『リベラル・アーツ教育で学びを楽しむ』(学生生活)

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2024.11.12 その他

社会学部 社会学メジャー/アーツ・マネジメントマイナー 桂 波那さん

大阪薫英女学院高等学校出身。
本学に入学して、学ぶことの楽しさをより知ったという桂さん。
自然豊かなキャンパスやリベラル・アーツ教育に魅力を感じて入学を決め、現在は社会学やアーツ・マネジメントを中心に学んでいます。
大学での学びだけではなく、学外でのインターンにも多数参加し、やりたいことにどんどんチャレンジしている桂さんに、本学での学びや学生生活についてお話を聞いてみました。

本学に入学したきっかけを教えてください。

 二つあります。一つは、地元に海も山もなかったので自然の近くで過ごしたかったからです。もう一つは、リベラル・アーツ教育です。入学前に学びたい分野を決めなくてもいいところに魅力を感じました。私は入学前に学部をなかなか決められず、高校卒業後すぐに大学には入りませんでした。そんな時に、自然豊かでいろんな分野を学ぶことができる四国学院大学のことを知って、入学を決めました。
 実際に入学してみて、大阪にいた時は誘惑が多かったんですけど、今はすごく勉強に集中できる環境だと思います。キャンパスの広い芝生が好きです!多くの歴史や文化が残る善通寺市という街で学べる環境も気に入っています。

本学で学ぶことの魅力は何だと思いますか?

 一般教養で、いろんな授業が受けられるところです。リベラル・アーツ教育では、様々な分野を学部で区別することなく一つの自分の学びとして勉強できるので、そこに共通点を見出せたり、これはここに繋がっているのではないかという想像もしやすいです。それに、三学期制(トライメスター制)という点も魅力だと思います。学期の間に休みがあるので、授業期間に勉強して、休みの期間にインターンに行ったり、友達と遊んだり、色々な経験ができています。普段の学びと経験を短期間で結びつけられる三学期制はすごいなと思います。
 私は高校までクラシックバレエをしていたので舞台はもういいかなと思っていたのですが、大学に入って舞台のことを新しく勉強できたことでその面白さにも気づけました。そして今は、社会学メジャーとアーツ・マネジメントマイナーを専攻しています。社会学や平和学、アーツ・マネジメント系など、学びたいと思っていた分野の授業を受けられているのでとても楽しいです。

印象に残っている授業を教えてください。

 ネルソン先生の「平和教育論」です。授業の中では、全体で話し合うディスカッションが多くて、「こういう教育法がいいよね」ということを実践してくれていて、とても楽しいです。
 社会学メジャーの尾場瀬先生の授業では、色々な視点で物事をみていくことが多いです。発言に対して否定せず、受け止めてくれるので、自分の意見を言いやすいです。一つの意見に対する様々な考え方を教えてくれるので、私自身、誰かを完全に支持することも、否定することも減ってきました。物事を一つの側面からではなく、多方面から見る癖がついて、視野が広がったなと思います。
 ネルソン先生と尾場瀬先生には授業外でもご飯に連れて行ってくれたりして、お世話になっています。時々、私では何を言っているか分からない難しい会話をお二人がしていることもあって、そういう話を聞けるのも楽しいです。授業中もフラットな場でも教員と学生の壁を感じなくて、いつも同じ目線でいてくれます。授業中、発言する時にもなんでも言えるようになったし、分からないことがあってもすぐに聞けるので、アットホームな雰囲気の大学でよかったなと思います。

アーツ・マネジメントマイナーではどんなことをしていますか?

 私は舞台制作会社やダンスワークショップ、公共劇場などの実習先で様々な経験を積んでいます。中でも印象に残っているのは、豊岡演劇祭にボランティアスタッフとして参加したことです。演劇祭は豊岡市内全体で行われ、様々な会場にボランティアスタッフが入ります。私が担当したのは、地元の高校生の作品を上演する会場でした。当日は、制作や館内の案内など、イベント運営の手伝いをしました。全5公演くらいあったんですけど、毎回多くの人が観に来ていて、そのほとんどが県外ではなく地元の人だったことに驚きました。小さな子どもから年配の方まで様々な世代の方が演劇祭を楽しんでいました。ボランティアスタッフも、私と同じように舞台の勉強をしている同世代の人がいたり、全然違う分野を学んでいる人がいたり、年配になって大学院で学んでいる人もいて、いろんな人たちが一つの演劇祭のためにボランティアとして来ていました。そういう方たちと出会えて、交流できたことは自分にとってすごく大きかったと思います。

舞台に出演したことはありますか?

 2022年に白神ももこ先生のSARPvol.21『稜線とわたし』に出演しました。元々バレエをしていたので、ダンスはすごく楽しかったです。バレエは型があって正解があるんですけど、白神先生は自由に踊ってもいいよと言ってくれて、一人一人に目を向け、それぞれの良さや味を引き出してくれました。バレエは個人よりも全体のバランスが大事なので、個人を見てくれるということが初めての経験で、気づきが多かったです。それに、SARPが終わってからも白神先生にはお世話になっていて、今度白神先生が沖縄で行うアーティスト・イン・レジデンスにインターンとして行く予定です。

学生生活でチャレンジしていることを教えてください。

 アーツ・マネジメントの授業を受けているうちに学ぶ楽しさを知って、もっと理論的なことも勉強したいと思い、学外のインターンや講習などに積極的に参加するようになりました。そこで新たに生まれる繋がりも多いです。直近では福島へ訪問に行くのですが、それも受講していた講習の講師の方が福島へ移住して地域で表現や芸術に関する活動をしていることを知って、参加を決めました。「富岡秋のパン祭り2024」というイベントで、アーティストと地域の方々が集まって一緒にパンを作る予定です。当日は、アーツ・マネジメントを学んでいる東北芸術工科大学のシェアハウスに泊めてもらえることになったので、そこでの交流も楽しみです。
 私は今、教育にもすごく興味があります。社会学メジャーの授業を受けていると、構造や文化資本格差の話をよく聞きます。その問題を解決するためには、教育が重要なポイントではないかと感じるようになりました。「平和教育論」の授業を受けたり、自分で本を読んで教育について勉強したりしていますが、教育のことをもっと知りたいと思って、今年の夏休みに学童のアルバイトをしました。その時に疑問に思ったことがいくつかありました。例えば、お昼寝やおやつの時間などがすべて決められていて、自分がそういう気分ではなくてもやらなければならない状況で、指導員も気づかないうちに支配的な関係ができているように感じました。解決するためにはどうすればいいのだろうと考えた時、表現の力で解決できないか、と思うようになりました。これから、もっと色々なことを学んでその可能性を探っていきたいです。

本学に興味のある高校生に向けてメッセージをお願いします。

 気になることとか楽しいことが分からなくても、入学してから探せるのが四国学院大学のいいところだと思います。もしやりたいことが見つからなくても、いろんなことに触れられるというのはすごくいい経験になると思うし、いろんなことを知るきっかけとして四国学院大学を選んでみることをおすすめしたいです!