Wel-Fes in SGU2023(社会福祉学部ふくし祭り)を開催しました

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2023.12.04 News

2023年11月25日(土)、本学にてWel-Fes in SGU2023(社会福祉学部ふくし祭り)を開催しました。
開催の経緯や当日の様子について、以下のとおりまとめておりますのでぜひご覧ください。

Wel-Fes in SGU 2023 を終えて

第2回目となる今年は、「明日のFUKUSHIを考える」をテーマに、様々な社会的課題がある現代において、明日の福祉はどうあるべきかといったことを体験的に考えることができるプログラムを企画、実施しました。
今回は「市民講座プログラム」「福祉体験プログラム」「福祉座談会」「社会福祉と演劇ワークショツプ」の4つの企画を、教員、学生が一から考え、本学卒業生や現場のスタッフやメンバーの方々に協力していただきながら準備を進めていきました。
当日は、約160名の方が会場である5号館や7号館に集いました。各プログラムでは、真剣に講座や座談会に耳を傾ける姿や、参加者と主催者の学生がワイワイ賑やかに話をする姿、小さいお子さんも一緒になってアクティビティに参加される姿などが見られました。
高校生や小さなお子さん、卒業生や福祉専門職など、多くの方々にご参加いただき、無事に終了することができました。
ご参加いただきました皆様には心より感謝いたします。
これからも、地域に開かれた大学として、社会や生活と直結した福祉を体験的に学んだり、考えていけるような「持続可能な取り組み」を発信し続けていきたいと思います。

市民講座プログラム

①『北欧フィンランド~高福祉を支える社会の形~』

「北欧フィンランド~高福祉を支える社会の形~」と題して、講義を行ないました。
現地の福祉現場の写真を紹介しながら、ジェンダー平等の推進と家族の変容が福祉国家の形成と表裏一体となっていることなどを解説しました。
一般市民、高校生、本学卒業生を含め、67人の参加がありました。

②『韓国の「超少子化社会」を問う』

本講座では、韓国の合計特殊出生率が2022年には0.78と過去最低を更新している状況のなか、韓国における少子化の現状と、その背景や原因、さらにこれまで取り組んできた少子化対策などについて一緒に考えてみました。
しかし、この少子化問題は、韓国に限ったことではなく、日本の近未来の課題でもあることから、仕事と子育てが両立できる社会、将来に希望をもてる社会にしていくことが、何より求められていることを、この市民講座を通して痛感しました。
参加者は、一般市民、高校生を含め、52名の参加でした。

福祉体験プログラム

①『若者広場で、集まろう!』

大学生が企画した、高校生を対象のプログラムです。5つのグループに分かれて、高校生と学生スタッフで、わいわいがやがやと談笑にふけりました。グループでの話し合いは、当初、高校生と大学生が一緒になって、高校卒業後の進路や悩みなど話し合う予定でしたが、参加した生徒の多くが1年生2年生であったため、予定を変更して学校での生活や今の楽しみなどを話し合いました。参加した高校生は、大学や大学生活が少しイメージできたようでした。高校生や学生スタッフなど、40名近い参加者でした。

②『ドラマで学ぶ楽しい手話』

ドラマで出てくるワンフレーズを手話の基本的な文法と共に学びました。高校生を中心に親子連れや専門職、一般の方たちで50名あまりが参加され、ドラマの主題歌やドラマの1シーンを参加者同士が楽しく手話に触れていました。
体験が終わった後、笑顔で「ありがとうございました」や「お疲れ様でした」、「楽しかったです」と手話で声をかけてくださる方たちもいて、自分たちの生活のなかに手話が溶け込んだのかなと嬉しく思いました。

③介護の「イ・ロ・ハ」伝えます

介護体験は高校生1名と高校教員1名の2名が参加しました。四国学院大学専門学校の教員が、視覚障害者の特徴と介護者の役割について講義し、その後障害者役と介護者役に分かれて介護技術演習(学内散策 / ブラインドウォーク)を行ないました。

福祉座談会 「明日の福祉を考える」

現在、香川県内の福祉現場で活躍されている本学の卒業生3人をお招きし、「明日の福祉を考える」と題して、福祉職を目指したきっかけや現在の活動に至る経緯、さらに福祉事業を展開する際の理念や考え方について、事例や一部動画を活用しながら報告していただきました。明日の福祉を考える際のキーワードとして「福祉の見える化」「地域・人のつながり」「権利擁護」「町の人と一緒に進める福祉」等が確認でき、有意義な座談会となりました。
一般市民、高校生、医療保健福祉専門職、本学の学生等、100名を超える参加がありました。

社会福祉と演劇ワークショップ「即興演劇で遊んでみよう!」

社会福祉と演劇のコラボ企画として、今回は即興演劇を活用したグループセッションを行ないました。参加者は、NPO法人サヤたんぽぽの利用者4名、学生ボランティア3名の他、外部からの参加者を含む総勢16名でした。
まずは、アイスブレイクからスタート。徐々に相手の動きや言葉に呼応するゲームで参加者個々の緊張が解けたところで、プレゼント交換や想像して新たな状況を展開させるゲーム等、即興演劇のエッセンス満載のワークショツプとなりました。
参加者からは、「他者に共感すること、他者との関係を意識することが大切」「相手と動きを合わせるのは難しいが、上手くいくと仲良くなれる」「周囲の人の意見から学ぶことができた」「演劇コースの学生の皆さんと久しぶりに一緒に活動できて嬉しかった」「楽しかった」等の感想が寄せられました。