長い教育史の中で“体育学”や“健康教育”といったものはありましたが、それだけでは現代社会が求める健康やスポーツのニーズを的確に捉えているとは言えません。もっと幅広い視野から、健康・スポーツとはどういうことかを学びましょう。それらの基礎から科学的に学んでいけば、新たに立ち上がる将来像もあるはず。様々なフィールドにおいて実践体験を重視しながら、対応力を伸ばしていくことです。健康・スポーツ分野で、地域貢献できる人になりましょう。
このメジャーは、健康とスポーツの大きく二つの分野に分かれますが、根底にあるものは同じです。健康とスポーツに関して、自ら考察し、実践することでスキルアップを図ります。健康は子どもから高齢者まで、スポーツはトップアスリートから市民アスリートや初心者まで、全ての人が対象になります。二つの分野の中で、興味のある分野を選択できる点では、とてもぜいたくなメジャーです。
スポーツに関する仕事と言えば、スポーツインストラクターが思い浮かびますが、それ以外にもチームマネジメントや商品開発、スポーツ経営など業種は多岐にわたり、スポーツだけでもさまざまな切り口があります。このメジャーでは、健康・スポーツの基礎知識を学びながら、多くのことが体験できるプログラムを組んでいます。
「健康管理概論」は、健康に対する関心を持っている他メジャーの学生も受講しています。女性の子宮頸がんや乳がんなど若年層でも起こりうる病気については、外部から講師を招いて講義を行っています。若いうちは健康であることが当たり前と思われがちですが、将来に向けて必要とされる食生活や生活習慣などを、できる限り楽しく、わかりやすく伝えています。受講した学生が発信源となり、家族や地域に健康の大切さを広めてもらえたらと考えています。
「トレーニング論」は、スポーツトレーニングのプログラムを組み立てる授業で、基礎からスポーツ選手に助言ができるまでを学びます。計画的なトレーニングを組み立てるうえで、現在地を認識することが重要です。自分の現在の状態を理解し、どのようなトレーニングが必要なのかを判断することで、より効果的なプログラムを組むことができます。
マラソン界で話題となった厚底シューズですが、シューズをはいただけでは速く走ることはできません。シューズの反発力を活かすことができる筋力が必要で、それに合わせたトレーニングをしなければなりません。スポーツ科学の面から言うと、新たなシューズの開発によって、トレーニング方法も変わってきます。スポーツ用品とトレーニング方法、双方の進歩は、記録の更新にもつながります。そんなところも、スポーツ科学の興味深いところです。
授業では、トレーニングのセオリーから、栄養学や解剖学、マネジメント、厚底シューズのようなスポーツ界の旬の話題まで、学生のみなさんが興味を持ってもらえるさまざまな内容を取り入れています。
地域の健康に関わる人材、スポーツに関わる人材を育てていきたいと思います。社会に出た時に、何事も一生懸命取り組んでいけるような方法論を伝えていきたいのです。健康・スポーツは多くの人が興味を持っていて、学んでいく中でいろいろな疑問が生まれてきます。その疑問を解決する方法を考える考察力、実践していくための行動力、成果を伝えるコミュニケーション能力・プレゼンテーション能力が必要です。
健康・スポーツ科学メジャーでは、多くのことを学ぶことができます。社会に活かせる活きた考察力、行動力、発信力を、ともに学びましょう。
こちらから健康・スポーツ科学メジャーのカリキュラムを確認できます。
こちらから過去の研究テーマタイトルを見ることができます。
●トレーニング指導者(JATI-ATI) ●潜水士
●フィットネスインストラクター ●健康指導者
●各種スポーツ指導者 ●公務員
●スポーツ施設マネージャー ●大学院進学
●スキューバダイビングインストラクター
●スキー・スノーボードインストラクターなど
こちらから在学生の履修スタイル例や、このメジャーで学んだことなどを紹介しています。