学生活動

『全体を見ること』

社会学部 観光学メジャー 2017年度卒業 坂本涼太くん
期間:8月7日(日)~11日(木・祝) 4泊5日
場所:大滝山県民いこいの森キャンプ場
活動内容:平成28年度わくわく体験交流キャンプ

参加しようと思ったきっかけは何ですか。

――第一回目の時に学生支援センターの方から話をいただいて、参加するのは今回が二回目になります。子どもたちと関わって、その成長を身近で感じられたのが楽しかったです。一日目にできていなかったものが二日目にできていたりとか、頭が痛い、と冷えピタを貼っていた子どもが2~3時間したら走り回っていたりするなど、子どもたちの生命力も感じられました。一回目に一緒に行った友達が今年も行くということで、僕もまた参加してみたかったので一緒に行こうということになりました。

わくわく体験交流キャンプではどんなことをしましたか。

――うどん作り体験、キャンプファイアー、星空ウォークなどのイベントがあったり、毎日の料理を子どもたちが自分で作ったり、飯盒炊飯の焚き火だったり、災害時の非常食を作ってみたりと、子どもたちは様々な体験をしました。自分は全体統括だったので、全体の動きを見守りながら動いていました。夜間の星空ウォークの時には、一番後ろからライトを持って子どもたちを見守ったり、危険物がないかを確認しながら歩いていました。料理の時には包丁が危ないので、大丈夫かな、と色んな班を行き来していました。包丁を持つのが初めてな子が多いので、危なそうな子がいたらその班の少年リーダーに「この子を意識してみてあげてね」と声をかけたりして、全体の様子を気にしていました。全体で子どもたちが30人くらいいるので、その全体も把握しておかなければいけませんでした。全体を見ていたので、班付きの少年リーダーよりも子どもたちと接する時間は少なかったんですけど、自分から子どもたちに声をかけに行っていたので、子どもたちと仲良くはできていました。子どもたちにとって初めての体験ばかりなので、すごく戸惑うんですけど、わくわく体験交流キャンプは子どもたちが自分で活動して自分で覚える、ということが趣旨にあって少年リーダーはあまり手を出せないんです。なので、僕は子どもたちのところへ行って「一緒にやってみようよ」「ちょっとこれやってみて」と声をかけたりして、大丈夫そうなら近くにいる少年リーダーの人にお願いして、色んな班を回っていました。子どもたちが自分から動けるようにサポートするのが僕たちの役割でした。

4泊5日のわくわく体験交流キャンプですが、子どもたちの様子はどうでしたか。

坂本涼太くん
―― 一日目は子どもたちもわくわく感があったんですけど、二日目になると初めて親や友達から離れて知らない人たちと一緒なので不安になる子がいました。でも、その二日目を乗り越えてしまえば最終日になると「あと一泊したい」と言う子もいました。テントも知らない子たちと寝るようになるんですけど、そこで半日経ってしまえばもう友達になっているので、こちらが「えっ?」と驚くぐらいでした。
自分たちの班の班長さんがちょっと抜けている子だったので、他の子たちが「自分たちがちゃんとしなきゃ!」としっかりしていたのは印象的でした。班長さんをみんなで支えよう、とすごく良いチームワークで動いていました。自分から役割分担を決めて動いてくれていたので、見守る側としてもすごく楽でした。
山はシャワーとかがないので、タオルを濡らして使っていたんですけど、二日目にはボーイスカウトさんたちが善意で簡易シャワーを作ってくれました。水道水なのでお湯は出なかったんですけど、一日お風呂に入れなかったり、子どもたちはシャワーがないところにシャワーができた不思議もあって、楽しそうでした。
今回のわくわく体験交流キャンプでは、キャンプ泊とホテル泊、それぞれ二泊ずつありました。ホテルでは、アマゴのつかみ取り体験があって、子どもたちは泳いでいるアマゴを自分たちで捕まえて、食べる時には頭を叩いて調理します。捕まえる時は楽しそうにかまえていたんですけど、アマゴを自分たちでしめて食べるという段階になると、可哀想だからできない、という子がいて、他の子が「それが食べるってことなんだよ」と伝えていたので、この子たちはちゃんと分かっているんだなと思いました。

第一回目と第二回目で、何か変化はありましたか。

――一回目は、子どもたちの班付きの少年リーダーとして行ってたんですけど、二回目は全体統括として、班付きの少年リーダーにアドバイスをしたり、子どもたち全体を見ていました。全体がどう動くのか、どういう風に状況が進行していくのか、子どもたちはどう動いていくのか、などを考えながら動いていました。料理を作っている間にも、次はこういう状況だからこうしようとか、アクシデントがあったらどうするかとか、この場所に少年リーダーが何人いるから手の空いてる子はここに呼んだらいいとか、この子たちなら何分くらいで終わるだろう、と予測をつけて全体を見守りました。一回目は班付きが2人で全体統括もいなかったので、子どもたち相手に目が回るような忙しさですごく疲れたんですけど、終わってみると自分で成長できたかなという実感がすごいありました。二回目は一回目よりも班付きの人数が増えて、子どもたち8~9人の班に少年リーダーが4名付いていました。毎晩、少年リーダーで集まって、子どもたちの様子や健康状態、友達関係の問題はないか、次の日の段取りなどを話し合うんですけど、今回は看護科の人たちがいたので、健康面に関してはかなり助かりました。

新しい発見や学びはありましたか。

――最初に、「集合したら近くにいる少年リーダーさんに何人いるか、異常がないか伝えてね」ということを子どもたちに言っていました。そうすると、朝の集いなど、集合する度にちゃんと報告してくれました。大人が思っているよりも、こういう理由だからこうするんだよ、ということをちゃんと伝えれば子どもたちは納得して動いてくれる、ということを学びました。逆に、納得できるような言い方をしなければ、子どもたちは動かない、ということも分かりました。
子どもたちにとって、普段の生活とは違う山での生活というのは、環境の変化がとても大きいです。トイレにしても、洋式トイレではなく和式トイレになりますし、山のトイレは自然に囲まれているので、我慢してしまう子が多くいました。そのせいでお腹が痛くなったり、ホテルに着いてトイレに駆け込んだりする子がいたので、そういう部分でのケアがもう少し必要だったかなと思います。

今回の経験を将来どう活かしていきたいですか。

――将来、就職したらコミュニケーション力は必要だし、いつまでに何を用意しておけばいいのかとか、その間にどういう手続きが必要か、という風に効率よく仕事を進めていくために段取りは大事だと思うので、今回自分で段取りを決めて動いたことを活かしていきたいと思います。

今後、わくわく体験交流キャンプに参加しようと考えている後輩へアドバイスやメッセージなどあればお願いします。

坂本涼太くん
――一番ネックになっているのがお金の面だと思うんですけど、そこはすべて県庁の方がバックアップしてくださいます。だから、必要なのはやる気と勇気だけです。教員になりたい子とかがいたら、一度行ってみたらいいと思います。すごく良い経験になります。注意事項としては、子どもたちと近くなりすぎないことです。友達になってしまうと、言うことを聞いてくれないので、近所のお兄さん的な感覚がちょうどいいと思います。少年リーダーの数も多いし、恥ずかしがらずに聞いてしまえば教えてくれる人ばかりです。
話を聞くだけの軽い気持ちでも、参加してみたらいいと思います。


わくわく交流体験キャンプ
目的:自然と触れ合う機会が少ない小中学生が、郷土の豊かな自然の中で、集団キャンプ生活を営み、自然体験をはじめ、同世代、異世代、地元等との交流を通じて、心の豊かさや、生きる力を培い、香川の次代を担うリーダーを育成すること。

主催:香川県、公益財団法人明治百年記念香川県青少年基金
特別協賛:公益財団法人松平公益会
後援:香川県教育委員会、日本ボーイスカウト香川連盟、青少年育成香川県民会議

『韓国文化を学ぶ』

社会学部 2019年度卒業 山中薫さん
期間:8月7日~8月14日
授業名:外国事情Ⅰ(韓国)
活動内容:日韓大学間交流プログラム(韓南大学校訪問)

「外国事情Ⅰ(韓国)」を受講した理由は何ですか。

――元々韓国に興味があったんですけど、今までに家族旅行で1回しか行ったことがなくて、今回のプログラムでは韓国の学生と交流ができるし、韓国の歴史的建造物とかも見学できるのでいい機会だなと思って是非参加したいと思いました。韓国に興味を持ったのは、小学校6年生くらいの時です。日本のテレビで東方神起が出ているのを見て、韓国という国があるんだと知ったのがきっかけです。K-POPの音楽から入っていって、中学の時に家族旅行で韓国へ行った時はソウルだけだったので、今回はテジョンにも行けると聞いて、参加を決めました。

韓南大学校での授業はどうでしたか。

――韓南大学校は建物が大きくて、学内が広かったです。チャペルも広くてびっくりしました。今回のセミナーには、四国学院大学の学生12人、韓南大学校の学生12人くらいが参加していました。セミナー発表では、私は日本の若者の音楽事情について約120名にアンケートをとって調べて、その結果を発表しました。やはりJ-POPの方がよく聴かれていましたが、K-POPも少女時代やKARA、東方神起など有名なアーティストについては知っている人が多かったです。K-POPを知っているのは、男女別では女子の方が多かったです。6月くらいから発表の準備が始まって、みんなで集まってダンスの練習もしたりしました。私は今ダンス部に入ってるんですけど、K-POPのダンスとか好きで、中学校の頃は独学で完コピしていました。韓南大学校でのセミナー発表は、私たちは日本語で発表して、パワーポイントを韓国語に直したプリントを韓南大学校の学生は見て聞いていました。ダンスの発表を見た学生が、「ダンスめっちゃよかったよ」「上手だね」と言ってくれて嬉しかったです。韓南大学校の学生は、韓国の食文化について発表していました。
山中薫さんセミナー発表が終わって、韓国の学生とカフェに行ったり、一緒にショッピングしたりしました。私は韓国語があんまり喋れなかったので、韓南大学校の日本人留学生の人たちが間に入ってくれました。簡単な内容は英語で会話していました。こういうところで英語を活かせるんだ、と思いました。コミュニケーションは何とか問題なく取れたんですけど、やっぱり韓国語を喋りたいと思いました。簡単な単語とか、自分の自己紹介とかは韓国語でやってたんですけど、日常会話までは勉強できてなかったです。
韓南大学校の先生方は、私が韓国への留学を考えていることを伝えると、留学について色々教えて下さいました。私が韓国語ができないことについては、留学は韓国語を学ぶためにするんだから全然大丈夫だよと背中を押してくれたので、留学をしたいという気持ちが強くなりました。

今回のプログラムに参加して、楽しかったことはどんなことですか。

――やっぱり韓南大学校の学生と一緒にショッピングしたり、カフェに行ったりしてお話したことが一番楽しかったです。最初は韓国語を話せなかったのですぐに仲良くはなれなかったんですけど、何日か経って、私とペアになった学生と話すようになって徐々に仲良くなりました。あと、私は食べることが大好きなので、トッポギとか、ビビンバとか、本場の韓国料理を食べれて本当に幸せでした。今回、ビビンバ作りの体験があったんですけど、盛り付けの彩りがきれいで食欲をそそるなと思いました。山中薫さんキムチも、日本では日本人に合わせて味付けは甘くしてるんですけど、韓国の味付けは本当にピリっとして辛かったです。私は辛いものは平気なので、毎日ひとつは辛いものを食べていました。一週間の中で一番食べたのはかき氷です。メロンの皮を器にして、その中にかき氷が入ってるんですけど、ミルクと丸い玉みたいなメロンがきれいにトッピングされていて、日本とは違うなぁと感じました。韓国のかき氷はふわふわで口に入れたらすぐに溶けるんです。トッピングが豪華で、他にマンゴー、きなこ、黒ゴマなど種類が豊富でした。テジョンは、日本でいう大阪の心斎橋みたいな感じで、大きいショッピングモールとか建物がいっぱいありました。ウネンドンでは、有名なブランドの化粧品の店とかが通りにたくさん並んでいて、そこでけっこう買い物をしました。韓国では、おまけがついてきます。日本でもあると思うんですけど、韓国の化粧品屋さんで買うと、たくさんサンプルのおまけをもらえます。セールとかしてると、10枚入りのパックを買うとさらに10枚もらえたりします。韓国コスメは種類も多くて、デザインもこだわっていてすごく可愛かったです。

新しい発見や学びはありましたか。

――コミュニケーション力と語学力、異文化に対する理解が深まったと思います。食文化とかも違いますし、生活面でも違うなという部分が見えました。例えば、韓国では食べる時は左手を使いません。だから、左手でお茶碗を持たずにテーブルに置いたまま食べます。左手を使わないということが礼儀みたいです。あと、日本より下水道の管理とかが韓国はまだ低くて、トイレとかもトイレットペーパーは流さずにゴミ箱に捨てます。今は韓国でも流せるようになってきてるとは思うんですけど、そういう面で違うなと思いました。中学の時に韓国へ行った時に流せないということは知っていたので、今回それで戸惑うということはあまりありませんでした。不便なこともあったんですけど、そういう文化の違いを理解していかないといけないなと思いました。そのためにも、もっと韓国のことを勉強しなきゃなと思いました。

今回のプログラムに参加して、自分に何か変化はありましたか。

――外国人と交流する楽しさを学んだので、日本に帰ってからこれまで以上に四国学院大学にいる韓国の留学生と一緒に話すようになって、夏休みにはホットックという韓国のお菓子を一緒に作ったりして、留学生と交流する機会が増えました。それに、行く前よりもコミュニケーション力がついたなと思います。

今回の経験を通して、これからどんなことを学んでいきたいと思いましたか。

――将来、日韓の文化交流をして、今よりもっと仲を良くしていきたいと思っています。食文化、生活文化、言語にも興味があるので、1年間留学して、韓国の四季折々の風景や文化を体験して学びたいです。
憧れている仕事は、ツアーガイドです。中学校の時に韓国に行った時、ツアーに参加して、ガイドさんが韓国について色々教えてくれていて、その姿を見て物知りでかっこいいなと思って、自分も色々知ってそういうことをたくさんの人に伝えていきたいと思いました。そのためにも、これから日本と韓国の歴史とか、韓国についてもっと勉強したいです。

留学や海外での文化交流を考えている後輩へアドバイスやメッセージがあればお願いします。

山中薫さん――不安とかもあると思うんですけど、自分を成長させたいと思っているなら、是非留学とかにチャレンジしたらいいと思います。後悔したくなかったら留学するべきなんじゃないかな、と思います。私は留学したいという気持ちが高校の時からあったので応募したんですけど、自分を強くするというか本場に行って勉強することは大事だと思うので積極的に留学に向けて取り組んで欲しいと思います。

 

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*外国事情(韓国)
1978年にはじまり長い伝統を築きあげた、四国学院大学と韓国の姉妹校韓南大学校の共催で行われる日韓大学間交流プログラムです。具体的には、夏休みの1週間、韓南大学校を訪問し、韓日国際学生セミナ-に参加し、また韓国各地を訪ね研修を行いながら、両大学の友情を深め、日韓両国の友好親善交流を行います。日韓の国境を越え、新しい友人との出会いを楽しみ、韓国研修を希望する学生の積極的な参加を期待しています。4~7月に週一回のペ-スで準備会を行い、あいさつ韓国語、韓国事情の勉強や旅行に関する情報交換を行いながら、夏休みの訪韓に備えます。

『舞台と映像の面白さ』

社会学部(演劇コース) 伊藤快成くん
期間:9月9日~9月19日
場所:男木島
活動内容:さぬき映画祭2017『Lemon&Letter』出演

参加しようと思ったきっかけは何ですか?

――メインヒロインの氏原さん(演劇コース3年生)が元々声をかけられていて、「他に出てくれそうな人いない?」と氏原さんが監督さんに言われて僕に声をかけてくれました。僕は映像や映画に興味があったので、出てみたいと思いました。映像作品に参加するのは今回が初めてです。

『Lemon&Letter』ではどういう役で出演しましたか。

伊藤快成くん
――監督さんがよく言ってたのは、『Lemon&Letter』は男木島と子どもたちの青春と成長の物語ということでした。主人公やヒロインがどんな悩みや不安を抱えて成長していくのか、子どもの頃からの8年間を描いています。そうして高校の進路を決める時、将来どういう道に進むのか、ということがメインになります。
初めての映像作品で、僕は主人公の友人中村裕也役として出演しました。僕の役は、こういう役で、とは言われてたんですけど途中で何回か変わって、最後にもまた変わるかもしれないと言われていてあまり定まってなかったです。とりあえず台詞だけは決まっていたのでこの台詞はどんな風に読んだらいいんだろうとパターンだけは考えて、本番やる時に「こういう風にしてください」と言われたものに一番近いパターンで演じられるようにしていました。それというのも、元々僕が演じた友人役の中村裕也は存在しなかったんです。僕が参加する、ということになって新しくシナリオに追加された役だったので、そのキャラクターを主人公のライバル役として置くのか、主人公の良き理解者として置くのか、どういう立ち位置に置くのかを監督と延々話し合っていました。僕の友人役は、主人公の高校のクラスメートとして、進路について視点を持っていく役割になりました。僕がどうしたいか、ということも聞いてくれて、全体的に監督さんもカメラさんもキャストの話をわりと反映してくれていました。

男木島での撮影はどうでしたか。

――僕は男木島に行ったことがなかったんですけど、行ったのがちょうど夏だったのでとても暑かったです。猫がいっぱいいたので、撮影中も猫が歩いていました。他の島には行ったことがあるので、島の感じが分からないっていうことはなかったんですけど、行ってみるとやっぱり男木島には男木島特有の個性があって、その日獲れたサザエを食べたりして、みんな山とか海に寄り添った自然に近い生活をしていました。実際に男木島に行って雰囲気を味わって、こういうものなのか、と僕の中のイメージとすり合わせできる感じが楽しかったです。伊藤快成くん
撮影期間中は、男木島の民宿にみんなで泊まっていました。ご飯は、どこかへ食べに行ったり、漁師のおじさんが獲ったタコを食べたりしてましたけど、ほとんどが自炊でした。男木島にはスーパーがなかったので、買い物が一番大変でした。船で高松まで行って、20人分の食材を持って帰らないといけなかったので、本当に大変でした。
香川の男木島が舞台の作品なので、どうしても喋るのは香川の方言になります。主人公を演じた俳優の品田さんは北海道出身なので、香川の方言が難しいということを言っていて、僕たちの方言を聞いてチェックしていました。方言のイントネーションの違いなどは役者をやる上でみんな通る道だと思うので、やっぱり難しいんだなと感じました。僕も愛媛県出身で、香川に来た時は「えらい」という言葉の意味がよく分かっていませんでした。友達に「今日のバイトえらかったよな」と言われて、「しんどい」という意味ではなく「偉い」だと思っていたので何を言っているんだろうと思ったことがあります。東京とかの大学に行くとみんな標準語で喋ろうとしますけど、四国学院大学だと友達や周りの人は方言のまま喋っていて、それが耳に残ってイメージしやすいので、有り難い環境だなと思いました。

映像と舞台の違いはどういうところで感じましたか。

――演劇コースで舞台をしていて、映像作品に参加して思ったのが、やっぱり同じ演技でも求められている演技の仕方が違うなと感じました。舞台はひとつの流れの中で気持ちも盛り上がっていくんですけど、映像は「アクション!」とカチンコを鳴らされたらすぐにパッとその役に切り替わらないといけません。それがなかなか新鮮で、慣れるまでに時間がかかりました。
撮影中は、とにかく噛まないように気をつけました。喋っていて、何を言っているのか分からないというのが一番映像作品としては問題があると思うので、できるだけ聞こえやすいようにとか、カメラの位置によってどういう風に映してほしいというのもあるので、その要望に沿った映り方ができるように、ということにも気をつけました。普段の舞台ではカメラはないので、そっちに意識がいってしまうこともありました。
四国学院大学では、僕ら学生がする舞台以外にもいっぱい舞台をしています。こんなに頻度が高くて学生が500円くらいで舞台を観る機会なんて、なかなかありません。色んな舞台を観ることで、知識や自分にないものを得られるし、自分で舞台をしてみて映像とは声の出し方も違うなという発見もありました。やっぱり映像だけじゃなくて舞台もしてみることで、その違いとかがよく分かってきて、違いが分かるからこそメリハリがつけられるようになりました。舞台の時はとにかくお客さんに届くように通る声を意識するんですけど、映像は小声で喋ってもマイクが拾ってくれるので、自分が出したい声の感じとか、やりたい演技を意識します。舞台のプロの方はそういう演技についても意識していると思うんですけど、まだ僕はそういう技術が身についていないので、映像で演技だけに集中できたのは有り難かったです。

新しい発見や学びはありましたか。

伊藤快成くん
――友人役ということもあり、品田誠さんとは、撮影の間ずっと一緒でした。初対面の人とは思えないくらい仲良くさせていただきました。旅行の話をしている時に、違う文化や方言、外国にしても、「新しいものに触れることで自分になかったことが見つけられる」という話を聞きました。他にも、オーディションが大変だったとか、自分で作品を創ったりしている方なので実際東京でやってみてどうだったかとか、CMにも出演されている人なのでCM撮る時はまた映画とは感じが違うとか、有り難い話をたくさん聞けました。
映像に興味があって、出てみたいとか、撮影の現場はどんな感じなんだろう、とか前はけっこう思っていました。実際に参加してみて、カチンコに触ってみたり、カメラで撮る時はどういうところを意識するんだろうとか、現場に触れてみて、生で得られる情報は自分のイメージとか聞く話とかと全然違っていて、百聞は一見にしかずだなと思いました。とにかく得られる新鮮なものが多かったです。地方映画ではあるんですけど、色々な現場で活躍しているカメラマンさんや照明さんが集まっているので、他の現場での話も聞くことができて、知識として知っていたものがリアリティを増したというのが一番大きいです。ハリウッドで撮影していたカメラマンさんがいて、ハリウッドでの話を聞けたことも面白かったです。

今回の『Lemon&Letter』出演を通して、自分自身で成長できたと思う部分はありますか。

――僕が演じた中村裕也は、けっこう僕の性格とは違う役だったんですけど、この役をやってみて、自分の性格とは違うけどこれもこれで僕の新たな一面なのかな、というのは発見でした。抜けてるというか、勘のいいキャラクターではなくて、「え、それ言っていいの?」というような台詞を言ったりするんですけど、逆に気付かないふりをしてこういう言い方をするのもアリなのかなと思いました。僕はわりとせっかちな方なんですけど、このキャラクターはのんびりしていて、のんびりのキャラ作りとかもしてたので、こういう考え方とかこういう暮らし方とかも悪くないなと思って、前よりものんびりできるようになったと思います。

演劇コースで学んでいることは今回の出演にどう活かされたと思いますか。

――やっぱり、演技の感じは違うんですけど、違う役をするとか、相手に合わせて会話を進めていくとか、そういうところは舞台と通じるものがあります。演劇コースで演技をちょっと学んでおいたから「ここではこういう演技なのかな?」と引き出しが増えたかなと思います。照明は映像の方でも使っていて、舞台の方で照明について勉強していたので、照明をお手伝いさせていただく時にその知識が役に立ちました。役をしていない時は、照明とか、レフ版とかを持って、できることは全部していました。

これからの将来に今回の経験をどう活かしていきたいですか。

――今回、映像作品に関われたことで、映像作品について全部分かった訳ではないんですけど、こういう風に撮るんだとか経験できたことが一番大きいです。脚本をやってみたり、カメラをやってみると、役者とは違う視点で作品を観ることができるので、演技者としての表現の幅も広がるとは思うんですけど、まだ半人前なのでまずは演技力を磨いていきたいと思います。
これから、2年生だけで作品を創ってみたいという話をしています。卒業するまでに外部での活動や映像作品にもできるだけ関われたらな、と思っています。

今後、外部での活動や映像作品への出演を考えている後輩へアドバイスやメッセージがあればお願いします。

伊藤快成くん――とりあえず、オーディションにしろ、声がかかっているにしろ、一回やってみたらいいと思います。やってみて損をすることはないと思います。映像だと普段自分がいるところとは別の場所なので、新鮮なことばっかりだと思います。演劇もそうですけど、なかなか人前で演技をするというのは最初抵抗があると思うんですけど、その抵抗がありつつ自分の出したい役を出した時の爽快感があるから役者をやっているという人は多いと思います。映像にしろ、舞台にしろ、楽しいというだけで続けている人はなかなかいないと思います。それこそ稽古が大変だったり、自分が求められている演技ができなかったりして、辛いと思うこともけっこうあるんですけど、舞台とかで人前やって拍手とかを浴びてそういう辛さとかが全部チャラになって認められる瞬間があって、やっぱりその瞬間に取り付かれてやってるんじゃないかなと思います。辛さとか楽しさとか全部含めて、演劇、映像は面白いというところまで見てもらえたら、もっと演じることに興味をもってもらえるんじゃないかなと思います。

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さぬき映画祭2017
*映画『Lemon&Letter』Facebookページ
<あらすじ>
男木島出身のカメラマンを父に持つ主人公の(海斗・少年)~病気を患う母の希望もあり、祖父が漁師をする島に家族3人で帰ってくる~海斗少年が、小学5年の夏、東京から島にある親子が移住してくる。海斗と同じ学年の女の子(夕)~少年・少女の成長とともに繰り広げられる。島で暮らす家族と、海斗と夕の初恋成長物語を描いた映画作品。

本学の非常勤講師梅木佳子さんが企画・脚本・監督を、演劇コース3年氏原恭子さん、演劇コース2年伊藤快成くんが出演しています。

『出会いとつながり』

社会学部(演劇コース)2016年度卒業 田中良季くん
期間:7月~10月
場所:栗林公園 商工奨励館
活動内容:瀬戸内国際芸術祭2016 指輪ホテル「讃岐の晩餐会」出演

参加しようと思ったきっかけは何ですか。

――大学1年生の時、非常勤講師のカミイケタクヤさんに「美術を手伝ってくれない?」と声をかけられて、瀬戸内国際芸術祭2013の直島での指輪ホテルの作品に一ヶ月間お手伝いとして参加しました。木を切ったり、海を泳いで碇を下ろしたり、色々と手伝いをさせてもらいました。海が舞台だったんですけど、海の上に電話BOXを置いたり、船が来たりして、すごい技術だなぁと思って、自分の中ですごく新しかったです。それがすごく面白くて、指輪ホテルの世界観も不思議でした。今回、指輪ホテルが出演者を募集していると聞いて、これも何かの縁だろうなと思って、3年越しに今度は役者として参加したいなと思いました。

「讃岐の晩餐会」での役は何でしたか。

――僕は旅人の役で、僕の旅人視点から言うと、讃岐の晩餐会はどこにあるんだろうということから始まって、山の向こうから来る人間に化けている一族の行列と出会います。そして、讃岐の晩餐会に連れて行ってもらうことになって、ついて行くんですけど、八咫烏のお父さんが山からのお告げで今日は神様が交代する日で次の神様は自分の奥さんだと知って、ハイエナのお母さんは次の神として山にいかなければならなくなります。一族みんなお母さんについていきたがるんですけど、山について行ってはいけないので、お父さんに頼まれて旅人が一緒に山へ行き、旅をして、旅人は最後に讃岐の晩餐会へ戻ってきてご飯を食べる、という流れで物語は終わり、お客さんをお食事へと案内します。旅を終えた人が食べに来るのが讃岐の晩餐、という感じです。
旅人を演じる時に、自分の中のキャラクターというか、旅人の役というか、はっきりさせる部分ははっきりさせておこうと思っていました。でも、話が曖昧な部分は、各々の解釈の仕方もあるので、曖昧なままで演じました。旅人はおっちょこちょいで、活発であったり、お調子者であったり、作中では「ひょうげな」という表現が使われていました。僕自身、お調子者なところがありますけど、やっぱりちょっとコミカルに、オーバーにアクションしたりしていました。

「讃岐の晩餐会」に出演してみてどうでしたか。

指輪ホテル「讃岐の晩餐会」
――前回参加した時もなんですけど、やっぱり野外公演は天候に左右されます。野外は声が反響して響かないので、できるだけ大きく喋って全員に聞こえるように発声にはけっこう気をつけました。季節の変わり目だったり、気温だったりで、栗林公園での感じ方が全然違っていました。同じ作品ではあるんですけど、山から煙玉で煙を出して、それをお客さんと一緒に発見して「見つけた!」というシーンでは、その煙が見えるか見えないかで台詞が変わるので、毎回緊張しました。それに、毎回お客さんは当然変わるので移動の時も、お客さんの流れ方が違っていました。人の関心の向き方だと思うんですけど、真っ直ぐ来る人は演者の方たちに目がいって案内されていて、バラバラと歩く人たちは栗林公園の自然とかそういうものに目を向けて歩いていたのかなと思います。演技としては変わりないんですけど、お客さんに左右されるというか、お客さんに同調するというか、お客さんと作り上げるものが毎回違いました。
7月から10月の公演期間で、10月に久しぶりに同じ「讃岐の晩餐会」の舞台に立った時は、戻ってこられた、という嬉しい気持ちがありました。旅人の役は山にハイエナの奥さんと一緒に行くんですけど、色んなところを旅して、最後に「また讃岐の晩餐会に食べに行く」というような台詞があって、僕自身「讃岐の晩餐会」に帰ってきた時は、旅人のように他の舞台に参加したことで色んなものを見て、そしてまた「讃岐の晩餐会」に帰ってきたので、役の気持ちがよく分かりました。

新しい発見や学びはありましたか。

――野外で、自然の中でやっていると山がどっしり構えていて自分が未熟者に思えてきたり、夏は暑いし秋になると風は冷たいしと、こんなにもろに環境に影響を受ける舞台は初めてで、こういう風になるんだ、というのは発見でした。夏に咲いていた花が秋には枯れていたり、陽射しの強い夏から秋の物悲しい雰囲気に変わっていったりと季節の変化も感じました。最後に歌う歌が秋の季節に合ってしんみり聞こえるようになってきて、同じ歌でも季節が変われば感じ方が違うんだなと思いました。
また、プロでやっている方の演技の仕方には人それぞれ差があるんですけど、差があって当たり前で、差があっていいんだなと感じました。声が通っている人にはどうやっているのか聞いたり、ダンサーの方とかにはどういう経緯でダンサーになったのかとか、プロの方と出会えて、そういう話ができたことは自分にとって大きな学びでした。やっていることは東京でも大阪でも変わらなくて、地方で活動している方たちの力をすごく感じました。だから、どこで続けてもずっと活動していけるんだなと思いました。
僕自身については、この空間だったらどれくらいの声の大きさで話せばいいか、どういう風に声を出せば後ろのお客さんまで届くのか、といったことを前よりも考えるようになりました。どういう小さい声を出しても、まだすべてのお客さんまで届かせる技術が自分にはない、ということも分かりました。

今回の公演での経験をこれからの将来にどう活かしていきたいですか。

――普段、室内でやる公演は風とかを感じません。今回、野外公演で実際に風を感じる中で演じたことで、室内公演で風を感じる台詞とか、音を感じる台詞とかを演じやすくなりました。車の音とか、クラクションの音とかが公演中に鳴っていたので、違う突発的な音とかにパッと向く演技にも使えるかなと思います。外でやることによって情報量が多かったので、様々な状況をすごく想像しやすくなりました。
それに、大学外の公演に参加することによって、新しいつながりが広がっていくのは嬉しかったです。

演劇コースで学んでいることはどう活かされていると思いますか。

――役者はその公演の舞台の中で、自分がどういう気持ちでその瞬間を歩いていたりお客さんを呼んでいるのかとか、ひとつの出来事をどう見ているのかとか、状況を理解していきます。普段の会話だったら状況理解はしないし台本も存在しません。それをどうやって自分の中で処理していくのか、こういう状況だからこういう感じかな、ということを台本をもらった時に探れるようになりました。こういうことは高校を卒業して、大学に入って1年生の時とかはなんとなくやっていただけだったんですけど、それをもう少し自分の経験に近づけることができたと思います。「でも」とか「だけど」とか、こういう言葉って気持ちが切り替わってるんだろうなとか、「あっ!」とか気付く時もどういう発見の仕方なのかとか、そういう表現を自分の中の経験から探り出していけるようになりました。これは、演劇コースで色んな公演に立つ中で、先輩とかプロの方に聞いたり、演劇WSなどを通してためになったことだと思います。演劇WSでは、「あぁそういうことか」と思うこともあったり、「どういうことなんだろう」と疑問に感じたり、単純に「面白い」と思ったり、「自分だめだな」と反省したりして、様々なことを学んでいきました。やることを言われてやるんじゃなくて、やっぱりやっているうちに自分はこれをやっているけどこれをやっている自分に今何が起こっているんだろう、ということを考えたり、やってる最中やこうしたらどうなんだろう、と演劇WSをただ受けるだけじゃなくて自分で発見していったり、自分の考えをプラスしていくことがいいんだなと思いました。

大学外の公演に参加したいと思っている後輩へアドバイスなどがあればお願いします。

田中良季くん
――できるなら1年生とか2年生のうちからオーディションとか受けた方がいいんだろうなと思います。1年目はまだ未熟過ぎるとは思うんですけど、挑戦はして欲しいです。四国学院大学の演劇コースがどういうものか分かってくると思うので、そこで学んで、どんどんオーディションを受けて欲しいと思います。演劇コースで学んでいることや作業していることは、実際に現場で使えるものばかりだと思います。学んだことや自分が発見だと思ったことは紙に書くことも大切です。
外部の公演は、プロの方や地域でやっているアマチュアの方とか、良い経験を持っている方ばかりなので、練習方法とかを自分から質問してみてください。聞いていくだけでもつながりになって、それがまた違うつながりになることもあると思います。実際、僕も演劇コースや今回の公演のつながりで来年の4月、東京で舞台に立たせていただけることになりました。
是非、つながりを作ってください!

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瀬戸内国際芸術祭2016「讃岐の晩餐会」
特別名勝栗林公園で、指輪ホテルによるパフォーマンス鑑賞と、県産食材を使った食事を楽しむ、芸術祭の旅の締めくくりにふさわしい贅沢なツアーイベント。

物語は、讃岐の晩餐会を探す旅人が人に化けたとある一族の行列と出会うことから始まる。一族の当主は、山からのお告げで自分の妻が次の山の神になることを知り、ついていけない自分たちの代わりに旅人に山へついて行ってほしいと言う。そして、旅人は日本中、世界中を旅する。

指輪ホテル
指輪ホテルは、羊屋白玉が、劇作と演出、ときどき俳優をつとめる「作品の連続体」である。

『初めての野外公演で』

社会学部(演劇コース) 2018年度卒業 荒川真由さん
期間:7月~11月
場所:栗林公園 商工奨励館
活動内容:瀬戸内国際芸術祭2016 指輪ホテル「讃岐の晩餐会」出演

参加しようと思ったきっかけは何ですか。

――この大学に入って、1年生の後期のSARPに関わらせてもらって、そこでプロの方たちとお芝居を作るのが面白い、楽しい、ということに気がつきました。それから色んなお芝居を見たいし、出たいという欲がすごく出てきて、4月の終わりごろに指輪ホテルの羊屋さんと瀬戸芸の担当者の方が大学で説明会をするっていうのを聞いて、もし参加できるなら参加したいから行ってみようと思いました。実際どんな作品を作ろうと思っているのかとかを説明会で聞いて、行きたいなと思ったのがきっかけです。説明会では、過去の瀬戸芸に参加した時の作品のダイジェストとか違うところでやった作品の映像を見せてくれました。指輪ホテルの作品って、すごく独特のファンタジー感といいますか、人がそんなに出てこない作品が多い印象が私の中にありました。それに、野外での公演が多いということもあって、野外公演をしたことがなかったのでやってみたいなと思ったこともきっかけです。

「讃岐の晩餐会」はどういう作品ですか。

――昔は神社とかでのお祭りの時に練り歩く行列みたいなものがあって、日が暮れてからそのままお食事に、という流れがあったらしいんです。それを「讃岐の晩餐会」でもやりたいということで、パフォーマンスの後にはお食事のコースが設定されていました。お食事につながるようなパフォーマンスであるものの、パフォーマンスはパフォーマンスで完結して、指輪ホテルらしいファンタジー感もある作品です。登場人物が旅人以外みんな人ではないんです。ストーリーは、人間に化けたとある一族たちが行列をつくっていて、当主のお父さんが山からのお告げでお母さんが新しい山の神様になることを聞いて、お母さんが山へ行くことになるところから始まります私は、お母さんの娘役で出演しました。娘は春夏秋冬のお花四姉妹といわれていて、私は三女で秋の役をしました。演じる時は、他のお花役の人たちが引っ張っていってくれるので、それについていく感じでした。お花たちが島を産むシーンがあったんですけど、私はお花チームの最年少で、他の方たちは出産を経験している年代の方なのですごくリアリティがあって、見ていてすごいなと思いました。

初めての野外公演ということですが、やってみてどうでしたか。

指輪ホテル「讃岐の晩餐会」
――自分で変わったなと思ったのは、声が大きくなりました。指輪ホテルに関わる前に出た稽古で、すごく声が小さいと怒られたことがありました。でもなかなか発生練習をする時間もなくて声が大きくなることはなかったんですけど、「讃岐の晩餐会」に出て、野外公演だから風によって声も流されてしまうし、雨が降ったら絶対声が響かないので、だんだん声が大きくなっていって、夏会期が終わる頃には自分でも大きくなったなと分かるくらいになりました。声が小さいとよく怒られていたので、声が大きくなったことは自信につながりました。
天気とか風の流れとかで演出上の仕掛けが見えたり見えなかったりするのは、野外公演の面白さだと思います。雨が降っても傘をさす訳にはいかないので、滅多にないびしょ濡れになるという経験をしました。やる前はびしょ濡れになるし大丈夫かなと思ってたんですけど、わりと楽しかったです。雨バージョンと普通のバージョンだと色々変更点があるので、違うところに新鮮さがあって面白かったです。
今回の「讃岐の晩餐会」は、演じる場所が商工奨励館から隣の芝生広場、中庭、と言う風に変わっていくので、お客さんも一緒に回って、最終的に商工奨励館へお食事に送り出すという流れになっています。その移動の時に生演奏が流れるんですけど、演奏の形態や演奏する場所などが普通のバージョンと雨の日では全然違うので、違うところから音が流れてくるのが面白かったです。

――今までノトスの公演では美術とか当日制作とかしかやってなかったんですけど、美術でやっていたこと、授業で教わる音響や照明のことを指輪ホテルの方でも役立てたと思います。指輪ホテルの音響の手伝いとか仕込みをやっていて、「舞台技術基礎」での音響の授業は活かされているな、と思います。ケーブルの引き方とかもそうですけど、授業でやったことを踏まえて指輪ホテルで新しく学ぶことが多くありました。

今回、指輪ホテルの作品に関わって、よかったことは何ですか。

――今回、瀬戸内国際芸術祭には初めて参加しました。プロの方と役者としてご一緒できる機会はなかなかないので、それもよかったと思うんですけど、何よりも香川で頑張る演劇が好きな人たちと知り合えたのがすごく大きいです。公演中、飲み会などもあったので、「讃岐の晩餐会」に参加されている方と、距離は近くなったと思います。ノトスの方は基本的に年代が同じなのですごく居て楽しいんですけど、今回のような劇団になると色んな年代の人が集まっているので同じ話を聞いても人によって理解の仕方が違うこともあって、ノトスにいるだけでは聞けない話を色々聞けたので、面白かったです。

新しい発見や学びはありましたか。

――「讃岐の晩餐会」に関しては、本当に何もないところからの参加だったので、最初の稽古はワークショップみたいなものでした。こういうのをやりたいっていうのを渡されて、それを元に何人かでチームを作って自分たちなりにやってみて、そうして試行錯誤しながら作っていったものが演出家さんの頭の中で指輪テイストになって出てきたっていうのがすごく面白かったです。
初めての野外公演で、自分が暑さに弱い体質だということが分かったので、ちゃんと自分の体調と向き合えるようになったのと、役者だけじゃなくてスタッフワークができることも大事なんだなと思いました。指輪ホテルの演出家さんに「役者だけじゃなくてスタッフもできた方がいいよ」と言われて、それはどこに行ってもそうだと思いました。実際役者をやった時にどう動けばいいのかも分かるだろうし、スタッフワークがそれなりにできるようにしないといけないなと思いました。
指輪ホテルをやっている夏休みに「ライブ・パフォーマンスの世界」の授業を取ってみて、台本を実際にやってみて演出の人から「こういう風にしたらどう?」言われたことを昇華するのに私は時間がかかる、ということに気付いて、それをどうやったら解消できるのか、ということをプロの方に教えてもらいました。自分が理解しきれていないところに対して「ここはこうして」と抽象的な表現で言われた時、役者が考え込んでしまう訳にはいかないので、それに対応するためには自分の中にいくつかの引き出しを用意しておかなければいけないよ、というアドバイスをもらいました。野外公演なので、稽古通りにいかないこともあるので、そこはわりと臨機応変に対応する力はついたんじゃないかと思います。

これからの将来にどう活かしていきたいですか。

――人じゃないものを演じる機会はなかなかないので、そういうところで表現力は多少ついたのかなと思います。それをこれからの舞台にどうやったらうまく活かせられるのかとかはまだ頭の中にないので、今後模索していけたらと思います。

公演への出演を考えている後輩へのアドバイスやメッセージがあればお願いします。

荒川真由さん
――私がこの大学に来たのは、色んなプロの方に関われるっていうのが大きくて、無理矢理東京とかに出て行って活動しててもワークショップをしていない先生とかもいるので、ここは比較的コネを作りやすいと思います。だから、積極的に参加した方がいいと思います。

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瀬戸内国際芸術祭2016「讃岐の晩餐会」
特別名勝栗林公園で、指輪ホテルによるパフォーマンス鑑賞と、県産食材を使った食事を楽しむ、芸術祭の旅の締めくくりにふさわしい贅沢なツアーイベント。

物語は、讃岐の晩餐会を探す旅人が人に化けたとある一族の行列と出会うことから始まる。一族の当主は、山からのお告げで自分の妻が次の山の神になることを知り、ついていけない自分たちの代わりに旅人に山へついて行ってほしいと言う。そして、旅人は日本中、世界中を旅する。

指輪ホテル
指輪ホテルは、羊屋白玉が、劇作と演出、ときどき俳優をつとめる「作品の連続体」である。

『実体験すること』

社会学部(演劇コース) 2018年度卒業 沖野まや さん
期間:8月27日~9月17日
場所:フィリピン シリマン大学
活動内容:インテンシブ・イングリッシュ・プログラム(フィリピン研修)

フィリピン研修に参加しようと思ったきっかけは何ですか。

――この研修の企画自体が香川県と大学の補助があって、お金の面で本当に支援していただいてたので自分の負担が少ないっていうのが一番です。中学、高校と英語が好きで、海外の人と交流することも好きだったので、大学に入ったら留学したいと思っていました。フィリピンの留学生との交流やフィリピンに留学にしていた先輩とも交流があってフィリピンの話は聞いていたので、英語も学べるしフィリピンにも行けるし、ということで是非参加したいと思いました。

事前準備は何をしましたか。

――授業で、フィリピンの文化について自分たちが知らない部分などは、フィリピンの留学生を招いて質問したり、シリマン大学についてのプレゼンテーションをしてもらったりしました。向こうの大学はすごく大きくて、色んな学科が組み込まれていたり、小学校や中学校も含まれている大学だったので、スケールが全然違っていて、行くのが楽しくなるようなプレゼンテーションでした。個人的には、ボキャブラリーが少ないなとずっと思っていたので、単語や文法の勉強をしていました。

シリマン大学での授業はどうでしたか。

沖野まやさん
――授業は、自己紹介から始まって、英語の文章を渡されてそれを読んでその内容について自分のことを話したり、基本的には文章を読んで自分の考えを発表することが多かったです。シリマン大学の先生は面白い方ばかりで、パワフルで情熱的でした。いい先生に恵まれたなと思います。先生がとにかくいっぱいリアクションしてくれて、最初のアイスブレイクの時もロボットダンスをいきなり踊り始めたりして、本当にフレンドリーでした。失敗したり、うまく言葉が言えなくてもちゃんとフォローしてくれたり、喋れるまでずっと待ってくれたりと、ゆっくり進めてくれる先生ばかりだったので、有り難いなと思いました。私は沈黙が苦手な方で、向こうの授業では自分から手を挙げて発表しないと点がもらえないとか、基本的には自分からやっていきなさいというスタイルなので、「誰かいない?」と言われた時には手を挙げるようにしていました。答えられなかったらどうしよう、とかけっこう勇気いったんですけど、積極的に頑張りました。不安だったり、うまく言えなくて悔しいなと思うことはいっぱいあったんですけど、やっぱり発言することが大事だなと思って授業を受けていました。自分が準備していたものに関してはスムーズに言えたり、みんなの前に立って発表する時も自分が思っていたことはうまく言えました。最初に個別でインタビューがあったんですけど、その時に先生たちとフレンドリーに話せたことは嬉しかったです。そういう聞かれたことに対して英語で答えられた時にはできたな、と思ったんですけど、校外学習とかに行った時のガイドさんの説明がうまく聞き取れなくて、「何て言ったんだろう」とずっとモヤモヤしていて、何か聞かれても答えられないことがありました。聞き取るのが難しかったり、あんまり言えなかったり、校外学習の方が悔しいなぁと思うことが多かったです。校外学習では、大学内にある絶滅危惧種ばかりがいる小さな動物園に行ったりました。説明していることはよく聞き取れなかったんですけど、だいたい何を食べて、何をしているのか、というのを聞きながら、大学内に動物園があるってだけですごいなぁと思って見ていました。本当に敷地が広かったです。

授業以外ではどんな風に過ごしていましたか。

沖野まやさん――大学の外では、みんなで美味しいものを食べに行ったりしました。一人フィリピンに留学していた先輩がいたので食べ物について聞いたり、自分たちで歩いてどんなところがあるかとか、いろんな店を回りました。食には全然困らなかったですし、ショッピングモールにもペリカブという乗り物に乗ればすぐ行けました。そこで、たまたま観たかった韓国の映画を見つけて、友達と観ました。日本の映画館と違って、観客が声を出したり、ブーイングしたり、リアクションをするのでめちゃめちゃ面白かったです。字幕は英語で、音声は韓国語でしたが、困った時は字幕を見て、若干韓国語が分かるので内容もなるほどな、と分かりました。日本語がなくて、英語と韓国語だけだったので、いい勉強になりました。
寮にはあまり篭もらずに、みんな出かけていくスタイルでした。三週間、あちこち出かけて、「明日は何を食べようか」とみんなで話したりしていました。行ったところで印象的だったのは、海沿いの夜にしか現れない市場です。夜5時くらいにそういう店が出始めて、そこでフィリピンの、いわゆるゲテモノ料理を食べました。有精卵のヒヨコが若干見えている卵なんですけど、1回食べてみたかったので、けっこう記憶に残っています。味はおでんの卵みたいな濃厚な卵で、塩をかけて食べたんですけど、美味しかったです。あとは値段がけっこう安かったので、この値段でこんなにいっぱい食べれるんだ、という驚きがありました。

実際に学びたかったことを学ぶことができましたか。

――自信を持って英語を喋れるようになりたい、躊躇なくいろんな人と喋れるようになりたい、という目標を持って研修に参加しました。いろんな人と関わる機会はあったんですけど、やっぱり自分の英語力が低いなぁと思いました。ナチュラルに会話できなくても自分なりに型にはまった英語でも伝えられたらよかったんだろうと思うんですけど、なかなか単語が出てこなくて、うまく伝えられない時がありました。日本での英語の授業は、日本語教員の養成課程をしていても思うんですけど、英語を習得するというより、点数を取る試験用のものだったので、身につけるっていう感じじゃないなとずっと思っていました。フィリピンに行ってみて授業を受けて、英語しか喋っちゃ駄目だし、英語で気持ちを全部伝えなきゃいけない状況が日本ではなかったので、そういう状況に自分を追い込んでやるっていうのはいいなと思いました。うまく自分の気持ちを伝えることはできなかったんですけど、こういうことをしないとやっぱり身につかないなと思ったので、フィリピンで英語を身につける授業はすごくいいなと思いました。

これからの将来にどう活かしていきたいですか。

――フィリピンに行ったっていうのは本当に大きいことだと思います。いろんな国を自分の足で行って、自分の目で見て触れ合うことをしないと得られないものがあると今回の研修で学びました。見たいと思ったら自分から行って、自分から何でも行動していかなければならないと思います。今、私は演劇コースで演劇を学んでいて、舞台とか役者に興味があります。その芸術も世界には色々種類があって、日本はあまり芸術が保護されていない国なので、外国に行って芸術について学ぶのもいいなと思っています。その橋渡しをどこかの劇団とかに入って、外国語を話せるという要員で働いたり、役者もできたらいいなと思っています。自分の能力が活かせる職業があればいいな、と思っていて、今は色んな話を聞いて模索中です。そのためには、英語が喋れないと駄目なので、今は勉強を頑張りたいです。

海外での英語研修を考えている後輩へのアドバイスやメッセージなどあればお願いします。

沖野まやさん
――迷ってるんだったら行くべきだと勧めたいです。耳で聞いて目で見て、って言ってもただ聞いて見ているだけじゃ経験とは言えないので、向こうに行って本当に自分が悔しい思いをしたり、悲しい思いをしたり、怖い思いを経験して、それでやっと学びなのかなと思います。本当にいっぱい会話したいと思うなら、勉強して行った方がいいよ、と言いたいです。でも、そこまで怖がらなくてもいいと思います。銃を持っている警備員さんとかもいたので、危険と隣り合わせだったとは思うんですけど、私はその警備員さんと仲良くなって、日本に帰る時に記念撮影もしました。フィリピンじゃない、他の海外に行くにしても、本当に良い経験になると思うので、是非行ってほしいと思います。

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*シリマン大学(フィリピン)
シリマン大学は、本学の学術交流協定校です。シリマン大学があるドゥマゲテは、学生の街といわれるだけあって、賑やかで活気のある場所です。留学生は、日本だけではなく、世界各国から集まっています。
*インテンシブ・イングリッシュ・プログラム(フィリピン)
全学年対象の授業科目として2016年度より新設され、今年度初めて学生を引率して実施しました。このプログラムは、フィリピンへの旅費・宿泊費および研修授業料については、大学からの全額補助がありました。

『人間関係づくり』

社会学部 情報加工メジャー 2017年度卒業 谷 祐希 さん
期間:8月8日~8月10日
場所:五色台少年自然センター
活動内容:ピア・リーダー養成(宿泊研修)

ピア・リーダーになろうと思ったきっかけは何ですか。

――入学前、オープンキャンパスの時にピア・リーダーの先輩方に優しくたくさん声をかけていただいて、この雰囲気なら大学に入って大丈夫そうだなと思いました。どこに行こうか迷ってたりしたら、「テレビで見るような大きい教室あるよ」と711教室に連れて行ってくれたり、私は高知県出身で方言が強かったんですけど、それをネタに楽しませてくれたりして、すごく楽しいオープンキャンパスになりました。他の大学のオープンキャンパスにも行ったんですけど、四国学院大学みたいに先輩が付きっきりという訳ではなくて案内してくれる人もいなかったので、ここだったら先輩のサポートもあるし仲間づくりも大丈夫かなと思えました。だから、私もピア・リーダーになって同じような気持ちにさせてあげたいな、と思ったことがきっかけです。それに、たくさん人数がいる中で、自分とは正反対の意見の方もいると思うので、そういう意見も自分の中に吸収できて心を広く持てたらいいなと思ったこともそうです。

研修ではどんなことをしましたか。

――去年は遊ぶ時間もあったんですけど、今年はけっこうピア・リーダーという団体について学んだという感じはあります。研修では、片岡先生と阪本先生による研修と、学年ごとに考えた企画がありました。私が研修ですごく心に残っているのは、同じ学年の人が企画した「褒め言葉のシャワー」です。メンバーごとに班に分かれていて、班員一人ひとりの良いところを付箋に書いて渡して、ひたすらその人を褒めまくるという企画でした。大人数になってくると、人間関係がぐちゃぐちゃする時もあります。本音を全部出してお互い中身から信頼し合える団体を作った方がいい、という人もいると思います。でも、私は全部を分かり合うのは無理だと思っています。上辺だけというのではなく、建設的な人間関係を作りましょう、という研修だったので、自分の中でためになりました。やっぱり人間関係がごちゃごちゃすると、人の駄目なところとか悪いところに目が向いてしまうと思うんですけど、そうじゃなくてみんな良いところがあるんだからそこを伸ばしていこうよ、みたいな企画だったので、心に残っています。私は「気遣いができる」「周りのフォローができる」という褒め言葉をもらいました。ピア・リーダーになる前から人を気遣える人になりたいと思っていたので、伸ばそうとしていたところを褒められたのはすごく嬉しかったです。どんどんこれからも伸ばしていきたいと思います。2年生の企画「これからのピアについて考えよう」では、グループに分かれて、各学年とピア・リーダー全体の良いところと悪いところを書いて付箋に書いていくということをしました。やっぱりみんな良いところと悪いところがあって、自分の学年の良いところと悪いところももちろんあって、全体でみんなが分かっている部分ではあると思うんですけど、悪いところが「騒ぎすぎ」というのがあって、やっぱりかと思いました。でも今回の研修では改善策までで終わったので、それを具体的にどうしていくのかはまた後期の研修でやっていくと思います。良いところは、「学年を超えて仲がいい」とか「盛り上がれる」という意見がありました。4年生の企画は、普段の対話について考える内容でした。会話をしていて、ちゃんと話を聞いてくれているかどうか、というのは話を聞いている態度で感じ方が変わってきます。片岡先生の研修では、楽しく学ぼうということで、班に分かれて言葉を喋らずに何もない島から生活できる島を作る、ということをしました。例えば、病院がないと人は生きていけないし、家がないと生活できないし、移動には電車も必要・・・・・・という風に、何もない島に生活できる街を作っていきます。言葉や言語は使ってはいけないので、何を作ろうとしているのかは擬音語とかでみんなが分かるように伝えたり、私たちの班はローマ字を暗号化してみたりして、作っていきました。この研修で、私は聴覚障害の人と接する時にこういう言葉によらない身振り手振りでのコミュニケーションが使えるのではないか、と感じました。阪本先生の研修は、10人くらいのグループに分かれて「見上げてごらん夜の星を」のワンフレーズを好きな振り付けで踊ってみよう、というものでした。

今回の宿泊研修で、ピア・リーダー同士の関わりはどうでしたか。

谷祐希さん――去年は生活班が決められていても、全然その活動がなくて何のために作ったんだ、という意見が出たので、今年は生活班で野外炊飯をしてカレーを作ったり、他にもイベントがありました。一対一で会話をするデート企画では、私はそれまで全く喋ったことがない人とペアになって、初めましてという感じから始まって、最近のこととかピア・リーダーを続けるかとか、バイトやどこ出身かとか色々な話をしました。他の人たちも、今まで絡んだことのない人とペアになっている人が多かったと思うので、仲は深まったと思います。生活班で劇をやったりもしました。私の班は不思議な話を作ろうということになって、失くした日記帳の鍵を夏祭りの屋台で偶然見つける、という話を作りました。他の班はRADIOFISHのパーフェクトヒューマンを踊ったり、春夏秋冬の高校の青春時代を劇にしている班もあって、他の班の作品を観るのがとても楽しかったです。

今回の宿泊研修やピア・リーダーの経験を通して、学んだことや自分自身成長できたと思うところはどんなところですか。

――「褒め言葉のシャワー」は、もう一回別のグループで研修をしてもいいんじゃないか、と思うくらいすごくよかったなと思います。本音で物事を言い合えたらもちろんそれはそれでいいと思うんですけど、社会に出たらそういう訳にはいかないですし、ピア・リーダーって1年生をサポートするだけじゃなくて社会に出て使えるようなコミュニケーション術を学べる場所だとも思うので、今回の研修ではそういう人間関係について学べたんじゃないかなと思います。
私は、人見知りとかではなかったんですけど、大人の方と話すことが苦手でした。でも、ピアリーダーになってオープンキャンパスとかしてたら自分から話しかけにいかなきゃいけなくて、保護者の方に大学の良いところを紹介していくうちに、大人の方と話すことに少し慣れたというか、できるようになったんじゃないかと思います。
みんなに好かれるのは無理だと思うんですけど、ピア・リーダーをしていて人間関係作りには強くなったんじゃないかと思います。小学校の時はお弁当とか「一緒に食べよう」って話しかけられないタイプだったので、そういう意味ではすごく成長できたと思います。担当しているクラスターの中でも、一人ひとり声をかけて、できるだけみんなと話すようにしています。一年生に何かあって、私たちに話しかけずらい時は私たちの方から声をかけて、力になりたいと思っています。

ピア・リーダーをしていたよかったと思うのはどんな時ですか。

――去年、担当したクラスターにサポートが必要な車椅子の人がいて、私は社会福祉メジャーでもないので分からなくて、クラスターのことは先輩に任せて、その人のことしか見えていない部分がありました。視界が狭まっていた自分がいて、後になって大丈夫だったのかなと不安に思ってたんですけど、去年担当したクラスターの後輩たちが今でも、「祐希さん」とすごい話しかけてくれるので、そういう後輩を持てたことはすごくよかったと思います。去年のオープンキャンパスとか入試課の方と回ったガイダンスとかで話した高校生が入学してきて、ちょうど私のクラスターに入ってきて、私と話したことを覚えてくれていたのは本当に嬉しかったです。大学の職員さんと交流を持てるのもなかなかない機会だと思うので、ピア・リーダーを続けていてよかったなと思います。
やっぱり、人間関係がぐっと広まったことがすごくよかったです。外部の方や高校生ともたくさん話せますし、知らない人に声をかけていく力がついていると思います。

ピア・リーダーを目指す後輩へアドバイスやメッセージがあればお願いします。

谷祐希さん
――ピア・リーダーって、前に出たいっていうのではなくて、人見知りを治したいとか、そういう人でも絶対いいと思うので、ピア・リーダーをすることによってみんな成長できると思います。控えめにならずに、大学っていろんなことを吸収する時期だと思うので、迷ってるならやった方がいいと思います。自分に自信がないとか特徴がないとかそういうんじゃなくて、自分を成長させたいと思うならピア・リーダーになって、やってから学んだ方がいいと思います。

『現場に入って見えたもの』

文学部 学校教育メジャー 2017年度卒業 松岡恭平くん
活動内容:土曜授業応援隊
活動場所:市内小学校

土曜授業応援隊を始めたきっかけは何ですか。

――元々、大学側から教師を目指しているならやった方がいいということもあり、2年生の時に放課後授業応援隊をやっていました。放課後授業応援隊では、平日の学校が終わった後にその日の復習を毎週行っていたんですが、今年に入って予定が合わなくなったので、月1回の活動で良い土曜授業応援隊を始めました。

具体的にどこでどんなことをしていますか。

――土曜授業応援隊では善通寺市立南部小学校に、県のボランティアでは善通寺市立東部小学校に行かせてもらっています。今は担任の先生だけでは対応が難しい子どもたちもいて、学校側も人を求めています。そういう中で、僕たちが困っている子たちに声をかけたりして、クラスの中に入っていきます。喧嘩をする子どもたちもいるので、仲裁に入ったこともあります。やっぱり、子どもたちと関わる、というのが一番大きいです。土曜授業は、土曜日で習い事とかがあって来れない子も多いので、授業というより一週間の振り返りなどの復習をしています。そういうこともあって、今年から、土曜授業ではなく、土曜学習に名前が変わったようです。県のボランティアの方は復習ではなく普通に授業があって、そこに僕が入っていくかたちになります。集中しない子やつまずいたりしている子もいるので、そういう子たちに声をかけたりして、授業のサポートをしています。クラスごとに知的な遅れはなくても、発達障害や注意欠陥がある子たちもいるので、授業は数人体制で進められています。先生方も話を聞いてくれたり、声をかけてくれたりするので、とてもやりやすいです。

実際にやってみてどうですか。

――生の現場に入って、今の子どもたちと関われるということはすごく貴重だし、僕たちが小学生の頃とは全然違うので、その現場に関われて、実際に感じることができるのも貴重な経験だと思います。僕たちの頃と違うなと感じたのは、iPadやタブレットを使った授業があることです。それに、子ども自体も時代の流れからか色々と難しい子が増えているように感じました。
やりがいを感じるのは、勉強を教えてつまずいているところが分かってくれたり、喜んでくれたり、一緒に遊んで楽しんでくれる時です。教育実習では、はじめて自分で授業をしたりもしたんですけど、準備がすごく大変でした。それでも、寝る時間を削ってでも頑張ろう、いいものを作ろうと思えたのは、子どもたちがいたからです。子どもたちに分かってもらいたい、少しでも楽しく勉強してもらいたい、いろんなことを学んでもらいたいという思いがあったので、自分が無理してでも頑張ることができました。
教育実習にしろ、土曜授業応援隊やボランティアにしろ、やっぱり現場で関わることができる、ということがやりがいを見いだす良い機会になっています。

土曜授業応援隊と教育実習で関連する部分はありましたか。

松岡恭平くん――土曜授業応援隊では4年生以上、教育実習では2年生を担当したので、学年は違うんですけど、土曜授業で子どもたちと関わってきたことは教育実習でも活かすことができました。一人ひとりのことを考えて関わり方と変えたりとか、そういうことができるようになったと思います。教育実習は一ヶ月間毎日行っていて、土曜授業応援隊は月に一回で頻度が違います。だから、教育実習を終えて土曜授業応援隊に行くと、やはり子どもとの信頼関係が大事だなと改めて感じました。信頼関係は長く関わっていくうちに芽生えていくものだと思うので、土曜授業応援隊の時はどうしても距離感が難しいところもあります。それでも、土曜授業応援隊を始めて2年目になると、行くクラスや学年はバラバラでも、子どもたちも僕のことを覚えてくれて、少しずつ話を聞いてくれるようになっています。
教育実習の前に土曜授業応援隊をやっていたというのは、僕にとってとてもプラスになっています。土曜授業応援隊では、授業の進め方とかを生で見れるし、何より子どもたちへの声かけとかそういう細かい部分を見ることができて勉強になりました。子どもたちもみんな同じではなくて色んな子がいるということも分かったし、その中でみんなのことを理解していくことが必要だと分かりました。
教育実習でも自分が一人だけで授業を進めるのではなく、子どもを活かしながら授業を進めていくことが大事だと言われていたので、その準備段階として生の現場を見れていたことは教育実習にも活かせました。

これからの将来にどう活かしていきたいですか。

――これからの土曜授業応援隊でも、月1回なのであまり関われないんですが、少しでも多く子どもたちのことを知って、それぞれの違いを知った上で関わっていきたいです。
僕は、学校は塾のように点数を上げるための勉強を教える場所ではなく、社会のルールとか対人関係とかいろんなことを学ぶ場所だと思っていて、勉強よりもそういうことが重要だと思います。だから、僕は将来、本当の意味で子どもたちに寄り添えるような教師になりたいです。

今後、土曜授業応援隊などの活動を考えている後輩へのアドバイスやメッセージなどあればお願いします。

松岡恭平くん
――生の現場を見れて、中に自分が入っていけるいいチャンスだと思います。教師を目指している人、興味がある人でも、一回チャレンジしてみるのもいいかなと思います。僕は、やってよかったです。実際にやってみてやりがいを感じることができたら、大学の授業のモチベーションも上がっていきます。小学校の先生方から入ってくれてありがとう、と言われるんですが、逆にこちら側のメリットとしてそこで得たことを大学の授業で生かすことができ、意欲を高めることもできるのでそこが強みかなと思います。模擬授業をやっていて授業の進め方とかは知っているので、現場を見た時に自分だったらこうしよう、というのも見えてきます。大学での授業もすごく大事で、大学で勉強したことを今の現場と結びつかせることが重要です。大学にいるだけではイメージしにくい部分もあるし、モチベーションも上がらないと思うので、実際に自分が現場に入って見ることでモチベーションも高く保てる土曜授業応援隊の活動はおすすめしたいです。

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土曜授業応援隊とは、善通寺市教育委員会からの依頼を受け、本学学生が市内8つの小学校で、毎週第3土曜日の午前中、4年生以上の児童へ学習補助を行うものです。

『積極的に関わること』

社会学部 観光学メジャー 2017年度卒業 眞鍋卓也くん
期間:8月27日~9月17日
場所:フィリピン シリマン大学
活動内容:インテンシブ・イングリッシュ・プログラム(フィリピン研修)

研修に参加しようと思ったきっかけは何ですか。

――僕は元々海外旅行が好きということで、お金もあまりかからないということと、東南アジアにも興味はあったんですけど、フィリピンに行ったことがないので「こんなチャンスはない!」と思って参加を決めました。僕は実家暮らしで、旅行以外で長期間家から外出することがなくて、期間が三週間ということで、実家から出てみるのもいいかなと思いました。研修で英語を学びたい、ということももちろんあったんですけど、親元を離れて自分がどうなるのかなということにも興味がありました。

事前準備は何をしましたか。

――僕は元々基礎英語力がなかったので、行くのが決まった春頃から三ヶ月くらい中学校の英語を勉強しました。今まで習ったことなので「こういうのあったなぁ」というのはあったんですが、自分の力不足で一人でやっているとなかなか進まない部分もありました。

シリマン大学での授業はどうでしたか。

眞鍋卓也くん
――60分を1日4時間する授業なんですけど、リーディング、スピーキング、ライティングの3つがありました。授業はすべて英語で、身体を動かしたり、歌を歌ったり、月曜日にはシリマン大学の教授たちと観光する授業もあって面白かったです。スピーキングの授業では、自分の家族のことを宿題で作ってきて、みんなの前で発表したり、それを先生に添削してもらったりしました。授業は発表が多かったんですけど、いざやってみるとけっこう面白かったです。歌の授業では、スペイン語(「オラ」)と英語(「ハロー」)と日本語(「もしもし」)とビサイア語(「クムスタカ」)の4つの言語の挨拶が入った歌を歌いました。テンポが良くていい歌で、授業が終わってからも思わず口ずさんでいました。僕に英語力の基礎がない分、表情であったり、ジェスチャーを使って自分の思っていることを伝えようとしてたんですけど、コミュニケーションに困ったこともあって、同じ言語が絶対必要だな、と感じました。それでも、あまり英語を喋れなくても、シリマン大学の先生方もそうですし、ドゥマゲテの人たちみんな「喋れなくても問題ない」と言ってくれるのは嬉しかったです。
観光に行く月曜日の授業では、マーケットが多いバレンシアや海などに行って、日本では絶対見れないような景観を見ることができました。地べたでマーケットを開いているのは印象的でした。現地の方々も普通に観光されてて、「写真撮って」と話しかけてきたりして、すごくオープンというかフレンドリーで面白かったです。シリマン大学の雰囲気もすごくフレンドリーで、みんな話しかけてくれますし、明るい人ばかりでした。日本在住経験のあるフィリピン人の男の子と、助っ人で授業に来てくれる高校の先生と仲良くなって、辞書は必須でしたけど英語で会話をしていました。

新しい発見や学びはありましたか。

――シリマン大学に行ってすぐ、研修に来た理由について英語で発表するという課題が出たんですけど、それには苦労しました。文章は浮かばないし、「どうすればいいんだ!」となった時は本当に焦って、一緒に来ている人に聞き回りました。でも後々は、携帯を使いながら自分で文章を考えるようになりました。授業で、パッと振られても分からなくて答えようがない時もあって、そういう時は周りの子たちが助言をくれたりして、辞書で調べながら答えていました。とにかく周りの子たちがすごくて、やっぱり基礎ができる人は成長するんだな、という発見がありました。辞書を見ながらですけど、積極的にコミュニケーションを図ることはできていたと思います。
観光に行った時には、僕たち日本人が行っても動揺しないというか、受け入れてくれたり、興味を持ってくれたりして、日本と比較したらそういう外国人や異なる文化を受け入れる包容力は勝っていると感じました。眞鍋卓也くん
個人的なことですが、家を出てみて、すぐ2~3日で家に帰りたくなるかなと思ってたんですけど、寮生活がものすごく充実していて、フィリピンのご飯も美味しくて、そんなに家が恋しくならなかったことに自分でも驚きました。寮生活は4人部屋で、聴覚障害の子がいたり、筋トレばっかりする人がいたり、歌ばっかり歌う人がいたり、まったく価値観の異なった人たちが集まっていました。僕自身は一人でいる方が好きだったのでどうなるかなと思っていたんですけど、けっこう仲良くなれて面白かったです。お互いの価値観の違いなどによる衝突もなく、受け入れあったり、尊重することで英語力以上に人として成長できたと感じています。

これからの将来にどう活かしていきたいですか。

――今回の経験でフィリピンの人たちの価値観とかを見てて思ったのは、日本だったら「外国人だ」「日本人だ」とかいうように区分してしまう感覚がなくはないと思うんですけど、フィリピンの人たちは個人個人をみてくれているように感じました。僕も、日本人と外国人という区分した接し方や考え方ではなく、あの人とこの人といった同じ感覚で個人をみることができる国際感覚を身に着けたいと思いました。今回の経験を通して英語が完全に喋れるようになった訳ではないんですけど、コミュニケーション能力は上がったと思うので、社会人になった時に活かせると思います。英語力の面では後悔した部分があったので、日本に帰ってきてから英語の勉強を少しずつしています。研修では、使って通じるのか? という単語や文章も使ってみると通じたりしたので、そこは自信を持って、恥ずかしがらずに使ってみるものだなと思いました。積極性は大事だなと思ったので、今後、自分で海外旅行に行った時に英語を使ってみたいです。

海外研修を考えている後輩へのアドバイスやメッセージなどあればお願いします。

眞鍋卓也くん
――今回のプログラムは、グローバル人材育成が根源にあったと思うんですけど、三週間という短い期間なので、海外に行ったことがない人へのきっかけ作りにとても良いと思います。研修費は香川県と大学が負担してくれるので、本当に有り難いです。英語を海外で学びたいという人にはもってこいのプログラムだと思います。
こんな良い機会をいただけるのは大学生活の中でわずかだと思います。行ってみたら考え方も変わるし、自分を見つめる期間にもなるので、少しでも興味があるなら行ってみてください。
こんなチャンスはないぞ!

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*シリマン大学(フィリピン)
シリマン大学は、本学の学術交流協定校です。シリマン大学があるドゥマゲテは、学生の街といわれるだけあって、賑やかで活気のある場所です。留学生は、日本だけではなく、世界各国から集まっています。
*インテンシブ・イングリッシュ・プログラム(フィリピン)
全学年対象の授業科目として2016年度より新設され、今年度初めて学生を引率して実施しました。このプログラムは、フィリピンへの旅費・宿泊費および研修授業料については、大学からの全額補助がありました。

『深まった日本への興味』

社会学部 2016年度卒業 鄭 址元(ジョン ジウォン)くん
出身校:韓南大学校
留学期間:2016年4月1日~2017年3月31日(1年間)
授業名:日本事情Ⅰ

日本に留学しようと思ったきっかけは何ですか。

――日本に住んでみたくて、日本語を上手になりたいと思ったからです。僕は、日本の音楽や映画、マンガなどが好きです。高校時代に友達にyuiさんの音楽を教えてもらったのがきっかけで、日本の音楽を聴くようになり、日本のドラマなども観るようになって、日本に興味を持つようになりました。修学旅行で日本の大阪と神戸に行ったことがあるんですけど、空港で困った時に韓国人のガイドさんが日本語で空港のスタッフさんと話して解決していたのがすごくかっこよかったです。僕もあんな風に話せるようになりたいと思い、韓南大学校の日本語学科で日本語の勉強はしていましたが、韓国で日本語を勉強するのと日本で日本語の勉強をするのとではやはり違うと思ったので、留学を決めました。

四国学院大学の印象はどうですか。

――他の姉妹校よりも留学生の面倒をよくみてくれると思います。他の大学に留学している後輩から、留学生に対するプログラムがない大学もあると聞いたことがあります。留学生が100人200人くらいいて、四国学院大学みたいに留学生みんなでどこかへ行ったり、ご飯を食べたりというのはなかなかないようです。
四国学院大学に来て驚いたのは、メジャー制度で自分の学部以外の授業も自由に受けることができたことです。韓国の大学では日本語学科だったら日本語学科の授業しか取ることができないですし、教養科目も決まったものしか取ることができません。メジャーは決まっていても、「あ、聞きたいな」と思った授業を受けられるのでいいなと思いました。

「日本事情Ⅰ」の授業について教えて下さい。

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――日本の色々な場所に先生が連れて行ってくれる授業です。夕食は先生と留学生みんなで食べて、その日の授業で訪れた場所についての話をしたりします。僕は旅行が好きなので色々な場所に行きますが、自分で行った時には知ることのないその場所の歴史や背景などを「日本事情」の授業では教えてくれるので、一人で行くよりも理解しやすいです。
前期の授業では、琴平のこんぴらさん(金刀比羅宮)、直島、女木島、栗林公園、演劇、善通寺祭りなどに行きました。様々な場所を訪れて、知らなかった日本の文化や歴史について学ぶことができました。図書館で、子どもたちを相手に絵本の読み聞かせをしたこともあります。韓国語での読み聞かせだったので、子どもたちははじめ不思議そうな顔をしていましたが、最後には笑顔を向けてくれました。韓国語の挨拶を教えた時の子どもたちの反応がすごくよかったです。帰りに「ばいばい」と子どもたちが手を振ってくれて、とても嬉しかったです。授業で参加したもので一番楽しかったのは、先生と留学生たちで善通寺祭りに行ったことです。屋台でたこ判など美味しいものを食べたり、踊りを見たりして、祭りを楽しみました。韓国でも祭りはあるんですが、どこか観光客を呼び込むための国家的なものを感じてしまいます。でも、日本の祭りは何ヶ月も前から地元の人たちで準備していて、みんなで楽しむ祭りっていいなぁと思いました。

学びたいと思ったことは学べていますか。

%e9%bb%84%e3%81%8f%e3%82%93img_3165――僕は将来、観光の仕事に興味があって観光学メジャーにしました。韓国でも日本語の勉強をしていたし、日本語の授業も問題なく受けられるだろうと少し自信があったんですけど、観光学の授業では地名などを説明する時に難しい単語や知らない単語が出てきたりして、理解が難しかったです。日本語学概論では、日本語の発音では舌がどのように動くのか、などの議論を学びました。日本語についての理解が韓国にいた時よりも深まったと思います。
夏休みに広島や鳥取、岡山などに旅行に行ったんですが、広島の宮島に観光に行った時、ゲストハウスで日本、インド、香港、ドイツの人たちと仲良くなりました。ドイツの人が日本語を話せなかったので、英語と日本語を混ぜながらコミュニケーションをとる、という面白い体験ができました。

これからの将来にどう活かしていきたいですか。

――僕は、日本でも住んでみたいと思っています。まずは韓国で就職活動をするつもりですが、日本での就職も考えています。今回留学生として日本に来た経験もあり、将来は国際交流に関わるような、例えば留学生担当の仕事がしてみたいです。それが駄目でも、将来は日本語を使うことができる職場に行きたいと思っています。せっかく日本語を覚えたのに、日本語を使う会社に入らなかったらもったいないと感じるからです。

留学を考えている後輩へアドバイスやメッセージなどあればお願いします。

――僕は日本の四国に来て、本当によかったと思っています。四国学院大学は、韓南大学校と交流が深く、奨学金制度があるところがとても良いです。アルバイトができないので、生活費等は両親からの仕送りだけです。奨学金があるおかげで両親の負担も減らせますし、助かっています。%e9%87%91%e5%9f%8e%e4%b8%83%e3%80%85%e6%b5%b7%e3%81%95%e3%82%93もし留学するかどうか悩んでいる人がいたら、迷わずにしてみるといいと伝えたいです。そして、たくさん自分から行動することが大切だと思います。僕は夏休みに暇だなぁと思ったので、高松の国際交流センターに行ったり、友達に会いに行ったりと自分でやることを探していました。そうやって自分でやること探しをして、行動しているからか、毎日楽しく過ごせています。
やりたいことを自分で探して、自分からたくさん行動してみてください。

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日本事情Ⅰ:外国人留学生が日本で生活をしていく上で必要な日本の生活・文化・社会などに関する知識と方法について日本語で講義する。また季節ごとに行われている地域の行事を実際に体験したり、住民との交流を通してより深く日本を理解できるように様々な体験プログラムもあわせて実施する。日本事情Iでは主に、香川県内地域を体験プログラムの範囲とする。