文学メジャー

文学を幅広い視点で学び、教養や感性を鍛える。

文学メジャーで扱う分野は、大別して日本文学と比較文学の2つ。
日本文学では古典から近現代文学までを幅広く読み解き、一方比較文学では訳本を使って欧米など外国文学の特質を学びます。それ以外にも文学をジャンル別に特化、興味あるジャンルのみ受講することも可能。
よりワイドな視点で文学に親しんでもらおうと、映像作品や絵画鑑賞から学ぶ授業や実際にエッセイや小説を書いてみる授業も設けてあります。ここから、自らの教養や感性を鍛え上げてみませんか。

教員紹介
●文学メジャーコーディネーター 菅田浩一

■低下する読解力・思考力・表現力…実学の基礎を底上げするために。

OECD(経済協力開発機構)が実施するPISA(生徒の学習到達度調査)などによると、日本の子供たちは世界(先進国)と比較して“思考力・判断力・表現力などを問う読解力や記述式問題”に課題があると報告されています。

「つまり現代の若者は、文章を読み、思考し、その結果を適切な日本語で表現することが苦手なのです。こうした弱点を克服し、もっとバランスのいい学生を育てることが文学メジャーの教育目標の1つです。実学の基礎となる“文学”は履修価値が一段と高まっていると言えるでしょうね」と、文学メジャーコーディネーターの菅田教授は語ります。

■本を読む、それだけでも想像力や感性が磨かれる。

本を読むことは、時代を超えて人の生きざまにふれるということ。そこから広がってゆくイメージは、多様な知識を与えてくれるにとどまらず、想像力や感性に磨きをかける源泉ともなり得るのです。たとえば……と菅田教授が引き合いに出したのは、香山リカ『多重化するリアル』。

「近年“生きている実感がない”と訴える患者が増えていると指摘する著者(精神科医)がその原因を分析する本で、9・11テロでビルに飛行機が突っ込むニュース映像をどう見たかという話から、“リアルとフィクションの境界”にまで話が及び、色々と考えさせられます。そもそも生きている実感って何だろうとか、言葉や映像の伝える“現実”とは何だろうとか……」

■きっかけづくりは周到に。出会った感動の伝え方も肝心要。

そもそも優れた文学作品には、幾多の教科書を網羅しても及ばない実践的な知の財産があふれるほど詰まっているものです。時としてそれをビジュアル世代にもっとわかりやすく見せるため、“文学と映像”などでは昨今話題のDVDを鑑賞したりも少なからずあるとか。実際、そうした瞬間から、「初めて文学の意義や奥深さを知った」という学生も多いと聞きます。要は、きっかけがどうあれ、文学作品から何かを読み取り、考え、そして自らの言葉で表現しようと思うかどうかが肝心なこと。

「学生みんなに“自分の中の一冊”を挙げてもらって、それを読んでいた時の様子を含めてどんなふうに印象に残っているかを自分なりに解説するという課題を与えることがあります。これは、宮本輝が自らの読書体験を綴った本『本をつんだ小舟』に関連した課題ですが、私自身を振り返っても“この一冊”は鮮明な情景と共に生涯の記憶として持っていますからね」

個々人の熱い“想いを伝える”術が身につくなら、それは即ち社会人としてのアピール力を養う格好のレッスン。「単なる読書感想文ではない」意義深さがあります。

■社会に通用する人となるため、自ら新しい出会いを求めて。

最終的にめざしたいのは、どんな職に就いても胸を張れる社会人。そうした“社会に通用する人間”に必要なものは、「幅広い知識と教養」「マニュアル人間ではない想像力と感性」「日本語を読み思考し表現する能力」です。

「日本語を使いこなすためには、イイ文章にたくさん出会わないと。待ってるんじゃなくて、求めていく。すると感情が豊かになり、人に何かを伝えるための構築力も自ずと備わります」

将来おそらく直面するであろう様々な困難を乗り越えるためにも、重ねる鍛練はムダではありません。

■もらった感動を、また誰かへ。気概ある者を求めつつ。

伝える術を身につけたら、今度はさらに不特定多数の人々へ向けてメッセージを発信したくなる作家志望の人も出てくるでしょう。
「“創作表現法”は3年次の科目ですが、実は2008年度の卒業生で在学中に自分の本を出版した松山レナ(ペンネーム)という学生がいます。いかにも詩的な内容で、十分評価に値するもの。こういう学生が、一人でも多く出てくれればと思いますね」

特に、「空想(妄想)が好きで、日本語をいじるのが好きな人」にはお薦めだそうです。

カリキュラム
●履修できる科目●

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卒業研究
●過去の研究テーマ例●

こちらから過去の研究テーマタイトルを見ることができます。

目指せるキャリア

●公務員 ●出版社関係 ●学芸員 ●中学校・高等学校教員
●司書教諭 ●一般事務職 ●大学院進学 ●作家など

学びのスタイル
●在学生ボイス●

こちらから在学生の履修スタイル例や、このメジャーで学んだことなどを紹介しています。

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