卒業生紹介(多田 格さん)

多田 格さん


社会福祉学部 1995年度卒業
株式会社 ケーブルメディア四国 勤務

■学生時代はどのような学生でしたか。また大学生活で印象に残っていることは?

勉強よりも陸上競技(長距離)中心の大学生活でした。周りの学生や先生からは、グラウンドを毎朝走っている学生という印象だったようです。中国語の教授が、私のことを「モンゴルの草原を颯爽と走る馬のようです」と言ってくれたのは、恥ずかしい反面、うれしかったですね。

印象に残っている人は、1年の時の陸上愛好会のキャプテンで全盲の長距離選手だった先輩です。四国の大学インカレと東京の障害者全国大会で伴走者をつとめたこと。全盲ながら1500mで5分を切るという、とてつもなくすごいタイムを出した時に、伴走者として貢献できたことが、今の仕事でお客さまや取引先、社員に対して、目配り、気配り、心配りなど自然なふるまいにつながっていると思います。

■大学時代の経験は、現在どのように活かされていますか?

月並みですが、情報認知能力(顧客、競合、業界の動向にピン!とくる力)、問題解決能力、発信力(相手に伝える力)の3つです。

■現在の職業を選んだきっかけはなんですか?またどのようなことをしていますか?

大学3年時までは、児童福祉関係か公務員を志望していましたが、自分が民間企業でどの程度通用するか試したくなり、飲食サービス業、印刷業、メディアなど複数社にエントリーしました。就職氷河期と言われていた時代でしたが、メディア以外は内定をもらいました。メディアが不採用だったことがとても悔しくて、志望就職先はメディアになっていました。採用情報を調べていたところに、ケーブルメディア四国(CMS)が開局の準備を進めていることを知り、入社することができました。

ケーブルテレビ事業は、「地域密着のメディア」や「多チャンネル放送、双方向サービス」、「収益の柱は加入者から得る利用料収入」など、メディアとしての位置づけや商売方法が民放放送と全く異なるところが面白く、これから加入者を増やしていくことに魅力を感じました。私は中学時代から陸上部に所属し、長距離選手としてコツコツ練習を重ねてきましたので、これからコツコツと加入者を増やしてく会社は、長距離選手向きだと勝手に思いこんだのも、入社のきっかけです。

■現在の仕事でどのようなことをしていますか?

現在は、加入者を拡大することが主業務であるお客さま本部の営業部を統括しています。加入者や売り上げを拡大することがミッションですが、地域密着した放送会社でもありますので、香川県の高校野球中継や高松夏祭りの中継や地域情報番組への出演など番組制作の応援など、民放では行っていない仕事も幅広くできるのは魅力です。初めは苦労もしましたが、開局当時に契約してくれたお客さまや地域電気店の店主から今でも「元気にしとるか?」とか電話をいただくことも多く、本当にケーブルメディア四国(CMS)一筋で頑張ってきて良かったと実感できる瞬間です。

■これから社会に出ていく後輩に、先輩としてメッセージをお願いします。

私は、単位ギリギリで卒業しましたので誇れるものはありませんが、学部や学年に関わらず仲間が多かったこと、大学以外でもバイトを通じて、幅広い年齢の方にかわいがってもらったことは私の財産。その人脈が今の仕事でも生かされています。大学内だけでなく、外にも目を向けて幅広く交流してもらいたいです。社会に出た時に、役に立つ時が来るはずです。