教育研究上の目的

教養教育

本学における教養教育の目標は、建学憲章に示された「キリスト教信仰による人格の尊厳と自由を基盤として、人が生涯にわたって必要とする、豊かな人間性の醸成」に必要な基礎的科目群を提供することである。
そのために、まず、キリスト教への理解を深めるための「キリスト教概論」、国際化時代に求められる異文化理解と外国語運用能力を身につけるための「外国語科目(第1群)」、市民としての良識の基礎である「日本国憲法」を必修科目とする。さらに、初年次教育の目標を、ジェネリック・スキルの強化育成とし、初年次セミナー&キャンパス・コミュニティ・スタディーズ、初年次基礎演習、メディア・リテラシー、言語表現演習といった少人数クラスによる演習科目群を配置し、これらを必修科目とする。 また、高年次カリキュラムとして「キャリアディベロップメント演習」を3年次必修科目とし、学びに対する意欲の継続をめざす。
次に、自由選択科目として、2年次以降のメジャー専門科目の履修に備えるとともに、「有為な人材」に必要な幅広い教養とスキルを修得するための、人文科学系、社会科学系、自然科学系、総合実践研究、保健体育の各分野における科目群を含む科学研究入門科目を設置する。
上記の各科目群においては、総合教育研究センターの下で、年度ごとの点検・評価をふまえ、時代の変化に対応して必要となる科目の新設を含む再編成によってその改善が図られるものとする。

文学部 人文学科

文学部は、建学の理念であるキリスト教を根幹に、それぞれの専門分野における基礎学術的技能を陶冶育成することを通して、真に民主的で開かれた社会を形成実現していく自律的市民の育成を目標としている。文学部人文学科は、本学において長い歴史を有する学科である。戦前・戦中期日本において、集団主義への迎合のもと、偏狭な自文化・自民族中心主義へと閉塞していった過ちへの悔い改めとともになされた建学時の歴史的決断を揺籃にして、それらは形成されてきた。それはまた、リベラル・アーツを重視し、異文化異言語研究、哲学的文学的人間研究や地理歴史研究、平和学研究、そして教育という人間にとっての根幹的な営みの探求という研究分野において、自文化の相対化と他文化理解、自己と他者と世界への深い理解、異他的な存在の受容と理解と育みといった、グローバル化する現代において、どれもまた最も重要な人間的資質の形成に一貫して取り組んでいる。そして、さらにそれぞれの専門領域と関係する諸分野において、学生の卒業後の職業選択とも深く関わってくる資格取得のための諸カリキュラム整備も積極的に展開している。

社会福祉学部 社会福祉学科

社会福祉学部の教育は、本学建学の精神に則り、神と人とに奉仕する精神を根底に懐き、社会福祉学を基幹とする。その上で、その原理論に基づく価値の追求と共に、①マクロ的視点―国際的あるいはグローバルな視野にたった地域問題の把握とその解決策の追求、②メゾ的視点―地域に根ざした住民ニーズの把握や支援施策・活動のありかたの追求、③ミクロ的視点―個々の福祉サービス利用者の主体的側面にたった生活ニーズの把握と効果的な援助方法の追求、これらの三つの視点をカリキュラムの特色とする。そして、その成果として意欲的に実践活動を展開できる人材の養成をめざしている。

社会学部 カルチュラル・マネジメント学科

社会学部の教育目的は、本学建学の精神である神と人への奉仕の姿勢をもとに、理論的かつ体験重視型のカリキュラムを通して多様で複雑な広義の社会事象を、深く理解する人間を養成することにある。高度情報化社会において、的確に必要な情報を収集し、また効果的に発信していくスキルの修得、そして、卒業後それぞれの社会活動の現場において必要とされる創造的な「課題探究・処理能力」を修得することをめざす。
地域との強い連携で、国内外での現場実践研究(フィールド・プラクティカム)科目を積極的に取り入れ、地域と世界の情報収集や情報発信などを通して、卒業までに学生が幅広い教養+実践的専門力が修得できる編成となっている。

全学部学科共通専攻科目

上記の各学部学科の教育目標を、より実践的なものとして深めるために、全学部学科共通専攻科目として、外国語科目(第2群)、情報関係科目、キャリア養成科目を、またキャリア拡充コースとして中・高教諭(一種免許状)、学校図書館司書教諭、日本語教員、博物館学芸員の養成課程を設ける。
中・高教諭養成課程の目的は、学生が教師となるために必要な知識や態度など教育に関する基礎的素養を身につけるように指導するとともに、人間的にも成長することを促すことにある。
この目的を実現するために次の三つのことに取り組む。第一に、国語や外国語、社会などの教科に関する専門的な知識を豊かにして専門性を養成すること、第二に、学校教育において行われる活動についての全般的な理解を深めることであり、これには現代の教育の制度や仕組み、実際に教える際の指導内容の編成や指導方法の選択などに関する知識が必要である。第三に、教育実習に関わる指導を行う。教育実習では、実際に学校において現職の教員の指導の下に授業の担当を含めて教師の仕事を体験的に学習するもので、それまでに培った知識や態度を実践する機会でもある教職課程の重要な集大成である。また、外国語科目(第2群)では各言語の運用能力を、情報関係科目では情報処理についての個別な運用能力を、キャリア養成科目では、社会との緊密な関係形成能力を、それぞれよりハイレベルなものへと高めることを目的としている。
さらに、学校図書館司書教諭、日本語教員、博物館学芸員の養成課程では、各メジャーで習得した知識力を、現代社会の要求に応じる形で、実践力として強化することを目的としている。

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