卒業生紹介(奥野 大地さん)

奥野 大地さん


社会学部 観光学メジャー 2017年度卒業
喫茶おっくんとこ(個人事業主として経営)
一般社団法人山茶小屋(仁淀川町移住交流拠点施設 山茶小屋 運営)

■現在の職業を選んだきっかけを教えてください。

大学時代より、地域住民の憩いの場を経営したいと考えており、観光事業や地域活性、また、ホスピタリティなどを学んでいました。その中でも地域活性とは?と考えることがあり、3年次に個人で長崎県の離島、新上五島町へインターンに行きました。その時、新上五島町の人たちの明るさや温かさに触れ、田舎だからこその人と人との距離の近さと、近いからこその強い結束力を目の当たりにしました。

卒業後に参加した異業種交流会で、たまたま高知県の仁淀川町でお仕事をされている方からのお声がけを頂き、思い切って移住を決意したんです。まずは地域を知ることと、地域の住民との関係づくりを兼ねて、総務省の制度「地域おこし協力隊」としての仕事を始めました。

協力隊で着任してからは紆余曲折ありましたが、任期中に仁淀川町移住交流拠点施設 山茶小屋の食堂スペースに「やまのうえのカフェ山茶」という屋号でコミュニティカフェを開業しました。地域住民の紹介で、土地ごと建物を譲っていただくこととなり、人生3度目の開業準備が協力隊としての3年間の集大成となりました。

2022年9月に地域おこし協力隊の任期を終え、無事に店舗の改修も終了し、2022年10月より「喫茶おっくんとこ」としての再スタートを切りました。

■現在の仕事での魅力や喜び、苦労したことを教えてください。

お店は自分が頑張れば頑張るほど、お客さんが来てくれます。現在の来店者は地元住民が9割で、たくさんの地域の方が来て、おしゃべりをしたり、仕事をしたり。時には「最近あの人歩きよらんねぇ、心配なねぇ」「ちょっとおっくん家来てもらおうや」と、生存確認の場になることもあります。笑いごとのように聞こえますが、高齢化の進む仁淀川町では深刻な問題なので、お店は地域の見守りも兼ねています。

今のところ、自分のペースで仕事もできることと、地域住民が来てくれる喜びが強いので、あまり苦労はないのですが、強いて言うなら改修・開業の際に事業融資もしていただいたので、その返済は苦しいですね(笑)

■就職してから今までの経験から、社会に出て必要となる力は何だと考えていますか。

コミュニケーション能力はとても必要だと、今でも感じています。どんなに学力があっても、伝えることができないと仕事はできませんし、聴くことができないと理解することはできません。

また、これは力とは違うのですが、素直でいることも大事かと思います。愚直に何事にも向き合い、わからないことはわからないで、しっかり勉強することで自分も成長するし、周囲の方も応援してくれるのではないかと思います。

■大学時代の経験は、現在どのように活かされていますか?

生協学生委員会やピアリーダーを経験したことは、前述したコミュニケーション能力にとても活かされていると実感しています。自分の想いを伝え、想いを実現するために行動し続けることができるようになりました。

お店は一人で経営していますが、孤独のなかで事業を行うのではなく、周りを巻き込んで「コミュニティカフェ」を作り上げていくのに、学生時代に培ったコミュニケーション能力は最大限に活きています。

■これから社会に出ていく後輩に、先輩としてメッセージをお願いします。

学生時代はとにかくお金は無いけど時間はあるので、悔いの無いよう、有効に時間を使ってもらえたらと思います。社会に出たら、お金も使うし時間も使うし、本当に大変です。あの時もっと遊んでいればよかった、あの時あの講義を真面目に受けていればよかった、と思うことが無いように、4年間を全力で楽しんでくださいね。