複雑に表現方法が錯綜する現代、人は時として“生”の身体表現コミュニケーションを見失い、または故意に避けることがあります。まず身体とは何かを、ワークショップの中から再発見しましょう。そして、①舞踊・音楽・演劇・芸能など多彩な舞台芸術(パフォーミング・アーツ)②そのマネジメント・ノウハウ ③舞台芸術を含む文化活動が魅力的な地域創造や教育・観光などとの深いリンク…を、理論以上に実践主義の中から学びます。
講師は、国内一線級の方々です。
演劇は、俳優をはじめ、照明や音響、舞台美術、制作などさまざまな人によって一つの作品を作り上げていきます。このメジャーでは、これまでの「身体表現と舞台芸術マネジメントメジャー(演劇コース)」から俳優の部分に特化して、基礎から学び、実践を通してプロの役者を目指す人を養成していきます。
舞台で表現するための発声に必要なボイストレーニングや歌などの身体訓練の授業を加え、役者になるための基礎を充実させ、プロの俳優として一定レベルの技術を身につけることができます。リサーチ・プロジェクトでは、海外の演出家に2週間滞在してもらい、週末に集中的にワークショップを開催。最先端の演劇を学び、全国・世界で通用する俳優を目指します。
演劇コースの最大の特徴は、四国学院大学アーティスト・イン・レジデンス・プログラム(通称SARP)。プロの演出家・振付家がある期間滞在し、学生キャスト・スタッフとともに舞台作品を創作する授業。演出家の平田オリザ氏や映画監督の本広克行氏、作家の鴻上尚史氏の客員教授に加え、これまで演劇集団円の森新太郎氏や東京デスロックの多田淳之介氏、ドイツのハイデ・テゲター氏など、全国・世界で活躍する方々を招へいし、レベルの高い舞台を創り上げていきます。
一年をかけてコンテンポラリーダンスと演劇を創作して上演する「シアタータンク」では、学生が主体となって、実験的な作品を創っていきます。SARPとシアタータンクは、一般の方々にも大好評で、県内だけでなく県外からも多くの方が観劇目的で来校されるようになりました。
SARP20回記念公演の制作の様子がこちらよりご覧いただけます。
学内に約100人の収容が可能な専門劇場「ノトススタジオ」を有しています。劇場を持っている大学は四国では四国学院大学だけで、全国的にも希少です。思い立ったことは何でも試せる、いつでも練習できる、演劇を学ぶ学生にとって素晴らしい環境です。
恵まれた施設で自分たちの公演だけでなく、平田オリザ氏が主宰の青年団などプロの劇団公演も行われます。学生はスタッフとして加わることで、プロの演出を学び、緊張感あふれる現場を肌で感じられる貴重な機会になっています。このような体験ができるのもこのメジャーの魅力です。
学内の活動だけでなく、地域の芸術・文化の中心となる活動を学生時代に経験してもらい、地域を盛り上げるクリエイティブな人材を育てていく環境も整えています。小豆島や内子町などの自治体と連携し、演劇のワークショップや公演のほか、瀬戸内国際芸術祭やさぬき映画祭、鳥取県の鳥の演劇祭などに参加しています。2018年には音楽劇『白雪姫』で四国ツアーを行いました。
言葉を含めた身体表現は、人とコミュニケーションを図るうえで一番大切なものです。最近はSNSなどの発達により、他人と向き合う機会が少なくなってきています。演劇は他人と出会い、つながるいいツールであり、これから求められる部分だと思います。このメジャーでは、最先端の舞台芸術と自己表現能力、コミュニケーション能力を開発し、演劇を通して豊かな人間性を育てていきます。
こちらから身体表現と舞台芸術メジャーのカリキュラムを確認できます。
こちらから過去の研究テーマタイトルを見ることができます。
●プロの俳優 ●舞台監督 ●演出家 ●劇作家
●舞台美術家 ●企画制作会社 ●文化財団
●都市の劇場、地域の公共ホールのスタッフ
●NPO ●公務員 ●教員 ●保育士
●社会福祉の分野の施設 ●一般企業など
こちらから在学生の履修スタイル例や、このメジャーで学んだことなどを紹介しています。
>>>演劇コース学生座談会