2014年度 マイノリティ・ウィーク特別企画
『子ども社会の人間関係 —学校でのいじめを考える』
子どもの大切な命にかかわる「いじめ」問題、私達大人の知らない子ども社会の中で「いじめ」はどのような形で存在するのでしょうか。
この度は、いじめ問題に精力的に取り組んでおられる筑波大学教授土井隆義先生をお招きして、今日の子ども社会といじめの問題についてお話をしていただきます。
【講演概要】
今日の学校で見られる多くのいじめは、加害側と被害側が固定せず、時と場合によって双方が入れ替わりやすいことに特徴があります。また、その行為の中身も、身体的暴力より精神的暴力のほうが圧倒的多数です。このような傾向は、今日のいじめの多くが、異質な生徒を標的にしたものではなく、むしろ異質な生徒を排除してしまった後のフラットな空間で、仲間内に標的を求めるものであることから生じています。
このような状況が生まれてきた社会的背景を振り返りつつ、私たちがこの問題とどのように向き合っていくべきかを考えます。
【講師プロフィール】
土井 隆義(どい たかよし)
1960年、山口県生まれ。
大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程中退。
筑波大学教授。社会学専攻。博士(人間科学)。
《主要著書》
『非行少年の消滅 – 個性神話と少年犯罪』 ( 信山社出版、2003年)
『「個性」を煽られる子どもたち – 親密圏の変容を考える』 (岩波ブックレット、2004年)
『友だち地獄 – 「空気を読む」世代のサバイバル』 (ちくま新書、2008年)
日 時 : 2014年6月17日(火) 13:30~15:00
場 所 : 四国学院大学 711教室
対 象 : 全学対象(学生・教職員)、一般市民
定 員 : 300名(申し込み不要)
参加費:無料
※ 手話通訳あり
※ 駐車場をご利用の際は300円が必要になります。
【お問い合わせ先】
四国学院大学 リエゾン・センター
〒765-8505 香川県善通寺市文京町3-2-1
TEL:0877-62-2111(内線:545) FAX:0877-62-2208 E-mail:liaison@sg-u.ac.jp