『成長の鍵は競争心』(硬式野球部)

社会学部 卒業生 宇座 幸太郎 さん
沖縄県立宮古高等学校出身。
四国学院大学硬式野球部。
2021年四国六大学野球春季リーグベストナイン
2021年四国六大学野球春季リーグ最多打点
全国大会出場の常連校であり、プロ野球選手も輩出している硬式野球部。
沖縄を離れて活躍する宇座さんに、大学野球で成長したことを話してもらいました。
2021年秋季リーグ戦を振り返っていかがでしょうか。
――4番を任されたことへのプレッシャーから、体が思うように動かず、大切な場面で勝ちきれないメンタルの弱さが課題として見つかりました。自分の弱さを受け入れ、自信をつけるために、ひたすら練習に取り組んでいます。リーグ戦の調子は悪かったのですが、試合のライブ中継を見てくれていた父から「タイミングは合っている。打てなくても次頑張ればいい」とアドバイスをもらい、結果は気にせず、思い切りやろうと切り替えることができるようになりました。
四国学院大学へ進学した理由を教えてください。
――進学の決め手となったのは、高校の野球部の先輩が四国学院大学で野球を続けていたことです。大学野球は自主性が求められるので、自己管理の大変さを聞いていましたが、充実した生活を送っている先輩を見て、四国学院大学への進学を決めました。沖縄出身の選手も多数いますし、今のチームは練習に取り組む意識が高いので、技術を上げるのには良い環境だと思います。また、ベースボール科学メジャーや健康・スポーツ科学メジャーなど、専門的に学べるカリキュラムも充実しています。他の大学からもお誘いをいただきましたが、いろいろと話を聞いていく中で、野球に集中できる大学だと思い、進学を決めました。
忘れられないできごとはありますか?
――大学2年の夏、バッターが打ったボールが網を貫通し、顎に当たり、大怪我をしたことです。当たった瞬間は何が起きたのか分からず、ただ耳鳴りがしていました。痛みよりも完全に下顎がズレている感覚がありました。約1ヶ月間、衝撃でズレた歯を戻すために矯正をし、流動食を食べていたので体重も5キロ落ちました。復帰後は、すぐにトレーニングを開始したおかげで、早い段階で試合にも出れるようになりました。意外と体は忘れていないなと思いました。この怪我があったからこそ考える時間ができ、チームや自分自身のことを振り返る良い機会になったと思います。
大学野球を続けるなかで変わったことはありますか?
――競争心が生まれたことです。大学野球は高校野球以上に実力主義です。そのため、学年や年齢に関係なく、結果を求められるので、厳しさを感じるときもありますが、ストイックに練習に取り組む実力のある選手を見て、僕も負けないようにと思えるようになりました。やるのもやらないのも自分次第です。また、高校生の頃より柔軟性が身に付いたと思います。野球部には、プレースタイル、考え方、本当にいろいろな人がいて、そのような環境の中で野球をするというのは、柔軟に対応することを意識しないとやっていけないと気付かされました。
今後の目標を聞かせてください。
――来春のリーグ戦で優勝し、全国大会に出場することです。このリーグ戦が終われば引退を考えています。野球人生最後の1年ですので、充実した野球生活を送り、キャリアハイの成績を残したいです。

