『少林寺拳法を通して』(少林寺拳法部)

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2025.01.24 サークル活動

社会学部 社会学メジャー 中村浩希さん

高松西高等学校出身。
「少林寺拳法部」所属。
2023年3月、少林寺拳法四段を取得。
スポーツ少年団で指導者としても活動している中村さんに、「少林寺拳法部」での活動や少林寺拳法の魅力について聞いてみました。

少林寺拳法をはじめたきっかけを教えてください。

 兄が先に少林寺拳法をはじめていて、地元のスポーツ少年団で兄がやっていたのを長い間見学していました。4年間道場には通っていたものの、当初はやる気にはなっておらず見るだけで十分と思っていました。でも、小学校2年生の終わり頃に自分の中で急にやる気が湧いて、やりたくないと感じていたのが一転して「やりたい!」と思い、そこからすぐに入門して今に至ります。
 小学校の頃から中高まで、学校とは別にスポーツ少年団に所属して練習していました。そのため、「少林寺拳法部」に部活動として所属したのは、大学が初めてです。
 スポーツ少年団も継続しており、現在は国分寺支部の副支部長を務めています。元々教えてくださっていた支部長の先生が亡くなられたため、後を継ぐ人がいないとのことで副支部長になりました。

大学で「少林寺拳法部」に入って、何か変わったことはありましたか。

 自分の道場では「見る・教える」がメインで、自分の練習となると週に2回あればいい方でしたが、部活では自分の練習がメインになります。スポーツ少年団以上に大会への出場が多くなったため、練習の量や質が変化したと感じています。また、部活の先生が本山(本部)の高段位の先生であることもあり、部員自体も少人数のため、そこでしか得られない学びや知らないことをみっちりと教えてもらえるのが、支部とは違っていて刺激になり楽しいです。

少林寺拳法のやりがいや好きなところを教えてください。

 体を動かすということがあまり好きではなかったのですが、少林寺拳法をやっているとただ「楽しい」という感情がずっとありました。技をかけたり、かけられたりするときにもみんな楽しいと思っている表情をしているのが分かり、それも合わせて楽しいと感じています。
 また、自分の全く知らない領域を知ることができたという発見が自分の中で一番の原動力となっていて、どんどん新しい技を教えてもらいたいという気持ちになります。大会に向けての練習もしんどいと感じるときもありますが、技が繋がってくるようになると「楽しい」という感情が大きくなり、楽しく続けていくことできています。

少林寺拳法を通じて自分が成長したと思うことは何ですか?

 一番は積極的になれたことです。小さい頃は内向的で、小学生までは知り合いに会っても親の後ろに隠れるなど人見知りでした。少林寺拳法をはじめて、大会で演武を披露するとき、自分のやってきたことが少しずつ回数を重ねるごとにできることが増えていったのも自信につながっていきました。
 中学校では生徒会に立候補したのですが、それも少林寺拳法をやって少しずつ自分に自信がついたことも関係していると思います。今でも人と話すことは緊張することもありますが、話すことに対して苦手だという印象がなくなったのも少林寺拳法のおかげかなと思っています。
 四段の段位修得後は、段位という目に見えるものができ、自分のレベルというものが視覚化されたため、それも自信につながりました。

これからの目標を教えてください。

 一番は故障なく、ずっと続けていくことが少林寺拳法全体の目標です。
 少林寺拳法部としての目標は、全日本学生大会が11月中にあるのですが、そこで結果を残したいと考えています。来年が4年生で最後となるので、予選を突破して入賞できるようにがんばりたいです。
 将来は、スポーツ少年団での少林寺拳法指導者を目指しています。恩師である先生が亡くなられてから、教えられてばかりではなく後輩も育てていかなければと考えたことがきっかけです。指導者となることに必要な四段の段位も2023年3月に修得しました。国分寺支部では、下は小学校1年生、上は小学校5年生までが在籍しているのですが、教えるのはやはり難しいです。自分の頭の中で考えていることを口に出して説明するときにうまく伝わっていなかったりするため、どうやったら理解してもらえるか・何が引っかかって動きができないのかということを考えながら少しでも伝わるように動きを交えながら伝えています。

最後に、「少林寺拳法部」の魅力を教えてください。

 一番は指導者である先生のレベルが高い所。本山(本部)の先生のため、普段の道場とは違う技や動きも豊富であるし、部員同士も仲が良く、まじめにがっつり部活をしながら、オフは部員同士に何ができるか気軽に相談できることが、少林寺拳法部の魅力だなと感じます。
 大会にしっかり出たい!という人に対して、先生も指導してくれるし、県内の大会だけじゃなく県外の大会まではちょっと……という人に対しても新しい技の練習だったり次の級や段の練習だったりなど、どちらかに偏っていない気軽に続けられる部活になっています。
 見学だけでなく体験もできるため、ふらっと立ち寄ってみてほしいです!

少林寺拳法部

・活動内容
各々の昇級・昇段試験の課題に合わせた稽古や、大会前には集中的に演武の練習をしています。
また地域奉仕活動として清掃を行っています。
・活動場所 
第5体育室
・活動時間
毎週火・木曜日18時~20時