Wel-Fes in SGU2024を開催しました
2024年11月2日(土)、本学にて「Wel-Fes in SGU2024~人をつなぎ、社会を支えるふくしの力~」を開催しました。
Wel-Fes in SGU 2024 を終えて
3回目となる今年は開催時間を拡大し、老若男女問わず、多くの人が福祉を身近なものとして考えることができるプログラムを企画しました。
午前の部では「小さな福祉活動報告会Vol.1」、午後の部では「体験系プログラム」、「コラボ系プログラム」、「講座系プログラム」といった企画を実施しました。
また「ふれあいマルシェ」と題したキッチンカー等のイベントも行いました。
当日はあいにくの雨ではありましたが、延べ参加者数は300人を超え、盛況のうちに終えることができました。
ご参加いただきました皆様には心より感謝いたします。
開催にあたり、ご支援・ご協力いただきました地域の皆様にも心よりお礼申し上げます。
多くの方々の社会福祉分野への興味・関心を高めていけるよう、これからも引き続き、大学・民間団体・NPO・地方公共団体等が協働し、社会福祉の向上と人権の擁護に寄与する様々な取り組みを発信していきたいと思います。
なお、本事業は、「令和6年度 大学・地域共創プラットフォーム香川 産学官共創チャレンジ支援補助金事業」による助成を受けて実施しました。
「小さな福祉活動実践報告会Vol.1」
小学校、中学校、高等学校、NPO法人、任意団体 (一般)に所属する9団体が地域社会をより良くするために取り組んでいる活動について発表しました。学校団体による発表では、生徒さんたちが活動を通じて考えたことや自分自身の変化について語りました。また、任意団体の発表では、地域で生活する上での問題を解決するために人と人が関係を結びつけるための取り組みや課題について発表をしました。
この小さな福祉活動実践報告会を通じて、地域の課題解決に向けた活動に焦点を当てるとともに、実際の活動現場の様子を多くの人に知ってもらい、地域社会の問題、まちおこし、にぎわいづくり等を考えるきっかけとなることを願っています。
体験系プログラム
①「介助犬・聴導犬」を知ってますか
一般社団法人ドッグフォーライフジャパン代表理事の砂田眞希氏が盲導犬、介助犬、聴導犬の必要性や役割について実演を交えながら紹介しました。
②手話で「ありがとう」
本学非常勤講師の阿部忍氏によるプログラムで、アシスタントの歌手が歌う手話ソング「星影」を題材に解説しました。手話の基本となる指文字をはじめ、日常使用することが多い感謝の言葉や挨拶などを教えてもらい、参加者は覚えたばかりの手話を使って会話を楽しんでいました。
コラボ系プログラム
①対話で学ぶ当事者研究
社会福祉学部の西谷清美教授によるプログラムで、NPO法人サヤ就労継続支援事業所「たんぽぽ」の協力を得て、参加者と「たんぽぽ」の皆さんが一緒に当事者研究を体験しました。
自己紹介を交えてアイスブレイクを行ったあとに、個々の苦労の情報公開として、最近悩んでいることや、困っていること、自分の弱さや苦手とする事柄等にそれぞれが名前をつけて発表(弱さの公開)しました。「気にしすぎ症」、「眠り姫」、「食べ過ぎ子」等が苦労ネームとして挙げられましたが、参加者の意向により「確認犯」を取り上げて、全員で研究することにしました。「確認犯」の実態に迫るべく、その顔形や「確認犯」登場の経緯、日々のやり取りなどについて確認し、参加者それぞれの経験に照らし合わせる作業を繰り返しました。「確認犯」の正体を明らかにするには至りませんでしたが、そのプロセスである対話を存分に楽しむことができました。
②ふれあいマルシェ
マルシェでは、参加者がフライドポテトやクレープ、ドリンクなどのキッチンカーで軽食をとったり、100枚のふくしフォトパネル展、香川県立善通寺第一高等学校デザイン科による地域連携風景の映像・作成物の展示、似顔絵屋さんなどの展示やワークショップを実施しました。参加者や出展者などが互いに交流を図る場となりました。
③市民のチカラでまちづくり
福祉works MANMAREの主催・コーディネートのもと、香川県社会福祉協議会、大手前丸亀高校「TSUNAGU」、ハナマルフィルムの3団体が、それぞれマネープランゲーム、「プラスチックごみで遊ぼう!!」、「笑顔で写真撮影」のワークショップを実施しました。
和やかな雰囲気の中、参加者が笑顔で学び、交流する姿が見られました。
講座系プログラム
①負担をかけない介護法
ボディメカニクスを活用した移乗介助、椅子や床からの立ち上がり介助、体格差のある方でも楽に安全に車いすへ移乗介助ができる方法などについて実際に体験してもらいました。
参加者の中には、「介護はきつくて体力的にも大変なイメージがあったが、体験を通して色々と知ることができて良かった」という声がありました。
②「不登校」を問いなおそう―誰一人とり残されない学校教育を目指して―
社会福祉学部の浜田知美教授が現在の子どもの事実をデータから伝え、不登校経験のある学生が自身の体験を語りました。3~4名でグループワークを行い、「不登校」を問い直しました。
参加者からは、「不登校は悪いことではない」「子どもだけではなく学校や家庭や地域が影響しあって起こっている」「1人ぼっちにしないことが大切」などの意見が出ました。