「被爆体験から平和を考えるつどい」にて、文学部3年・岩中真歩さんが発表しました
2025.05.09
学生活動
4月27日(日)、「被爆体験から平和を考えるつどい」(主催・平和を考えるつどい実行委員会)が高松市で開催されました。その中で、文学部3年生の岩中真歩さんが「平和学を学んで気づいたこと」と題して発表しました。
第1部は、三木町在住の長尾昭雄さん(96歳)が基調講演。長尾さんは16歳のときに勤務先の工場から疎開した広島市の爆心地からおよそ1.8キロで被爆しました。長尾さんは「ガラスの破片が胸に刺さり、全身の傷から出血した」と壮絶な体験を語り、「戦争は絶対にしてはいけない」と平和の大切さを訴えました。
第2部の交流会で文学部平和学メジャー3年生の岩中真歩さんがスピーチ。
「平和学では核兵器問題や戦争、紛争、難民など複雑で繊細な問題を扱います。このように複雑であるからこそ常に自分の持つ視点を柔軟に変えることが大事だと気付きました。私にとって平和学を学び、研究することは平和に向けて前に進む原動力であり希望です。」と決意を語りました。
250名が詰めかけた会場は平和への願いを共有する人々で熱気に包まれ、岩中さんの発表に対しても会場から「卒業後は平和学の学びをどのように生かしますか」など熱心な質問が寄せられました。

「被爆体験から平和を考えるつどい」で発表する平和学メジャー3年生の岩中真歩さん。右奥は被爆者の長尾昭雄さん。

「複雑な問題に対して柔軟に視点を変えることが大事だと気づきました。」と語る岩中真歩さん。

「被爆体験から平和を考えるつどい」(主催・平和を考えるつどい実行委員会)香川県社会福祉総合センターにて。

「原爆ドームを訪れたときに孫が描いた作品です」と入賞した絵画を掲げる長尾昭雄さん。