材を育成します。
実際に、保育園や小中学校に出かけて授業を体験したり、福祉施設でのワークショップを体験したり、演劇教育の様々な可能性を探ります。

身体表現と舞台芸術メジャーで専門的に学び、プロの俳優、スタッフを目指す

本学では、四国にいながら最先端の演劇やダンスに触れ、学ぶことができる「身体表現と舞台芸術メジャー」、「舞台技術・公演マイナー」、「アーツ・マネジメントマイナー」、「演劇ワークショップマイナー」(通称「演劇コース」)があります。
全国各地や海外で、全国各地や海外で活躍する最先端の演出家や振付家、プロの照明家、音響家、美術家などから実践的に学び、プロの俳優やスタッフを目指すことができます。
一週間の前半を、通年の基礎訓練や、演劇史など座学の時間とし、週の後半を実技の時間とする独自のカリキュラムで、全国から集まった講師陣から集中して授業を受講できるシステムを提供します。
また、この講師陣の中から、何名かが大学に長期滞在し、年に2回、学生たちと作品を作り、学内にある小劇場ホール「ノトススタジオ」で上演します。プロの演出家と、真剣に向き合う時間は、学生たちにとって、かけがえのない経験となるでしょう。

新劇から小劇場まで、学生は授業を自由に組み合わせ、様々な形の演出方法に実際に触れることができるプログラムとなっています。「自分がどんなスタイルの舞台に立ちたいのか」という俳優にとって最も重要な判断を、学生一人ひとりが自分自身で下せるように、在学中に一人でも多くの優秀な演出家と出会う機会を保証します。
体系的な演技指導と、多様な演技スタイルの実践という、二つの異なった方向を、バランスよく考慮したプログラムとなっています。

演劇界の第一線で活躍する講師陣

鴻上尚史(作家、演出家、四国学院大学客員教)

鴻上尚史(作家、演出家、四国学院大学客員教)

1958年愛媛惧出身。早稲田大学法学部出身。1981年に劇団「第三舞台」を結成。以降、作・演出を手がける。現在は、プロテュースユニットKOKAMl@network、2008 年に若手俳優を集め旗揚げした「虚構の劇団」での作·演出が中心。これまでに紀伊國屋演劇賞、岸田國士戯曲賞、戯曲集「グローブ・ジャングル」で第61回読売文学賞戯曲賞(2010年)を受賞。舞台公演の他にも、エッセイスト、ラジオパーソナリティ、映画監督、小説家、脚本家などとして幅広く活動。桐朋学園芸術短期大学特別招聘教授。

岩松了(劇作家、演出家、俳優、四国学院大学客員教授)

岩松了(劇作家、演出家、俳優、四国学院大学客員教授)

1952年3月26日生まれ長崎県出身。劇作家・演出家・俳優として幅広く活躍。「蒲団と達磨J(89)で第33回岸田国士戯曲賞、「こわれゆく男J「鳩を飼う姉妹」(94)で第28回紀伊國屋演劇賞個人賞、「テレビ・テイズ」(98)で第49回読売文学賞を受賞するなど、演劇界の鬼オとして名を馳せる。97年には映画「東京日和」で第21回日本アカテミー賞優秀脚本賞を受賞。2018年「薄い桃色のかたまり」で第21回鶴屋南北戯曲賞を受賞。2008年映画「たみおのしあわせ」で監督・脚本を手掛ける。俳優としてもドラマ・映画・舞台で活躍。2013年には「ペコロスの母に会いに行く」で主演をつとめた。

木ノ下裕一(補綴家、ドラマトゥルク、木ノ下歌舞伎主宰)

木ノ下裕一(補綴家、ドラマトゥルク、木ノ下歌舞伎主宰)

1985年和歌山市生まれ。2006年、京都造形芸術大学在学中に古典演目上演の補綴・監修を自らが行う木ノ下歌舞伎を旗揚げ。代表作に「娘道成寺」「隅田川J「三人吉三」「糸井版摂州合邦辻」「義経千本桜ー渡海屋・大物浦ー」など。2016年に上演した「勧進帳」の成果に対して、平成28年度文化庁芸術祭新人賞を受賞。第38回(令和元年度)京都府文化賞奨励賞受賞。令和2年度京都市芸術新人賞受賞。平成29年度京都市芸術文化特別奨励制度奨励者。渋谷・コクーン歌舞伎、神田伯山の補綴を務めるなど、外部での古典芸能に関する執筆、講座など多岐にわたって活動中。

藤田貴大(演劇作家・マームとジプシー主宰)

藤田貴大(演劇作家・マームとジプシー主宰)

2007年マームとジプシー旗揚げ。以降全作品の作・演出を担当。作品を象徴するシーンを幾度も繰り返す"リフレイン"の手法で注目を集め、12年2月26歳の若さで岸田國士戯曲賞受賞。12年より様々なジャンルの分野の作家との共作を積極的に行うのと同時に、演劇経験を問わず様々な年代との創作にも意欲的に取り組む。「cocoon」で2016年第23回読売演劇大賞演出家賞受賞。近年の主な作品に「cocoon」「Light house」などがある

その他の非常勤講師

いいむろなおきマイム俳優、演出家、振付家、いいむろなおきマイムカンパニー主宰
糸井幸之介劇作家、演出家、音楽家、FUKAIPRODUCE羽衣
岩城保舞台照明家、日本大学芸術学部非常勤講師、埼玉県立芸術総合高校非常勤講師
大池容子劇作家、演出家、うさぎストライプ主宰、アトリエ春風舎芸術監督、日本大学芸術学部演劇学科助教
カミイケタクヤ美術家
工藤 千夏劇作家、演出家、うさぎ庵主宰、青森県立保健大学非常勤講師
小池竹見演出家、脚本家、双数姉妹主宰
小松陽佳留衣裳家、スタイリスト、服飾デザイナー
白神ももこ振付家、演出家、ダンサー、モモンカ・コンプレックス主宰、富士見市民文化会館キラリ☆ふじみ芸術監督
多田淳之介演出家、東京デスロック主宰
夏目雅也舞台監督
深田晃司映画監督(「海を駆ける」「淵に立つ」「さようなら」「ほとりの朔子」)
松井周劇作家、演出家、サンプル主宰、桜美林大学非常勤講師
松下泉ヘアメイクアップアーティスト
三浦大輔脚本家、演出家、映画監督、ポツドール主宰
明神慈劇作家、演出家、ポかリン記憶舎主宰
森新太郎演出家、演刷集団円所属、モナカ興業主宰
安田雅弘演出家、劇団山の手事情社主宰、「馬込文士村空想演劇祭」アートディレクター
岩井秀人作家、演出家、俳優、ハイバイ主宰
ヘイニ・ヌカリダンス・ボイス アーティスト、ボイストレーナー