学長あいさつ

outline_message人間を問い、知を生きる

1949年本学は、米国南長老教会の手によって設立されました。キリスト教信仰と学問共同体の健全な関係は、大学キャンパスを固化したキリスト教教義を「伝道」する場としてキリスト教会が捉えるところにはありません。むしろ、キリスト教は、人間を尊重しながら、人間が持つ恣意的な神理解を含めて、常に人間を問い、新たな人間の誕生と育成を促すところとして学問の場を把握します。

ちなみに、私たちは、知的行為を他の人間の行為と比較して、より高度な行為であると捉える指向を持つことがあります。これは、人間をトータルな視点で理解しようとすることからは離脱した姿勢と言えるかもしれません。つまり、大学キャンパスが、人間を身体/精神に二元化して分節し、精神を身体の上位項として身体を差別する場所であってはならないのです。ましてや大学をエリート集団による精神的営為の特権の場とすることも、謙虚に回避しなければなりません。知は常に人々の生活の場で検証される必要があります。さもなければ、知はエリート集団の頭脳ゲームと虚栄の羽飾りと化し、時には人間の生活を抑圧する装置となります。

本学の建学理念は、絶え間ない人間性の検証と新たな人間形成を追い求めながら、生活の場における知の人々への奉仕を目指すものです。学問の自由、思想表現の自由の神髄は、人間を問い知を生きる場所で開花します。かかる理念の共有と出会いを求めて、あなたも本学キャンパスへ来訪されることを切望いたします。

学長 末吉 高明

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