『憧れの赤ジャケットを着て』(ピア・リーダー)

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2024.08.07 留学・研修プログラム

文学部 学校教育メジャー/スクールソーシャルワークメジャー 三枝真依さん

高松桜井高等学校出身。
オープンキャンパスや新入生オリエンテーションなどで、赤いジャケットを着て大学の代表として活躍するピア・リーダー(※1)。
そんな先輩の姿に憧れて、自身もピア・リーダーになった三枝さん。
特別支援学校の教員免許取得を目指しており、ボランティア活動やサークル活動なども積極的に行っています。
様々な活動の中で、どのような経験や学びがあったのでしょうか。

ピア・リーダーになりたいと思った理由を教えてください。

 大学に入学して最初にあるオリエンテーションの時に、クラスターでのピア・リーダーの先輩をみていたら、自分も先輩のようになりたいなと思うようになりました。赤ジャケットを着て、みんなをまとめて動いている姿がかっこよくて、憧れていたので、自分もピア・リーダーになるために養成コースに入りました。養成コースを経て、認証式の時に自分が今まで憧れていた赤ジャケットを初めて着ることができた時は嬉しかったです。

ピア・リーダーとして、どういう思いで新入生と関わっていますか。

 今年は、ピア・リーダーになって初めてのオリエンテーションがありました。自分にとって憧れの仕事ができていることもそうですが、何よりも新入生が大学生活で楽しみなこと、不安なこと、そういうのをすべて自分が支えていきたいという思いを持ってオリエンテーションやクラスターでの活動で関わっています。自分なりに人とどういう関わり方をしたらいいのかを常に考えるようになりました。
 ピア・リーダーとしての活動は、すごく楽しいですしやりがいもあって、自分にとって成長する機会になっていると思います。

ピア・リーダーの活動をしていてよかったことを教えてください。

 教員免許を取得できる大学に入りたいと思っていたので、教職課程に入ることは入学する前から決めていました。ピア・リーダーの中にも教職課程に入っている先輩や同期がいるので、同じ夢を目指す仲間がすぐ近くにいることで心強いです。もしピア・リーダーの活動をせずに教職課程だけに入っていたら、心が折れていたかもしれません。何かあったら先輩方に頼れるし、仲間がいて、環境に恵まれているなと感じています。
 また、免許取得に必要な介護等の体験(※2)で老人ホームに行った時には、高齢者の方に自分から積極的に話しかけることができました。全体を見て、高齢者の方が一人ひとりどういう動きをしているのか、ということを気にしながらコミュニケーションをとることができたと思います。自分から知らない人に話しかけたりするコミュニケーション能力や全体を見る力は、ピア・リーダーの活動をしていたからこそ身に着いたのだと思います。

スクールソーシャルワークメジャーの分野と組み合わせて学んでみてどうですか?

 私は、特別支援学校の教員免許を取りたいと思っています。スクールソーシャルワークを選択したきっかけは、教職課程に入っているピア・リーダーの先輩が選択していたことに影響を受けたからです。それに、私自身スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラーの方々にお世話になったことがあるので、そういう知識があれば学校現場で活かせるのではないかと思ったのも理由です。
 実際、スクールソーシャルワークの授業は特別支援と繋がっていることが多く、より学びが深まっていると感じます。

今、大学で頑張っていることを教えてください。

 二つあります。一つ目は、ダンス部での活動です。私はダンス未経験なのですが、ずっとダンスに興味があって大学に入ったらチャレンジしたいと思っていました。ダンスのジャンルによっても様々なので、振付を覚えるのが大変で落ち込むこともありますが、やっぱり踊っていると楽しいです。特に、鳴子を持って楽しく踊ることが条件であるよさこい祭りは、みんなで盛り上がれて本当に楽しいです。
 二つ目は、大学祭の副実行委員長としての活動です。まだ始まったばかりなのですが、これから大きな仕事が増えていくと思うので、肩書に負けないように楽しい大学祭にできたらいいなと思っています。

大学での活動以外で力を入れている活動はありますか?

 香川県警察の大学生ボランティアをしています。同年代の大学生が関わることで非行少年が警察の存在を身近に感じてもらえるということで、学生ボランティアが少年たちの支援を行っています。私は、長期休みの間に少年たちと勉強や宿題を一緒にしたり、雑談をしたりして過ごしています。関わり方としては、なるべく少年たちが自分から話をしてくれるように誘導するような会話を心掛けています。関わっている少年にとって私の存在が少しでも良いように働いていたら嬉しいなと思います。

大学での学びはボランティア活動に役立ちましたか?

 「特別支援教育総論」という授業の中で、西谷先生がスクールソーシャルワーカーとして行っている学校で実際にあった出来事などを話してくれるのですが、その中に警察が関わってくるエピソードもあって、私が関わっている少年にもこういう背景があったのかなと考えるようになりました。浜田先生の授業では、主に子どもについてや子どもとの関わり方について学んでいます。誰と関わるのにも有効な授業内容なので、自分よりも年下の子と関わる上で役に立っています。

四国学院大学に入学してよかったことを教えてください。

 私は、特別支援学校の教員になりたかったので、「福祉の四学」と呼ばれている四国学院大学に入学しました。特別支援学校のことや障害を持つ方のことなどについて、他の教職課程だけの大学よりも学べているのではないかなと思います。学びたいと思っていたことを学べているし、ピア・リーダーの活動も絶対自分の力になるし、支えにもなっているので、四国学院大学に入学してよかったです。

ピア・リーダーでの経験をこれからの将来にどう活かしていきたいですか。

 ピア・リーダーとして、クラスターの状況を把握するために、一人ひとりの特徴や性質を理解しながら1年生とコミュニケーションをとっています。ピア・リーダーで培った観察力を教育の現場でも活かしたいと思います。

本学に興味がある高校生へメッセージをお願いします。

 四国学院大学は、学びの環境が整っていると思います。小規模な大学なので、きめ細かいサポートもあって、学生と教員との距離も近く、学生コモンズ支援課の職員さんも優しいです。皆さんとても優しいので、学生生活を送る上では問題なく過ごせるのではないかなと思います。ピア・リーダーをやりたいという人がいたら、迷わずにやってほしいです。もし合わなければ途中でやめることも可能なので、まずは一歩飛び込んでみてください。ピア・リーダーのみんなはとても優しいし、同じ仲間が自分の支えになってくれます。人として成長できる機会にもなるし、やってみて後悔はしないと思います。

※1 ピア・リーダーとは?
新入生および同輩の学修とキャンパスライフ全般を補助し支援する学生。
特に、オリエンテーションを含むSUS科目に参加、協力したり、大学が主催するイベント、プログラムに積極的に参加し、本学学生のあるべき模範的言動を為すことを要請されています。
また、インターンシップとして、高校招待説明会およびオープンキャンパス諸活動の補助にも参画します。
ピア・リーダーになるには、所定の養成課程を履修し単位修得する必要があります。


※2 介護等体験
教員としての資質向上や義務教育の一層の充実を図る観点から、小学校および中学校の教諭の普通免許状取得希望者は、社会福祉施設や老人保健施設等での「介護等体験」を行うこととなっています。