人権課題に取り組む四国学院大学は、2004 年にCHC(人権と文化の多様性に関する委員会)を発足し、本学の建学憲章の具現をめざして、人権と文化の多様性に触れる様々な取組を学内外に発信してきました。
その活動の拡がりを機に2021 年度から「マイノリティ・ウィーク」を「CHC ウィーク」と改称し、CHC ならではの情報発信を行っています。
今年度は、3 名の方を学外からお招きして、「見た目問題」とその裏側にある画一的な美を追求する私たちの感性について考え直す機会を提供します。
CHCウィーク2023 一人芝居とトークイベント
『この顔と生きるということ』
ゲスト:岩井 建樹、河除 静香、薮本 舞
日時:2023年6月2日(金)13:00~14:30
会場:四国学院大学711教室
対象:学生、教職員、一般市民
定員:300名(申込不要・無料)
※手話通訳あり ※駐車場代300円
|ゲストプロフィール|
岩井 建樹(いわい たてき)
朝日新聞編集者。13 年前、右顔の筋肉がない長男が生まれた。笑うと顔がゆがむ姿を見て「うまく笑えない彼は幸せになれるんだろうか」と不安になり、その答えやヒントを探るため、外見に症状がある人たちへのインタビューを始めた。著書に『この顔と生きるということ』。現在は相続ポータルサイト「相続会議」編集長を務めている。なお初任地は岡山で、香川にも旅行歴あり。1980 年生まれ、岐阜県出身。
河除 静香(かわよけ しずか)
先天性の難病 「顔面動静脈奇形」 で、 鼻と上口唇に変形がある「見た目問題」の当事者。 これまで40 回以上の手術をするも完治には至らず。顔の変形のため、幼い頃からいじめや差別を受ける。 2011 年に『Smiley Tomorrow 北陸から「見た目問題」を考える会』を設立。外見の違いが苦にならない人生「笑顔の明日」を目指し、交流会やイベント、 講演活動を行う。また、自分の顔や人生を題材にした一人芝居を演じている。
薮本 舞(やぶもと まい)
アルビノ・ドーナツの会代表。先天性眼皮膚白皮症(アルビノ・アルビニズム)として生まれる。「見た目」の違いやアルビノへの無理解等から自身も就職活動で苦労した経験を経て、アルビノの人たちの当事者グループ「アルビノ・ドーナツの会」を2007 年に設立。さまざまなグループと連携しながら、アルビノの情報発信や当事者やご家族、関係者の交流会を開催する。一般財団法人八尾市人権協会内「見た目問題相談センター」の相談員としても活躍中。