学生活動

『経験した分、成長できる』


社会福祉学部 心理学・カウンセリングメジャー 泉保 萌花さん

高松北高等学校出身。地域災害ボランティアサークル部長。
地域災害ボランティアサークルの活動は、大学周辺のごみ拾いや募金活動、イベントのボランティアなど多岐にわたる。インスタグラムでは依頼も受付中。

「ボランティア活動をしたいけど、何から始めればいいんだろう?」
そう感じている人も多いのではないでしょうか。
2019年に地域災害ボランティアサークルを立ち上げた泉保さんに、地域災害ボランティアサークルの活動について話を聞いてみました。

地域災害ボランティアサークルを立ち上げようと思ったきっかけは?


——高校三年生の夏、岡山県真備町の豪雨災害ボランティアに参加した時に、得るものがたくさんありました。でも、現地に若いボランティアの子が少ないなと感じました。若い世代でボランティアをする人を増やしたいと思って、サークルを立ち上げました。最初は友達に声をかけて部員集めをしていたのですが、意外と「ボランティアをしたいけど、何から始めていいか分からない」と思っている子が多かったようで、そういう子たちが入ってくれて、昨年5月に立ち上げて、部員は現在26人まで増えました。(2020年7月現在)ボランティアサークルでインスタグラムをしているんですけど、新入生の中で高校の時からインスタグラムを通じて知っていて入部してくれた子もいて、ちゃんと見てくれている人がいるんだと嬉しくなりました。

具体的にどんなボランティア活動をしていますか。


——基本的にいろんなことをするサークルです。定期的にする活動としては、犬猫の殺処分防止の募金、ごみ拾い、善通寺市子ども・家庭支援センター内にある子どもひろばでのボランティアなどがあります。あとはインスタグラムのダイレクトメールでイベントの依頼などが来たりするので、本当にいろんなことをしています。あまり活動がない時には自分たちから、何かボランティアできることはないか、と聞くこともあります。
今は、物資の活動や応援メッセージの活動が多いです。最近では、九州豪雨災害に関係するボランティアをしました。福岡県にあるみなと小学校で鉛筆やノート、消しゴムがなくて困っているということを知って、大学の教室に回収箱を設置しました。みんなの家の中に眠っていたりする物なので、鉛筆などが箱いっぱいに集まりました。けっこうみんな協力してくれて嬉しかったです。一度回収して送ったんですが、まだ持ってきてくれる子もいて、先方もいくら送ってもらっても助かると言っていたので、また集めて送ろうと思っています。

インスタグラムではどんなことを発信していますか。


——ボランティア活動中の様子などをメインに上げています。最近だと、みなと小学校のために集めた鉛筆の写真や募金活動の集計やイベントに参加した時の活動報告などを投稿しています。他にも、自分たちの活動だけでなく、みんなに知ってほしいボランティア活動があれば、インスタグラムのストーリーなどで紹介しています。
インスタグラムでフォロワーを増やすために大事なのは、ハッシュタグです。なかなか難しいんですが、「みんなは何を調べるんだろう?」ということを考えて投稿しています。
最初は私一人で担当していたインスタグラムも、今ではみんなが投稿できるようにしたので、それぞれがボランティア活動をした時に投稿するようにしています。

ボランティア活動をやっていてよかったと思うのはどんな時ですか?


——子どもたちのボランティアに友達と参加した時、その友達が「ボランティアサークルに入ってよかった」と言ってくれたんです。その理由を聞くと、これまで大人と話す機会があまりなかったけど、大人と話すことによってその経験や価値観を知ることができて、自分の価値観も変わった、ボランティアは経験するだけで全然違う、と話してくれました。私が高校三年生の時にボランティア活動を通して感じたことをみんなにも伝えたくてサークルを始めたので、それが伝わった瞬間で、すごく嬉しかったです。
あと、やっぱりボランティアをしていて感謝された時、ボランティア活動をしていてよかったなと思います。イベントなどでボランティアに参加した時、「本当に助かった」「ありがとう」と言われるとすごく嬉しくて、やりがいを感じます。
今は、豪雨災害だけでなく、これから地震もあるかもしれないし、新型コロナウイルスの影響も災害といってもいいような状況です。これだけ大変な時期だと、ボランティアはいくらあっても足りないと思うので、このサークルを作ってよかったと感じています。

ボランティアの活動を通じて自分が成長したと感じるのはどんな時ですか。

——ボランティアに行く回数分、いろんな人と話したり、いろんな分野の活動があるので、その経験だけ自分も色々なことを知ることができて成長しているなと思います。たとえば、子どもたちのボランティアでいえば、保護者の方たちと今悩んでいることを話し合う場に同席させてもらうことがあります。今だと新型コロナウイルスのことで悩んでいて、もし両親が感染してしまった場合、子どもはどこに預けたらいいのか?ということを話していました。こういう悩みを抱えているんだ、と自分だけでは考えもしなかったことを知ることができて、成長できているなと感じられます。

これからの目標を教えてください。


——今やりたいと考えていることは、二つあります。まずは、実際に現地の災害ボランティアに行くことです。次に、IPU環太平洋大学の表現教育の団体と私たち地域災害ボランティアサークルのコラボです。表現教育というのは、子どもたちにも体験してもらえるものです。最近子どもたちと遊ぶボランティア活動をしているので、私たちがIPU環太平洋大学の表現教育の団体のワークショップを経験して、一緒に子どもたちと遊べるような何か活動ができないか、と考えています。子どもたちにとっても県外の学生と関わる機会はないと思うし、新しい体験になると思います。今年は新型コロナウイルス感染症の影響もあるので、難しいとは思うのですが、実現したいです。表現教育の団体代表をしている先輩はすごく行動力があって、その人に影響されて私もボランティアサークルを作ることができました。その先輩は、やろうと思ったことをすぐに行動に移す人で、ラジオへの出演や講演もしていて、本当にすごい人だなと思っているので、是非コラボしたいです。そして、部員みんなにも会ってほしいなと思います。
私個人としては、なんでもけっこう一人でやってしまうタイプなので、みんなで手分けして協力できるようにすることが目標です。だから、昨年までは私が部長で、他は部員、という関係だったんですが、今年は変えようと思って、一年生二人を副部長にしました。ボランティア活動は全員で協力したいと思っていて、学年での壁を感じないように、あえて一年生を指名しました。まだできたばかりのサークルで、私自身も部長として立つのは初めてなので、これから三人でトップとして力を合わせてサークルを引っ張っていけたらいいなと思っています。

ボランティア活動に興味がある後輩へ

——ボランティア活動は、必ず自分自身の成長につながると思います。もしボランティア活動をしたいけど何をしたらいいか分からない、という人がいたら絶対入って損はないと思います。部員が絶対参加という訳ではなくて、自分がやりたいと思ったボランティア活動をしてほしいと思っているので、兼部もしやすいです。
魅力がたくさんあるサークルです!
上下関係なく、みんなで協力してボランティア活動を楽しめるサークルにしたいと思っているので、是非入部してみてください!


地域災害ボランティアサークル

『本格的なアウトドア体験を』

社会学部 観光学メジャー 安藤 健さん

高校時代は山岳部に所属し、インターハイ出場も経験した。大学での専攻は観光学メジャー。また、キャンプリーダー会トムソーヤの部長としてキャンプやレクリエーションを企画している。

兼部可能、毎月部会を開く、月に一度アウトドア活動を行う。入部条件は、年に一度、活動に参加すること!キャンプリーダー会トムソーヤとはどのようなサークルなのでしょうか?部長の安藤さんに教えていただきました。

 

キャンプリーダー会トムソーヤとは?

――キャンプリーダー会トムソーヤは、アウトドア活動を行うサークルです。現在30名で構成されています。キャンプ場での活動は、火おこし、炊飯、テント張りなどです。キャンプでは、家電製品をほとんど使わず、火で調理します。最初は不便だと感じるかもしれませんが、非日常の楽しさ味わうことができます。また、夜は仲間と焚き火をしながら、語り合うこともキャンプならではの楽しみだと思います。キャンプ場での活動以外にも、バーベキューやボランティア活動をしています。自分たちがやりたいと思ったことを計画し、取り組んでいけるサークルです。

入部したきっかけを教えてください。

――きっかけは、新入生へのサークル紹介で、トムソーヤを見つけたことです。トムソーヤの活動は本格的です。キャンプで火をおこすとき、火打ち石の摩擦を利用する方法がありますが、現在ではあまり使われていません。僕たちは、着火剤を使わず、ファイヤースターターという道具を利用して火をおこします。その他にも、ランタンやクッカー(屋外で使用される携帯用の小型調理器具)もあり、キャンプアイテムも充実しています。このサークルなら本格的なアウトドアができると思い、入部しました。
第一次キャンプブームのころ、父親と一緒にキャンプに出かけていました。夏と冬、年間2回のキャンプが恒例で、香川県のまんのう公園や、徳島県の岳人の森へ行っていました。僕自身も、高校時代は山岳部に所属しており、アウトドアや自然を身近に感じる環境でした。

忘れられない活動はありますか?

――一昨年と昨年、高知県の四万十市へ行き、ラフティングや飛び込みを体験しました。ラフティングとは、仲間たちとゴムボートに乗って、パドルを漕いで川を下っていくスポーツです。トムソーヤの先輩の地元が四万十市でしたので、安全にラフティングができる場所を紹介していただきました。一昨年は、台風の後でのラフティングを体験しました。川は増水し、流れが速く、濁流。澄み切ったブルーの四万十川はどこへ行ったのかと思うほどでした。1時間でまわるコースも30分でまわれました。一緒に行った部員のうち、数名が下流に流されてしまうというアクシデントもありました。トムソーヤの部員は安全な流され方を知っています。川の流れていく方向に足を上げ、足の先にある岩を蹴って流されていく。手を組み、口に水が入らないようにします。無事に下流に到着したときは、達成感を味わうことができました。それと同時に自然の怖さも体験し、アウトドアの中で、さらなる安全対策を考える機会となりました。

 

トムソーヤの活動で得たものは?

――トムソーヤのさまざまな活動を通して、人とよく話すようになり、心が豊かになりました。高校で所属していた山岳部は、大会に出場し、点数を競うためのものでした。熱心に教えてくださる顧問の先生がおり、真剣に取り組んでいましたが、競技の面が強く、人間的な成長はなかった気がします。アウトドアは、日常から離れて、自然と触れ合うことができます。でも、トムソーヤの目指すものはそれだけではありません。活動を通して、仲間ができたり、自分の深いところを打ち明けられるようになります。それがトムソーヤの活動の醍醐味ですね。四国学院大学の文化系サークルの中では人数の多いサークルですので、いろいろな人と関わっていく中で自分の世界も広がりました。昼休みや放課後に部室を開けると自然と部員が集まってくる。そんな雰囲気のサークルです。入部して信頼できる仲間も見つかりました。

 

今後取り組みたいことを教えてください。

――新型コロナウイルスが終息したら、少年キャンプのボランティアを計画しています。以前、丸亀の畔田キャンプ場で少年キャンプの手伝いをしたことがありました。着火剤を使わずに火をおこしたり、石の重さ当てクイズをしたり、子どもたちにとっては少し難しいものもありました。子どもは素直で好奇心旺盛で、どの子も目を輝かせてくれました。失敗しても諦めず、何度も挑戦する姿は、僕も見習いたいと思いました。
現在、観光学メジャーでインバウンドの観光客に注目しています。海外から来る観光客は、日本のどこに来ているか、どのようなことを求めているか、日本人との感覚に違いについて学んでいます。経験豊富な教授から学ぶことはたくさんあります。

後輩のみなさんへ

――キャンプをしたり、イベントを企画するサークルと聞いて、苦手意識がある人もいると思います。僕も最初はそうでした。でも思い切って入部して本当に良かったです。やってみないと分からないことはあります。その環境に飛び込んで体験しないと、その本質は分からないと思います。新しい環境でも思い切って飛び込んでください。キャンプに興味のある人、初心者だけどアウトドアをやってみたい人、大歓迎です。

ドローンを使って撮影された四万十市での活動

 


キャンプリーダー会トムソーヤ

『生涯楽しめる、弓道の魅力』


社会学部 情報加工学メジャー 西村 怜紀さん
高知県立岡豊高等学校出身。弓道部副主将。第70回四国地区大学総合体育大会 男子の部の個人戦で決勝進出。

高校から始めた弓道を大学でも続けている西村さんに、生涯続けられる弓道の魅力や楽しさについて話を聞きました。

弓道部に入ったきっかけを教えてください。

——僕は、高校から弓道を始めました。中学校の頃はバスケ部で、高校に入ったら今まで考えたことのない部活に入りたいと思っていて、弓道部を選びました。弓道部を通して色んな人と関わることができたこともあって、大学でもコミュニティを広げられるかな、と思って入部しました。

具体的に弓道部ではどんなことをしていますか。


——活動曜日としては、月曜日から金曜日は自主練習で、授業終わりとか自分の空いている時間に練習をします。土曜日には全員参加で各自練習したり、試合形式の練習をしたりしています。僕は、高校の頃にけっこう詰めてちゃんとやっていたので、週3日の頻度で練習しています。かと言って、毎日来たから上手くなるという訳でもなくて、自分のペースで学んでいる方が実力はついてくると思います。僕の同級生で初心者の子がいたんですけど、今上手くなっているので。
練習内容としては、弓を引くことがメインです。個人練習の時は弓道着を着て練習する人は少ないんですけど、土曜日の全体練習の際は、みんなで弓道着を着て練習するので、より気が引き締まります。
弓道部に指導者はいませんが、互いに教え合ったりしながら各々練習したり、大会に参加したりしています。
ただ、今は新型コロナウイルス感染症の影響で大会が中止になることも多く、自分の体調を一番に考えなければならない状況で、活動も思うようにできないことも多いです。でも、今だからこそ、自分の体を見つめ直して、自分の練習方法や立ち居振る舞いなどを考える期間かなと思っています。弓道は矢を飛ばさなくても、ゴム弓を使ったり、矢を引く動作を練習したり、工夫次第で練習はできます。弓道場でやらなければならないということもないので、自分たちに何ができるのか考えていきたいと思います。

高校との違いは?

——大学に入って、大会の数が多くなりました。高校の頃は春夏秋冬の大会で年に4回ぐらいだったんですけど、大学に入ると年に10回ぐらいに増えました。大きい大会だけでなく、香川県のみの大会や他大学主催の大会などに参加して、試合に出る頻度は上がりました。大学まで弓道をしていると、上手い人ばかりなので、見ていて自分の勉強にもなります。それに、高校の頃に厳しく鍛えられていたので苦手な部分は克服できていると思いますし、大学で出場する大会でも経験が活かされていると思います。
弓道には流派があって、高校では流派が統一されているのですが、四国学院大学では流派は統一していなくて、自由です。流派の名前は色々ありますが、射法としては正面打起しと斜面打起しの二つに分かれます。他の部員のほとんどが正面から構える正面打起しなのに対し、僕の流派は日置流(へきりゅう)で、横に開く斜面打起しです。でも、特に流派で大差はないと思うので、自分に合うやり方で練習できるのは良いと思います。

弓道を通じて成長したところは?

——弓道を始めたことで、礼儀が身に付きました。目上の人に挨拶する時は、たとえば階段ですれ違う時に自分が上の段なら下に降りて挨拶する、とか、そういうことを高校の頃から教えられていました。高校の時は生徒同士だけだったのが、大学に入ると、先輩の他にOBの方や職員の方と話す機会もあって、いろんな立場の方が混在するのでより意識するようになりました。
また、人前に立つことがあまり得意ではなかったのですが、弓道で練習試合をする時に挨拶をすることもあって、人前で話すこともできようになってきました。
団体戦では五人一組などで、一人ずつ持っている矢を打っていくんですが、僕が最後の番で勝負が決まる、という場面が何度もありました。そういう緊張する場面を経験したことで、プレッシャーに強くなったというのはすごく感じます。だから、授業の発表などで人前に出る時も、試合の時のプレッシャーに比べたら大丈夫だ、と思えるようになりました。
そういった経験も含めて、弓道をしていて良かったなと思います。

弓道の魅力を教えてください。


——弓道は、的に当たるか外れるか、という〇×なのですぐ勝負がつきます。結果が分かるまでのドキドキする瞬間があまり長くありません。大会では、弓道が武道ということもあり、技能優秀賞の表彰もあります。体の使い方や礼儀なども表彰されたり褒められたりするので、技術だけじゃない部分も見てもらえるのが弓道の良さかなと思います。高校の頃からそういう面をみていて、おもしろいなと感じていました。
また、弓道の団体戦といっても、各自の持つ矢の数で合計するので、団体戦も個人戦と同じようなものです。そう考えると、弓道は自分が練習した量や質が直に反映される、自分の努力が分かりやすく出るスポーツです。
それに、弓道はやっぱりかっこいいなと思います。僕も弓道を始めようと思ったのは、袴を着ている人を見てかっこいいと思ったからなので。
うちの弓道部は指導者がいない分、部員同士で工夫して教え合っていることも魅力のひとつだと思います。初心者の子にも、流派が違っていても、助け合いながら楽しく部活をしています。弓を引くための必要最低限の筋力があれば引くことはできるので、筋力がめちゃくちゃ必要という訳ではありませんし、特別な何かが必要という訳ではありません。もちろん道具は必要になりますけど、弓など大学の部費で買えるものは用意できます。
何より、弓道には終わりがないと思っています。幼い頃から始められるし、小中高、社会人、高齢になっても続けている人もいるので、生涯通してできるスポーツです。コミュニティはずっと広がっていくので、一生続けられるスポーツというのも弓道の強みですね。僕も、弓道は続けていきたいと思っています。

これからの目標を教えてください。

——今は、部員を集めることが目標です。そして、ちゃんと団体戦で残れるチームにしたいと思っています。そのために、団体戦の大会には、個人の実力をつけた上で出場しようということで今は練習しています。
まずは一次予選を突破することを目標に、みんなで頑張っていきたいと思います!

弓道部に興味がある後輩へ


——人生は楽しんだもの勝ちなので、やれることはできるだけやってみてほしいです。それを投げだしたらダメっていうことはないので、頑張ってそこに飛び込んだら案外みんな受け入れてくれると思うし、それができるのが大学だと思います。
弓道は、武道だから厳しそうというイメージもあるかもしれませんが、そんなことはありません。弓道やったことがないけど興味がある、でも一人では難しいと思っている人も友達を誘って来てくれたらいいし、一人でも来てくれたら嬉しいです!気軽に見学に来てください。


弓道部

『サッカーとともに成長した人間性』

文学部 英語メジャー 坂東 宥吾さん

四国学院大学香川西高等学校出身。第2回全日本大学サッカー新人戦四国選抜チーム選出。第3回全日本大学サッカー新人戦四国選抜チーム選出。第34回デンソーカップ中国・四国選抜チーム選抜。U-19全日本大学選抜WEST選出。現在はサッカー部のキャプテンとしてチームを引っ張る。

「四国を代表するチームになること」を目標に、サッカーを通して様々な経験を重ねるサッカー部。近年は、四国大学サッカーリーグ1部優勝、全日本大学サッカー選手権大会や総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントへの出場など、実績を上げている。「僕にはサッカーしかなかった」と話す坂東さんに、視野を広げて物事を捉える大切さやサッカーを通して学んだことを話してもらいました。

 

サッカーをはじめたきっかけを教えてください。

――父のサッカーの試合を観に行ったことがきっかけで、5歳からサッカーを始めました。小学校、中学校はクラブチームに所属していました。高校へ進学する際に、県外の強豪校からスカウトされていましたが、香川のサッカーのレベルを上げたいと思い、地元のサッカー強豪校へ進学しました。その思いは、大学進学のときも変わっていなかったので、迷わず、四国学院大学へ入学しました。大学1年生のとき、四国大学サッカーリーグで優勝し、全国大会へ出場しました。高校サッカーの一番の大舞台である選手権大会には3年間出場できず、この悔しさを大学で晴らしたいと思っていましたので、全国大会の出場が決まったときはうれしかったです。今年は「四国を代表するチームになる」ことをチーム目標に掲げています。天皇杯、インカレ、総理大臣杯の全てにおいて全国大会出場を目指しています。また、人間性でも四国を代表する選手・チームになれるように、地域貢献活動、ボランティア活動など、地域との交流も大切にしています。

サッカーを続けている中で印象に残ったことは?

――2020年3月から2週間程度、ドイツへサッカー留学をしました。留学の目的は、本場ドイツで本物のサッカーに触れること、大学サッカーに活かせるものを見つけることです。ドイツはリーグが10部以上あり、所属チームも圧倒的に多いのが特徴です。人工芝のグラウンドを持っていたり、クラブハウスがあったりと、ヨーロッパの中でもドイツのサッカー環境は充実していると思います。僕は、5部チームの練習へ参加し、サッカーの技術を磨きました。ドイツでは英語でコミュニケーションをとることが多かったのですが、自分の英語力の無さを痛感しました。英語は高校生の頃から得意でしたし、大学でも語学の習得に集中していましたが、スムーズにコミュニケーションをとれるようになるには時間がかかりました。自分の考えを伝えることで、選手として認められます。伝えるためには、外国語が必要です。事前にしっかり勉強し、準備をしておくべきだと思いました。オフの時間を利用して、ケルンの大聖堂へ行きました。駅前から見上げた大聖堂は、157メートルの高さがあり、迫力満点です。内部は色鮮やかなステンドグラスから光が差し込み、とても幻想的でした。また、デュッセルドルフやオランダも観光し、異文化に触れることができました。
帰国後、新型コロナウイルス感染症の影響拡大により全体練習ができない日々が続きました。当たり前していたサッカーが突然目の前から消えたような気持ちになりました。当時は、チーム全体も、僕自身もモチベーションが下がり、精神的に疲弊していたと思います。何かできることはないかと考えていたとき、以前、若年層の献血者数が減少している話を聞いたことを思い出しました。部員に声をかけ、献血活動を実施してはどうかと提案しました。献血は目に見えない支援ですが、自分が献血することで、だれかを助けることができると信じて取り組みました。献血活動は社会とのつながりを感じることができる良い機会になりました。また、小学生を対象としたサッカー教室も実施しました。運営から指導まで、すべて大学生で行い、サッカー少年たちにも好評でした。普段とは違う雰囲気でサッカーができ、少年たちに教えることでサッカーの基本や原点を振り返ることができました。ドイツでの経験、出会った人たちが僕を変えてくれました。サッカーだけでなく、地域貢献活動を提案できたのも、自分で考え、積極的に動く姿勢を留学で身につけることができたからだと思います。サッカー留学を通して、様々な角度、視点から物事を捉えることができるようになりました。

 

地域貢献活動を通して成長したことは?

――サッカー以外のことにも目を向けることができるようになりました。幼いころからサッカーを続けてきたので、僕にはサッカーしかないと思っていましたし、サッカーがすべてだと思っていました。チームのメンバーたちもサッカーだけしておけばいいという考えでした。でも、献血活動、ジュニアサッカー教室など、地域貢献活動を通して、サッカー部としての強みを生かし、自分たちの力を社会に還元することができました。社会に目を向け、さまざまな視点で物事を捉えれば、活躍の場所はグラウンド以外にもたくさんあることを、実感しています。

キャプテンとしての心構えを聞かせてください。

――ありきたりかもしれませんが、積極的にコミュニケーションをとることを意識しています。サッカーはチャンスが多いチームが勝てるわけではありません。自分のコンディションが良くても勝てない日もあります。うまくいかないことがサッカーにはあります。だからこそ、チームの雰囲気は大切です。キャプテンとして、プレイヤー、マネージャー、監督、全員がコミュニケーションをとれるように自分から声をかけています。また、試合で最大限のプレーができるようにメンタルコーチングも勉強中。「心技体」という言葉があるように、最初は心、心の部分をしっかり自分でマネジメントできればと思っています。

これからの目標を教えてください。

――まずは、四国で優勝し、全国大会へ出場することです。天皇杯、インカレ、総理大臣杯の全てにおいて全国大会へ出場し、勝ちたいです。卒業後はプロサッカー選手かサッカーの指導者になりたいと思っていますが、まだ明確に決まっているわけではありません。自分の信念を持って、自分で考えて行動できるようになりたいです。現在は、指導者ライセンスの取得に力を入れています。また、高校生の頃から、英語が得意でしたので、大学でも英語を専攻しています。四国学院大学は専攻以外の授業も受講することができます。サッカーをやっていれば、おのずとスポーツの知識は身につきますので、英語を専攻しながら、健康スポーツ科学の授業も受講しています。メジャー制度は選択肢が多く、視野を広げるのには最適だと思っています。

後輩のみなさんへ

――四国学院大学サッカー部は、サッカーだけでなく、人間的な成長も期待できるチームです。サッカーの技術を磨くことはもちろん、メンタル、フィジカル、すべて並行して成長させることができます。大学生は時間もあり、自由もあります。それを遊びに使うことも大切。でもせっかく大学生という貴重な時期なので、知識や情報を得て、社会に目を向け、社会とつながりを持ってほしいと思います。僕はそれに尽力しています。海外へ行ったり、本を読んだり、いろいろな人と出会ったり…ヒントはたくさんあります。可能性は無限大です。ぜひ、サッカー部に入部して、一緒に全国を目指しましょう!


サッカー部

『世界を広げ、生まれる繋がり』

文学部人文学科 英語メジャー 子川冬実 さん
期 間: 2019年8 月30日~9 月 9 日
場 所: フィンランド
活動内容: 「多文化共生・国際社会福祉実習Ⅰ」

「多文化共生・国際社会福祉実習Ⅰ」を履修しようと思ったきっかけを教えてください。

――私は、この授業を受講する前は正直福祉に興味がなく、どちらかというと英語や教育に関心がありました。教育新興国であるフィンランドの教育現場も見ることができるという理由でこの授業を取りました。しかし一方で、福祉に挑戦したいという思いもありました。新たな福祉の形を知ることで教育やその他の分野でも生かせられることがあるのではないかと考えたからです。また、海外に行くことが好きで若者に旅を広める学生団体である「TABIPPO」でも活動しているので、この授業を通してさらに自分の視野を広げたいと思いました。自分でフィンランドに行く勇気も無かったためいいきっかけになったと思います。

事前準備は何をしましたか。

――授業の中でフィンランドに関する歴史や文化、医療に至るまで興味のある様々な分野を調べる機会がありました。私は教育の分野を調べました。フィンランドは教育や福祉の分野に重点を置いており、国民全体の幸福度も高い水準であるイメージを持っていました。しかし、フィンランドにも現在抱える多くの社会課題があることを知り驚きました。実際福祉が充実していることは事実であり、障がい者のコミュニティも多数形成されています。働く以外の選択肢が多くあるにも関わらず自殺率が低くなく、幼い子どもたちの薬物問題も日本より多いとのことでした。大切なのは問題を未然に防ぐ努力だと感じます。

実習では、どんなことをしましたか。

――実習では、高齢者施設や障がい者施設、インターナショナルスクール、NGO の団体、演劇の団体などおよそ10の施設を見学させていただきました。演劇の団体は1年間の限定でした。20代の若者が大半で、以前虐待を受けたり、なんらかの原因で心の病を持ったりした方が演劇を通して自分を見つめ直す場でした。演劇を通し本来の自分と対話したり、同じ悩みを共有したりすることで気持ちが軽くなり、自分が大切な存在だと気づくことができているようでした。
見学した施設の中で一番印象に残っているのは、障がい者施設のワールヤーモです。音楽班や演劇班など4つほどの班に分かれて活動していました。実際に演奏や演劇で作成したムービーも見せていただきました。本格的なバンド演奏だったので驚いたのですが、楽譜の読めない方でも演奏できるように工夫が施されていました。楽譜には音階の代わりに色ごとで区別されたマークが描かれています。楽譜同様の楽器に貼られたマークを押さえる、叩くなどすれば演奏できる仕組みになっており、視覚化されていて本当に分かりやすいなと思いました。
高齢者施設では、折り紙や紙風船などを利用者さんと楽しみました。高齢者の方の中には英語が話せない人が多く、翻訳機能を活用したり、フィンランド語を調べたりしながら片言の単語でもコミュニケーションを取りました。言葉が通じなくても私たちが楽しそうにしているだけで利用者の方々もうれしそうだったので、私も訪問してよかったと心から思えました。

実際に行き、どのようなことを学べましたか。

――教育関係で訪問したのは、小・中学校ぐらいの年代の子どもたちが通うインターナショナルスクールでした。日本よりもとても自由な点が多いと感じました。日本の多くの学校は一日の大半をクラスの中で過ごしますが、訪問した学校では休み時間や放課後廊下で勉強していたり、学年問わずみんなで共同学習をしていたりする姿が印象的でした。また、驚いたのは廊下に体を動かして遊ぶ電子ゲームがあったことです。教育機関である学校に一見一番ふさわしくなさそうでしたが、教育を日本のように限定し、他と隔離しないからこそ生き生きとした生活ができるのだろうかと思いました。
実際見学の時間は1~2時間と長くはなかったのですが、スクールソーシャルワーカーの方にも話をお聞ききすることができました。日本ではまだ馴染みはないかもしれませんが、福祉の国フィンランドでは学校と子どもを繋ぐうえでもスクールソーシャルワーカーは無くてはならない大切な存在となっていました。それほどスクールソーシャルワーカーの力の大きさを感じました。

様々な施設を見学して、驚いたことはありますか。


――どの施設も美術館のように絵画が飾られていてとてもお洒落だったことです。高齢者施設に飾ってある絵は、子どもや動物の絵が多かったように思います。利用者の方が安心し、リラックスした状態で暮らせるような工夫の一つなのかなと思いました。飾られている絵は月ごとで交代されているようです。これから有名になるだろう今はまだ無名のアーティストの方々の作品を飾っているそうです。多くの方に見ていただけることでアーティストとして売れやすくなるという手段も兼ねていました。
一番驚いたのは市役所です。日本で市役所と聞くと、白などで統一されたシンプルな内装を想像しがちですが、そのイメージは完全に打破されました。スーパーマーケットの一室にあり、カラフルに装飾された壁にはおしゃれに絵画が飾られていました。入り口にはドリンクだけではなく、お菓子やフルーツ、キッシュまで様々な軽食が用意されているのも印象的でした。
また、図書館には日本の折り鶴が人気なのか沢山天井から吊られており、NGO 団体の施設もカラフルでまるでカフェのような雰囲気でした。

行く前の想像と違った点はありましたか。

――日本より、スクールソーシャルワーカーの威厳があると感じました。多くのソーシャルワーカーが厳格な雰囲気だそうです。私の偏見ですが福祉に携わる方のイメージとして優しそうという印象がありました。もちろん、フィンランドのスクールソーシャルワーカーが優しくないと言いたいわけではありません。優しさだけで務まるお仕事だとも当然思ってはいないですが、困っている生徒に優しく寄り添うといったイメージのみが私の中で先行していたからだと思います。日本ではほとんどの場合、生徒の方からスクールソーシャルワーカーに相談に行くことで対応してくれます。しかし、フィンランドの場合はスクールソーシャルワーカー側から困っている生徒に対して積極的に働きかけていました。学校を既定の日数以上連続で休んでいる生徒がいると、すぐさま家庭に連絡するなどして対応します。特定の曜日だけ休んだりする場合もすぐに連絡があるそうです。ある意味で教師よりも生活面では権利があるように感じました。不登校に関しては日本よりも問題視されており、その意味では多様な生き方を排除されていると捉えることもできるでしょう。ただ、やはりフィンランドの福祉教育には学ぶべきところが多々あると感じました。先ほどの例のような一見厳しく見えてしまうことも含め、「生徒と向き合う」姿勢を一貫しているからです。生徒と対談する際、スクールソーシャルワーカーはデザインを交えながらその子の長所をどんどん書き出していました。また、生徒が良い行動を取った場合にはニコニコマークを見せるなど視覚的に分かりやすい指導をされていると感じました。

フィンランドの生活文化や食文化に触れることはできましたか。

――基本的に午前中に実習施設を回り、15時頃から自由だったので観光をしていました。首都ヘルシンキとタンペレに滞在しました。ヘルシンキとタンペレは電車で2時間ほどの距離です。首都と聞くとどうしても東京都のような人口密度が非常に高い地域を想像しがちですが駅を離れるとそれほど人も多くなく、ゆったりとした雰囲気で大変落ち着きました。ただ首都というだけあり施設等は大変充実しており、文化財に指定されていそうな建物や劇場などのアート施設も多数ありました。
買い物や食事は物価が高く、大変困りました。軽食だともっと安いですが、基本的に日本円で一食当たり2000円近く外食するとかかってしまいます。だから、ホテルの朝食をしっかり食べなるべく昼食を抑え、夕食はお菓子だけで済ませるなんてことも多々ありました。25%もの消費税が福祉をここまで徹底できる大きな理由の一つなのだなと実感しました。水などの液体類が特に高いと感じました。安いマーケットでは 0.6 €程ですが、平均的に3€と水1本350 円ぐらいだったため安いマーケットで買いだめしていました。ジュースや水よりも、お酒の方が安かった気がします。また日本だとマーケットは何も買わなくても店から出ることができますが、フィンランドのマーケットは入口と出口が一方通行でレジ通らないと出にくい仕様となっていました。
フィンランドでは日本文化が人気なのか、日本料理の店も多かったです。空港に着いて一番初めに目についたのはラーメン屋さんでした。街中にはお寿司屋も多数ありましたが、フルーツ寿司などかなり独自にアレンジされたメニューが多く斬新でした。やはり北欧というだけあり、サーモンが新鮮でとても美味しかったです。
フィンランド料理では、ライ麦粉と小麦粉の生地にライスプディングやマッシュポテトじゃがいもやチーズなどを包んだカレリアンピーラッカやキッシュを食べました。素材を生かした自然な味の料理が多かったです。サーモンなどの海産物を生かしたフィンランド料理も食べてみたかったのですが、どれも学生の私には高額で食べるのを諦めました。

食事以外に印象的だったのはコスプレです。ムーミン博物館に行った時、近くのホールでイベントがあり、日本のアニメやゲームのキャラクターのコスプレをしている人が沢山いました。フィンランドと日本は決して近い国ではないにも関わらず、お互いの文化を尊重しあっていて嬉しくなりました。
日本と異なっている点で驚いたのはテレビ番組です。日本では民放局など日本独自のテレビ局がありますが、フィンランドではスウェーデンやイギリス、ドイツ、フランスなど他の国の番組に字幕をつけて放送しています。メディアが発達していないと言うこともできますが、このことで幼い頃から様々な言語に触れるという利点もあると感じました。また、フィンランドにはコメディアン(お笑い芸人)の職業が無いらしく大変驚きました。そのためかバラエティ番組もほとんど無く、ニュースやドキュメンタリーなどが番組の大半を占めていました。家族の団らんや息抜きとしてテレビを見るというよりは、世界の現状を知るなど情報獲得のための手段として認識されているのかなと感じました。個人的な意見になりますが、寒いフィンランドではどうしても家の中でいる時間が多くなります。そのための娯楽としてテレビなどの媒体をより充実させたらいいと考えます。実際12月ごろの自殺率が高いこともデータとして証明されており、早急な解決案の提供が必要なのではないかと感じました。

日本とフィンランドとの違いはどんなところで感じましたか。

――日本と離れた国であるにもかかわらず、どこか日本と似た雰囲気があり安心して過ごすことができました。どことなく街の雰囲気が日本と似ていたからというのももちろんあるかもしれませんが、シャイな人が多いという日本と似た国民性だからかもしれません。
ショッピングモールで特に日本との違いを感じました。日本ではショッピングモール内では必ず歩きますが、スクーターやスケートボードでモール内を移動している人を度々見かけました。犬を連れて歩いている人もいました。電車内でも同様犬を連れて乗ることが許可されており、頻繁に見ることができます。フィンランドでは大型犬を飼っている人が多く、店や電車内でも吠えずにおとなしい犬が多かったように思います。
交通の面では、ベビーカーや車イスの方も電車やバスに乗りやすいようにスペースが広くなっていたりスロープがあったりして、バリアフリーの気遣いがありました。ただ、点字ブロックが無かったのが少し残念だなと感じました。また、ヨーロッパは古いものを大事にするのと、景観を守ってか石畳の道や古い建物が多く、電車やバスはバリアフリーが充実していても普段の生活では非常に段差が多いように感じました。街並みに対応するように車イスのタイヤが日本のものより太くてパンクしにくい作りになっており工夫されていました。
フィンランドは日本に比べてジェンダーの理解が進んでいました。その例としてトイレが挙げられます。女性用、男性用と分けるのではなく、女性と男性の真ん中のマークも描かれていました。このことで性別に対する悩みが無くなる人もいるでしょうし、日本で問題となっている女性トイレの混雑を防ぐことも出来るのではない赤と思いました。
ジェンダーの他にもフィンランドはIT が進んでいる国でした。ヘルシンキの中央図書館にはVRを体験できるほか、自分でアプリを製作できるブースや、3D プリンターも申請すれば利用できるようになっていました。

今回の実習を通して、自分が変わった点はありますか。


――福祉に対するイメージが大きく変わりました。今まで働く人は大変そうという意識しかありませんでした。利用者もどことなく疲れていて、元気がなく人生の最後の場となってしまうイメージがあったのです。病院に似ていて壁が白く、施設内は消毒の匂いがする所など、マイナスなイマージでした。しかしフィンランドの高齢者施設に訪問することで福祉の新たな考え方を知れた気がします。日本は「病院」同様施設として衛生面を徹底しており、様々な規定が厳しいのだと思います。フィンランドは「家庭」に近く、利用者本位であることが前提なのではないかと思いました。廊下に絵や利用者の方の思い出の品を飾るなどの工夫がなされていました。個人の部屋も日本より広く、私物も多く持ち込めるようでした。施設内は家具を含め様々な色であふれていました。また、施設内にペットがいたり、介護士もアクセサリーを付けていたりとかなり家庭に近かったです。実際に利用者の方は生き生きとされており、居心地がよさそうでした。最も印象的だったのは介護に携わる職員の方々の楽しそうな様子です。利用者はもちろん、職員の方々同士も大変仲がよさそうでした。職業に誇りを持っているからこそやりがいを感じられるし、楽しめるんだろうなと感じる場面がしばしばありました。利用者の方と休憩中にはお菓子を食べながらUNOを楽しんでいて、自由度も高くゆったりとしていました。これは、介護士などが充実度も給料面でも高く、かなり人気のある職業だからこそ出来ることでもあります。それだけ利用者一人当たりの介護士の割合が高いため、時間にも気持ち的にもゆとりが生まれ、結果的に利用者にいい影響を与えられているのです。
見学した施設には寝たきりや重症の方がほとんどいませんでした。リラックスして生き生きと過ごせていることも理由の一つなのかなと感じました。日本では隔離されているイメージからか、利用者の方が自分はまだ家でも居れるのに施設に入れられた、家族に追い出された、という意識を持つ人もいるようです。フィンランドではその意識は無く、家族も一緒に外で散歩ができていました。施設の外には湖などの自然が広がっていて、とても景色が良かったです。

今回の実習を通して、自分が成長したなと感じるのはどんなところですか。


――英語力が磨けたと思います。私は英語メジャーを専攻しており、将来は間接的にでも英語を使った仕事がしたいと考えています。英語力を磨きたかったため、以前瀬戸内国際芸術祭で簡単なガイドのアルバイトをしていました。しかし完全に日本語を遮断した環境ではないにせよ、自ら海外に行くことで生きた英語だけではなく、同時に文化も知ることができました。英語を学ぶのではなく、英語を用いて何かを学べる、英語が「手段」となることが私の目標です。今回の研修で様々な施設に訪問させていただきインタビューをしましたが、英語をもう少し理解できるようになればコミュニケーションが円滑になるのに、とじれったい思いでした。言語に阻まれて学べることが少なくなることは避けたいです。

 

 

これからの将来にどう活かしていきたいですか。

――中・高の英語の教員免許を取ろうと考えています。今回の実習で英語力ももちろんですが、福祉分野はかなり活かせると思います。福祉も教育同様人と人が関わることで成り立つ分野です。一人たりとも同じ人はいないからこそ、福祉はどの職業においても大切な知識となるのではないでしょうか。どの分野にも共通することですが、「知る」ことこそに意味があるのだと思います。
また、旅についてSNSなどで情報発信をしていました。目を通してくださる方もいて、より発信するということに対しての意識が向上したと感じています。まだ、将来の明確な目標はありませんが、「伝える→繋がる」ことが私の永遠のテーマです。これからも好きなことをやり切ってそれを発信していけたらと考えます。繋がるというのはものごと、人脈、知識などあらゆることにおいてということです。どんな自分になることも出来るからこそ、面白いと思います。

海外研修や海外に興味がある後輩に向けて、アドバイスやメッセージがあればお願いします。


――海外で研修できるのは本当に恵まれたことだと思います。今までの価値観が壊されるくらいの衝撃を受けることもあるかもしれませんが、日本で経験できないことや、ただ単に旅行をしたのでは知られないことも沢山あるからです。また、研修の合間の観光はこの上なく楽しいので楽しみにしておいてください。
また今まで英語が分からないから、海外は怖いイメージがあるから、海外に行くのはお金がかかるからなど、様々な理由で海外に興味はあるものの一歩を踏み出せなかった人は沢山いると思います。しかし、行ってさえしまえば実際何とかなるんです。言語が通じなくても案外意思疎通できますし、今なら翻訳アプリを使うと簡単です。海外は安心とは言い切れませんが、安全な日本でも様々な事件があります。必ず安全な場所などないからこそ、怖さを理由に行かないのは損だと思います。安全面を徹底するならば比較的治安のよい国に行く、今回のような授業などに参加する、旅行会社のプランなど大人数で行く、保険をかけておく、ガイドをつけるなど選択肢は多様です。大切なのは知っておくことではないかと思います。最近では海外もLCCという格安航空を使うと近場だったり、セール中とであったりすると往復でも1万円かもっと安く行くことも出来ます。様々な選択肢があり、自分たちで選べるようになった時代だからこそどこにどのようにお金を使うかの判断が難しいですが、食わず嫌いにはならないようにしてほしいです。実際私がこれほどまでに海外旅にはまったのも大学生になってからです。今回の研修も海外に踏み出す大きな一歩となりました。それまでは時間とお金を理由にしていましたが、最短2日もあれば行くことができるので、言い訳でしかなかったのだと気づきました。情報を得ていないと行動範囲が狭まると感じた瞬間です。今はSNSなどで簡単に知ることも気軽に繋がることも出来ます。それらのツールを活かし、より面白く自分らしい旅を私も見つけていきたいです。2週間ほど前にマレーシアに行ってきましたが、その旅で私は夢中になれるものを見つけました。ずっと旅が好きな理由を考えていました。正直旅行も好きですが、どちらかというと昔から観光よりも宿泊施設にワクワクするタイプでした。出てきた結論はやはり「繋がり」でした。私の価値観として誰かに会うためならどこまででも行くというのがあります。今回マレーシアで単に安いという理由だけで初めてホステルに泊まりました。一泊ジムやプールも付いて600円ほどという破格さでしたが、そこには充実したサービスだけではなく、どんな豪華なホテルで感じるのともまた違う人の温かさがありました。ホステルに来るお客さんのほとんどが私と同じくバックパックで旅をするバックパッカーと呼ばれる人でした。ホステルなので当然相部屋にはなりますが、だからこそ他の宿泊者との距離感は近くなります。今回は中国からフランス、モロッコに至るまで世界中の方々に出会うことができました。旅先で出会う特別感はもちろんのこと、様々な地域から来ているため多くの考え方や習慣、さらには色んな職業の方と出会うことができます。居心地が良すぎて一泊だけの予定でしたが急遽滞在期間を延ばしてしまうほどでした。帰国後も交流があるので面白いなと思います。また、ホステルの宿泊客は前提として旅が好きという共通の趣味があることが多いため、仲良くなりやすいのだと思います。いつかまたあの場所に、そして自分でもホステルを経営したいという夢も出来た瞬間でした。
旅は決して旅が好きな人だけがするものではありません。新しいことに挑戦したい人、今の境遇に満足できていない人、何か悩んでいることがある人、出したい答えがある人などにも旅をして環境を変えることは重要だと思うからです。旅をしている時に答えが出るかもしれないし、充実した旅でしばし悩むことから解放されるかもしれません。研修が研修だけに終わらないで、それぞれ各自の夢や目標、趣味などに繋がったらこの上なく楽しいだろうなと思います。旅が好きな方はぜひ私と語り合いましょう。
取材していただき、ありがとうございました。読んでくださった方も、本当にありがとうございました。

『ダンスを通して広がる世界』

社会学部 国際文化マネジメントメジャー 英語マイナー 津波真奈佳 さん
サークル:ダンス部

ダンス部に入ろうと思ったきっかけは何ですか。

――元々ダンスがしたかったんですけど、高校では勇気が出なくてダンス部には入れませんでした。だから、大学に入ったら絶対ダンス部に入ろうと思っていました。オープンキャンパスに来た時、ダンス部のパフォーマンスすごくかっこよかったです。

具体的にダンス部ではどんな活動をしていますか。

――練習は、火曜日と金曜日の17時から19時まで、第三体育室で行っています。普段は基礎練を中心に、大学の行事やイベントに向けて練習しています。学内の行事やイベントだけではなく、丸亀バサラ祭りや善通寺祭りなどの地域のお祭り、自動車学校のイベントなどにも参加しています。学外のイベントへの出演依頼の声がかかると、出演するチームは、本番に向けて練習しています。
ダンス部の活動日以外でも、体育館を借用して練習できるので、そういう時は自分の好きなジャンルをひたすら練習しています。そのおかげか、最初の頃よりは上達できたんじゃないかな、と思います。まだまだ下手ですが、自分がやりたいことが出来ているので、すごく楽しいです。

ダンス部に入って良かったなと思うのはどんな時ですか。

――先輩にピア・リーダーの方が多かったので、すごく後輩への面倒見が良かったです。後輩と関わる場をすごく設けてくださっていて、先輩とご飯に行ったり、話す時間が楽しくて思い出深いです。ダンス部に入ったから先輩と関われたと思うので、入ってよかったなと思います。
あと、曲の聴き方がすごく変わりましたし、聴くジャンルも広がりました。今まで王道なものしか聴いたことがなかったファンクミュージックを聴くようになって、「この曲いいな」と感じることが多くなって、今ではファンクミュージックがすごく好きになりました。それに、「こういう音があるんだ」とか「この音はここにも入るんだ」とか、音の聴き方も変わりました。元々ある音から、メインの音とは別の音も聴くようになって、みんなで「この音の時にこういう振りを入れよう」と話し合ったりできることがすごく楽しいです。
ダンス部に入って、ブレイクやガールズヒップホップなどのいろんなジャンルが見れるので、真似して踊りたくなるし、振りを感覚で見て覚えたりして、自分の幅が広がっていると思います。私だけじゃなくて、ダンス部のみんなそれぞれ、色んなジャンルをかじってると思います。最近はダンスのスクールにも通い始めて、ロックの中でも「ソウルロック」というジャンルにも挑戦しています。ソウルロックはカチッとしたダンスというよりも少しゆるいお洒落な動きを取り入れたもので、すごく楽しいです。

ダンス部に入って、どんなところが成長したと思いますか。

――感情的になりやすかったり固定的な考え方をしたり、という部分が自分にはあったんですけど、ダンス部に入って色んな先輩と関わって、考え方が変わったと思います。他の人の意見を聞いて、自分の意見と違っても受け入れられるようになりましたし、柔軟に色々なことを考えられるようになりました。

ダンス部の魅力を教えてください。

――アットホームな部活だと思います。初心者が多いので、初めて踊るという人に対しても寄り添って優しく教えてくれます。話しやすい環境だと思います。先輩や後輩との距離が近いので、相談もしやすいです。それに、ダンス部にはプロの方が香川に来た時、有料ですけどワークショップが受けられるチャンスがあります。学内の活動だけだと部内での伝統や学内の限られた方からの指導しか受けられませんが、学外で開かれているワークショップでは世界で活躍するプロから教えてもらえるので、それも特権ですね。私の好きな韓国のダンサーが大阪でワークショップを開くというのをSNSで知って参加したことがありますが、今まで画面の向こう側の人だと思っていたプロの方を間近に感じ、指導を受けられて感動しました。プロの方の指導っていうと、レベルが高そうに感じてついていけるか不安でしたが、実際は基礎の中に応用がちりばめられた分かりやすいもので、親近感がありました。ダンサーの方も一人一人考え方もダンスに対する姿勢も違うので、視野が広がるきっかけになると思います。

ダンス部としてのこれからの目標を教えてください。

――私にとって、一つ上の先輩方が入部した時の目標で、憧れでした。今でも憧れです。他のダンスに比べて技が多くないんですけど、先輩のようにカッコよく、全部の技をできるようになりたい、その基礎や技を磨いて表現力をもっと引き出せたらいいなと思っています。後輩の視野を広げられるような、目標になれるような先輩になりたいです。
ダンス部としては、今年の学祭は1学年上の先輩が最後のステージになるので、ダンス部でよかったって思えるようないいステージにしたいし、自分たちが引退する番になっても、後輩たちに残していけるようないいものをずっと作り続けていきたいと思っています。イベントや学校行事でももっと積極的に参加して、もっと行事を盛り上げていけるようになりたいです。
私の個性もまだ探っている最中です。パワフルとかエネルギッシュだと言われるんですけど、その強みを今ひとつ飼いならせていないというか、自分のどこがパワフルでエネルギッシュなんだろうって思うことも多いので、それを見つけていくのも目標です。人前に出ることについては抵抗もないし嫌いじゃないですけど、とてもあがり症なので、ステージに上がるとガチガチに緊張しちゃうんです。すると、観ている側にも緊張が伝わってしまうんですよね。緊張しないのは無理でも、程よい緊張感を持てるようになりたいです。

ダンス部に入って学生生活が豊かになったと感じますか。

――感じます。リズムに乗ったり音楽を聴いたり、ダンスの話で友達と共通の話題ができて盛り上がれるのが楽しいです。また、クラスターで仲良くなった友達が活動を見に来てくれて、「見たよ~」とか「カッコイイね!」って言ってもらえたり、あまり交流がなかった人や先生方がダンスを見て褒めてくれたり話しかけてくれたり、そこからもっと親しくなったということがあって、人間関係が広がっていくのはすごく嬉しいし、楽しいです。これが“繋がる”ってことかなと感じます。

これから挑戦していきたいことはありますか。

――留学です。自然が多い国に行きたいです。都会も興味があるんですけど、フィリピンやカナダに行ってみたいです。都会ならアメリカに行きたいなと思います。国際文化マネジメントメジャーに入っているので、「外国事情」の授業で行くこともできますが、今年はいろいろあって行けませんでした。長期留学にも興味があります。そして、留学する中でダンスも続けていきたいです。社会人になってもダンスは続けたいなと思っています。
あと伝統工芸にも興味があるので、留学先でお祭りや伝統行事なども勉強していきたいです。織物・染物や陶芸も体験してみたいです。いろんな国の染織を見てみたいと思います。

将来の夢を教えてください。

――明確にこれっていう職業はないんですけど、人とつながる仕事がしたいです。語学を生かして、海外から日本に来た人や、海外で困っている日本人を助けたいです。海外で働くのも一つの夢ですし、外国の人と日本人が繋がる仕事がしたいですね。

ダンス部に興味がある方へメッセージをお願いします。


――大学に入ってからダンスを始めた方が多いので、ダンス未経験だったり、踊りに自信のない子でも、簡単なリズムの乗り方や技をわかりやすく教えていきたいと思いますので、ちょっとでも興味があれば体験期間に是非、一度遊びに来てほしいです。私もそうだったように、初めてで怖い気持ちはすごくよくわかります。でも、やっていく中で面白さや楽しさを見出せるし、続けてよかったと思える瞬間というのは絶対に来ると思うので、「面倒くさい」や「興味があるけど…うーん」で諦めちゃうのはもったいないです。
ちょっとでも興味があるなら是非、ダンス部に来てください!


ダンス部

『自分の思いを伝えること』

社会福祉学部 地域社会と福祉実践メジャー 2019年度卒業 藤井優花 さん

サークル:清泉礼拝堂聖歌隊

サークル活動をはじめたきっかけは何ですか。

――同じクラスターで聖歌隊に入りたいという学生がいて、私も歌がしてみたかったので、友達についていきました。聖歌隊の歌は、オリエンテーション期間にチャペルで聴いて「すごいな」と思ってたんですが、宗教曲ということで敷居が高いかなと思っていました。でも、友達と一緒に聖歌隊のメンバーの皆さんに会ってみると、とても優しかったので、聖歌隊に入ろうと思いました。

具体的にサークル活動はどんなことをしていますか。

――毎週水曜日に全体練習をして、歌の個人レッスンを受けて練習しています。イベントとしては、オープンキャンパスやチャペルアワーなどの学校行事に参加したり、3月にはイースターコンサート、12月にはクリスマスコンサートを開催したりしています。4年生の集大成となる3月のイースターコンサートでは、バッハの合唱曲を歌います。バッハの曲は1年生の時から少しずつ練習していて、4年生になって練習の成果を出す、という感じです。先輩方を見ていると、本当に「やりきった!」というのが伝わってくるので、私も頑張りたいなと思っています。
聖歌隊で歌う曲は、顧問の先生が持ってきてくれる時もあれば、隊長さんが選んだり、歌いたい曲を持ってきて歌ったりしています。私も歌いたい曲があれば先生に持っていって、合唱曲に編曲してもらったりして、基本みんなで楽しく選曲しています。
私は、賛美歌の中でも「この世の波風さわぎ」という曲が好きです。この曲を初めて聴いたのは、1年生のチャペルアワーの時で、この曲のリズムや厳かな雰囲気、スケールが大きいサビの抑揚がすごく印象に残っていました。今、この曲はチャペルアワーの前奏でソロで歌ったりしています。今年から、聖歌隊をもっとみんなに知ってもらいたい、と思って、先生に打診してチャペルアワーの前奏で歌うことを始めました。私以外にも、聖歌隊のみんなで順番にソロを日替わりで歌うようになって、今ではみんながいつ歌うか取り合いになるぐらい、意欲的に参加しています。

サークル活動をしていて、どんな時が楽しいですか。

――チャペルアワーで歌う時です。それまで練習したものをみんなの前で歌い、聖歌隊に一体感が生まれる時が楽しいです。きれいにハモれた時にはすごく感動しますし、練習で失敗が多かったところが本番で上手くいくと嬉しいですし、達成感があります。人前に出させていただく機会があるからこそ、本番に向けて練習を頑張ろうと思えるし、やりがいもあります。今は卒論もあるので、歌うことがストレス発散にもなっています。

サークル活動を通じて自分が成長したと思うところはどんなところですか。

――聖歌隊に入って、私が「やりたい」と思ったことを、ちゃんと伝えることがすごく大事なんだなということを学びました。私は視覚障害があって、みんなと一緒に楽譜を読めなくて、舞台に上がるための移動も手を引いてもらわないといけないし、障害物があると避けていかないといけません。歌いたいし前に出たいけど、みんなに迷惑をかけてしまう、というのが一番のネックで、オープンキャンパスなどに参加することに、最初はためらいもありました。でも、私は出たいけどこういうところが不安だ、ということを伝えると、「私が手を引くよ」「僕がパイプ椅子を避けるよ」と、みんなが言ってくれて、それがすごく嬉しかったです。その時、周りから言われたのは、「やりたいことがあるなら言って欲しい」ということでした。自分がやりたいことを言うのは、自分にとっても周りにとっても大事なことなんだと、すごく学びました。私は楽譜が見えないけれど、じゃあどうしたら楽譜を読みながら歌えるようになるのか、周りのみんなと相談しながら試行錯誤していく、ということは聖歌隊活動を通して成長した部分だと思います。“出来ない”で終わるのではなく、どうすれば“出来る”ようになるのか、ということを考えて、失敗も重ねながらひとつずつ課題をクリアしていく課程は自分をすごく成長させてくれたなと思います。

サークル活動を通して、大学生活が豊かになったと思うのはどんな時ですか。


――ちょっとだけ、前に出れるようになりました。前に出ることの前提として、集団の中に入る、ということがやりやすくなりました。視覚障害の自分が聖歌隊に入る、というところから始まって、授業のグループワークでも積極的に意見を言ったり、話に参加することが少しずつできるようになったし、発表の時も前に出てやってみようかなと思えるようにもなりました。聖歌隊の人間関係を通して、大学生活の授業に積極的になれたなと思います。視覚障害の自分だから駄目かな、というところから、やってみよう、とマイナス思考からプラス思考に変わることができました。聖歌隊では、みんなと息を合わせないといけないし、先生との個人レッスンの時に自分が分からなかったところを伝えたり、何故できなかったのかを考えたりするので、自分なりに自分のことを分析して相手に伝えるという経験は、サークル活動以外でも役に立っていると思います。

聖歌隊の魅力はどんなところだと思いますか。

――いっぱいあるんですけど、まずはすごく和気あいあいとしていて、上下関係があまりないところです。先輩後輩の壁があまりなくて、ニックネームで呼び合っています。練習中も、ピシっとするときはピシッとするし、休憩中にはみんなでその日あったことを話したりして、すごく仲が良いです。だからこそ、合唱や歌自体も、やわらかい音が出ていると思います。ギクシャクしながらつくり上げたものじゃなく、和気あいあいとした空気の中で合わせることで、歌にもあらわれているのかな、と。個性豊かなメンバーが集まっているので、本当に楽しいです。
次に、イベント時には聖歌隊の制服であるケープを着ることです。初めてケープを見た時はすごくかっこいいなと思いましたし、実際に自分がケープを着ると“聖歌隊の一人”という意識で前に出ることができました。
あと、やっぱりパイプオルガンの演奏で歌えるというのは大きな魅力だと思います。パイプオルガンの音色は包み込んでくれる優しさがあって安心して歌えますし、自分の声とパイプオルガンの音がピタッと合った時はすごく嬉しいし、自分が上手くなったのかなと感じられます。なかなかパイプオルガンがある大学は珍しいなと思うので、是非聖歌隊に入ってもらえたらいいなと思います。

聖歌隊での活動は、クリスチャンになったきっかけとしてありますか。

――クリスチャンになろうと思った直接のきっかけではないんですが、聖歌隊に入ってチャペルの雰囲気には慣れていたので、教会への苦手意識はありませんでした。
先輩や先生に誘われて聖書勉強会(KGK)に入って、近くの教会で賛美集会があるから行かないか、と誘われて初めて教会に行きました。その時から、教会に行く機会が多くなりましたが、私は神様を信じてはいませんでした。でも、友人との関係が悪くなった時に神様に祈ったら、自分の気持ちが落ち着いて友人と話ができたので、神様が助けてくれたのかもしれない、と感じました。それに、私が初めてソロを歌う聖歌隊のコンサートでも、緊張のあまり音を外してしまいそうな時に神様に祈ると、暴れていた心が不思議とふっと落ち着きました。自分でも何で落ち着いたのか分からないけれど、「もう大丈夫だ」と思えて、自分で納得できる歌が歌えました。そういったことがきっかけで、神様はいるのかもしれないと思い、通っていた教会で洗礼を受けました。それから、聖歌隊で本番がある時はいつも祈っています。

クリスチャンになって変わったことはありますか。

――自分が落ち着いたかな、と思います。元々感情的なところがあって、クリスチャンになる前は、自分の思いが伝わらない時は何で分かってくれないのか、というのを態度に出していたんですが、クリスチャンになってからはそこをストップして、その感情を外に出さないように抑えることができるようになってきたと思います。
今は教会でも聖歌隊に入っていて、すごく楽しいです。教会の方はアカペラなので、大学以上にみんなと息を合わせないといけなくて、本当に神経を使うんですけど、それも楽しいです。大学でチームワークや音の正確さを学んだので、それを教会でも活かすことができて、聖歌隊に入っていて良かったなと思います。

サークル活動で、これからの目標はありますか。

――聖歌隊としては、4年生として、歌を引っ張っていくことが目標です。苦手な曲は後輩に任せて逃げた時もあったので、これからは高音をしっかり出せるように、リズムを正確にしていきたいと思います。最上級生の自覚を持って、頑張りたいです。

聖歌隊に興味がある後輩へアドバイスやメッセージがあればお願いします。


――やりたいこと、やってみたいことは、下級生だからと抑えるのではなく、言って欲しいと思います。それで私も頑張らなきゃ、と思うので、やっぱりどんどん積極的に前に出てきて欲しいです。前に出るからにはレベルも伴わないといけないので、モチベーションにもなると思います。上級生や他の子に譲ることも大事だとは思うんですけど、とりあえずやりたいことを伝えてみてください。きっと周りのモチベーションも上がると思うので、遠慮せずに発言して欲しいなと思います。
歌が好きな方、新しいことにチャレンジしたい方など大歓迎です!歌が苦手でも大丈夫、私たちと一緒に歌ってみませんか?


清泉礼拝堂聖歌隊

『“今”より“将来”に活きる経験を』

社会福祉学部 子ども福祉メジャー 2019年度卒業 稲垣美鈴さん
活動内容:ボランティア活動、子ども福祉メジャーでの活動等

ボランティア活動をはじめたきっかけは何ですか。

――最初の頃は、ボランティア活動よりアルバイトをしたいという思いを持っていました。でも、2年生の夏に学童のボランティアに行った時、自分の中で授業と日常生活が近くなったことを実感しました。学童だと学童の子どもとしか関われないので、色んなボランティア活動に参加したいと思うようになりました。色んな人と関わると、授業のことも分かるし、子どもによって対応も違うし、施設や保育所などの場所によっても違うということが分かってから、積極的にボランティア活動に参加しています。

最近では、どんなボランティア活動をしましたか。

――母子生活支援施設の七夕会のボランティアに参加しました。そこは、3年生の施設実習で行かせてもらった施設です。卒業研究は子育てをしている子連れシングルのお母さんについて書きたいと思っているので、施設の方とはずっと交流を持っていました。施設で行われる七夕会にいつもお話会で来ている方が来られないということで、今回私に声をかけていただきました。私の他に、子ども福祉メジャーの友達と、実習に行く予定の3年生と一緒に七夕会に参加しました。七夕会では、ペープサートの劇をしたり、手遊びをしたり、巨大絵本の読み聞かせをしました。老人会の方も参加していて、2、30人ぐらい集まっていました。
実習の時は、時期が8月だったので、施設に来るのは夏休み期間の小学生が多く、あまり保護者の方や保育園に通っている小さな子どもたちと関わる時間はありませんでした。でも、お話会の時に、子どもたちが実習から一年ぶりなのに覚えていてくれたことがすごく嬉しかったですし、実習では関われなかったお母さんや小学生以外の子どもたちとも関わることもできて、しっかり話をすることができました。

ボランティア活動を始めて、自分が成長したなと感じるのはどんなところですか。

――大学に入った理由は、いろんなことを経験して、心の視野を広げたかったからです。それは実現できているかなと感じます。ひとつの方法でも、「うん」という子と「したくない」という子がいた時に、「じゃあ、こっちは?」と具体的な案が出せるようになりました。人と話すのは好きな方ですけど、人前で話すことは苦手でした。でもボランティアだと、大学の方お願いします、と前に立つ機会が多くあったので、少しずつ人前でも話せるようになってきたかなと思います。
関わった人数だけ、自分の考え方や行動の選択肢が広がったので、ボランティア活動は本当にしていてよかったと思います。

子ども福祉メジャーでの活動で印象に残っているイベントは何ですか。


――それぞれのイベントごとに思うことが色々あるので、一つに絞るのはなかなか難しいんですが、「こどもひろば」ですかね。去年の「こどもひろば」は、一年お休みしての開催だったので、先輩たちに聞くということができませんでした。私たちも1年生の時に参加はしているんですが、参加している人数が少なく、具体的な想像ができないまま手探りで始めたので、すごく思い入れは大きいです。先生や同級生とも衝突が何度もありつつ、日程が近づく中で余裕がなくなっていた時もあったんですけど、なんとかお互いに相談しながら本番に近づけていきました。私は、どこのグループにも入っていなくて、お土産を作っていました。そのお土産は私から見て「まあまあ面白いかな?」ぐらいで、実際はどうなんだろうか、と気になっていました。そんな時、善通寺のボランティア先に持っていくと、すごく喜んでもらえました。いくら子ども目線で考えてみても、子どもと同い年ではないので、やっぱり直接子どもに聞いたりするのが一番だなと思いました。
また、こどもひろばの準備の中で、私自身がグループ内で密に制作に関わっている訳ではない分、それぞれのグループの様子を見たり、話を聞いたりするようにということは気にしていました。
同じ学年の子たちは、いろんな個性を持っていて、すごく優しい子たちばかりなので、この学年だからこそ「こどもひろば」が成功したのだと思いました。

子ども福祉メジャーでの学びや経験がボランティア活動にどんな時に活かされていると感じますか。

――ボランティアは、はじまったらすぐに本番で、それまでに準備していたとしても活動中にトラブルが起きることがあります。たとえば本が落ちてしまった時や、子どもたちが元気過ぎた時など、そこで起きたトラブルに対処する力は少しずつついてきたと思います。イベント事で、終わりました、となった後でも子どもたちがまだ目を輝かせていても、最初の頃は「もう終わりだよ」と言って終わらせていたんですが、経験を重ねていくうちに、手遊びやクイズなど、ちょっとした子どもとのやりとりがすぐに出てくるようになりました。それは、子ども福祉メジャーで学び、経験したことが大きいかなと思います。
また、年の離れた子どもと関わることに、はじめはすごく緊張していたんですけど、様々な経験を通して少しずつ慣れてきたと思います。普段から「駄目」とか「危ない」という言葉を使わないように意識していたのですが、部分実習の発表時、失敗もあったんですけど、とっさに出てくる言葉として「こっちにしてみようか」とか、元気な子に「静かに」と言うのではなく「元気だね」という言葉がすぐに出てきていたよ、と友人に言ってもらえたので、とっさの行動や言葉は経験を積んで変わってきました。

子どもたちと関わる上で気をつけていることはありますか。

――言葉遣いはもちろんなんですけど、大山先生の下で学んでいる影響か、「男の子だから」「女の子だから」とか「Aちゃんはこうだから」という考え方があまり好きではありません。だから、子どもたちを一人ひとりの個人としてみるように気をつけています。それに、あまり子どもに制限はしたくないと思っていて、子どもたちのしたいようにさせてあげたいし、それが危なかったら「こうしてみる?」とやり方を変えてみたりしています。遊びでも、子どもに「これして」「あれして」というのは、子どもも楽しくないと思うので、そういう言い方はしないようにも気をつけています。
また、ボランティアで小学2年生生の子に対して他の子たちと同じように接していたら、「子ども扱いしないで!」と言われたことがありました。それから、あまり子ども扱いしすぎず、年代に合わせて個人を尊重して関わっていけたらいいなと思って関わっています。

ボランティア活動で学んだことをどのように将来に活かしていきたいですか。

――子どもの数だけ個性はあると思うんですが、様々な活動を通して色んな子どもたちを見てきたことは、関わる子どもを見る1つの手段やヒントとして考えられると思います。子どももそうなんですけど、施設の方や保護者の方と話す機会がボランティアでは多かったので、大人とも関わることができました。子ども大人関わらず、人との関わりをボランティアでは学べるものがありました。今よりも将来の方が人と関わることは多いと思うので、この経験が役に立つと思います。一人ひとりと向き合って、ちゃんと関わりたいと思っています。子どもも大人もそれぞれに悩みがあると思うので、話をしたり、人と関わったり、コミュニケーションをとることで「明日も頑張ろう」と思ってもらえたり、少しでも前向きになってもらえたらいいなと思います。
それに、先生には「勉強もいいけど、現場も見てきて」と言われていました。ボランティアで現場を見たことで、人との関わり方や失敗した時の対応など、学べたことは大きいと思うので、それをそのまま将来にも活かしていきたいです。
就職しても、ボランティアに参加できるなら参加したいと思っています。やっぱりそこだけしか見えないのはもったいないし、色んなものを見たいし、学びたいと思うからです。

ボランティア活動に興味がある後輩へ、何かアドバイスやメッセージがあればお願いします。


――私が実際に施設の方から、「どれだけ勉強してどれだけ知識を頭に入れていても、経験がなかったらさっとは動けないし、勉強は基本的なことは学べるけど、応用的なことは経験からしか学べない。様々な場所や色々な人と関わることでしか学ぶことができないことがあるから、勉強も大事だけど、ボランティアなどの経験をたくさんしてきてね」ということを言われたことがあります。この言葉が、ずっと私の心に残っています。やっぱり教科書やビデオから理解するのは限度があるので、今の子どもの姿を直に感じたり、失敗した時や成功しそうな時の現場の雰囲気とか、現場でみんなの前に立たないと分からないことがたくさんあったので、現場でそれを見て、感じて欲しいと思います。失敗しても他にフォローしてくれる人もいるし、失敗して自分で立ち直る経験も必要だと思うので、怖がらずにボランティアに参加して欲しいです。
今だけを考えると、バイトをしていた方が良いと思うかもしれないんですが、後から思い返した時に後悔すると思います。私も一年生の時は、年々忙しくなる、と先生や先輩に言われていても、今が忙しいから、と参加していなかったんですが、もっと早くから色んな経験をしておけば分かることもあっただろうし、ボランティアを通じて人とつながれることがすごくたくさんあったので、もっとしておけばよかったと今になって後悔しています。
だから、興味があるなら、怖がらず、とりあえずボランティアに参加してください!


子ども福祉メジャー
こどもひろば2019「むしのせかい」

『子どもに合わせて工夫すること』

社会福祉学部 子ども福祉メジャー 2019年度卒業 石川史織さん
活動内容:ボランティア活動、子ども福祉メジャーのイベント等

ボランティア活動はいつ頃から始めましたか。

――ボランティア自体は、実習がきっかけで2年生の時から始めました。子どもと関わる仕事がしたい、という思いから子ども福祉メジャーに入ったんですけど、なかなか子どもと関わる機会がありませんでした。実習も時期が決まっていたので、それまでに経験を積んでおきたいと思い、ボランティア活動に興味を持ちました。2年生の時に所属していたキャンプリーダー会トムソーヤ(サークル)に案内があった小学校の夕涼み会のボランティアが最初です。そこで知り会った方に紹介してもらった託児のボランティアに参加するなど、徐々に活動が広がっていったと思います。また、学部にボランティア募集などの張り紙があったり、先生のところに来た案内を見たりして、子ども福祉メジャーの仲良い子たちと一緒に応募して参加したりもしています。

最近では、どんなボランティアに参加しましたか。

――善通寺市が行っている子どもカフェのボランティアに行きました。その関係で、「子夢の家」で行っている子どもカフェにも参加しました。授業で子ども食堂のことについて聞いてはいたんですが、その中身については予想もつかなかったので、実際に経験しておきたいなと思ったからです。
子どもカフェでのボランティアは、子どもたちと遊ぶことがメインです。一緒に食事をして、食事が終わった子達と一緒に遊ぶ、という感じです。最初は絵本を持っていって読んだりしていたんですけど、それよりも一緒に遊ぶ方が楽しんでくれていたので、次からは絵本は一応持って行くようにして、基本的には子どもたちのやりたいように一緒に遊びながら関係づくりをしていました。
実際に参加してみて、すごく楽しかったです。けっこう人数も多くて、需要のある活動なんだなと感じました。

ボランティア活動の際、授業での学びは活かされていますか。

――授業は基礎知識になるので、頭に入っていたことは役に立っていると思います。聞いて学ぶより実践で学ぶ方が身につく、とは思うのですが、学んだことと照らし合わせるのが大切だなと感じます。授業で学んだ、○歳児がこんな発達で~、というのを実際に見て、「本当だ!」と実践でさらに学ぶことができます。

ボランティア活動以外にも、子どもと関わる活動はしていますか。

――2年生の時から、善通寺市の預かり保育のアルバイトをしています。預かり保育では、子どもと遊んだり、小学生の子には宿題で分からないところを教えたりしています。3年続けていると、そこで見た子どもの姿や子どもの気持ちの変化を側で見ることができて、自分の経験として力になっていると思います。
幼稚園の頃に出会った子が今は小学生になっていたりするので、成長を間近で感じられるのも面白いし、すごく楽しいです。

子どもと関わる時に気をつけていることは何ですか。

――勉強していく中で、子どもたちのことを否定しないように、否定的な言葉かけをしないように、ということは常に意識するようになりました。意識はしていても、とっさに「駄目」とか「それはやめて」とか否定的な言葉が出てくる時もあったんですけど、今は「~したかったね」「でも今はこれをする時間だよ」と言葉を置き換えるようにしています。子どもたちは自由なので、言うことをきいてくれる子もいれば、また言ってると思うだけの子もいて、時と場合によって響く時と響かない時があります。それでも、私は繰り返し言うことが大事だと思っていて、何回も言うことによって、最終的に危険なことをしなくなればいいなと思っています。まだ全然うまくはできないんですが、ちょっとずつでもうまくできるようになりたいです。

ボランティア活動などをやっていてよかったなと思うのはどんな時ですか。

――子どもたちができなかったことができるようになったり、「あれ?」という変化を見つけた時はすごく嬉しいです。ありきたりかもしれないんですが、実習やボランティア活動などで、知らない大人が来た、という状況の中で、次に会ったときに子どもたちが覚えていてくれたときは、やっていてよかったなと思います。また一緒に遊んでいて、「またね!」と言われた時もすごく嬉しいです。

ボランティア活動などを通して、自分が成長できたなと思うところはありますか。

――色んな年齢の子どもたちと関わることができたので、4年生になってからの実習では「○歳児」と聞いて、ここまでなら子どもが理解してくれるなとか、話し方とかは、その年齢の子どもたちに合わせてすぐに対応できるようになったと思います。
2年生の最初の実習では、子どもと関わることよりも、良い成績を残したい、自分の考えてきた指導計画をやる、ということばかり考えていたんですけど、4年生になってからは子どもの姿を見て、自分が考えてきたことと違うなと感じた時は、子どもの姿に合わせて臨機応変に保育ができるようになりました。それは、ボランティア活動や預かり保育のアルバイトの経験があったからこそ、自分が成長できたところだと思います。

子ども福祉メジャーでも様々な活動をしていると思いますが、一番印象に残っているものは何ですか。

――やっぱり、「こどもひろば」です。準備期間がすごく長くて、それが一日の数時間で終わってしまうんですけど、その中でやりくりしたり、みんなで協力して大きなイベントを開催するというのはなかなか経験できることではないと思うので、経験できてよかったです。それに、一緒にいる時間が長いので、学年の仲がすごく良いです。意図的に集まろうという連絡をしなくても、お互いが危機感を持っていて、自然と集まれるので、良い学年に入れたなと思います。この学年でよかったなというのは、4年生全員が思っています。みんなとできたことも、良い経験だったなと思います。この学年だったから、こどもひろばができたと思っています。

3年生の時と4年生の時、それぞれどのように「こどもひろば」に関わっていましたか。

――「こどもひろば」のメインは、3年生が担当します。私が3年生の時は、「もりのくに」をテーマに開催しました。私は、大山先生の迷路班で班長のような立場で準備をしていました。車椅子が通れるように、車椅子の方も楽しめる高さで、子どもも楽しめる高さで、という工夫や、部屋の中に決まった大きさの段ボールを並べていかに迷路にするか、ということを考えて作っていました。部屋もそんなに広くないし、段ボールも小さくないので、難しすぎず、簡単すぎず、ということを考えるのは大変でした。迷路の行き止まりも楽しめるような工夫が必要です。カラーセロハンでつくった光るきのこを作ったり、ゴール手前に屋久島のウィルソン株をイメージした大きな切り株を作って、その中に入って見上げるとハートになっていて猿がいたり、と様々な工夫をしました。大きい子も楽しめて、小さい子も楽しめるように考えるのは難しかったです。
4年生になって、メインの担当は後輩たちになりました。私たちの時は、一年こどもひろばをお休みしていた期間があったので、実際にやった先輩たちがいない中での開催でした。でも、今年は実際にやったことのある先輩がいる環境で、私たちももっと頑張りたいという思いがあったので、メインを担当する3年生に「これどうしたらいいですか?」と聞かれた時は必ず一緒に考えるようにしていました。最終的にできたものを見て、「ここ危険じゃないかな?」ということも4年生で確認したりしていました。せっかく伝えられる立場だし、記録もあまり残せていなかったので、口頭で伝えられる部分はしっかり伝えたいと思って参加していました。

これまでの経験を、どのように将来に活かしていきたいですか。

――子どもとの関わりに関しては、アルバイトや実習、ボランティア活動での経験になると思うんですが、製作に関しては、子どもが安全に遊べるものを作るために、こうあればいいとか、ここをこうした方が良い、という学部の活動で学んだことが活かせると思います。あとは、予算が決まっているので、その中でやりくりしながらより良いものを作る、ということはすごく勉強になったと思います。

子ども福祉やボランティア活動に興味がある後輩へ、何かアドバイスやメッセージがあればお願いします。


――まずは、楽しむことが大事だと思います。辛くて、「やらなければいけない」という中でするよりも、自分がやりたいことを見つけて、やっていく方が楽しみながらできるかなと思います。あとは、けっこう大変なメジャーなんですけど、自分の力になっていることがすごく実感できますし、保育の勉強では専門の先生も豊富なので、それも含めてこの大学の子ども福祉メジャーでよかったなとすごく思います。ボランティアは色んなものがあるので、積極的に何かをすれば、そこから芋づる式に色んなボランティアが出てきたり、就職活動にもつながるので、先輩や先生から紹介されるものについては積極的に参加していった方が良いと思います。


子ども福祉メジャー
こどもひろば2019「むしのせかい」

『大人になるために』

文学部 人文学科 英語メジャー 2019年度卒業 松本教生 さん
活動内容:ピア・リーダー

ピア・リーダーをはじめたきっかけは何ですか。

――入学してすぐの新入生オリエンテーション期間で、「赤いジャケットを着たすごい人がいる!」というのがピア・リーダーの先輩に対する最初の印象でした。十八歳の自分もあと二年すれば成人で、どうすれば大人になれるだろうか、と考えた時に、一週間支えてくださったピア・リーダーの先輩方の姿を見て、ピア・リーダーになれば自分も大人になれるかもしれない、と思ったことがピア・リーダーをはじめたきっかけです。

ピア・リーダー活動をするにあたって、目標などはありましたか。

――正直、目標という目標はありませんでした。ピア・リーダーになるための養成講座の時も、自分は周囲に比べて特筆する能力もありませんでしたし、人見知りな方だったのですが、ピア・リーダーになりたいと努力をして、何とか受かることができました。そういった経緯もあったので、具体的な目標を持って、というよりは、とにかく目の前の与えられる仕事をがむしゃらに頑張っていこうと思って取り組んでいました。

ピア・リーダーになったことで、自分が成長できたと思うところはどこですか。

―― 一番は、リーダーシップ能力と人前で話す力が付きました。十八歳で大学に入学した時は、二十歳になったら自動的に大人になれるかなと思っていたんですが、全然そんなことなくて。でもそんな中で、ピア・リーダー活動の様々な経験を通して少しは大人になれたかなと感じられるようになりました。今、ピア・リーダーとしての代表をやらせてもらっているんですが、ピア・リーダーという組織は他の組織以上に様々な意見がぶつかり合う組織だと思います。一から百まで言われますし、自分の言動がみんなにどう思われているのか、ということも直接的に分かります。でもそういう経験を何度も繰り返していくと、自動的に大勢と話す機会も多くなりますし、みんなをまとめていくというか、こうすればみんなが納得してくれる、ということもどんどん分かってきます。だから、リーダーシップ能力や人前で話す力というのは、ピア・リーダーを経験したからこそ磨くことができた力だと思います。

ピア・リーダー活動で印象に残っていることはありますか。

――印象に残っているのは、ピア・リーダーとしての活動というよりも、日々の伝達事項という小さなことから、新入生やピア同士の人間関係のサポートなどです。他のピア・リーダーは新入生をサポートしますが、自分は代表としてピア・リーダーをサポートしなければならないので、毎日楽しいんですが、大変なことも多いです。たとえば、何かいざこざが起きた時はその子と直接話したりだとか、入学式の時に気になった新入生がいたらその子のクラスター担当のピアの子に「あの子どんな感じかな?」と気にしたり、入学式が終わっても残っている保護者の方がいたら「何かお困りごとはないですか?」と声をかけたり。だから何か大きな一つのこと、というよりかは日々の小さなことを代表としてやっていくことで、リーダーシップ能力や人前で話す力が身についてきたんだと思います。

活動をしている中で、気をつけていることはありますか。

――入学した時は人見知りで、最初は授業も全然楽しくありませんでした。でも、だからこそ、クラスに入って新入生が最初どんな気持ちになるのかを誰よりも分かっていると思います。
だから、クラスが盛り上がってるか、というクラスター単位で見るのではなくて、その中で充実した学生生活を送っている子送っていない子、楽しんでいる子楽しんでいない子、一人ひとりをみるようにしています。それに、やっぱり大学生なので、勉学に励める環境を提供できるよう、人間関係などを自分がサポートできたらなと思っています。また、ピア・リーダーだからここまでしかしない、ということではなく、困っている人がいたら声をかけるし、「大学生のお手本だから」ではなく「大学生のお手本だね」と言われるように心がけています。職員さんや地域の方々と会ったら挨拶するように、ということは全員に徹底しています。

ピア・リーダーの代表になる前となった後では、自分はどう変わったと思いますか。

――最初ピア・リーダーになったばかりの二年生の時は、仕事も何も分かりませんでした。でも新入生は僕のことを“二年生”ではなく“ピア・リーダー”という目で見てきます。だけど全然話すことも話しかけることもできなくて、話しかけられたら話す感じでした。でも今は、自分から話しかけるだけではなく、注意もできるようになりました。そこは大きく変わったところだと思います。それに、今は自分が代表として仕切れる部分もあるので、大変さもあるんですけど楽しみの方が大きくて、やりがいがあります。

ピア・リーダー活動をしていることで、普段の学生生活が豊かになったと思うことはありますか。

――大学は高校とは違ってクラスというものがありません。一年生の時はクラスターがありますけど、もちろん取る授業は違います。でも、ピア・リーダー活動の中で仲間ができるし、本気でぶつかり合うので、喧嘩をしながらも、かけがえのない存在ができます。ピア・リーダーをしていたからこそ、信頼できる仲間に出会えました。ピア・リーダーになって、100%学生生活は豊かになっていると思います。

ピア・リーダー活動をしていてよかったことは何ですか。

―― 一言で言うと、大人になれたことですかね。大学生はあくまでも学生なんですけど、その中で成人を迎えます。もちろん高校を卒業して社会人になった人とはまた違っていて、でもその何かって何だろう? と考えて、もっと上を目指していきたいと思うようになったのもピア・リーダーを始めてからです。学力は自分で勉強すればどうにでもなると思うんですけど、話す力というのを大学生活の中で身につけなければならないものです。だから正直、最初はこの大学に入ったのは間違いかなと思ったこともありました。でも、ピア・リーダーとしての活動で様々な経験をつんだことで、この大学でなければ今の自分はなかったと今なら思えます。それに、大学に入る前は将来の夢もなかったんですけど、大学に入って、ピア・リーダーになって、将来のことを真剣に考えるようになりました。そして今は、自分の飲食店を起業するという大きな夢を持っています。そのための第一歩として、卒業後は飲食店で働きたいと考えています。

これからの将来にどう活かしていきたいですか。

――社会人に求められるスキルとして、人前で喋るとか、コミュニケーション能力やリーダーシップ能力というのは、別に社長にならなくてもとても重要なことだと思っています。その中で、ピア・リーダーとして得たスキルというのは、普通に座って講義を受けるだけでは身につかないし、簡単なプレゼンテーションやグループワークでは身につかないと思います。
卒業後、就職されたピア・リーダーの先輩方が、「ピア・リーダーでの活動がためになった」と口を揃えて言っていたので、このピア・リーダーとしての経験は絶対に活きてくると思います。

ピア・リーダーを目指す後輩へアドバイスやメッセージがあればお願いします。


――自分が言える立場ではないんですが、ピア・リーダーに限らず、最近主体的に何かに取り組む学生が少なくなってきているなと感じています。ピア・リーダーの仕事一つにしても、仕事内容を覚えなければできないものもあるんですけど、一番大事なことはやる気で、主体的に取り組めるかどうかだと思います。何か失敗したら自分にはできないと思ってしまう人がいると思うんですが、失敗したり、怒られたりしなければ成長はできません。一旦怒られて、落ち込みながらも何で怒られたんだろうということを考えて、解決策を見つけて、切り替えて頑張って、また挫折して……ということを繰り返していくことで成長していけると思います。
ピア・リーダーにしても、その仕事ができるできないではなくて、ピア・リーダーの学生がそういう主体者集団になることができれば、ピア・リーダーだけじゃなくて大学も活気づいていくのではないかなと思います。


ピア・リーダー制度とは・・・ピア(peer)とは、英語で“仲間”を意味する言葉。入学して右も左も分からない新入生に対し、不安を抱かずとも済むように、適切なアドバイスや話し相手役になってあげられる上級生が必要なのでは? と誕生したのが、このピア・リーダー制度です。新入生オリエンテーションをはじめとする学内イベントなどの中心的な役割を担います。またオープンキャンパスなどで訪れた高校生の案内役も行っています。