卒業生紹介

宮武 将大さん

社会福祉学部 地域社会と福祉実践メジャー 2013年度卒業
一般社団法人hito.toco(ヒトトコ)代表理事
一般社団法人toki-line(トキライン)代表理事

学生時代はどのような学生でしたか。また大学生活で印象に残っていることは?

 私自身、中学時代に勉強についていけず不登校になった経験があります。外にも出ず引きこもった状態が続いている間、自分の中で「このままではいけない」と思いがありました。両親や周りの人の協力もあり、20歳を機にアルバイトを開始。徐々に外に出て人と話をすることができるようになった頃、自分と同じような境遇の人には私のような経験者の支援も大事なのではないかと思い、福祉を深く学ぶために四国学院大学に入りました。

 大学では、限られた4年間で何ができるのかを常に考えていたように思います。縁やタイミングが重なり、サークル活動や委員会など、さまざまな活動に積極的に関わっていました。一番印象に残っているのは大学祭。開催中止の危機にあった時、学生から署名を集め、学長にも掛け合いました。委員長を任された時は、「どのような大学祭にしたいのか」、「他の学生に何を提供したいのか」など、とても悩み苦しんだ時期もありました。いろいろな人に相談しながら取り組んでいたのを覚えています。周りに自分の思いを伝えながら表現していくという過程は、とてもいい経験になりました。

現在の職業を選んだきっかけはなんですか?またどのようなことをしていますか?

 私が法人を設立したのは大学を卒業して2年後のこと。それまで介護の会社で働きながら、休日に不登校や引きこもりの方の支援活動をしていました。会社に支援活動の話をすると、「それなら社内で立ち上げたらどうか」と言われ、社内ベンチャーとして立ち上げました。今は独立し、不登校やひきこもりで悩んでいる方、その家族を中心に相談から職業訓練、就職後のフォローまで幅広くサポートしています。

大学時代の経験は、現在どのように活かされていますか?

 今思えば、在学中に感じた課題意識をトライアンドエラーし続けた結果が、現在の事業につながっていると思います。

これから社会に出ていく後輩に、先輩としてメッセージをお願いします。

 大学時代は失敗が許されると言いますが、社会に出ても同じです。私もまだまだ未完成。大学時代にできなかったことは、社会に出てからやればいい。失敗しても取り戻す時間はたくさんあります。