『自分への度胸試し』(子ども福祉メジャー)

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2024.08.26 ボランティア

社会福祉学部 子ども福祉メジャー 長尾郁美さん

高松西高等学校出身。
子ども福祉メジャーでは「こどもひろば」や「はぐくみカレッジ」(さぬきこどもの国との共催イベント)など、子どもたちと関わる実践的なイベントを企画運営しています。
そういった企画以外にも、自分からボランティア活動に積極的に取り組み、経験を積んでいる長尾さん。
子ども福祉メジャーでの活動や自身の経験について、お話を聞いてみました。

子ども福祉メジャーを選んだ理由を教えてください。

 保育士の資格を取りたかったからです。私は、小さい頃から子どもが好きで、お世話をするのが好きだったので保育士になりたいと思っていました。小学校の時に障害のある同級生の子と関わったことがきっかけで、障害のある子どもの支援をしたいという思いもあり、施設保育士を目指しています。障害の分野を専門とする野崎先生がいて、深く学ぶことができているので子ども福祉メジャーを選んでよかったと感じています。

子ども福祉メジャーでは、どんな活動に力を入れていますか?

 子ども福祉メジャーで企画している「こどもひろば」やさぬきこどもの国の「はぐくみカレッジ」です。
 2023年の「こどもひろば~もりのくに~」では、私は制作班を担当しました。制作では、子どもたちと一緒にカスタネットを作る企画を考えました。たくさんのペットボトルキャップが必要だったので、学生コモンズ支援課の職員さんにも協力してもらって集めました。どうすればいい音が鳴るだろう?とみんなで試行錯誤しながら試作品を作りました。また、子どもたちの年齢に合わせて、最初から自分で作るものと、ある程度形を作っているものとで分けて、親子で制作を楽しめるように工夫しました。絵を描いたり、シールを貼ったりすることで、自分だけのオリジナルカスタネットを作って持って帰ってもらいました。たくさんのペットボトルキャップに色を塗りましたし、準備はかなり大変だったんですが、当日子どもたちが楽しそうに手作りのカスタネットを鳴らしているのを見たら、頑張ってよかったなと思えました。
 はぐくみカレッジは、さぬきこどもの国の方と一緒に企画を考えていて、どんな年齢の子どもでも、親子でも、誰もが楽しめることを大切にしています。その中で家に帰ってからも親子で遊べたらいいよねという話が出て、簡単なおもちゃや遊びを考えました。私のグループは、サンタのそりでプレゼントを届けるゲームや煙突にプレゼントに見立てたボールを投げるゲームをしました。ボールがあればできるし、そりも段ボールに紐を通せば作れるし、プレゼントも箱と紐があれば作れるので、家に帰っても親子で楽しめると考えたからです。また、はぐくみカレッジは乳児も参加するので、乳児でも楽しめるようにサンタさんになれるマントをカラービニールで作って身に付けてもらい、ゲームに参加したらシールをもらえるようにしました。子どもたちが“経験”を家に持って帰れるように色々な工夫をしました。当日は劇や親子体操も交えたりして、参加したみなさんに楽しんでもらえたのではないかなと思います。

子ども福祉メジャーの授業で印象に残っていることを教えてください。

 「保育内容総合演習」で絵本の読み聞かせの方法を学んだことです。以前は普通に絵本を読んでいたんですが、絵本の持ち方や読み方を先生が指導してくれるので、より子どもに伝わりやすく読むことができるようになったと思います。授業では、グループに分かれて善通寺市内の幼稚園に読み聞かせで回りました。実際に幼稚園を回っていくうちに、読み聞かせのコツもつかんできて、子どもたちの反応が読み方によって違うなというのが分かってきました。読み方を工夫することで、すごく楽しそうに聞いてくれて、一緒に参加している雰囲気がすごくよかったです。

絵本の読み聞かせをする時に気をつけていることは何ですか?

 子どもの反応を見ながら読むようにしています。やっぱり子どもは素直なので、興味がない本には興味を示さないことがあります。「あ、違うかな」と思えば、読む本を変えたり、一旦その本を読んでから次に興味がありそうな本を選んだり、反応を見ながら本も選んでいます。また、掛け合いも大事にしています。年長さんだったりすると、読み聞かせの途中で「この本知ってる!」と声を出してくれることがあるので「そうなんだね」と相槌を返したり、子どもの声を拾いながら読みきかせをするようにしています。

子ども福祉メジャー主体の活動以外に、どんなことをしていますか?

 善通寺市の子どもライブラリーでの絵本の読み聞かせとNPO法人子育てネットくすくすの子育て広場でのボランティア活動をしています。
保育の勉強をするのであれば、絵本の読み聞かせができないといけない! と思い立ち、子どもライブラリーに「ボランティアをさせてもらえませんか?」と突撃しました。急なお願いだったにもかかわらず、快く承諾してもらえて、週に1度のペースで読み聞かせボランティアをするようになりました。子どもライブラリーの方と一緒に読み聞かせをすることもあれば、友達を誘って読み聞かせをすることもありました。読み聞かせ以外にも、ちょっとした運動遊びもさせてもらえました。
 子育て広場では、利用されているお子さんとおままごとをしたり、色々なことをして遊んでいます。親子で来られるので、親子の関わりを見られるいい機会だなと思って、始めました。遊びもやっていることも様々だし、利用している子どもの年齢も様々で、乳児と関われることもすごく勉強になっています。乳児と関わるときには言葉でのやり取りはできないので、おもちゃを使ったりして自分から積極的に声をかけるようにしています。幼児の場合は、自分の世界があると思うので、その世界を壊さないように関わるようにしています。活動をしていると、子どもたちだけでなく、親御さんにも声をかけてもらえて、関わらせていただけることがありがたいなと思っています。

ボランティア活動を通して、成長できたことを教えてください。

 度胸がついたと思います。最初は、怖くて人前に立つことが好きではありませんでした。でも、いつかそんな自分を変えなければ、将来保育士になった時にダメだなと思い、自分への度胸試しもかねて子どもライブラリーにお願いに行きました。ボランティア活動のおかげで、今では子どもたちの前で絵本を読むことにも慣れて「今日は何読む?」とか「これ持ってきてみたよ」と自分から話を振ったりできるようになりました。

子ども福祉メジャーに興味がある方へメッセージがあればお願いします。

 子ども福祉メジャーは、先生も優しいし、困ったことがあったらすぐに相談に乗ってくれるので、子どもに興味がある人にはぜひ来てほしいです。イベントなどで人と関わることが怖いと感じていたとしても、自然と関われるようになりますし、人前で話す度胸もつきます。そういったスキルは、授業の中で身に付くように先生方がサポートしてくれているなと感じています。