学生活動-研修プログラム

『世界を広げ、生まれる繋がり』

文学部人文学科 英語メジャー 子川冬実 さん
期 間: 2019年8 月30日~9 月 9 日
場 所: フィンランド
活動内容: 「多文化共生・国際社会福祉実習Ⅰ」

「多文化共生・国際社会福祉実習Ⅰ」を履修しようと思ったきっかけを教えてください。

――私は、この授業を受講する前は正直福祉に興味がなく、どちらかというと英語や教育に関心がありました。教育新興国であるフィンランドの教育現場も見ることができるという理由でこの授業を取りました。しかし一方で、福祉に挑戦したいという思いもありました。新たな福祉の形を知ることで教育やその他の分野でも生かせられることがあるのではないかと考えたからです。また、海外に行くことが好きで若者に旅を広める学生団体である「TABIPPO」でも活動しているので、この授業を通してさらに自分の視野を広げたいと思いました。自分でフィンランドに行く勇気も無かったためいいきっかけになったと思います。

事前準備は何をしましたか。

――授業の中でフィンランドに関する歴史や文化、医療に至るまで興味のある様々な分野を調べる機会がありました。私は教育の分野を調べました。フィンランドは教育や福祉の分野に重点を置いており、国民全体の幸福度も高い水準であるイメージを持っていました。しかし、フィンランドにも現在抱える多くの社会課題があることを知り驚きました。実際福祉が充実していることは事実であり、障がい者のコミュニティも多数形成されています。働く以外の選択肢が多くあるにも関わらず自殺率が低くなく、幼い子どもたちの薬物問題も日本より多いとのことでした。大切なのは問題を未然に防ぐ努力だと感じます。

実習では、どんなことをしましたか。

――実習では、高齢者施設や障がい者施設、インターナショナルスクール、NGO の団体、演劇の団体などおよそ10の施設を見学させていただきました。演劇の団体は1年間の限定でした。20代の若者が大半で、以前虐待を受けたり、なんらかの原因で心の病を持ったりした方が演劇を通して自分を見つめ直す場でした。演劇を通し本来の自分と対話したり、同じ悩みを共有したりすることで気持ちが軽くなり、自分が大切な存在だと気づくことができているようでした。
見学した施設の中で一番印象に残っているのは、障がい者施設のワールヤーモです。音楽班や演劇班など4つほどの班に分かれて活動していました。実際に演奏や演劇で作成したムービーも見せていただきました。本格的なバンド演奏だったので驚いたのですが、楽譜の読めない方でも演奏できるように工夫が施されていました。楽譜には音階の代わりに色ごとで区別されたマークが描かれています。楽譜同様の楽器に貼られたマークを押さえる、叩くなどすれば演奏できる仕組みになっており、視覚化されていて本当に分かりやすいなと思いました。
高齢者施設では、折り紙や紙風船などを利用者さんと楽しみました。高齢者の方の中には英語が話せない人が多く、翻訳機能を活用したり、フィンランド語を調べたりしながら片言の単語でもコミュニケーションを取りました。言葉が通じなくても私たちが楽しそうにしているだけで利用者の方々もうれしそうだったので、私も訪問してよかったと心から思えました。

実際に行き、どのようなことを学べましたか。

――教育関係で訪問したのは、小・中学校ぐらいの年代の子どもたちが通うインターナショナルスクールでした。日本よりもとても自由な点が多いと感じました。日本の多くの学校は一日の大半をクラスの中で過ごしますが、訪問した学校では休み時間や放課後廊下で勉強していたり、学年問わずみんなで共同学習をしていたりする姿が印象的でした。また、驚いたのは廊下に体を動かして遊ぶ電子ゲームがあったことです。教育機関である学校に一見一番ふさわしくなさそうでしたが、教育を日本のように限定し、他と隔離しないからこそ生き生きとした生活ができるのだろうかと思いました。
実際見学の時間は1~2時間と長くはなかったのですが、スクールソーシャルワーカーの方にも話をお聞ききすることができました。日本ではまだ馴染みはないかもしれませんが、福祉の国フィンランドでは学校と子どもを繋ぐうえでもスクールソーシャルワーカーは無くてはならない大切な存在となっていました。それほどスクールソーシャルワーカーの力の大きさを感じました。

様々な施設を見学して、驚いたことはありますか。


――どの施設も美術館のように絵画が飾られていてとてもお洒落だったことです。高齢者施設に飾ってある絵は、子どもや動物の絵が多かったように思います。利用者の方が安心し、リラックスした状態で暮らせるような工夫の一つなのかなと思いました。飾られている絵は月ごとで交代されているようです。これから有名になるだろう今はまだ無名のアーティストの方々の作品を飾っているそうです。多くの方に見ていただけることでアーティストとして売れやすくなるという手段も兼ねていました。
一番驚いたのは市役所です。日本で市役所と聞くと、白などで統一されたシンプルな内装を想像しがちですが、そのイメージは完全に打破されました。スーパーマーケットの一室にあり、カラフルに装飾された壁にはおしゃれに絵画が飾られていました。入り口にはドリンクだけではなく、お菓子やフルーツ、キッシュまで様々な軽食が用意されているのも印象的でした。
また、図書館には日本の折り鶴が人気なのか沢山天井から吊られており、NGO 団体の施設もカラフルでまるでカフェのような雰囲気でした。

行く前の想像と違った点はありましたか。

――日本より、スクールソーシャルワーカーの威厳があると感じました。多くのソーシャルワーカーが厳格な雰囲気だそうです。私の偏見ですが福祉に携わる方のイメージとして優しそうという印象がありました。もちろん、フィンランドのスクールソーシャルワーカーが優しくないと言いたいわけではありません。優しさだけで務まるお仕事だとも当然思ってはいないですが、困っている生徒に優しく寄り添うといったイメージのみが私の中で先行していたからだと思います。日本ではほとんどの場合、生徒の方からスクールソーシャルワーカーに相談に行くことで対応してくれます。しかし、フィンランドの場合はスクールソーシャルワーカー側から困っている生徒に対して積極的に働きかけていました。学校を既定の日数以上連続で休んでいる生徒がいると、すぐさま家庭に連絡するなどして対応します。特定の曜日だけ休んだりする場合もすぐに連絡があるそうです。ある意味で教師よりも生活面では権利があるように感じました。不登校に関しては日本よりも問題視されており、その意味では多様な生き方を排除されていると捉えることもできるでしょう。ただ、やはりフィンランドの福祉教育には学ぶべきところが多々あると感じました。先ほどの例のような一見厳しく見えてしまうことも含め、「生徒と向き合う」姿勢を一貫しているからです。生徒と対談する際、スクールソーシャルワーカーはデザインを交えながらその子の長所をどんどん書き出していました。また、生徒が良い行動を取った場合にはニコニコマークを見せるなど視覚的に分かりやすい指導をされていると感じました。

フィンランドの生活文化や食文化に触れることはできましたか。

――基本的に午前中に実習施設を回り、15時頃から自由だったので観光をしていました。首都ヘルシンキとタンペレに滞在しました。ヘルシンキとタンペレは電車で2時間ほどの距離です。首都と聞くとどうしても東京都のような人口密度が非常に高い地域を想像しがちですが駅を離れるとそれほど人も多くなく、ゆったりとした雰囲気で大変落ち着きました。ただ首都というだけあり施設等は大変充実しており、文化財に指定されていそうな建物や劇場などのアート施設も多数ありました。
買い物や食事は物価が高く、大変困りました。軽食だともっと安いですが、基本的に日本円で一食当たり2000円近く外食するとかかってしまいます。だから、ホテルの朝食をしっかり食べなるべく昼食を抑え、夕食はお菓子だけで済ませるなんてことも多々ありました。25%もの消費税が福祉をここまで徹底できる大きな理由の一つなのだなと実感しました。水などの液体類が特に高いと感じました。安いマーケットでは 0.6 €程ですが、平均的に3€と水1本350 円ぐらいだったため安いマーケットで買いだめしていました。ジュースや水よりも、お酒の方が安かった気がします。また日本だとマーケットは何も買わなくても店から出ることができますが、フィンランドのマーケットは入口と出口が一方通行でレジ通らないと出にくい仕様となっていました。
フィンランドでは日本文化が人気なのか、日本料理の店も多かったです。空港に着いて一番初めに目についたのはラーメン屋さんでした。街中にはお寿司屋も多数ありましたが、フルーツ寿司などかなり独自にアレンジされたメニューが多く斬新でした。やはり北欧というだけあり、サーモンが新鮮でとても美味しかったです。
フィンランド料理では、ライ麦粉と小麦粉の生地にライスプディングやマッシュポテトじゃがいもやチーズなどを包んだカレリアンピーラッカやキッシュを食べました。素材を生かした自然な味の料理が多かったです。サーモンなどの海産物を生かしたフィンランド料理も食べてみたかったのですが、どれも学生の私には高額で食べるのを諦めました。

食事以外に印象的だったのはコスプレです。ムーミン博物館に行った時、近くのホールでイベントがあり、日本のアニメやゲームのキャラクターのコスプレをしている人が沢山いました。フィンランドと日本は決して近い国ではないにも関わらず、お互いの文化を尊重しあっていて嬉しくなりました。
日本と異なっている点で驚いたのはテレビ番組です。日本では民放局など日本独自のテレビ局がありますが、フィンランドではスウェーデンやイギリス、ドイツ、フランスなど他の国の番組に字幕をつけて放送しています。メディアが発達していないと言うこともできますが、このことで幼い頃から様々な言語に触れるという利点もあると感じました。また、フィンランドにはコメディアン(お笑い芸人)の職業が無いらしく大変驚きました。そのためかバラエティ番組もほとんど無く、ニュースやドキュメンタリーなどが番組の大半を占めていました。家族の団らんや息抜きとしてテレビを見るというよりは、世界の現状を知るなど情報獲得のための手段として認識されているのかなと感じました。個人的な意見になりますが、寒いフィンランドではどうしても家の中でいる時間が多くなります。そのための娯楽としてテレビなどの媒体をより充実させたらいいと考えます。実際12月ごろの自殺率が高いこともデータとして証明されており、早急な解決案の提供が必要なのではないかと感じました。

日本とフィンランドとの違いはどんなところで感じましたか。

――日本と離れた国であるにもかかわらず、どこか日本と似た雰囲気があり安心して過ごすことができました。どことなく街の雰囲気が日本と似ていたからというのももちろんあるかもしれませんが、シャイな人が多いという日本と似た国民性だからかもしれません。
ショッピングモールで特に日本との違いを感じました。日本ではショッピングモール内では必ず歩きますが、スクーターやスケートボードでモール内を移動している人を度々見かけました。犬を連れて歩いている人もいました。電車内でも同様犬を連れて乗ることが許可されており、頻繁に見ることができます。フィンランドでは大型犬を飼っている人が多く、店や電車内でも吠えずにおとなしい犬が多かったように思います。
交通の面では、ベビーカーや車イスの方も電車やバスに乗りやすいようにスペースが広くなっていたりスロープがあったりして、バリアフリーの気遣いがありました。ただ、点字ブロックが無かったのが少し残念だなと感じました。また、ヨーロッパは古いものを大事にするのと、景観を守ってか石畳の道や古い建物が多く、電車やバスはバリアフリーが充実していても普段の生活では非常に段差が多いように感じました。街並みに対応するように車イスのタイヤが日本のものより太くてパンクしにくい作りになっており工夫されていました。
フィンランドは日本に比べてジェンダーの理解が進んでいました。その例としてトイレが挙げられます。女性用、男性用と分けるのではなく、女性と男性の真ん中のマークも描かれていました。このことで性別に対する悩みが無くなる人もいるでしょうし、日本で問題となっている女性トイレの混雑を防ぐことも出来るのではない赤と思いました。
ジェンダーの他にもフィンランドはIT が進んでいる国でした。ヘルシンキの中央図書館にはVRを体験できるほか、自分でアプリを製作できるブースや、3D プリンターも申請すれば利用できるようになっていました。

今回の実習を通して、自分が変わった点はありますか。


――福祉に対するイメージが大きく変わりました。今まで働く人は大変そうという意識しかありませんでした。利用者もどことなく疲れていて、元気がなく人生の最後の場となってしまうイメージがあったのです。病院に似ていて壁が白く、施設内は消毒の匂いがする所など、マイナスなイマージでした。しかしフィンランドの高齢者施設に訪問することで福祉の新たな考え方を知れた気がします。日本は「病院」同様施設として衛生面を徹底しており、様々な規定が厳しいのだと思います。フィンランドは「家庭」に近く、利用者本位であることが前提なのではないかと思いました。廊下に絵や利用者の方の思い出の品を飾るなどの工夫がなされていました。個人の部屋も日本より広く、私物も多く持ち込めるようでした。施設内は家具を含め様々な色であふれていました。また、施設内にペットがいたり、介護士もアクセサリーを付けていたりとかなり家庭に近かったです。実際に利用者の方は生き生きとされており、居心地がよさそうでした。最も印象的だったのは介護に携わる職員の方々の楽しそうな様子です。利用者はもちろん、職員の方々同士も大変仲がよさそうでした。職業に誇りを持っているからこそやりがいを感じられるし、楽しめるんだろうなと感じる場面がしばしばありました。利用者の方と休憩中にはお菓子を食べながらUNOを楽しんでいて、自由度も高くゆったりとしていました。これは、介護士などが充実度も給料面でも高く、かなり人気のある職業だからこそ出来ることでもあります。それだけ利用者一人当たりの介護士の割合が高いため、時間にも気持ち的にもゆとりが生まれ、結果的に利用者にいい影響を与えられているのです。
見学した施設には寝たきりや重症の方がほとんどいませんでした。リラックスして生き生きと過ごせていることも理由の一つなのかなと感じました。日本では隔離されているイメージからか、利用者の方が自分はまだ家でも居れるのに施設に入れられた、家族に追い出された、という意識を持つ人もいるようです。フィンランドではその意識は無く、家族も一緒に外で散歩ができていました。施設の外には湖などの自然が広がっていて、とても景色が良かったです。

今回の実習を通して、自分が成長したなと感じるのはどんなところですか。


――英語力が磨けたと思います。私は英語メジャーを専攻しており、将来は間接的にでも英語を使った仕事がしたいと考えています。英語力を磨きたかったため、以前瀬戸内国際芸術祭で簡単なガイドのアルバイトをしていました。しかし完全に日本語を遮断した環境ではないにせよ、自ら海外に行くことで生きた英語だけではなく、同時に文化も知ることができました。英語を学ぶのではなく、英語を用いて何かを学べる、英語が「手段」となることが私の目標です。今回の研修で様々な施設に訪問させていただきインタビューをしましたが、英語をもう少し理解できるようになればコミュニケーションが円滑になるのに、とじれったい思いでした。言語に阻まれて学べることが少なくなることは避けたいです。

 

 

これからの将来にどう活かしていきたいですか。

――中・高の英語の教員免許を取ろうと考えています。今回の実習で英語力ももちろんですが、福祉分野はかなり活かせると思います。福祉も教育同様人と人が関わることで成り立つ分野です。一人たりとも同じ人はいないからこそ、福祉はどの職業においても大切な知識となるのではないでしょうか。どの分野にも共通することですが、「知る」ことこそに意味があるのだと思います。
また、旅についてSNSなどで情報発信をしていました。目を通してくださる方もいて、より発信するということに対しての意識が向上したと感じています。まだ、将来の明確な目標はありませんが、「伝える→繋がる」ことが私の永遠のテーマです。これからも好きなことをやり切ってそれを発信していけたらと考えます。繋がるというのはものごと、人脈、知識などあらゆることにおいてということです。どんな自分になることも出来るからこそ、面白いと思います。

海外研修や海外に興味がある後輩に向けて、アドバイスやメッセージがあればお願いします。


――海外で研修できるのは本当に恵まれたことだと思います。今までの価値観が壊されるくらいの衝撃を受けることもあるかもしれませんが、日本で経験できないことや、ただ単に旅行をしたのでは知られないことも沢山あるからです。また、研修の合間の観光はこの上なく楽しいので楽しみにしておいてください。
また今まで英語が分からないから、海外は怖いイメージがあるから、海外に行くのはお金がかかるからなど、様々な理由で海外に興味はあるものの一歩を踏み出せなかった人は沢山いると思います。しかし、行ってさえしまえば実際何とかなるんです。言語が通じなくても案外意思疎通できますし、今なら翻訳アプリを使うと簡単です。海外は安心とは言い切れませんが、安全な日本でも様々な事件があります。必ず安全な場所などないからこそ、怖さを理由に行かないのは損だと思います。安全面を徹底するならば比較的治安のよい国に行く、今回のような授業などに参加する、旅行会社のプランなど大人数で行く、保険をかけておく、ガイドをつけるなど選択肢は多様です。大切なのは知っておくことではないかと思います。最近では海外もLCCという格安航空を使うと近場だったり、セール中とであったりすると往復でも1万円かもっと安く行くことも出来ます。様々な選択肢があり、自分たちで選べるようになった時代だからこそどこにどのようにお金を使うかの判断が難しいですが、食わず嫌いにはならないようにしてほしいです。実際私がこれほどまでに海外旅にはまったのも大学生になってからです。今回の研修も海外に踏み出す大きな一歩となりました。それまでは時間とお金を理由にしていましたが、最短2日もあれば行くことができるので、言い訳でしかなかったのだと気づきました。情報を得ていないと行動範囲が狭まると感じた瞬間です。今はSNSなどで簡単に知ることも気軽に繋がることも出来ます。それらのツールを活かし、より面白く自分らしい旅を私も見つけていきたいです。2週間ほど前にマレーシアに行ってきましたが、その旅で私は夢中になれるものを見つけました。ずっと旅が好きな理由を考えていました。正直旅行も好きですが、どちらかというと昔から観光よりも宿泊施設にワクワクするタイプでした。出てきた結論はやはり「繋がり」でした。私の価値観として誰かに会うためならどこまででも行くというのがあります。今回マレーシアで単に安いという理由だけで初めてホステルに泊まりました。一泊ジムやプールも付いて600円ほどという破格さでしたが、そこには充実したサービスだけではなく、どんな豪華なホテルで感じるのともまた違う人の温かさがありました。ホステルに来るお客さんのほとんどが私と同じくバックパックで旅をするバックパッカーと呼ばれる人でした。ホステルなので当然相部屋にはなりますが、だからこそ他の宿泊者との距離感は近くなります。今回は中国からフランス、モロッコに至るまで世界中の方々に出会うことができました。旅先で出会う特別感はもちろんのこと、様々な地域から来ているため多くの考え方や習慣、さらには色んな職業の方と出会うことができます。居心地が良すぎて一泊だけの予定でしたが急遽滞在期間を延ばしてしまうほどでした。帰国後も交流があるので面白いなと思います。また、ホステルの宿泊客は前提として旅が好きという共通の趣味があることが多いため、仲良くなりやすいのだと思います。いつかまたあの場所に、そして自分でもホステルを経営したいという夢も出来た瞬間でした。
旅は決して旅が好きな人だけがするものではありません。新しいことに挑戦したい人、今の境遇に満足できていない人、何か悩んでいることがある人、出したい答えがある人などにも旅をして環境を変えることは重要だと思うからです。旅をしている時に答えが出るかもしれないし、充実した旅でしばし悩むことから解放されるかもしれません。研修が研修だけに終わらないで、それぞれ各自の夢や目標、趣味などに繋がったらこの上なく楽しいだろうなと思います。旅が好きな方はぜひ私と語り合いましょう。
取材していただき、ありがとうございました。読んでくださった方も、本当にありがとうございました。

『人との出会い、コミュニケーションの大切さ』

社会学部 情報加工学メジャー 2018年度卒業 佐々木直人 さん
期間:2017年9月1日~9月23日
場所:フィリピン シリマン大学
活動内容:インテンシブ・イングリッシュ・プログラム

今回の研修に参加しようと思ったきっかけは何ですか。

――担当の中澤先生にお世話になっていて、誘われたことがきっかけです。元々英語が好きという訳ではなかったので、行く前はとても不安でした。そのため、研修前は英語の単語を書いて覚える、ということをしていました。

授業の中で印象的だったことは何ですか。

――コミュニケーションをとる授業が多かったです。日本の授業のように先生が一方的に話すだけではなくて、円になって一人ひとり発言するという形式でした。みんなが発言しないといけないので、嫌でも話さなければいけません。僕も頑張って英語で喋っていたんですけど、なかなか難しかったです。先生はフレンドリーで、すごく優しかったです。メインで担当してくれていたのは6人ぐらいで、僕が特に英語が苦手だったのでそのあたりも理解してくれていました。他の人に話している時は何を言っているか分からないのに、自分の時だけ簡単な英語で分かるように話してくれたり、それぞれの学生のレベルに合わせて接してくれました。

研修に参加して、大変だったことは何ですか。

――参加していたのは、英語に興味がある子や英語メジャー、観光学メジャー、学校教育メジャーの学生が多かったです。将来外国人の方と関わったり、教員として英語を学ぼうとしている人たちの中で、自分は英語に関係する職業に就こうと思っていなかったので、英語での会話はけっこう大変でした。最初の一週間は言いたいことを話せないし何を言っているのか分からなかったんですけど、二週間目からは耳が慣れてきたのか単語も聞き取れるようになって喋れないなりにもコミュニケーションが取れるようになりました。

今年度から始まったバディ制度はどうでしたか。

――自分が英語が苦手だということを中澤先生が理解してくれていたからか、教え方が上手いバディを僕につけてくれていました。伝え方や教え方が上手で、日本語も少し知っているバディだったので、僕が分からない時にすぐ日本語の単語で伝えてくれました。すごく分かりやすく教えてくれたので、バディがいてくれて本当によかったと思います。

授業以外の時間は、どんなことをして過ごしていましたか。

――平日の金曜日は日本と同じでご飯に行ったり、土日はイベントとか買い物に行ったりしていました。シリマン大学の学生は土日は来ないんですけど、僕のバディは土日も来てくれて、ほぼ毎日会っていました。フィリピンの日曜市やショッピングモール、海、プールなど色んなところを紹介してくれて、すごく楽しかったです。

寮生活はどうでしたか。

――他のみんなは仲良いグループとかで参加してたんですけど、僕は一人で参加していました。寮は、男子は二人部屋と四人部屋とに分かれていて、僕は四人部屋でした。僕の場合、教えてもらわないとやっていけないので、みんなに通訳みたいなことをしてもらったりして、学年関係なく全員と仲良くなれました。最初は知り合いがいなくて不安だったんですけど、みんなと仲良くなれて良かったです。

フィリピンでの生活はどうでしたか。


――生活では慣れない部分も多かったので、余計日本のありがたみが分かりました。水道水が飲めないとか、風呂がないとか、水関係で驚くことが多かったです。プールに行った時の水も、口には入れないように気をつけていました。食生活は、僕には合わなかったです。でも、バナナはとても美味しかったです。バナナはいつでも気にせず食べられるし、すごく安かったです。日本のバナナとは違って大きいですし、一房に十本ぐらい生っていて、フィリピンではバナナをめちゃくちゃ食べました。あと、チキンもすごく美味しかったです。飲食店では肉料理が多くて、野菜が少なかったです。

研修に参加して、自分の中で何か変化はありましたか。

――僕は、人生の中で海外に行くつもりは全くありませんでした。一回ぐらいハワイに行けたらいいかな、という思いはあったんですけど、興味がなかったんです。この研修のためにパスポートを作って初めて海外旅行に行ってみて、着いた瞬間全く景色が違っていました。景色が良いとか悪いとかではなくて、世界観も日本とは違うし、日本が平和すぎて自分が平和ボケしていたことも分かって、見たくないものも見たりしたんですけど、色んな人がいて楽しくて、本当に良い勉強になりました。自分でもうまくまとめられないんですけど、ものの価値観とか人生観が変わったと思います。

今回の経験を通して、自分が成長したと思うのはどんなところですか。


――やっぱり、コミュニケーション能力はすごく身についたと思います。僕は、フィリピンでジムに通っていました。治安の問題もあって、学校終わりに遠くに遊びに行ったり夜遊びができる訳でもなかったので、学校が終わって宿題するだけという高校生のような生活でした。僕はそれがすごく嫌で、慣れない場所だし、英語が話せないというストレスも最初はあったので、寮から徒歩1分くらいのフィットネスクラブに毎日通っていました。自分で月パスを買ってジムに通うようになって、最初はやっぱり外国人とは体つきが全然違うので日本人が来たという目で見られていたんですけど、一人だと集中できるし黙々とやっていると、だんだん慣れてきてコミュニケーションをとるようになりました。大学の側だし、日本人以外の学生も来ていたので、すぐにシリマン大学に来ている留学生だということが分かったのか話しかけてくれて、仲良くなりました。僕もめちゃくちゃ英語が喋れるという訳ではないので、軽くコミュニケーションをとりながらトレーニング方法を教えてもらって仲良くなりました。フィリピンの場合、ジムに行った時と帰る時にグータッチをしていたので、そういうスキンシップを通しても仲良くなりました。特に仲良くなったのはオーナーさんで、ジムに来ていた人で十人ぐらいとはコミュニケーションがとれたと思います。学校の授業よりも、ジムの方がすごく楽しかったです。それをバディの子も分かってくれていて、ジムの時間に合わせてくれていました。ジムに行っていたのは僕だけだと思います。ストレス発散にすごく良かったです。

新しい発見や学びはありましたか。

――テロの警戒レベルが向かい側の島が赤で、自分のところは黄色でした。日本では考えられないことがあるんだろうなと思っていたんですけど、自分がちゃんとしていれば大丈夫でしたし、良い人もいっぱいいたので、行ってみないと分からないなと思いました。

最初、海外旅行には興味がなかったということですが、行ってみて変わりましたか。

――他にどんなものがあるんだろう、と他の国にも行ってみたいと思うようになりました。大学生で定番なのは韓国とかグアムだと思うんですけど、せっかくなら変わったところに行ってみたいです。たとえば、バリとかカナダとか行ってみたいです。バリは友達が行ったことがあって良かったと聞いていますし、カナダには友達が留学しているので興味があります。

これからの将来にどう活かしていきたいですか。

――小さいことを考えずにもう少し大きいことで物事を考えたいと思うようになりました。他に参加していたみんなは英語をそのまま将来につなげることを考えていると思うんですけど、僕は社会学部の情報加工メジャーを専攻していて、将来は営業関係の仕事を考えています。僕は工業高校出身なんですけど、卒業生はほとんどが工場に就職します。でも、同じことを繰り返したり、じっとしているのは自分には向いてないなと思っていました。毎日変化があって、人と関われたり、違うことをしたかったので、大学で色んな情報を得て色んなことを知りたいと思い、情報加工学メジャーを専攻しました。それに、営業に必要な情報発信をするノウハウを田尾先生に教えてもらいたいと思ったのも理由です。営業で英語をメインで使うことはないと思うんですけど、もしそういう機会があったら活かしたいと思います。一番は、今回の研修で学んだ誰とでも仲良くなれるコミュニケーションを将来につなげたいです。あと、せっかく仲良くなったジムの仲間と英語で喋れなかったのが悔しかったので、もっと英語が喋りたいと思うようになりました。

海外での英語研修を考えている後輩へのアドバイスやメッセージなどあればお願いします。


――自分みたいなタイプはなかなかいないと思うんですけど、行こうと思えば誰でも行けます、ということは伝えたいです。英語に自信がない僕でも、なんとかコミュニケーションがとれて、友達もできて、行って良かったと思えました。日本のありがたみが分かったり、ものの価値観とか人との出会いとか、すごく良かったです。英語を学ぶために一緒に行ったメンバーと得たものは違うかもしれないんですけど、自分は人との出会いが大きかったです。僕でもなんとか行けたので、ちょっとでも興味があれば行けると思います!

_______________________________________________

*シリマン大学(フィリピン)
シリマン大学は、本学の学術交流協定校です。シリマン大学があるドゥマゲテは、学生の街といわれるだけあって、賑やかで活気のある場所です。留学生は、日本だけではなく、世界各国から集まっています。
*インテンシブ・イングリッシュ・プログラム(フィリピン)
夏休みを利用したフィリピンでの短期語学研修のための授業で、本学の姉妹校であるシリマン大学などで英語を3週間集中的に学習する短期英語研修プログラム。全学年対象の授業科目として2016年度より実施しています。このプログラムは、フィリピンへの旅費・宿泊費および研修授業料については、大学からの全額補助がありました。

『英会話をすること』

文学部 英語メジャー 2019年度卒業 茨木 芹奈さん
期間:2017年9月1日~9月23日
場所:フィリピン シリマン大学
活動内容:インテンシブ・イングリッシュ・プログラム

参加しようと思ったきっかけは何ですか。

――高校生の頃、オーストラリアに1週間行ったことがありました。その時に自分の英語が全然伝わらなかったことがショックで心残りだったので、もう一度海外に行きたいと思っていました。フィリピンの研修があることを知って、去年行った先輩からも話を聞いて、行きやすいし、英語も喋れるなら挑戦してみたいと思い、参加しました。小さい頃から英語は好きで、小学校3年の頃から英語を習っていて得意教科でもあったので、英語力を伸ばしていきたいと感じていました。海外で英語を使ってみたいと思ったのが高校生の時に海外に行ったきっかけでした。でも、外国の人はネイティブのため、日本人の英語と違いとても速いので、聞きとれず心残りがありました。そういった経験もあり、今回はちゃんと英会話をすることと、自分の思いをしっかりと伝えたいということを目標に参加しました。

事前準備は何をしましたか。

――知らない単語が多かったので、単語をノートに書いたり、中学校英語の見直しをしたりして勉強しました。文化などについては、フィリピンに行った事のある日本人のブログを見たりして、何が必要かとか、その体験を読んでいました。そのおかげで、必要なものは準備できました。先輩からウェットティッシュは絶対要ると聞いていたので、持って行きました。友達はトランクの半分くらい入れて持って行ったんですけど、全部使い切っていました。食事の時やお手洗いの際など、細かく使用することが多かったです。寮には虫がけっこういたので、虫除けスプレーも持って行ってよかったです。

具体的にどんなことをしましたか。


――シリマン大学では、1時間の授業が3コマあって、その後に英語メジャーとその他のメジャーに分かれました。英語メジャーでは、中学校の授業体験をして、他のメジャーは高校の授業体験をしたり、日本の文化を教えたりしました。私は中学校の授業に出ていたんですけど、取り上げられている内容が「人生の問題」であったりしたので、全然知らない単語が出て分からないことが多かったです。それでも、優しく声をかけてくれました。内容は何となくは理解できていたんですけど、友達に質問されてもなんとなくしか答えられなかったのでちゃんとは伝えられなかったです。日本語にはない英語があるので、翻訳するのが大変でした。
授業は、「スピーキング」が多くて、発表する機会が多かったです。その中で、「10項目質問を考え、シリマン大学の人に誰でもいいからインタビューする」という課題がありました。10項目考えるのは大変だったんですけど、どうやって学校に来てるのかとか、どんな音楽が好きかとか、趣味など、その人のことをどれだけ知れるかという質問を考えました。単語が分からないものも、スペルを上手に教えてくれたりして本当に優しかったです。この課題がきっかけで、いろんな人と関わる事ができたので良かったです。今回から「バディ制度」が導入されたんですけど、バディ以外の人と話す良い機会になりました。最初はインタビューするのに慣れなくて、声をかける人を選んでいました。でも、一回いけたらすごく優しくしてくれたので、あとはスムーズに声をかけることができました。
最後の授業では、自分達で日本の文化について発表しました。たとえば、お箸の持ち方やアニメ文化、日本のおすすめのお店などを紹介しました。フィリピンには雪が降らないので、雪やスキーについて興味を持ってもらえました。発表の時、やっぱり自分の国のことをちゃんと知っていないと伝えられないので、もっと日本のことも勉強しないといけないなと感じました。

授業以外ではどんなことをして過ごしていましたか。

――放課後はバディに勉強を教えてもらったり、一緒にご飯を食べに行ったり、探検したりしました。授業の後にバディと過ごすのが一番楽しかったです。バディの子は年下なんですけど話しやすくて、放課後一時間の予定だったのに長く居てくれたり、すごく親切にしてもらいました。一対一の時もあったんですけど、だいたい友達連れで他のバディや同じ学生の子たちと一緒にいました。図書館で勉強してたんですけど、図書館に行くまでにその日のことを話したり、バディが用意してくれたテキストを使って言葉の練習をしたりしていました。
毎週金曜日の夜にフライデーズ・フライデーというお祭りがあって、そこにみんなで行って色んなものを食べたり、音楽を聴いたりとけっこう楽しみました。フィリピン料理のレチョンという豚の丸焼きが美味しかったんですけど、見た目が衝撃的でした。

日本とフィリピンの文化の違いをどんなところで感じましたか。

――ストリートチルドレンがいることです。日本にもホームレスはいますけど、通行人に擦り寄ってきたりはしないイメージがあります。でも、フィリピンでは子どもが多くて食べ物を食べていたら「ちょうだい」と声をかけてきます。変に優しくしたらもっと寄ってきてしまうし、かといって無視するのも心が痛くて、色々な葛藤がすごくありました。
また、フィリピンでは目が合ったりすると笑ってくれたり、ウインクしてくれたり、話しかけてくれることが多かったです。日本ではあまりないフレンドリーなところにすごく人の優しさを感じました。だからこそ、課題のインタビューの時も必死に話を理解しようとしてくれて、人柄がよかったです。

食文化にはすぐに慣れました。でも、お米の違いには慣れるのに時間がかかりました。フィリピンはタイ米といって、平べったくてさらさらしているお米なのでお箸ではなくスプーンかフォークで食べます。食べてみたかったのが、バロットというヒヨコの孵化する前の卵です。でも、見た時に衝撃的過ぎて食べられなかったです。日本にはない変わった食べ物だなと感じました。日本の料理は調理されていて原型が分からないものが多いと思うんですけど、フィリピンではレチョンやバロットのように豚や鳥などの食材がまるまる残ってたりするので、見た目が衝撃的なものが多かったです。これも文化の違いだなと感じました。

研修中、大変だったことは何ですか。


――フィリピンでは日本語が通じないので、全部英語ということに苦労しました。英語の勉強をしていても、言いたいことをすべて伝えきれなくて、最初の一週間は長く感じました。
でも、人にも環境にも慣れてきた二週間目からは早く感じるようになって、最後の日まで毎日楽しくてあっという間でした。英語に慣れてきた頃に日本に帰らなければいけなかったので、少し残念でした。三週間の研修で英語に触れて自信もついたので、日本に帰ってからも感覚を忘れないようになるべく英語に触れるようにしています。

研修に参加してよかったことは何ですか。

――友達が増えたことです。寮生活だったということもあり、一緒に行った四国学院大学の友達とも距離が縮まったし、シリマン大学でもバディを通して友達の輪が広がりました。フィリピンでできた友達とは、日本に帰ってからもSNSで連絡を取ったりしています。

今回の研修で、目標は達成できましたか。

――はい。今回は、書くことよりも話すことをメインに考えていました。フィリピンはクリアな発音だったので、すごく聞きやすい英語でした。この単語こういう使い方するんだとか、会話のフレーズもこうやって使えば柔らかくなるんだ、とより実践的に英語を学ぶことができました。けっこう崩しても伝わるものは伝わるんだな、と勉強になりました。なにより、英語が話しやすくなりました。最初は単語が分からなくて辞書で調べて話したりしていて大変だったんですけど、だんだんと日本語を考えるよりも先に英語でなんとなく話せるようになっていました。

今回の経験をこれからの将来にどう活かしていきたいですか。

――高校の時に行ってから英語を話すことに抵抗があったんですけど、今回の研修で喋れるようになってまた海外に行ってみたいと思うようになりました。今度観光で行く海外旅行の計画もスムーズに立てることができました。海外旅行に対する抵抗もなくなりましたし、将来仕事をする時も英語はどこでも使えるものなのでそういう面では有利になったかなと思います。日本で困っている外国人を見かけても助けられるようにもなりますし、2020年にはオリンピックもあって外国人観光客が増えると思うのでちょうど良かったかなと思います。

海外での英語研修を考えている後輩へのアドバイスやメッセージなどあればお願いします。


――まず、フィリピンは安いというのがあって、物価も安いのでお金を使わないから行きやすいです。それに、フィリピンは訛りがないので聞き取りやすく、英語が苦手な友達も最終日には英語で話していました。ちょっとでも興味があるなら、是非参加して欲しいです。
それに、英語だけじゃなくて、文化の違いについてもすごく勉強になるので、是非参加してください!


 

*シリマン大学(フィリピン)
シリマン大学は、本学の学術交流協定校です。シリマン大学があるドゥマゲテは、学生の街といわれるだけあって、賑やかで活気のある場所です。留学生は、日本だけではなく、世界各国から集まっています。
*インテンシブ・イングリッシュ・プログラム(フィリピン)
夏休みを利用したフィリピンでの短期語学研修のための授業で、本学の姉妹校であるシリマン大学などで英語を3週間集中的に学習する短期英語研修プログラム。全学年対象の授業科目として2016年度より実施しています。このプログラムは、フィリピンへの旅費・宿泊費および研修授業料については、大学からの全額補助がありました。

『異文化を知ること』

社会学部 観光学メジャー 2019年度卒業 川田美里さん
期間:2017年9月1日~9月23日
場所:フィリピン シリマン大学
活動内容:インテンシブ・イングリッシュ・プログラム

参加しようと思ったきっかけは何ですか。

――外国に行きたいという思いがずっとありました。外国の授業は他にもあったんですけど、今回のフィリピン(インテンシブ・イングリッシュ・プログラム)はお金も大学が補助してくれるし、授業としての単位ももらえます。それに、去年参加していた先輩から色々な話を聞いて行ってみたいなと思っていたので、今回参加を決めました。

事前準備は何をしましたか。

――授業の中で、食文化やストリートチルドレンなど、フィリピンの食文化や生活の文化についてまとめました。私のグループは食文化について調べました。フィリピンは豚や鳥、牛の肉も食べるんですけど、シリマン大学には宗教上肉を食べられない人もいるので、そういう人たちのための料理を置いていることを知りました。

実際にフィリピンに行ってみて、どうでしたか。


――最初は、ご飯が違うので、それが慣れなくてあまり食べられなかったです。フィリピンにも米はあるんですけど、日本の米と違ってパサパサで、味はなくて冷えていました。味付けも独特で、全体的に甘かったです。水は飲まない方がいい、と言われていて、いつもペットボトルのミネラルウォーターを飲んでいました。事前に調べていたフィリピン料理は意外とありませんでした。フィリピンで美味しかった料理は、レチョンという食べ物です。レチョンは、お祝いやパーティーの時に食べる鳥や豚の丸焼きです。豚は塩味で、鳥は甘辛煮のような味付けですごく美味しかったです。
事前にフィリピンからの留学生の子が説明してくれたことは役に立ちました。食事の時はフォークとスプーンを使うことや、ペディカブという乗り物に乗ると便利だとか、それにどれだけのお金を払えばいいかとか、気候についても教えてくれました。行った時は日差しが強くて、気温は30度ぐらいでした。雨季だと聞いていてたしかに雨は多かったんですけど、日本の梅雨と違ってジメジメはしてなかったです。

具体的にシリマン大学ではどんなことをしましたか。


――先生によって違うんですけど、基本的には、読み・書き・話すということをしていました。1日3コマで、月・火・木が同じ授業でした。授業はこちらに合わせてくれて9時スタートでした。先生の中には、シリマン大学の学生を呼んで授業をする先生もいたので、授業の中で友達もできました。あるテーマについてシリマン大学の学生にインタビューする、ということもしました。最初は知らない人に声をかけることにすごく抵抗があってなかなか行けなかったんですけど、一回やってみたら慣れました。この授業では、合計で10人くらいの人にインタビューしました。インタビューする内容は自分で考えて、名前や出身地、Facebookや連絡先、なぜこの大学にしたのかとか、日本について何か知っていることはあるか、ドゥマゲテのおすすめの場所はどこか、など色々聞きました。みんな優しくて、いいよと普通に答えてくれました。他に、チームやペアで協力してあるテーマについてまとめて発表する、ということもしました。最後に発表したテーマは日本についてで、東京や京都、香川とか、それぞれの土地にどういう特色があるのかを調べて発表しました。
今年から、四国学院大学の学生1人に、シリマン大学の学生1人のバディがつくようになりました。バディの子は3週間同じで、四国学院大学の学生とバディとのグループで宿題を一緒にしたり、ご飯を食べに行ったり、遊んだりしました。シリマンZOOに連れて行ってもらったんですけど、日本の動物園とは違ってジャングルみたいな場所で、鹿やワニ、ヘビ、鳥、コウモリなどの動物がいました。ドゥマゲテの半分以上がシリマン大学の土地で、その中でけっこう生活できました。観光は限られたところしか行ってないんですけど、ベル・タワーという教会の塔やマーケットに行きました。教会ではマリア像に花を添えていて、友達も日曜日は教会に行っているという話を聞きました。みんなフレンドリーなのですごく楽しかったです。

フィリピンでの寮生活はどうでしたか。

――私は4人部屋でした。毎日みんなで夜遅くまで起きて話したりして、楽しかったです。最初はお風呂に入る順番とか、洗濯も洗濯機がないので手洗いだったりして、共同生活なので色々あったんですけど、何か思ったら言い方を考えてちゃんと伝えるとか、自分なりに気分転換するとか、少しの気遣いをみんながすることで楽しく過ごすことができました。私は初めての海外旅行だったので、みんながいてくれなかったらすごく寂しかったと思います。他の部屋の子たちとも仲が良かったので、友達がいてくれたのは大きかったです。フィリピンに行く前は少し壁があるかなと思っていた子とも仲良くなれて、友達の輪がすごく広がりました。

実際に学びたかったことを学ぶことはできましたか。


――フィリピンでの目標は、英語力の向上とフィリピンでの友達を作ることでした。英語はちょっと自信ないんですけど、友達はけっこうできたと思います。コミュニケーションはすべて英語でした。フィリピンの人が頑張って聞き取ってくれたので、片言の英語でもなんとかコミュニケーションがとれました。
新しいことを学んだというよりも、自分が知っていた単語がすぐに出てくるようになったのは大きいと思います。今でも思うのは、英語を聞き取ることや理解はできるんですけど、自分の言いたいことが言えないことが多かったです。でも、わざわざ難しい言い回しをしなくても、知っている簡単な単語で自分の言いたいことを伝えられるようになったと思います。

新しい発見や学びはありましたか。

――英語について、というよりも文化の違いがすごく分かりました。日本で当たり前のことが当たり前ではなかったです。時間や決め事にルーズだったり、ドゥマゲテの道路には信号機がなくて交差点も入り組んでいて渡る時は自分で車を止めないといけなかったり、学校や店の前には絶対に警察がいて銃を持っていたり、日本とは違う生活文化に驚きました。

自分の中で何か変化はありましたか。

――ずっと海外に行きたいと思っていて、今も海外に行ってみたいという思いがあるんですけど、その理由が今回の研修に参加して変わりました。以前は観光目的で海外に行きたいと思っていたんですけど、今はどんな生活をしているのかを知りたいと思うようになって、別のことに興味を持つようになりました。観光学メジャーで「異文化理解」の授業があるので、今回の経験とつなげることができるかなと思います。でも、生活文化の違いは受け入れることはできたんですけど、やっぱりストリートチルドレンを目の当たりにするとショックで心が痛みました。

参加してよかったことは何ですか。

――日本で聞いたり書いたりして勉強するだけの英語ではなくて、実際に色んな人と英語で喋れたというのは大きいです。それに、ストリートチルドレンを見てショックだったんですけど、そういう現実があるということを実際に見て知ることができたのはよかったなと思います。

今回の経験をこれからの将来にどう活かしていきたいですか。

――まだ就職とかは決めてないですけど、どの職業に就くにしても英語はできた方がいいかなと思うので、英語に触れる仕事をしてみたいなと思います。それに、今のうちでも就職してからでも、行ける時に海外に行きたいと思います。アジアでも英語を喋れたら通じると思うので、シンガポールなど近くの国にも行ってみたいです。そのためにも、これからもっと単語を知っていきたいなと思います。

海外での英語研修を考えている後輩へのアドバイスやメッセージなどあればお願いします。


――少しでも海外に興味があるんだったら、行ってみた方がいいと思います。最初はしんどいとか思うかもしれないですけど、みんな優しくしてくれるし、こちらの片言の英語にも耳を傾けてくれます。下手なりにも頑張って喋っているうちに自分が使いやすい英語が見つかるし、コミュニケーションはなんとかなります。日本ではできないような経験ができて、本当に楽しかったです。


 

*シリマン大学(フィリピン)
シリマン大学は、本学の学術交流協定校です。シリマン大学があるドゥマゲテは、学生の街といわれるだけあって、賑やかで活気のある場所です。留学生は、日本だけではなく、世界各国から集まっています。
*インテンシブ・イングリッシュ・プログラム(フィリピン)
夏休みを利用したフィリピンでの短期語学研修のための授業で、本学の姉妹校であるシリマン大学などで英語を3週間集中的に学習する短期英語研修プログラム。全学年対象の授業科目として2016年度より実施しています。このプログラムは、フィリピンへの旅費・宿泊費および研修授業料については、大学からの全額補助がありました。

『本格的なスキー体験』

社会学部 健康・スポーツ科学メジャー 2017年度卒業 吉本茉莉永さん
期間:2月12日~16日(移動含む)
場所:北海道 ルスツ・リゾート
活動内容:スキー・スノーボード実習(「体育・スポーツⅡ」ウィンタースポーツ/「フィールド・プラクティカム」健康・スポーツ実践演習)

スキー実習に参加したのは何故ですか。

――私は去年もスキー実習に参加していて、楽しかったのでまた参加しようと思いました。それに、雪質もとてもよかったので、また行きたいと思いました。香川では滅多に雪が降らないので。

事前準備は何をしましたか。

――元々スキー実習に行く前に、丸亀のハーフマラソンに参加しました。体力づくりはしっかりして、スキー実習に臨みました。そのおかげか、スキー実習の後も筋肉痛にはなりませんでした。

スキー実習ではどんなことをしましたか。

――はじめに、スキーかスノーボードかを選択します。私は、去年ボードを選択したんですけど、あまりすべれなかったので今年はスキーを選択しました。
スキーは、高校の修学旅行の時にやっただけだったので、高校の時よりも上手になりたいという気持ちがありました。感覚を戻すのに時間がかかってしまったんですけど、1日目の午後からはすべれるようになって、リフトもちゃんと乗れました。先生から、斜面の斜度に合わせて、止まる時はこうで、こけた時に起き上がるのはこう、などすべり方のコツから止まり方まで教えてもらいました。

北海道での本格的なスキー実習は、どうでしたか。


――高校の時は長野県のスキー場でスキーをしたんですけど、北海道のスキー場はやっぱり雪質が全然違っていました。長野県の雪はこけると痛くて、ウェアが湿ってビショビショになってたんですけど、北海道の雪は柔らかくてこけても全然痛くなかったし、ウェアもすぐ乾きました。ルスツスキー場は初級、中級、上級とコースが分かれていて、まずはみんな試しに初級コースで滑ってみて、初級と上級に分かれました。私は最初うまく滑れなかったので初級コースになりました。上級コースは漆原先生が引率して、私の初級コースは片山先生が引率してくれました。初日に初級コースで止まったり、こけても立てれるようにする練習をしていて、二日目はまた別の初級コースを滑ります。私は二日目に上級コースに呼ばれて行ったんですけど、みんな早くてついていけなかったです。板が外れたり、こけたり、ハプニングもあったんですけど、一日目の練習もあって自分で立てれるようになっていたので大丈夫でした。基本的な練習を一日目にしていたので、あとは自分でどれだけ滑るか、という感じでした。先生にも上手だと褒められたので、自分でもけっこう滑れるようになったと思います。景色がめっちゃきれいだったので、景色を見ながら滑るのが楽しかったです。でも、洞爺湖が見えるコースで天気が悪くて見えなかったのが残念でした。
スキーだけではなく、ホテルの中でも大浴場があったり、お土産屋さんがあったり、ゲームセンターもあってけっこう遊べたので楽しかったです。研修中は毎日楽しく過ごせました。

今回の研修を通して、成長できたなと思う部分はありますか。


――研修に行って、自分一人でできることがひとつ増えました。行く前、自分の日用品は自分で用意したんですけど、スキーウェアとかは親に頼んでいました。でも、持って帰る時には自分で詰めて帰らなければいけないということに向こうで気づいて、親の詰め方と私の詰め方ではスペースの空きが違っていました。親が詰めた時はちゃんとスペースが空いていて、私の場合は全然スペースが空かなくて荷物がパンパンでした。でも、最終日には、自分なりに工夫してきれいに荷物を詰められました。今まで親に任せてしまっていましたが、自分でも荷物の整理ができるようになりました。

自分の中で、何か変化や発見はありましたか。

――雪が降らないところで暮らしているので、自分でスキーは滑れないだろうと思っていました。滑れないと思っていたのに、自分がスキーを滑れたことに驚きました。それが一番の発見です。北海道で、本格的なスキーを体験できることがとても嬉しかったです。なので、また4年生になってもスキー研修に行きたいと思っています。その時は自分のブーツか板を持っていきたいと思います。

これからの将来にどう活かしていきたいか。

――今回の経験を通して、卒業してもスキーを続けたいと思うようになりました。仕事を始めても、長期休暇などを使ってスキーに行ったりしたいと考えています。今はスキーが趣味になってきています。最近、スキーウェアや帽子、ゴーグル、手袋など自分のものを買って、スキーグッズを揃えています。

スキー実習に参加する後輩へアドバイスがあればお願いします。

吉本茉莉永さん
――とりあえず来たら楽しめるし、観光もできます。
漆原先生と片山先生が優しく教えてくれます!参加人数が多ければインストラクターさんがついてくれますし、個人で行くよりも研修で行く方が旅費も安くすむので、メリットがあると思います。自分で実際に体験するのが一番だと思います。スキー経験がなくても、一年生からでも参加できるので、是非来てください!


*スキー・スノーボード実習
毎年2月中旬に実施。北海道のルスツ・スキーリゾートで本格的なスキー・スノーボード体験を3日間みっちり行い、スキー・スノーボード技術の向上を図る。初心者から、中上級者まで、納得の実習。引率は、健康・スポーツ科学メジャーの漆原教授、片山准教授。
健康スポーツ科学メジャー
「体育・スポーツⅡ」
北海道ルスツ・スキーリゾートにおいて、スキーあるいはスノーボードの実習を行い、今後、生涯スポーツとしてウィンタースポーツと関わっていけるような基礎技能やルール・マナーを身につける。不定期のオリエンテーションを実習前に3~4回実施する。
「フィールド・プラクティカム Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ(健康・スポーツ実践演習 Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ)」
自らが興味のある健康・スポーツ分野、例えば、海をフィールドとするスキューバダイビング、あるいは雪山でのスノーボードなどについて、国内はもとより、海外でも体験・実践し、深く調査することで自らの研究領域を確立していく。

北海道ルスツリゾート

『人との関わりの中で学ぶこと』

社会福祉学部 地域社会と福祉実践メジャー 2019年度卒業 生田咲さん
期間:8月7日~8月14日
授業名:外国事情Ⅰ(韓国)
活動内容:日韓大学間交流プログラム(韓南大学校訪問)

「外国事情Ⅰ(韓国)」を受講した理由を教えて下さい。

――留学をしてみたいと思っていたんですけど、今まであまり機会がなくて、短期間だけでも行けたらな、と思っていました。大学に入学した時くらいに、先生が福祉の実習で海外にも行こうと思えば行ける、というようなことを言っていて、最初から海外に実習で行くのは怖いし抵抗があったので、違う形で海外に行ってみたいなと留学に興味を持ちました。自分のバイト代で行ける範囲がよかったので、一週間だけですけど、今回行ってみようかな、と「外国事情Ⅰ(韓国)」の受講を決めました。

韓南大学校ではどんなことをしましたか。

――お互いの国の文化について発表するセミナー発表がありました。事前に、日本の文化について発表するためのテーマを決めて、発表の準備を日本でしていました。私たちは、日本のよさこいの踊りやK-POPのダンスを披露したり、日本で流行っている韓国の歌などについて発表しました。発表する時、まとめる人と踊りを教える人、写真を撮る人で分かれて、私は写真を撮るのが好きなので、写真係をしました。韓南大学校では、セミナー発表がメインで、あとは韓国の観光というか、社会科見学のようなものを韓南大学校の学生と一緒にしました。百済歴史文化館、正陽門、天政門など、韓国の歴史ある建物を見学したり、韓国の伝統衣装チマチョゴリを着たり、待ち時間にはカフェに行ったりしました。百済歴史文化館では、韓国の昔の家の造りをそのまま展示していて、家が藁だったり、時代劇に出てくるような造りだったので、見ていてすごいなと感じました。時代劇のワンシーンを見ているようで楽しかったんですけど、とにかく暑かったです。
最初、韓国語については、「こんにちは」とか必要最低限の言葉だけしか教えてもらっていなかったので不安がありました。でも、一緒に行っていた学生が韓国を好きな子ばかりで韓国語も分かっていたので、あまり不便はありませんでした。韓南大学校には日本人の留学生もいたので、その人に韓国語を教えてもらいながらコミュニケーションをとっていました。

日本と韓国の違いはどういうところで感じましたか。

――韓国料理は辛さの度合いが日本とは違いました。最初はすごく辛くて胃がびっくりしてたんですけど、3日目くらいからは慣れて辛いものも食べれるようになりました。ビビンバやラーメンが日本の味とは全然違っていて、びっくりしました。あと、隠れ家みたいなところにトッポギを食べに行ったんですけど、壁一面に落書きがしてあるのには驚きました。どのお店に行ってもそういう落書きがあって、日本ではありえない光景なので、すごいなと思いました。あと、物の値段がとても安かったです。食べ物は安くて量が多くて、服も500円とかで買えたりしたので、けっこう買い物を楽しみました。日本と比べてタクシー代もすごく安くて、割り勘したら一人50円とかで乗れました。でも、運転がすごく荒かったので、少し怖かったです。韓国ではみんなタクシーをよく使うみたいで、日本では見られないくらいタクシーの数が多かったです。
一番驚いたのはトイレです。紙を流さずにゴミ箱に入れるので、臭いも気になりましたし、韓国に行ってすぐカルチャーショックを受けました。一週間経っても全然慣れなかったです。

新しい発見や学びはありましたか。

――韓南大学校の方たちと接していて、言葉が分からなくても、口調や表情で感情は伝わるということを実感しました。
また、私にとって初めての韓国で、言葉、文化、習慣などすべてにおいて新鮮で、自分の視野がぐんと広がったと思います。

今回の体験をこれからの将来にどう活かしていきたいですか。

――将来、福祉の仕事をするにしても、福祉以外の仕事にしても、色んな人がいると思うので、そういう意味では今回色々な考え方や人、文化に触れることができてよかったと思います。人との関わりの中で色々なことを学べたので、これから、もっと色んな人を見てみたいと思いました。

留学や海外での文化交流を考えている後輩へアドバイスやメッセージがあればお願いします。

生田咲さん
――カルチャーショックは多少あると思います。でも、海外の人との考え方の違いなども受け入れて、楽しくやった方が良いと思います。せっかくお金を払って行っているので、やり残すことがないように、自分がやりたいことをやって帰ってきて欲しいです。
楽しんだもん勝ちです!


*外国事情(韓国)
1978年にはじまり長い伝統を築きあげた、四国学院大学と韓国の姉妹校韓南大学校の共催で行われる日韓大学間交流プログラムです。具体的には、夏休みの1週間、韓南大学校を訪問し、韓日国際学生セミナ-に参加し、また韓国各地を訪ね研修を行いながら、両大学の友情を深め、日韓両国の友好親善交流を行います。日韓の国境を越え、新しい友人との出会いを楽しみ、韓国研修を希望する学生の積極的な参加を期待しています。4~7月に週一回のペ-スで準備会を行い、あいさつ韓国語、韓国事情の勉強や旅行に関する情報交換を行いながら、夏休みの訪韓に備えます。

『韓国文化を学ぶ』

社会学部 2019年度卒業 山中薫さん
期間:8月7日~8月14日
授業名:外国事情Ⅰ(韓国)
活動内容:日韓大学間交流プログラム(韓南大学校訪問)

「外国事情Ⅰ(韓国)」を受講した理由は何ですか。

――元々韓国に興味があったんですけど、今までに家族旅行で1回しか行ったことがなくて、今回のプログラムでは韓国の学生と交流ができるし、韓国の歴史的建造物とかも見学できるのでいい機会だなと思って是非参加したいと思いました。韓国に興味を持ったのは、小学校6年生くらいの時です。日本のテレビで東方神起が出ているのを見て、韓国という国があるんだと知ったのがきっかけです。K-POPの音楽から入っていって、中学の時に家族旅行で韓国へ行った時はソウルだけだったので、今回はテジョンにも行けると聞いて、参加を決めました。

韓南大学校での授業はどうでしたか。

――韓南大学校は建物が大きくて、学内が広かったです。チャペルも広くてびっくりしました。今回のセミナーには、四国学院大学の学生12人、韓南大学校の学生12人くらいが参加していました。セミナー発表では、私は日本の若者の音楽事情について約120名にアンケートをとって調べて、その結果を発表しました。やはりJ-POPの方がよく聴かれていましたが、K-POPも少女時代やKARA、東方神起など有名なアーティストについては知っている人が多かったです。K-POPを知っているのは、男女別では女子の方が多かったです。6月くらいから発表の準備が始まって、みんなで集まってダンスの練習もしたりしました。私は今ダンス部に入ってるんですけど、K-POPのダンスとか好きで、中学校の頃は独学で完コピしていました。韓南大学校でのセミナー発表は、私たちは日本語で発表して、パワーポイントを韓国語に直したプリントを韓南大学校の学生は見て聞いていました。ダンスの発表を見た学生が、「ダンスめっちゃよかったよ」「上手だね」と言ってくれて嬉しかったです。韓南大学校の学生は、韓国の食文化について発表していました。
山中薫さんセミナー発表が終わって、韓国の学生とカフェに行ったり、一緒にショッピングしたりしました。私は韓国語があんまり喋れなかったので、韓南大学校の日本人留学生の人たちが間に入ってくれました。簡単な内容は英語で会話していました。こういうところで英語を活かせるんだ、と思いました。コミュニケーションは何とか問題なく取れたんですけど、やっぱり韓国語を喋りたいと思いました。簡単な単語とか、自分の自己紹介とかは韓国語でやってたんですけど、日常会話までは勉強できてなかったです。
韓南大学校の先生方は、私が韓国への留学を考えていることを伝えると、留学について色々教えて下さいました。私が韓国語ができないことについては、留学は韓国語を学ぶためにするんだから全然大丈夫だよと背中を押してくれたので、留学をしたいという気持ちが強くなりました。

今回のプログラムに参加して、楽しかったことはどんなことですか。

――やっぱり韓南大学校の学生と一緒にショッピングしたり、カフェに行ったりしてお話したことが一番楽しかったです。最初は韓国語を話せなかったのですぐに仲良くはなれなかったんですけど、何日か経って、私とペアになった学生と話すようになって徐々に仲良くなりました。あと、私は食べることが大好きなので、トッポギとか、ビビンバとか、本場の韓国料理を食べれて本当に幸せでした。今回、ビビンバ作りの体験があったんですけど、盛り付けの彩りがきれいで食欲をそそるなと思いました。山中薫さんキムチも、日本では日本人に合わせて味付けは甘くしてるんですけど、韓国の味付けは本当にピリっとして辛かったです。私は辛いものは平気なので、毎日ひとつは辛いものを食べていました。一週間の中で一番食べたのはかき氷です。メロンの皮を器にして、その中にかき氷が入ってるんですけど、ミルクと丸い玉みたいなメロンがきれいにトッピングされていて、日本とは違うなぁと感じました。韓国のかき氷はふわふわで口に入れたらすぐに溶けるんです。トッピングが豪華で、他にマンゴー、きなこ、黒ゴマなど種類が豊富でした。テジョンは、日本でいう大阪の心斎橋みたいな感じで、大きいショッピングモールとか建物がいっぱいありました。ウネンドンでは、有名なブランドの化粧品の店とかが通りにたくさん並んでいて、そこでけっこう買い物をしました。韓国では、おまけがついてきます。日本でもあると思うんですけど、韓国の化粧品屋さんで買うと、たくさんサンプルのおまけをもらえます。セールとかしてると、10枚入りのパックを買うとさらに10枚もらえたりします。韓国コスメは種類も多くて、デザインもこだわっていてすごく可愛かったです。

新しい発見や学びはありましたか。

――コミュニケーション力と語学力、異文化に対する理解が深まったと思います。食文化とかも違いますし、生活面でも違うなという部分が見えました。例えば、韓国では食べる時は左手を使いません。だから、左手でお茶碗を持たずにテーブルに置いたまま食べます。左手を使わないということが礼儀みたいです。あと、日本より下水道の管理とかが韓国はまだ低くて、トイレとかもトイレットペーパーは流さずにゴミ箱に捨てます。今は韓国でも流せるようになってきてるとは思うんですけど、そういう面で違うなと思いました。中学の時に韓国へ行った時に流せないということは知っていたので、今回それで戸惑うということはあまりありませんでした。不便なこともあったんですけど、そういう文化の違いを理解していかないといけないなと思いました。そのためにも、もっと韓国のことを勉強しなきゃなと思いました。

今回のプログラムに参加して、自分に何か変化はありましたか。

――外国人と交流する楽しさを学んだので、日本に帰ってからこれまで以上に四国学院大学にいる韓国の留学生と一緒に話すようになって、夏休みにはホットックという韓国のお菓子を一緒に作ったりして、留学生と交流する機会が増えました。それに、行く前よりもコミュニケーション力がついたなと思います。

今回の経験を通して、これからどんなことを学んでいきたいと思いましたか。

――将来、日韓の文化交流をして、今よりもっと仲を良くしていきたいと思っています。食文化、生活文化、言語にも興味があるので、1年間留学して、韓国の四季折々の風景や文化を体験して学びたいです。
憧れている仕事は、ツアーガイドです。中学校の時に韓国に行った時、ツアーに参加して、ガイドさんが韓国について色々教えてくれていて、その姿を見て物知りでかっこいいなと思って、自分も色々知ってそういうことをたくさんの人に伝えていきたいと思いました。そのためにも、これから日本と韓国の歴史とか、韓国についてもっと勉強したいです。

留学や海外での文化交流を考えている後輩へアドバイスやメッセージがあればお願いします。

山中薫さん――不安とかもあると思うんですけど、自分を成長させたいと思っているなら、是非留学とかにチャレンジしたらいいと思います。後悔したくなかったら留学するべきなんじゃないかな、と思います。私は留学したいという気持ちが高校の時からあったので応募したんですけど、自分を強くするというか本場に行って勉強することは大事だと思うので積極的に留学に向けて取り組んで欲しいと思います。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

*外国事情(韓国)
1978年にはじまり長い伝統を築きあげた、四国学院大学と韓国の姉妹校韓南大学校の共催で行われる日韓大学間交流プログラムです。具体的には、夏休みの1週間、韓南大学校を訪問し、韓日国際学生セミナ-に参加し、また韓国各地を訪ね研修を行いながら、両大学の友情を深め、日韓両国の友好親善交流を行います。日韓の国境を越え、新しい友人との出会いを楽しみ、韓国研修を希望する学生の積極的な参加を期待しています。4~7月に週一回のペ-スで準備会を行い、あいさつ韓国語、韓国事情の勉強や旅行に関する情報交換を行いながら、夏休みの訪韓に備えます。

『実体験すること』

社会学部(演劇コース) 2018年度卒業 沖野まや さん
期間:8月27日~9月17日
場所:フィリピン シリマン大学
活動内容:インテンシブ・イングリッシュ・プログラム(フィリピン研修)

フィリピン研修に参加しようと思ったきっかけは何ですか。

――この研修の企画自体が香川県と大学の補助があって、お金の面で本当に支援していただいてたので自分の負担が少ないっていうのが一番です。中学、高校と英語が好きで、海外の人と交流することも好きだったので、大学に入ったら留学したいと思っていました。フィリピンの留学生との交流やフィリピンに留学にしていた先輩とも交流があってフィリピンの話は聞いていたので、英語も学べるしフィリピンにも行けるし、ということで是非参加したいと思いました。

事前準備は何をしましたか。

――授業で、フィリピンの文化について自分たちが知らない部分などは、フィリピンの留学生を招いて質問したり、シリマン大学についてのプレゼンテーションをしてもらったりしました。向こうの大学はすごく大きくて、色んな学科が組み込まれていたり、小学校や中学校も含まれている大学だったので、スケールが全然違っていて、行くのが楽しくなるようなプレゼンテーションでした。個人的には、ボキャブラリーが少ないなとずっと思っていたので、単語や文法の勉強をしていました。

シリマン大学での授業はどうでしたか。

沖野まやさん
――授業は、自己紹介から始まって、英語の文章を渡されてそれを読んでその内容について自分のことを話したり、基本的には文章を読んで自分の考えを発表することが多かったです。シリマン大学の先生は面白い方ばかりで、パワフルで情熱的でした。いい先生に恵まれたなと思います。先生がとにかくいっぱいリアクションしてくれて、最初のアイスブレイクの時もロボットダンスをいきなり踊り始めたりして、本当にフレンドリーでした。失敗したり、うまく言葉が言えなくてもちゃんとフォローしてくれたり、喋れるまでずっと待ってくれたりと、ゆっくり進めてくれる先生ばかりだったので、有り難いなと思いました。私は沈黙が苦手な方で、向こうの授業では自分から手を挙げて発表しないと点がもらえないとか、基本的には自分からやっていきなさいというスタイルなので、「誰かいない?」と言われた時には手を挙げるようにしていました。答えられなかったらどうしよう、とかけっこう勇気いったんですけど、積極的に頑張りました。不安だったり、うまく言えなくて悔しいなと思うことはいっぱいあったんですけど、やっぱり発言することが大事だなと思って授業を受けていました。自分が準備していたものに関してはスムーズに言えたり、みんなの前に立って発表する時も自分が思っていたことはうまく言えました。最初に個別でインタビューがあったんですけど、その時に先生たちとフレンドリーに話せたことは嬉しかったです。そういう聞かれたことに対して英語で答えられた時にはできたな、と思ったんですけど、校外学習とかに行った時のガイドさんの説明がうまく聞き取れなくて、「何て言ったんだろう」とずっとモヤモヤしていて、何か聞かれても答えられないことがありました。聞き取るのが難しかったり、あんまり言えなかったり、校外学習の方が悔しいなぁと思うことが多かったです。校外学習では、大学内にある絶滅危惧種ばかりがいる小さな動物園に行ったりました。説明していることはよく聞き取れなかったんですけど、だいたい何を食べて、何をしているのか、というのを聞きながら、大学内に動物園があるってだけですごいなぁと思って見ていました。本当に敷地が広かったです。

授業以外ではどんな風に過ごしていましたか。

沖野まやさん――大学の外では、みんなで美味しいものを食べに行ったりしました。一人フィリピンに留学していた先輩がいたので食べ物について聞いたり、自分たちで歩いてどんなところがあるかとか、いろんな店を回りました。食には全然困らなかったですし、ショッピングモールにもペリカブという乗り物に乗ればすぐ行けました。そこで、たまたま観たかった韓国の映画を見つけて、友達と観ました。日本の映画館と違って、観客が声を出したり、ブーイングしたり、リアクションをするのでめちゃめちゃ面白かったです。字幕は英語で、音声は韓国語でしたが、困った時は字幕を見て、若干韓国語が分かるので内容もなるほどな、と分かりました。日本語がなくて、英語と韓国語だけだったので、いい勉強になりました。
寮にはあまり篭もらずに、みんな出かけていくスタイルでした。三週間、あちこち出かけて、「明日は何を食べようか」とみんなで話したりしていました。行ったところで印象的だったのは、海沿いの夜にしか現れない市場です。夜5時くらいにそういう店が出始めて、そこでフィリピンの、いわゆるゲテモノ料理を食べました。有精卵のヒヨコが若干見えている卵なんですけど、1回食べてみたかったので、けっこう記憶に残っています。味はおでんの卵みたいな濃厚な卵で、塩をかけて食べたんですけど、美味しかったです。あとは値段がけっこう安かったので、この値段でこんなにいっぱい食べれるんだ、という驚きがありました。

実際に学びたかったことを学ぶことができましたか。

――自信を持って英語を喋れるようになりたい、躊躇なくいろんな人と喋れるようになりたい、という目標を持って研修に参加しました。いろんな人と関わる機会はあったんですけど、やっぱり自分の英語力が低いなぁと思いました。ナチュラルに会話できなくても自分なりに型にはまった英語でも伝えられたらよかったんだろうと思うんですけど、なかなか単語が出てこなくて、うまく伝えられない時がありました。日本での英語の授業は、日本語教員の養成課程をしていても思うんですけど、英語を習得するというより、点数を取る試験用のものだったので、身につけるっていう感じじゃないなとずっと思っていました。フィリピンに行ってみて授業を受けて、英語しか喋っちゃ駄目だし、英語で気持ちを全部伝えなきゃいけない状況が日本ではなかったので、そういう状況に自分を追い込んでやるっていうのはいいなと思いました。うまく自分の気持ちを伝えることはできなかったんですけど、こういうことをしないとやっぱり身につかないなと思ったので、フィリピンで英語を身につける授業はすごくいいなと思いました。

これからの将来にどう活かしていきたいですか。

――フィリピンに行ったっていうのは本当に大きいことだと思います。いろんな国を自分の足で行って、自分の目で見て触れ合うことをしないと得られないものがあると今回の研修で学びました。見たいと思ったら自分から行って、自分から何でも行動していかなければならないと思います。今、私は演劇コースで演劇を学んでいて、舞台とか役者に興味があります。その芸術も世界には色々種類があって、日本はあまり芸術が保護されていない国なので、外国に行って芸術について学ぶのもいいなと思っています。その橋渡しをどこかの劇団とかに入って、外国語を話せるという要員で働いたり、役者もできたらいいなと思っています。自分の能力が活かせる職業があればいいな、と思っていて、今は色んな話を聞いて模索中です。そのためには、英語が喋れないと駄目なので、今は勉強を頑張りたいです。

海外での英語研修を考えている後輩へのアドバイスやメッセージなどあればお願いします。

沖野まやさん
――迷ってるんだったら行くべきだと勧めたいです。耳で聞いて目で見て、って言ってもただ聞いて見ているだけじゃ経験とは言えないので、向こうに行って本当に自分が悔しい思いをしたり、悲しい思いをしたり、怖い思いを経験して、それでやっと学びなのかなと思います。本当にいっぱい会話したいと思うなら、勉強して行った方がいいよ、と言いたいです。でも、そこまで怖がらなくてもいいと思います。銃を持っている警備員さんとかもいたので、危険と隣り合わせだったとは思うんですけど、私はその警備員さんと仲良くなって、日本に帰る時に記念撮影もしました。フィリピンじゃない、他の海外に行くにしても、本当に良い経験になると思うので、是非行ってほしいと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*シリマン大学(フィリピン)
シリマン大学は、本学の学術交流協定校です。シリマン大学があるドゥマゲテは、学生の街といわれるだけあって、賑やかで活気のある場所です。留学生は、日本だけではなく、世界各国から集まっています。
*インテンシブ・イングリッシュ・プログラム(フィリピン)
全学年対象の授業科目として2016年度より新設され、今年度初めて学生を引率して実施しました。このプログラムは、フィリピンへの旅費・宿泊費および研修授業料については、大学からの全額補助がありました。

『人間関係づくり』

社会学部 情報加工メジャー 2017年度卒業 谷 祐希 さん
期間:8月8日~8月10日
場所:五色台少年自然センター
活動内容:ピア・リーダー養成(宿泊研修)

ピア・リーダーになろうと思ったきっかけは何ですか。

――入学前、オープンキャンパスの時にピア・リーダーの先輩方に優しくたくさん声をかけていただいて、この雰囲気なら大学に入って大丈夫そうだなと思いました。どこに行こうか迷ってたりしたら、「テレビで見るような大きい教室あるよ」と711教室に連れて行ってくれたり、私は高知県出身で方言が強かったんですけど、それをネタに楽しませてくれたりして、すごく楽しいオープンキャンパスになりました。他の大学のオープンキャンパスにも行ったんですけど、四国学院大学みたいに先輩が付きっきりという訳ではなくて案内してくれる人もいなかったので、ここだったら先輩のサポートもあるし仲間づくりも大丈夫かなと思えました。だから、私もピア・リーダーになって同じような気持ちにさせてあげたいな、と思ったことがきっかけです。それに、たくさん人数がいる中で、自分とは正反対の意見の方もいると思うので、そういう意見も自分の中に吸収できて心を広く持てたらいいなと思ったこともそうです。

研修ではどんなことをしましたか。

――去年は遊ぶ時間もあったんですけど、今年はけっこうピア・リーダーという団体について学んだという感じはあります。研修では、片岡先生と阪本先生による研修と、学年ごとに考えた企画がありました。私が研修ですごく心に残っているのは、同じ学年の人が企画した「褒め言葉のシャワー」です。メンバーごとに班に分かれていて、班員一人ひとりの良いところを付箋に書いて渡して、ひたすらその人を褒めまくるという企画でした。大人数になってくると、人間関係がぐちゃぐちゃする時もあります。本音を全部出してお互い中身から信頼し合える団体を作った方がいい、という人もいると思います。でも、私は全部を分かり合うのは無理だと思っています。上辺だけというのではなく、建設的な人間関係を作りましょう、という研修だったので、自分の中でためになりました。やっぱり人間関係がごちゃごちゃすると、人の駄目なところとか悪いところに目が向いてしまうと思うんですけど、そうじゃなくてみんな良いところがあるんだからそこを伸ばしていこうよ、みたいな企画だったので、心に残っています。私は「気遣いができる」「周りのフォローができる」という褒め言葉をもらいました。ピア・リーダーになる前から人を気遣える人になりたいと思っていたので、伸ばそうとしていたところを褒められたのはすごく嬉しかったです。どんどんこれからも伸ばしていきたいと思います。2年生の企画「これからのピアについて考えよう」では、グループに分かれて、各学年とピア・リーダー全体の良いところと悪いところを書いて付箋に書いていくということをしました。やっぱりみんな良いところと悪いところがあって、自分の学年の良いところと悪いところももちろんあって、全体でみんなが分かっている部分ではあると思うんですけど、悪いところが「騒ぎすぎ」というのがあって、やっぱりかと思いました。でも今回の研修では改善策までで終わったので、それを具体的にどうしていくのかはまた後期の研修でやっていくと思います。良いところは、「学年を超えて仲がいい」とか「盛り上がれる」という意見がありました。4年生の企画は、普段の対話について考える内容でした。会話をしていて、ちゃんと話を聞いてくれているかどうか、というのは話を聞いている態度で感じ方が変わってきます。片岡先生の研修では、楽しく学ぼうということで、班に分かれて言葉を喋らずに何もない島から生活できる島を作る、ということをしました。例えば、病院がないと人は生きていけないし、家がないと生活できないし、移動には電車も必要・・・・・・という風に、何もない島に生活できる街を作っていきます。言葉や言語は使ってはいけないので、何を作ろうとしているのかは擬音語とかでみんなが分かるように伝えたり、私たちの班はローマ字を暗号化してみたりして、作っていきました。この研修で、私は聴覚障害の人と接する時にこういう言葉によらない身振り手振りでのコミュニケーションが使えるのではないか、と感じました。阪本先生の研修は、10人くらいのグループに分かれて「見上げてごらん夜の星を」のワンフレーズを好きな振り付けで踊ってみよう、というものでした。

今回の宿泊研修で、ピア・リーダー同士の関わりはどうでしたか。

谷祐希さん――去年は生活班が決められていても、全然その活動がなくて何のために作ったんだ、という意見が出たので、今年は生活班で野外炊飯をしてカレーを作ったり、他にもイベントがありました。一対一で会話をするデート企画では、私はそれまで全く喋ったことがない人とペアになって、初めましてという感じから始まって、最近のこととかピア・リーダーを続けるかとか、バイトやどこ出身かとか色々な話をしました。他の人たちも、今まで絡んだことのない人とペアになっている人が多かったと思うので、仲は深まったと思います。生活班で劇をやったりもしました。私の班は不思議な話を作ろうということになって、失くした日記帳の鍵を夏祭りの屋台で偶然見つける、という話を作りました。他の班はRADIOFISHのパーフェクトヒューマンを踊ったり、春夏秋冬の高校の青春時代を劇にしている班もあって、他の班の作品を観るのがとても楽しかったです。

今回の宿泊研修やピア・リーダーの経験を通して、学んだことや自分自身成長できたと思うところはどんなところですか。

――「褒め言葉のシャワー」は、もう一回別のグループで研修をしてもいいんじゃないか、と思うくらいすごくよかったなと思います。本音で物事を言い合えたらもちろんそれはそれでいいと思うんですけど、社会に出たらそういう訳にはいかないですし、ピア・リーダーって1年生をサポートするだけじゃなくて社会に出て使えるようなコミュニケーション術を学べる場所だとも思うので、今回の研修ではそういう人間関係について学べたんじゃないかなと思います。
私は、人見知りとかではなかったんですけど、大人の方と話すことが苦手でした。でも、ピアリーダーになってオープンキャンパスとかしてたら自分から話しかけにいかなきゃいけなくて、保護者の方に大学の良いところを紹介していくうちに、大人の方と話すことに少し慣れたというか、できるようになったんじゃないかと思います。
みんなに好かれるのは無理だと思うんですけど、ピア・リーダーをしていて人間関係作りには強くなったんじゃないかと思います。小学校の時はお弁当とか「一緒に食べよう」って話しかけられないタイプだったので、そういう意味ではすごく成長できたと思います。担当しているクラスターの中でも、一人ひとり声をかけて、できるだけみんなと話すようにしています。一年生に何かあって、私たちに話しかけずらい時は私たちの方から声をかけて、力になりたいと思っています。

ピア・リーダーをしていたよかったと思うのはどんな時ですか。

――去年、担当したクラスターにサポートが必要な車椅子の人がいて、私は社会福祉メジャーでもないので分からなくて、クラスターのことは先輩に任せて、その人のことしか見えていない部分がありました。視界が狭まっていた自分がいて、後になって大丈夫だったのかなと不安に思ってたんですけど、去年担当したクラスターの後輩たちが今でも、「祐希さん」とすごい話しかけてくれるので、そういう後輩を持てたことはすごくよかったと思います。去年のオープンキャンパスとか入試課の方と回ったガイダンスとかで話した高校生が入学してきて、ちょうど私のクラスターに入ってきて、私と話したことを覚えてくれていたのは本当に嬉しかったです。大学の職員さんと交流を持てるのもなかなかない機会だと思うので、ピア・リーダーを続けていてよかったなと思います。
やっぱり、人間関係がぐっと広まったことがすごくよかったです。外部の方や高校生ともたくさん話せますし、知らない人に声をかけていく力がついていると思います。

ピア・リーダーを目指す後輩へアドバイスやメッセージがあればお願いします。

谷祐希さん
――ピア・リーダーって、前に出たいっていうのではなくて、人見知りを治したいとか、そういう人でも絶対いいと思うので、ピア・リーダーをすることによってみんな成長できると思います。控えめにならずに、大学っていろんなことを吸収する時期だと思うので、迷ってるならやった方がいいと思います。自分に自信がないとか特徴がないとかそういうんじゃなくて、自分を成長させたいと思うならピア・リーダーになって、やってから学んだ方がいいと思います。

『積極的に関わること』

社会学部 観光学メジャー 2017年度卒業 眞鍋卓也くん
期間:8月27日~9月17日
場所:フィリピン シリマン大学
活動内容:インテンシブ・イングリッシュ・プログラム(フィリピン研修)

研修に参加しようと思ったきっかけは何ですか。

――僕は元々海外旅行が好きということで、お金もあまりかからないということと、東南アジアにも興味はあったんですけど、フィリピンに行ったことがないので「こんなチャンスはない!」と思って参加を決めました。僕は実家暮らしで、旅行以外で長期間家から外出することがなくて、期間が三週間ということで、実家から出てみるのもいいかなと思いました。研修で英語を学びたい、ということももちろんあったんですけど、親元を離れて自分がどうなるのかなということにも興味がありました。

事前準備は何をしましたか。

――僕は元々基礎英語力がなかったので、行くのが決まった春頃から三ヶ月くらい中学校の英語を勉強しました。今まで習ったことなので「こういうのあったなぁ」というのはあったんですが、自分の力不足で一人でやっているとなかなか進まない部分もありました。

シリマン大学での授業はどうでしたか。

眞鍋卓也くん
――60分を1日4時間する授業なんですけど、リーディング、スピーキング、ライティングの3つがありました。授業はすべて英語で、身体を動かしたり、歌を歌ったり、月曜日にはシリマン大学の教授たちと観光する授業もあって面白かったです。スピーキングの授業では、自分の家族のことを宿題で作ってきて、みんなの前で発表したり、それを先生に添削してもらったりしました。授業は発表が多かったんですけど、いざやってみるとけっこう面白かったです。歌の授業では、スペイン語(「オラ」)と英語(「ハロー」)と日本語(「もしもし」)とビサイア語(「クムスタカ」)の4つの言語の挨拶が入った歌を歌いました。テンポが良くていい歌で、授業が終わってからも思わず口ずさんでいました。僕に英語力の基礎がない分、表情であったり、ジェスチャーを使って自分の思っていることを伝えようとしてたんですけど、コミュニケーションに困ったこともあって、同じ言語が絶対必要だな、と感じました。それでも、あまり英語を喋れなくても、シリマン大学の先生方もそうですし、ドゥマゲテの人たちみんな「喋れなくても問題ない」と言ってくれるのは嬉しかったです。
観光に行く月曜日の授業では、マーケットが多いバレンシアや海などに行って、日本では絶対見れないような景観を見ることができました。地べたでマーケットを開いているのは印象的でした。現地の方々も普通に観光されてて、「写真撮って」と話しかけてきたりして、すごくオープンというかフレンドリーで面白かったです。シリマン大学の雰囲気もすごくフレンドリーで、みんな話しかけてくれますし、明るい人ばかりでした。日本在住経験のあるフィリピン人の男の子と、助っ人で授業に来てくれる高校の先生と仲良くなって、辞書は必須でしたけど英語で会話をしていました。

新しい発見や学びはありましたか。

――シリマン大学に行ってすぐ、研修に来た理由について英語で発表するという課題が出たんですけど、それには苦労しました。文章は浮かばないし、「どうすればいいんだ!」となった時は本当に焦って、一緒に来ている人に聞き回りました。でも後々は、携帯を使いながら自分で文章を考えるようになりました。授業で、パッと振られても分からなくて答えようがない時もあって、そういう時は周りの子たちが助言をくれたりして、辞書で調べながら答えていました。とにかく周りの子たちがすごくて、やっぱり基礎ができる人は成長するんだな、という発見がありました。辞書を見ながらですけど、積極的にコミュニケーションを図ることはできていたと思います。
観光に行った時には、僕たち日本人が行っても動揺しないというか、受け入れてくれたり、興味を持ってくれたりして、日本と比較したらそういう外国人や異なる文化を受け入れる包容力は勝っていると感じました。眞鍋卓也くん
個人的なことですが、家を出てみて、すぐ2~3日で家に帰りたくなるかなと思ってたんですけど、寮生活がものすごく充実していて、フィリピンのご飯も美味しくて、そんなに家が恋しくならなかったことに自分でも驚きました。寮生活は4人部屋で、聴覚障害の子がいたり、筋トレばっかりする人がいたり、歌ばっかり歌う人がいたり、まったく価値観の異なった人たちが集まっていました。僕自身は一人でいる方が好きだったのでどうなるかなと思っていたんですけど、けっこう仲良くなれて面白かったです。お互いの価値観の違いなどによる衝突もなく、受け入れあったり、尊重することで英語力以上に人として成長できたと感じています。

これからの将来にどう活かしていきたいですか。

――今回の経験でフィリピンの人たちの価値観とかを見てて思ったのは、日本だったら「外国人だ」「日本人だ」とかいうように区分してしまう感覚がなくはないと思うんですけど、フィリピンの人たちは個人個人をみてくれているように感じました。僕も、日本人と外国人という区分した接し方や考え方ではなく、あの人とこの人といった同じ感覚で個人をみることができる国際感覚を身に着けたいと思いました。今回の経験を通して英語が完全に喋れるようになった訳ではないんですけど、コミュニケーション能力は上がったと思うので、社会人になった時に活かせると思います。英語力の面では後悔した部分があったので、日本に帰ってきてから英語の勉強を少しずつしています。研修では、使って通じるのか? という単語や文章も使ってみると通じたりしたので、そこは自信を持って、恥ずかしがらずに使ってみるものだなと思いました。積極性は大事だなと思ったので、今後、自分で海外旅行に行った時に英語を使ってみたいです。

海外研修を考えている後輩へのアドバイスやメッセージなどあればお願いします。

眞鍋卓也くん
――今回のプログラムは、グローバル人材育成が根源にあったと思うんですけど、三週間という短い期間なので、海外に行ったことがない人へのきっかけ作りにとても良いと思います。研修費は香川県と大学が負担してくれるので、本当に有り難いです。英語を海外で学びたいという人にはもってこいのプログラムだと思います。
こんな良い機会をいただけるのは大学生活の中でわずかだと思います。行ってみたら考え方も変わるし、自分を見つめる期間にもなるので、少しでも興味があるなら行ってみてください。
こんなチャンスはないぞ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
*シリマン大学(フィリピン)
シリマン大学は、本学の学術交流協定校です。シリマン大学があるドゥマゲテは、学生の街といわれるだけあって、賑やかで活気のある場所です。留学生は、日本だけではなく、世界各国から集まっています。
*インテンシブ・イングリッシュ・プログラム(フィリピン)
全学年対象の授業科目として2016年度より新設され、今年度初めて学生を引率して実施しました。このプログラムは、フィリピンへの旅費・宿泊費および研修授業料については、大学からの全額補助がありました。