学生活動

『それぞれの視点でみること、学ぶこと』(外国事情(韓国)/短期留学)

社会学部 国際文化マネジメントメジャー 大源心乃さん
倉敷翠松高等学校出身。

韓国の姉妹校 韓南大学校を訪問・滞在して体験する「外国事情(韓国)」。
元々東アジアの歴史に興味があり、授業でも韓国の歴史を学んでいた大源さんは、今回の短期留学で多くの学びを得ることができたそうです。
韓国では、どのような体験をしたのでしょうか?

「外国事情(韓国)」を履修しようと思ったきっかけを教えてください。

――橋本先生の「コリア文化研究」で、韓国の歴史をひと通り学んでいました。授業で使用していた教科書は、韓国人と日本人の先生が一緒に作ったもので、日本人が学校で習う歴史とはちょっと違っていました。歴史っていろんな角度から見たら、また違った解釈になるということを学ぶことができたので、今回「外国事情(韓国)」で実際に自分の目で韓国を見てみたいと思い、参加しました。

「外国事情(韓国)」では、どのような体験をしましたか。

――韓南大学校の学生と一緒に豊臣秀吉が焼き討ちした建物などの歴史的建造物を見て回ったり、世宗という韓国の王様の名前がついている植物園に行ったりしました。ただ、日本人が焼き討ちした建造物や植民地時代のことを思うと、気まずさを感じる場所もありました。実際の歴史がどうだったかは分かりませんが、韓国から見れば、日本は侵略してきた国で、今でも恨みが残っているのも分かるなと思いました。ソウルの景福宮に行った時、植民地時代に建っていた日本総督府は取り払い、地方の土の中に埋められているということを聞きました。同行していた橋本先生は、実際の建物を見たことがあり、「近代的な大きな建物だった」と当時のことを話してくれました。気まずさはありましたが、日本と韓国それぞれの視点を持つ人が一緒に同じ歴史的建造物を見る機会はなかなかないので貴重な体験ができました。
日本の教科書で学ぶのは、第二次世界大戦後にGHQが日本を占領したとか、日本がどれだけ酷いをされたのかということばかりで、日本がアジア諸国にどんなことをしたのかはあまり習うことがありません。でも、韓国の学生は、日本が韓国にしたことを歴史で学んできていると思うので、最近になってその歴史を学んだ日本の学生とで、捉え方は違うんだろうなと感じました。お互いに多くは語りませんでしたが、知らなかった歴史を大学で詳しく学んで、韓国人の学生と実際に歴史的な場所に来ることができたことはよかったと思います。それに、「コリア文化研究」の授業で韓国の歴史を学んでいたからこそ頭に入ってくることも多くて、すごく勉強になりました。

セミナーではどのような発表をしましたか。

――私たちは、「日本のアニメが韓国ではどう変わるのか?」ということをテーマに発表しました。例えば、『銀魂』では沖田総悟というキャラクターが年上や上司のキャラクターにため口で話すシーンなどはすべて敬語になっていたり、『ONE PIECE』のサンジというキャラクターがタバコを吸うシーンはタバコではなくペロペロキャンディーに変わっていたりします。また、仲良くなった韓南大学校の友人の家庭では、日本でよく話題に上がる『クレヨンしんちゃん』ではなく、『ドラえもん』が禁止されていたということを聞いて驚きました。理由を聞いてみると、のび太のようななまけ癖がついたら困るからだと言っていて、そういう見方もあるんだと感じて印象に残っています。セミナーの時に話題になったんですけど、日本は妖怪や鬼をアニメにすることが多くて、韓国は現代を舞台にした作品が多いという違いもありました。日本の伝説や伝承がアニメになっていたりするので、韓国人から見れば新鮮に思えるのかもしれないと感じました。
今回調べたことによって、その国の文化によって、表現の場でも変化や違いがあるということが学べました。

韓国での生活はどうでしたか。

――韓国では寮生活でした。最初は韓国語の勉強もしていなかったし、慣れなかったんですけど、なんとなく一緒にいるうちに「こういうことを言っているのかな?」と分かるようになってきました。翻訳アプリを使って会話をしたり、日本語と英語と韓国語を交えて伝えたり、身振り手振りを使ったりしてコミュニケーションをとるようにしました。一緒にカフェに行ったり、ショッピングをしたり、普段観ているアニメやドラマ、音楽の話で盛り上がったりして、どんどん仲良くなっていきました。
韓国料理がとても美味しかったです。特に印象に残っているのは、カニの素揚げにキムチであえたケジャンという料理です。触感はカリっとしていてピリ辛で、日本にはない料理ということもあって、たくさん食べました。

「外国事情(韓国)」を通して、成長できたことを教えてください。

――韓国人の女子学生と接していて思ったことがあります。それは、そこまで人に気を遣わなくていいのかもしれないということです。私はけっこう人に気を遣ってしまうタイプだったんですけど、韓国の友達は興味がない話題だと「あ、そう」とスパッと会話を切っていて、無理して会話を広げたりしなくてもいいんだと思えました。韓国人の学生との交流で、自分の考え方が変わりました。人間関係で気を遣うことは必要だけど、仲のいい友達との間ではフラットな姿勢で、そこまで気を遣わなくてもいいんだと思うと、気持ちが楽になりました。だから、違う国の文化だし、その子の性格もあるとは思うんですけど、人に気を遣いすぎなくていいということを知ることができて、以前の自分よりは強くなれたと思います。自分が変わることもできたので、本当に韓国に行けてよかったと思います。
また、分からない人に合わせるということも学びました。寮では、韓国人の学生一人と私たち日本人二人が同じ部屋でした。私たちが日本語で話している時、韓国人の学生は何を話しているのか分からない状況になってしまいます。私はその子と仲良くなりたかったし、疎外感を感じてほしくなかったので、日本語での会話が終わったら、翻訳アプリを使ってどういう話をしていたのか、ということを伝えるようにしていました。そういったコミュニケーションをとっていたおかげで、些細なことでもお互いに翻訳アプリを使って会話するようになって、より仲良くなることができました。これは言語だけの話ではなくて、同じ空間で分かる人と分からない人がいる時には、分からない人に合わせてコミュニケーションをとっていくことがその人と仲良くなる上で大切なんだと学びました。

四国学院大学に入学した理由を教えてください。

――オープンキャンパスで受けた金先生の授業が面白くて、金先生の授業をもっと受けてみたいと思ったからです。それに、友人の付き添いで個別相談に行った時、同じ岡山出身の職員の方がいて話が盛り上がったこともあって、この大学で過ごすのはすごく楽しそうだなと感じて入学を決めました。

国際文化マネジメントメジャーでの学びはどうですか?

――いろんな国の歴史を知りたかったので、メジャー選択の時には歴史学・地理学メジャーと迷ったんですけど、いろんな国の事情をいろんな角度から見たかったので国際文化マネジメントメジャーに決めました。国際文化でイギリス史や韓国史などを学べているし、メジャー制度のおかげで他の分野の授業も履修できるので、オープンキャンパスで気になっていた金先生の授業も受けたりしながら、すごく楽しく学んでいます。
特に学んだことで印象に残っているのは、韓国史です。隣の国の歴史なのに、義務教育では深く学ぶことがありません。だから、意外と接点があったんだということも知ったし、日本が韓国に対して何をしたのかも知ることができたし、日本での出来事が韓国ではどうだったのか、と比較しながら学ぶことができました。例えば、日本が終戦を迎えた時に韓国は植民地時代が終わったから光を取り戻したとか。日本にもきっと朝鮮系の人もいて、同じ祖先を持つ人もいるのに、その国の文化によって考え方や見方が変わってくるというのがすごく面白かったです。
そういったことを学んだ上で「外国事情(韓国)」で実際に韓国に行くことができたので、メジャーでの学びの一環のようですごく勉強になりました。

これからの将来にどう活かしていきたいか。

――分からない人に合わせる、というのが自分にすごく勉強になったことでした。これから国際文化に係る仕事に就くかは分からないんですけど、人に気を遣いすぎなくてもいいとか、分からない人に合わせるとか、お互い分かろうと努力していけばけっこう仲良くなれるということを知れたので、これから人間関係を築いていく上で大切なことを学ぶことができたと思います。

「外国事情(韓国)」に興味がある人へアドバイスやメッセージがあればお願いします。

――韓国に興味を持っている人が多く選ぶと思うんですけど、外国の人と関わってみたいとか、外国ってどうなんだろうとフワッとした興味がある人でも勉強になると思います。視野を広げるために行くのもアリだと思います。後からでも自分に吸収できることがあると思うので、とりあえず行くことが大事です。それに、韓国の学生とずっと一緒に過ごすのは、学生の今しかできないと思います。そういう目標や目的があってもなくても、行ってみたら勉強になることがたくさんあるはずです。


「外国事情(韓国)」とは…
サマ-セッションの一週間、韓国大田市にある姉妹校韓南大学校を訪問・滞在し、韓日国際学生セミナ-に参加して韓国の大学生と友好親善交流をし、韓国各地を訪ね人々と直接的な出会いを体験しながら、韓国の歴史や文化、韓国人の日常生活などについての理解を深める韓国体験授業です。

『夢を叶えるための経験』(子ども福祉メジャー)

社会福祉学部 子ども福祉メジャー 三井 奈々さん
丸亀城西高等学校出身。
保育士養成コース所属。

将来の夢は保育士。
その夢を叶えるために選んだのは、子ども福祉メジャー。
子ども福祉メジャーに入り、日々成長を実感しているという三井さん。
どのようなことを学び、経験しているのでしょうか。

子ども福祉メジャーを選んだ理由を教えてください。

――保育士を目指しているからです。大学を選ぶ時、母が保育士として勤めている保育所に子ども福祉メジャーの卒業生の方がいて、「すごく学びがあって、成長できるいい環境がある」と聞いていたので、四国学院大学の子ども福祉メジャーで学びたいと思って入学しました。

保育士になりたいと思ったきっかけは何ですか。

――子どもと関わることが好きというのもありますが、母がすごく楽しそうに仕事をしているのを見ていたからです。もちろん保育士の仕事は大変だというのは分かってるんですけど、保育所で行われる夏祭りに参加した時などに「三井先生!」と子どもたちに慕われて、楽しそうにしているのを見て、私も母のような保育士になりたいと思うようになりました。

子ども福祉メジャーに入る前と後で、イメージは変わりましたか。

――入る前までは、たくさんの人がいて、大人数で授業を受けるのかなと思っていました。実際に入ってみると小人数でしっかり学べる環境でした。人数が少ないので先生に質問もしやすいし、学びやすいので、入ってよかったなと思っています。

子ども福祉メジャーでの活動で印象に残っていることを教えてください。

―― 一から自分たちで全部つくるのはあまり経験できないと思うので、「こどもひろば」が印象に残っています。去年は「えほんのくに」をテーマに実施しました。私が担当したのは、おばけの眼鏡を子どもたちと一緒に探す「おばけをさがそう」の企画で、その導入の演出にもこだわりました。ただ探すだけではなくて、森の音を流すことで耳から感じられるようにしたり、室内を少し暗くして目からも楽しんでもらえるようにしたり、色々と工夫しました。暗いところが怖い子もいたので、その時は少し明るくしたり。その場に応じた対応が身に付いたかなと思います。
 どうしたら子どもたちに喜んでもらえるか?ということを考えながら企画して、当日は実際に子どもたちの反応も見ることができるし、保護者の方からも「楽しそうだった」と直接聞くことができるので、すごく達成感がありました。こうした方がもっと楽しんでもらえるかもしれない、と当日も考えながら動くことができたので成長できる機会だったなと思います。
実習では、一対子どもたちという状況が多いですが、こどもひろばの時は保育士養成コースの仲間たちと一緒です。みんなで子どもたちを楽しませようと奮闘していたので、その雰囲気もすごく楽しかったです。

保育士養成コースの学生は毎年12月にさぬきこどもの国の「はぐくみ×カレッジ」に参加していますね。三井さんがイベントに参加した時はどうでしたか。

――私は2年生になって、「はぐくみ×カレッジ」に参加しました。どういう反応をすれば子どもたちが楽しんでくれるか、ということを考えながら声かけをしていました。「はぐくみ×カレッジ」は最後にアンケートがもらえるんですけど、いろんな遊びがある中で、私たちが担当したもぐらたたきの企画で「子どもがすごく楽しんでいた」とか「初めてこんな姿を見ることができた」という嬉しい感想がいっぱいあって、準備はとても大変だったけど、やってよかったなと思いました。直接子どもたちが喜んでいる姿を見れたり、保護者の声を聞けたので、実習に行く時もこのイベントでの経験を思い出して頑張れました。

実習での体験を教えてください。

――2年生の時に施設実習や保育実習、ボランティアなどを経験しました。授業で、「環境をよく見ていた方がいい」ということを聞いていました。例えば、子どもたちが遊べるように新聞紙が置いてあっても、年齢に合わせて、ちぎって置いている場合とそのまま置いてある場合があります。実際に保育現場に行ってみたら、私は4歳児が対象だったんですけど、4歳になるとある程度自分でできるので、保育者が全部するのではなく子どもたち自身が考えて遊びにつなげることができる準備をしていました。環境を見ることが大切だと聞いていたおかげで、自分で気づいて発見する力や学び取る力が身に付いたと思います。

実習などで、子どもたちとの関わり方で気を付けていることなどはありますか。

――私は毎日目標を持って頑張ろうと決めています。実習中に「絶対にあの子と仲良くなりたい」という目標を決めたら、そのためにはどう関わればいいのかということを考えます。話しかけられるのが苦手な子もいると思うし、その子に合った関わりをすることが必要になるからです。その子が好きなものは何なのか。どういう関わりを求めているのか。一日で知ることは難しいので、長い目で考えて、だんだん仲良くなるために日々を積み重ねていくことを大切にしています。実習という短い期間ではありますが、毎日の積み重ねを大切にすることで子どもたちとの関わり方もうまくなってきたと思いますし、成長できていると思います。
 特に印象に残ったのは、保護者の方から「先生の話をいつもしてる」とか、手紙交換をしていたんですけど「いつも手紙ありがとう」と、保育所では見えない家庭での出来事や様子を伝えてくれた時に、毎日積み重なっているなということと自分の成長も実感できました。そのおかげで、くじけそうになっても頑張れますし、やりがいも感じられます。

メジャーでの活動以外で何か子どもと関わる活動をしていますか。

――私は、ハウスメーカーの託児所でアルバイトをしています。住宅の打ち合わせや相談などに時間がかかってしまうので、その間子どもたちを託児所で預かってみています。実習では年齢が高い子どもたちと関わることが多かったんですけど、アルバイトでは1歳や2歳くらいの年齢の低い子どもたちと関わることが多いです。1・2歳の子は発達の差が大きいので、発達や年齢に合わせた関わり方が身に付いたと思います。保育所などの長期的な子どもとの関わりではなく、週に一度会うか会わないかの関わりが少ない環境でも仲良くなれるようにその子に合った対応を見つける力が身に付いたと思います。

活動をしていく中で役に立っている授業はありますか。

――野崎先生の「子育ち子育て支援実践論」です。授業を聞くだけではなく、グループワークがあるので、他の人の考えや意見を聞いて、自分の考え方や価値観が広がったと思います。保護者の人にも、いろんな人がいるので、一つの方向からではなく、いろんな方向から考えることの大切さに気付くことができました。他の人の意見を聞く力や自分の意見を伝える力が身につく授業だと思います。
「子育て」といえば母親だけを想像する人もいると思うんですけど、そうではなくて、父親も子育てをする、という話が授業の中でありました。世間一般でいう“当たり前”というものはないんだと。人それぞれ生育歴も違っていて、その人にとっては当たり前でも他の人にとっては当たり前ではないこともあるから、自分の当たり前を押し付けるのではなく、家庭やその子どもに寄り添った対応が大切だと言っていたことが印象に残っています。実習やアルバイトなどで子どもたちと関わる時にも、この考え方を大切にしています。

他メジャーの科目も履修していると思うのですが、役に立った授業はありますか。

――演劇ワークショップです。演劇ワークショップでは、普段あまり関わることの無い他メジャーや他学年の人と関わるため、コミュニケーション能力の向上を実感したり多面的に物事を見る大切さを学んだりととてもためになりました。
 自分だけでなく、他の人と協力してひとつの物を作り上げる楽しさや、周りを見る大切さなど、この演劇ワークショップでしか学べないことがたくさんありました。

子ども福祉メジャーに入ってよかったことを教えてください。

――授業も休み時間も一緒で、一番長く過ごしているのが子ども福祉メジャーの友人です。実習も一人だったらくじけそうなことがあっても、みんなも頑張っていると思うと頑張れるし、お互いに助け合える人に出会えたのはすごく大きいなと思っています。模擬保育の授業でも、他の人の良いところを盗めるし、お互いに成長し合える環境だと思うので、子ども福祉メジャーに入ってよかったなと思います。

2023年度に開催予定の「こどもひろば」に向けてどんなことを頑張っていますか。

――去年は、チームごとに遊びを考えていました。でも、今年はみんなで何をするかを考えて、全員が助っ人として行った時にも対応できるように、みんなで協力して作り上げようとしています。みんなで一つのものを作るという意識のもと、連携を大切にして頑張っています。
 「こどもひろば」という場所は、子どもたちにとって家でも保育所でもない環境です。そこで楽しんでもらえるように、子どもたちが世界観に入り込めるような工夫や保護者の方も一緒に楽しめるような工夫をしています。それに今年は、「こどもひろば」で終わりではなく、家庭に帰っても親子で楽しんでもらえるような遊びをコンセプトに企画を考えているので、ぜひ今年も楽しみにしていてください!

子ども福祉や保育士に興味がある後輩へアドバイスやメッセージがあればお願いします。

――やっぱり小人数で学べることはすごく大きいと思っています。濃く学べるし、先生や友達との関係も深まりますし、イベントが多いので授業だけじゃなくて実践で学ぶことができます。実際に子どもたちと触れ合いながら楽しく学べる環境だと思うので、ぜひ子ども福祉メジャーで学んでほしいです。


子ども福祉メジャー
「こどもひろば2022 〜えほんのせかい〜」
さぬきこどもの国「はぐくみカレッジ×四国学院大学(2022年)」
「こどもひろば2023~もりのくに~」参加申込開始

香川大学×四国学院大学×善通寺市 実践型インターンシップ企画

2022年7月から2023年3月にかけて実施された、「香川大学×四国学院大学×善通寺市 実践型インターンシップ企画」。
本学からは17名の学生が参加し、香川大学の学生と善通寺市地域おこし協力隊とともに善通寺市をPRする紙媒体の製作を行いました。
今回の企画は、自治体と大学生が一緒になって企画やイベントを行うだけではなく、紙媒体の製作を通して「企画をカタチにする」プロセスを学ぶことを目的とした実践型のインターンシップです。
参加した学生にとって、他大学の学生や善通寺市の担当者との交流は多くの学びを得る貴重な機会となりました。

この記事では、実践型インターンシップの様子をご紹介します。

第1回(2022年7月)

善通寺市の現状について善通寺市の各課担当者よりプレゼンテーションを受け、実践型インターンシップの流れやスケジュールについて確認しました。



第2回(2022年9月)

紙媒体製作のプロセスについて、善通寺市地域おこし協力隊の方より教えていただき、チーム分けを行いました。(A~Cの3チーム)



第3回(2022年11月)

各チームで考えた企画案の発表を行い、善通寺市の方より意見をもらいました。



第4回(2022年12月)

各チームの具体的な企画内容のプレゼンテーションを行い、善通寺市の方より意見をもらいました。



第5回(2023年2月)

各チームの進捗状況の発表が行われ、善通寺市の方よりアドバイスをもらい、今後のスケジュールについて検討しました。



第6回(2023年3月)

各チームの最終発表を行いました。



成果物

今回の実践型インターンシップで、善通寺市をPRする3種類の紙媒体を製作しました。
Aチーム: 「エモい」写真を切り口に、お寺や公園など既に知られている観光資源以外の視点で善通寺市を若い世代にアピールするポスター
Bチーム:名刺サイズの絵本に、「まおちゃん」という女の子が過ごす善通寺の1日を紹介
Cチーム:善通寺市民プールの存在を若い世代に知ってもらうためのフライヤー



参加した学生の声
    • 1つ1つ、作成した人の気持ちが込められていて、意味と工夫が、作品として完成しているのだと今回の経験を通して実感しました。それと同時に、社会の厳しさ、難しさも同時に経験する事が出来ました。責任ある中で、誰かと何かを創りあげることの難しさを痛感しました。ですが全て含めて、とても貴重で糧となる有難い経験をさせて頂きました。
    • 普段なかなか話す機会が少ない香川大学の皆さんと交流、協力して1つの成果物を作り上げるという貴重な体験をさせていただき、大変勉強になりました。
    • 私はこの経験から仲間と協力することによって、自分が思った何倍も良い成果物を作り出せることを実感しました。
    • 私は市規模で皆で協力し、何かをつくったことがなかったので、いい経験ができました。今後の善通寺の活性化に繋がれば嬉しいです。
    • <参加学生の感想全文はこちらから>

本学指導教員:山中雅大(社会学部教員/観光学メジャーコーディネーター)

『今を楽しく頑張ること』(ダンス部など)

社会福祉学部 心理学・カウンセリングメジャー 平崎 愛琳さん
下関商業高等学校出身。
ダンス部部長。

部員2名からスタートした、ダンス部での活動。
今では部員が15名程に増え、3年ぶりに外部でのイベントに参加するまでになりました。
ダンス部の他にも、軽音楽部、ピア・リーダー、大学祭実行委員会など様々な活動を頑張っている平崎さん。
どのような思いで活動しているのでしょうか。

ダンス部に入りたいと思ったきっかけを教えてください。

――私は、元々小学校の頃からダンスをしていたんですけど、高校の時に色々あってやめてしまったので、大学に入ったらまたダンスを始めようと決めていました。でも、入学してからダンス部は活動していないかもしれないという話を聞いて、1年生の秋頃までダンス部はないものと思っていました。そんな時、友人から人数は少ないがダンス部がまだ活動していることを聞いて、友人と一緒に入部しました。

入部当初、ダンス部の人数が少なかったとのことですが、どのように部員集めや活動をしたのですか?

――実は、4年生の先輩が卒業したり、もう一人の先輩も諸事情があってやめてしまったりで、入部してすぐに部員が私と友人の二人だけになってしまいました。私がダンス部の部長になり、友人と一緒に悩みながらも、二人で頑張って次の年で部員を集めよう!と決めて、活動を始めました。まずは部員募集のために、新入生だけでなく在校生全員に対してチラシを配ったり、ダンス部を知ってもらうためにオープンキャンパスや大学祭、コイノス・ステージなどの学内イベントに参加したりして、パフォーマンスを披露する機会があれば参加するようにしました。実際にオープンキャンパスでのパフォーマンスを見てダンス部に入部してくれた部員もいます。今では2人だった部員が15人まで増えました。
人数が増えたので、今年からよさこいにも参加しようと思っています。よさこいはやっぱり人数がいた方が華やかなので、有志を募って20人くらいで練習しています。よさこいでは、観音寺の銭形まつりと善通寺祭りに出演予定です。ダンス部として外部で踊るのが3年ぶりくらいなので、とても楽しみです。

ダンス部の活動内容を教えてください。

――水曜日と金曜日の週2日が練習日です。この練習日は全体練習がメインで、今だとよさこいの練習と大学祭に向けての練習をしています。他はダンスを踊るチームによって、空き時間に集まって練習したりしています。

ダンス部ではどんなジャンルを踊っていますか。また、それぞれの見所を教えてください。

――私は元々ジャズヒップホップをしていましたが、今は色々なジャンルに挑戦しています。
女子部員が多いので、K-POPやガールズヒップホップをやることが多いんですけど、このジャンルは女の子らしいかわいい振付や女性らしい大人な振付が多いです。
ロックは、メリハリがすごいはっきりしていてかっこいいダンスなので、大きい技にも注目してほしいです。
今練習しているよさこいは、今年は振りをつくることができなかったので、今までの先輩たちがつくってくれた振付をアレンジして踊っています。大人数で踊るときの統一感や迫力に注目してもらえたら嬉しいです。

ダンス部の活動でやりがいや楽しさを感じるのはどんな時ですか。

――すごくアットホームな雰囲気で、みんなが優しくて面白い部活なので、あまり学年の壁を感じずに活動できているところです。後輩たちが積極的に話しかけてくれるし、私より上手い子もいるので逆に私が教えてもらえる環境というのがすごくいいなと思います。一から振付を覚える時も、先輩だから私がやるという訳ではなく、後輩にも頼ることができているので、ダンス部の活動が楽しいなと思いますし、やりがいも感じています。

ダンス部での活動を通して、自分が成長したと思うことを教えてください。

――最初は部員が2人だったということもあって、「私がやらなきゃ」と思ってあまり人に頼るということができませんでした。ストレスで体調を崩すこともあったんですけど、今はたくさん頼もしい後輩ができて、何かあった時は頼ることができるようになりました。人に頼ることで、今は自分の体を壊さず、ストレスも溜めずにみんなで楽しく活動を続けられているので、そこは成長できたのかなと感じています。私が授業などで練習に行けなくても、サボることなく自主練習をしっかりしてくれる後輩なので助かっています。

四国学院大学に入学した理由を教えてください。

――高校の時に英語と心理学に興味があって、進路を考えた時にどっちを選ぼうかと迷っていた時に、四国学院大学のメジャー制度のことを知りました。どんな制度なのか気になって電話をして聞いてみると、学部が違っても他の授業を履修できるので、英語と心理学の両方を学べることを教えてもらいました。学びの面だけでなく、親からの大学進学の条件のひとつが「寮に入ること」で、ちょうど私が入学する時にマグノリア学寮ができるということで、四国学院大学への進学を決めました。

入学してよかったと思うことを教えてください。

――友達もたくさんできて、実際に心理学と英語を同時に学ぶことができたので入学してよかったと思います。2年生の時は、心理学・カウンセリングメジャーと英語マイナーを専攻していたんですが、今は心理学をメインに学びたいと思い、心理学・カウンセリングメジャーのみを専攻しています。最初に心理学のみに絞っていたら「英語もやっておけばよかった」と後悔していたと思うので、一度両方の勉強をしてみて学びたい分野を検討することができたので、すごくよかったなと感じています。

授業での学びはどんな時に活かせていますか。

――私はジュニアリーダーのボランティアをしています。中学校1年生から高校3年生までの子たちが、子ども会に派遣されて出し物を考えたりイベントの手伝いをするボランティアで、私は中学からの6年間の経験を経て、今は中学生や高校生をサポートする側にまわっています。
心理学だけではなく、子ども福祉を学べる授業もあるので、ボランティア活動がすごく充実しています。ボランティアで関わる子どもたちは色々な個性を持っていて、中には障害を持つ子もいるんですけど、授業でそういった子どもたちとの関わり方を学ぶことができているので役に立っています。例えば、自閉症の子はパニックになりやすいという特徴があり、何故パニックになるのか、パニックになる原因にはどんなことがあるか、ということを子ども福祉や心理学で学んだので、自閉症を持つ子に対して上手く接することができるようになりました。私もその子に対して嫌なことをせずにすむし、その子も必要以上に嫌なことがなくなるので、上手に付き合いながら遊ぶことができています。

他にも学内で力を入れている活動はありますか。

――私は軽音楽部にも所属しています。軽音楽部ではヴォーカルをメインに、ドラムやキーボード、ギターも担当しています。入部当初は幽霊部員だったんですけど、二年生の大学祭でバンドを組んだことをきっかけに、たくさんの人から声をかけてもらって、今年の大学祭では5バンド以上組むことになりました。
毎日忙しくて大変ですが、自分で演奏をすることも、音楽に合わせて踊ることも、両方できているので二倍楽しいです。
サークル活動以外では、ピア・リーダーの活動や大学祭実行委員会も頑張っています。
ピア・リーダーは、ずっとやっていた子どもボランティアの影響もあって、1年生をサポートすることで自分も成長させたいと思って始めました。研修では企画を考えたり、レクリエーションをしたりしています。ピア・リーダーになって友人がたくさんできたので、やっていてよかったなと思います。それに、人前に立つことや話すことがもっと得意になったので、成長できているなと感じます。
大学祭実行委員会はピア・リーダーを始めた去年からやっていて、去年は広報を担当して、ホームページやチラシなどにこだわりました。自分のアイデアをそのまま形にすることができたので、すごく達成感がありました。今年は企画を担当しています。みんなで頑張って企画を考えているので、今年の大学祭でどんな企画になるのかぜひ楽しみにしていてください!

高校生へ向けてアドバイスやメッセージがあればお願いします。

――大学に行くのは将来のために行くと思っている人が多いと思うんですけど、私は今気になることや勉強したいこと、やりたいことをするために大学に入りました。将来に迷っている人は大学でやりたいことを見つけて、それを一生懸命やっていれば、将来の夢は決まらなくても方向性は決まってくると思います。やりたいことは学生のうちにやって、最後に将来のことを決めていけばいいと思います。
今を楽しく頑張っていれば、大学生活も楽しくなるはずです!


メジャー制度
英語メジャー
心理学・カウンセリングメジャー
■ピア・リーダー制度とは・・・ピア(peer)とは、英語で“仲間”を意味する言葉。入学して右も左も分からない新入生に対し、不安を抱かずとも済むように、適切なアドバイスや話し相手役になってあげられる上級生が必要なのでは? と誕生したのが、このピア・リーダー制度です。新入生オリエンテーションをはじめとする学内イベントなどの中心的な役割を担います。またオープンキャンパスなどで訪れた高校生の案内役も行っています。

『夢に向かって挑戦し続けること』(ラジオCM出演)

社会学部 観光学メジャー 近藤文弥さん
四万十高等学校出身。

将来の夢は、ラジオのパーソナリティ。
その夢を叶えるために、近藤さんは本学で様々なことに挑戦しています。
そのうちの一つに、FM香川で放送される本学のラジオCMへの出演がありました。
今回は、ラジオCMに出演した時のことや将来の夢、学生生活についてお話を聞いてみました。

ラジオのパーソナリティになりたいと思ったきっかけを教えてください。

――中学校の時、通学で乗っていたバスのドライバーさんがラジオを流してくれる方で、朝の憂鬱な気持ちがラジオを聞いていたら「頑張ろう!」と前向きになれました。ラジオにはこんなにも力があるんだと知って、自分も同じように人を元気づけられるようになりたいと思い、中学二年生の頃から今までずっと夢が変わっていません。他の夢も面白そうだなと思うこともあったんですが、自分の長所を活かしながらできる自分にしかできない仕事といえば、やっぱりラジオかなと。今でも暇な時はAM・FM問わず色々聞いています。

FM香川でのラジオCMへの出演はどうでしたか。

――CMの録音は、大学の方にFM香川の方に来ていただいて、自分が今大学でやっていることを10秒以内で紹介しました。読み上げた原稿は、事前に自分がどんなことを言いたいかを考えて、入試課の方に添削いただいたものです。詰まらずに言えるか、ということだけではなく、ラジオなので声だけで伝えなければいけません。表情が見えればまた表現の仕方があると思うんですけど、声だけなので、どう声色を変えれば伝わりやすいのかを考えながら録るのは難しかったです。でも、3回目でOKをもらえて嬉しかったです。僕は、ラジオのパーソナリティになるという夢のために、高校の時はずっと放送部でラジオっぽい放送を自分で企画してやっていたので、今回はその経験が活かせたかなと思います。

ラジオの魅力は何だと思いますか?

――ラジオは顔が見えないので、声だけで伝える必要があります。話をどれだけ楽しそうにできるかとか、声色の強弱とか、落とすところを落として盛り上げるところは盛り上げるとか。それをパーソナリティの人は基本一人でやっています。聞く側以上に話す側はいろんなことを考えていると思うので、そこにラジオの奥深さを感じます。
 僕のイメージですけど、ラジオのパーソナリティはアナウンサーよりもラフな感じで、かつ定型文ではなくてアドリブで話せる人です。僕自身はアドリブで話すのは得意な方だと感じています。去年の大学祭でカラオケバトルの司会をした時も、出場者に対する感想とかコメントを事前に用意することもできたんですけど、それよりはその場で自分たちが聞いて感じたことを言った方がみんなに伝わりやすいんじゃないかと考えて、あえて台本やカンペは作りませんでした。それでも、同じく司会をしている先輩との阿吽の呼吸で乗り切って、その場を盛り上げることができました。司会をするのは初めてだったんですけど、アドリブでの対応に自分は向いているなと感じました。

四国学院大学に入学してよかったことを教えてください。

――夢を叶えるために幅広い知識を身に付けたいと思っていた時に、メジャー制度で様々な分野を学ぶことができる四国学院大学のことを知って、高校二年生の時から入学を決めていました。実際に入学して、選んだ観光学メジャー以外にも興味がある分野の授業を履修できているので楽しいです。
 高校では全校生徒が約60名だったんですけど、大学に入学すると、関わる人の数がいっきに増えました。元々人と話すことが好きだったので、授業で一緒になった人やサークル仲間には積極的に話しかけています。普段からできるだけたくさんの人とコミュニケーションをとるように心がけているので、コミュニケーション能力は上達できていると思います。それに、四国学院大学の人たちは、基本的に自分の考え方を肯定してくれる人や寄り添ってくれる人が多いので、自分が間違っていないんだと自信を持っていろんなことに挑戦できています。

四国学院大学に入学して、自分が成長したと思うことを教えてください。

―― 一年生の時から、人と同じ授業を履修するのは面白くないなと感じて、レベル2やレベル3の授業に挑戦するようにしていました。
 観光学メジャーの授業で、パンフレットを作成する授業がありました。僕はパンフレットなんて作ったことがなくて、とても悩んでいたんですけど、伊藤先生がアドバイスをくれて、完成させることができました。完成したパンフレットは自分で作ったとは思えないほどちゃんとできていて、すごいなと感動しました。こういうレイアウトにすればパンフレットができるんだと分かりましたし、周りは上級生ばかりだったんですけど、その中でもちゃんと評価してくれる先生がいるということにも気づけました。
 レベルが上の授業でも成績評価で「A」をとることができたことは、次のモチベーションにもつながっているし、やっぱり自分から楽しいと思って意欲的に取り組んでいる授業だからなのかなと思います。分からないところは積極的に先生に聞くようにしていて、先生も優しく丁寧に教えてくれるので楽しいです。
 高校までは決められた授業の中で苦手な教科もあったんですけど、大学では得意な分野の科目を自分で選ぶことができます。だからこそ、自分が伸ばしたいと思っていることを伸ばすことができているので成長できていると感じています。

将来の役に立ちそうだなと思った授業を教えてください。

――ラジオのパーソナリティになるのなら、放送専門の勉強だろうと思っていたこともありました。でも結局は、話すレパートリーを増やすためには語彙力と知識力が必要になってきます。
 僕は観光学メジャーではあるんですけど、歴史学や社会学、平和学に関する授業も興味関心があって履修しています。観光学メジャーでは、日本だけではなく世界の観光地についても学んでいて、歴史学の授業では韓国と日本の歴史や文化の違いを調べています。平和学メジャーの授業では、平和学とキリスト教の理念も一緒に学ぶことができています。キリスト教に触れる機会は今この大学でしかないと思うので、とても興味深いです。
 今履修しているすべての授業が、これからの自分にとって話せるレパートリーを増やすために役立っていると思います。

将来の夢を叶えるために、意識していることはありますか。

――僕は、ラジオのパーソナリティに限らず、司会業など話す仕事に就きたいと思っています。これらの仕事は、不測の事態に対応する能力が求められると感じています。大学祭のカラオケバトルで司会をした時、機材トラブルが起きてしまったんですけど、復旧するまでの間、カラオケにどれだけ行くかとか、どういう曲を歌うのか、など司会のトークでその場を繋ぎました。これは、大学生活の遊びの中で経験しているからこそ話せたことです。こういう不測の事態にも対応できるように、授業だけでなくプライベートでも今からいろんな経験をして、話の引き出しは多く持っていたいです。

将来、どんな人になりたいですか。

――僕は、信頼される人になるために、「有言実行」という言葉を自分の中に掲げています。しっかりと行動できる人になりたいです。そういう人になるためにも、大学生活の中でこれからも色々なことにチャレンジしていきたいと思います。


メジャー制度

◆FM香川にて、5月~10月の期間中、本学学生が出演しているCMが放送されています。(786「SUPERMEDIO」内)

『目指すは日本選手権優勝、将来は指導者に』(陸上競技部)

社会学部 健康・スポーツ科学メジャー 垂井祐志さん

四国学院大学香川西高等学校出身。
陸上競技部所属(投てき・ハンマー投げ)。
日本学生個人選手権:香川県の新記録を更新して5位入賞。
第77回中国四国学生陸上競技対校選手権大会:1位。
第107回日本陸上競技選手権大会出場予定(2023年6月1~4日開催)。
これまで出場した多くの大会で表彰台に上り、記録を残してきた垂井さん。
どのような思いで陸上競技(ハンマー投げ)に取り組んでいるのでしょうか。

陸上競技(ハンマー投)を始めたきっかけは何ですか。

――中学校の頃から陸上競技を始めました。元々ハンマー投げをしたかったのですが、高校からしかないので、砲丸投げと円盤投げをしていました。高校から綾コーチの下でハンマー投げを始め、今も同じく綾コーチの指導が受けられる四国学院大学で陸上競技を続けています。大学進学は一度、別の大学に通っていたのですが練習の指導方針が合いませんでした。そこで、綾コーチの指導が受けられて、陸上競技の練習環境も整っている四国学院大学への入学を決めました。今の練習環境にはとても満足しています。

ハンマー投げの魅力はどんなところですか。

――投てきは、砲丸投げ・円盤投げ・やり投げ・ハンマー投げの四種目あります。砲丸・円盤・やりは基本一瞬で勝負が決まります。でも、ハンマー投げは四回転同じ動きをするので、そこが難しく、できたときにはとても嬉しいです。そこがハンマー投げの魅力かなと思っています。

陸上競技部では普段どのような練習をしていますか。また、練習をする上で気を付けていることなどはありますか。

――陸上競技部では週5で練習しています。僕は他の陸上競技とは少しメニューが違っていて、週2回か3回投げて、他はウェイトトレーニングをやっています。練習では綾コーチの指導を受けているのですが、すべての答えを教えてくれるわけではないので、自分で考える必要があります。僕は撮影してもらった動画で自分のフォームを確認して見直して、綾コーチにそれを相談して、ということを繰り返しながら進めています。
僕が練習する上で特に大事にしているのは技術面です。でも、技術面だけになってしまうと体力が追いつかなくなってしまうので、バランスよく鍛えられるように練習を頑張っています。

日本学生個人選手権では、自身の記録を更新して香川県の新記録をマークしましたね。大会に向けてどんな練習をしましたか。また、大会を終えての感想を聞かせてください。

――年間通して多くの大会があり、それぞれの大会に向けて、技術面や体力面でより力をつけられるように練習に取り組んでいます。今回記録を更新した大会(日本学生個人選手権)では、記録としては自己ベストを更新できたのですが、納得いっていない部分もあり、自分としてはしっくりきていません。3位に入ることが目標でしたし、自分が思っていた動きができなかったので、悔しい気持ちがあります。次の大会では自分ができていなかった点を改善できるよう、今は練習に励んでいます。

陸上競技をする上で役に立っている授業を教えてください。

――「トレーニング論Ⅱ」(高橋塁先生)という授業は、先生がプロの野球のトレーナーだったので、食事のとり方やトレーニングの組み方を教えてくれて、楽しかったです。この授業がきっかけで、食事を意識するようになりました。例えば、基本プロテインはトレーニング後三十分以内に飲むとか、タンパク質だけとっても筋肉が増えないのでビタミンB類の食材を多めにとるとか、普段から気を付けています。

陸上競技を通して成長したと思うのはどんなところですか。

――ハンマー投げを通して、一つのことに集中できるようになりました。ハンマー投げでは、動きがダメだった時はそこに集中してやっていかないと良くならないので、一つのことに集中する力が必要になってきます。そこはハンマー投げを通して身に付いたかなと思っています。

これからの目標と将来の夢を教えてください。

――今の最大の目標は、日本選手権での優勝です。今年はまだ勝負できる記録ではないので、在学中に優勝できる記録が出せるように練習を積んでいきたいと思います。
将来の夢は、ハンマー投げの指導者になることです。中学校の頃から陸上競技の指導者になりたいと思っていました。今も後輩には積極的にアドバイスをしています。僕自身、人に教えるのが好きなので、気になったことがあれば「ここをこうしてみたら?」と声をかけるようにしています。大学の「健康・スポーツ指導者論」という授業で指導者になるための勉強もできているのは嬉しいです。
引退がいつになるかは分かりませんが、自分が高校からハンマー投げを続けてきた経験を伝えていきたいです。

陸上競技に興味がある高校生へアドバイスやメッセージがあればお願いします。

――陸上競技を始めた時は、まさか自分が日本選手権に出場できるとは思っていませんでした。誰しも可能性はあると思うので、そこにいくまでにどれだけ努力するかで変わってくると思います。だから、始めた時に記録が伸びなかったとしても、自分に自信を持ってストイックに取り組んだら、おのずと結果はついてきます。


陸上競技部

『最後までやり遂げること』(陸上競技部)

社会学部 健康・スポーツ科学メジャー 清水愛莉さん

済美高校出身。
陸上競技部所属。種目は短距離(100m200m、リレー400m×4)。
迷い、悩むことがあっても、前向きに陸上競技を続けている清水さんにお話を聞いてみました。

陸上競技(短距離)を始めたきっかけや四国学院大学を選んだ理由を教えてください。

――陸上競技を始めたのは、小学校の時に陸上競技の大会に出場したことがきっかけです。元々走ることが好きだったので、それから今までずっと陸上競技を続けています。最初は地元の大学に行こうと思っていたのですが、青海監督から声をかけていただき、大学でも陸上競技を続けたいと思っていたので、四国学院大学への進学を決めました。

陸上競技部での活動や入部してよかったことを教えてください。

――練習日は毎週月・火・水・金・土で、ウェイトトレーニングや走る練習をしています。練習メニューについては好岡コーチにアドバイスをいただき作成しています。
陸上競技部では、一年間を通して多くの大会に出場しています。次は、中四国インカレという大事な大会があるので、今は中四国インカレに向けて練習を頑張っています。
私の同級生はいろんな地区から来ているんですけど、その中には高校の時に競っていた人たちもいて、今一緒に練習ができているのは嬉しいです。

陸上競技をする上で役に立っている授業はありますか。

――陸上競技部の部長でもある片山先生の「トレーニング論」(担当:片山昭彦教授)は、陸上競技にも活かせるトレーニング方法を知ることができますし、「スポーツ栄養学」(担当:漆原光徳教授)の授業では、自分に何が足りていないのかが分かって、すごくためになりました。例えば、食事の時に五大栄養素を意識してみたり、ビタミンには疲労回復効果があるのでオレンジジュースを飲むようにしたりして、食生活に気を付けるようになりました。「スポーツ指導者論」(近藤剛准教授)の授業では、グループワークで自分だけの意見ではなく、他の人の意見を聞く機会が多かったので、自分と違う考え方を知ることができて視野が広がったと思います。

陸上競技部での活動を通して、どんなところが成長できましたか。

――高校生の時は、記録が出なかったり、うまくいかなかったりした時はすごく落ち込んだり、マイナスな方向に考えていました。大学生になって、うまく記録が出ないことが多くあって、先生に相談することも増えました。青海監督に一度陸上競技を辞めたいと相談したことがあったのですが、その時に「何秒かかってもいいから、走っている姿を見せてくれ」という激励の言葉をいただいて、最後まで続けようと思えました。マイナスばっかりでは落ち込む一方なので、「今日はここができたから、また次の日頑張ろう」とちょっとでもプラスに考えられるようになったのは、成長できた点だと思います。

これからの目標や将来の夢を教えてください。

――競技としての目標は、大学のベストを出すことです。今は事務系の仕事に就くか、陸上競技に係る仕事に就くか迷っているんですけど、どちらの道を選んだとしても、後輩たちに教えられることは教えていきたいと思っています。将来的に、もし可能ならば、四国学院大学陸上競技部の選手指導にかかわりたいと思います。陸上競技は、私を育ててくれました。その思いは強いです。「周りの人の支えになりたい」という、その気持ちを大事にしていきたいです。

進路に悩んでいる高校生へアドバイスやメッセージがあればお願いします。

――私自身、大学を選ぶ時に陸上競技を続けるかどうかで迷っていて、でもやっぱりここで終わるのはもったいないと思って大学でも陸上競技を続けることを決めました。実際、続けてよかったかと聞かれると苦しいこともあったんですけど、もし高校生の時点で終わっていたら今頃自分は何をしているんだろうと考えることがあります。やっぱり陸上競技って今しかできないことだと思うし、今しかできないことをやるのはすごくいいことだなと感じています。
だから、陸上競技に限らず、ぜひ今しかできないことにチャレンジしてほしいです!


陸上競技部

『留学を通して』(留学)

 

 

 

 

 

森田 知世 さん

倉敷古城池高等学校出身

留学を通して身についたのは「周りに頼ること」!留学先での経験や、これから挑戦したいことについて話してもらいました。

留学先ではどのようなことを学びましたか?

――1年間、韓国にある韓南大学校へ留学し、主に語学堂で韓国語の勉強に力を入れました。初めは、話すスピードについていけず、何も分からない状態でしたが、1年間をかけて韓国語に慣れ、今ではほとんど理解できるようになりました。もともと、K-POPや韓国のドラマが好きで、独学で韓国語を学んでいました。大学入学後に、自分の使っている韓国語がどこまで通用するのかを試してみようと思い留学することを決めました。

留学を通してどのように成長しましたか?

――新型コロナウイルスの影響で、搭乗する予定だった飛行機が運航しなくなったり、留学して半年間はオンライン授業が続いたりと、いろいろなことを経験しました。その経験を経て、困ったときは、抱え込まず、周りに助けを求めることができるようになりました。私は、ひとりで留学したため、周りに助けてもらうしかない状況だったので、韓南大学校の職員の方や、他の国からの留学生の力を借りて、乗り切りました。外国からの留学生は積極的に話しかけてくれたので、私も自然とコミュニケーション能力を高めることができたかなと思います。

今後の目標を教えてください。

――韓国語の勉強を続けていきたいです。留学してから、TOPIK(韓国語能力試験)4級を取得したので、最終的には6級を取得することが目標です。将来は韓国語を生かせる仕事に就きたいです。
また、留学先でベトナムや中国からの留学生と仲良くなり、今でも交流が続いています。良い友達ができたことはとても幸運だったと思います。いつか、また、友達に会いに行きたいです。

『行動力を武器に!』(ピア・リーダー・インタレスト)

 

 

 

 

 

手銭 由貴 さん

島根県立三刀屋高等学校出身。
株式会社山陰中央新報社内定。

入学式で出会ったピア・リーダーに憧れ、2年次からはピア・リーダーとして活動した手銭さん。大学では、どのようなことを学び、どのような将来を考えているのかを話してもらいました。

 

大学ではどのようなことに取り組みましたか?

――ピア・リーダーの活動とインタレストの制作です。入学式で出会ったピア・リーダーの先輩の姿に憧れ、私もピア・リーダーをしようと決意しました。もともと、人見知りで、今みたいに誰とでも話せる性格ではなかったので、入学当初は、ひたすら下を向いていた気がします。そのような中で、ピア・リーダーの先輩が話しかけてくれたり、友達との間を取り持ってくれたすることで、友達も増え、大学生活が充実するようになりました。あのとき、ピア・リーダーに挑戦して本当に良かったと思います。ピア・リーダーとして、成長できたから、今の自分があると思います。2年次からは情報加工学メジャーを専攻し、フリーマガジン「インタレスト」の制作にも携わっています。6月と12月、年2回の発行で、企画、取材、編集、発行まですべて学生が行います。ここでは、「情報に付加価値をつける」ことを学びました。情報を整理し、付加価値をつけることで、より価値のある情報に変わることを実感しました。私自身も「どうしたら他と差別化できるか」、「この情報をカテゴリ分けすればどうなるのか」など、常に考えながら行動するようになりました。

四国学院大学へ進学した理由を教えてください。

――高校で始めた演劇を大学でも続けようと思っていたからです。幼い頃から、テレビっ子で、テレビをよく見ていました。将来は、テレビ局の裏方の仕事に就き、出演者を自分の手でもっと輝かせたいという気持ちがありました。似たようなものだと思って、演劇の強い高校へ入学しました。入学当初は、スタッフに興味がありましたが、支えられる側(キャスト)がどのようなものかを知ったほうがいいと思い、裏方の仕事もこなしながら、キャストとして3年間活動しました。脚本を自分たちで選び、演出も自ら行う、時代劇に取り組むときには、地元の人に殺陣を教えてもらったり、衣装にもアドバイスをもらったり、とても充実していました。大学でも、演劇を続けようと思っていましたが、授業を受けていく中で、抽象的な演劇よりも、高校のときに経験した、笑いあり、涙ありの大衆演劇をしたいという気持ちが強くなりました。そして、大学では演劇以外のことに挑戦しようと決めました。四国学院大学では、様々な学びの分野があるので、私のように目標が変わった人でも、何か興味のあることを見つけることができると思います。

将来の目標を教えてください。

――卒業後は地元島根県の新聞社で働く予定です。地元の人口が減っていくことに寂しさを感じ、地域を活性化したいという気持ちから、島根県での就職を考えていました。その中で、新聞社やテレビ局など、演劇の経験、インタレスト制作で学んだことを活かせる会社を探していました。ただの営業に来た人ではなく、手銭由貴として、地域の方々と深く関わっていきたいと思います。

インタレストの制作では、香川県内にあるダムの特集を組み、各ダムの特徴を調べました。

インタレスト紹介ページ

『もっと日本語で会話したい』(留学)

文学部 人文学科 全 声 賢(ジョン ソンヒョン)さん
韓南大学校(韓国)
幼い頃から日本のアニメやドラマが好きだったという全さん。
今回の日本での留学で、どのようなことを体験しているのでしょうか。

日本に留学しようと思った理由を教えてください。

――韓国でも日本のメディアに触れる機会があって、私は幼い頃から日本のアニメやドラマが好きでした。だからずっと、日本語を話せたら楽しいだろうなと思っていました。歴史にも興味はあったのですが、人生は一度しかないので、やりたいことをやってみようと思い、日本語の勉強をするために大学では日本語学科を専攻しました。日本語をもっと話せるようになるためには、留学するのが一番だと思っていた時に、韓南大学校の先生から姉妹校である四国学院大学を紹介してもらいました。留学のために一生懸命日本語の勉強をしたので、日本に来ることができて嬉しいです。

留学中の目標があれば教えてください。

――12月にある日本語試験に合格するのが目標です。留学での最終目標は、日本人と同じように日本語をペラペラに話すことです。私の夢は空港の職員として働くことなので、今回の留学経験を活かして空港で働きたいと思っています。

日本に来てみてどうですか?

――日本に来るのは今回が初めてです。まだ色々なところに行けていないのですが、最初に関西空港から大学までの道のりで、電車の乗り方には少し戸惑いました。でも、韓国と似ている点も多かったし、日本人が優しく教えてくれるので、問題はありませんでした。

四国学院大学の印象はどうですか?

――以前四国学院大学に研修などで行ったことがある先輩や同輩たちから四国学院大学の話は聞いていて、だいたいのイメージはできていました。でも、コロナ以前にマグノリア学寮はなかったので、初めて寮に来た時には驚きました。
静かで勉強に集中できるいい環境が整っていて、学生や教職員の皆さんがとても優しいので、とても満足しています。

マグノリア学寮での生活は?

―― 一人部屋なので、一人暮らしのように自分だけの空間が持てて、勉強にも集中できています。最近建ったばかりなので、室内もとてもきれいで、過ごしやすいです。カフェテリアコイノス(食堂)での食事も、韓国と似ているものも多くて、全部美味しいです。</1>

印象に残っている授業について教えて下さい。

――「教育実践と舞台芸術Ⅲ」と「日本事情」です。「教育実践と舞台芸術Ⅲ」では実際に演劇をするために準備をしていて、日本人の学生と留学生とで一緒に練習をしています。演劇を通して日本語の勉強もできて、日本人学生と交流ができるので、とても楽しいです。それに、国際オフィスアシスタント(※1)の学生が知らない単語などを教えてくれてサポートしてくれて、先生方も優しいのでとてもありがたいと思います。
「日本事情」では、香川県内だけでなく、四国各地に行っています。やっぱり日本の色々な場所に行くことができるので、この授業が今一番面白いです。ただ観光するだけでなく、お城やその地域の歴史を教えてもらえるので、いつも真剣に説明を聞いています。

「日本事情」で訪れた場所で印象に残っているのはどこですか?

――「讃岐の金毘羅さん」で知られる金刀比羅宮です。階段を上るのが大変だったので、記憶に残っています。金毘羅にある歴史や特徴を橋本先生が詳しく説明してくれたのも興味深かったですし、勉強になりました。祭りなどがある特別な日には普段は開かれない場所が開いたりするということも聞いて、一度お祭りに参加してみたいなと思いました。

本学でチャレンジしていることやしたいことはありますか?

――最近は、チャペルやマグノリア学寮にクリスマス・イルミネーションの飾りつけをしています。はじめは何をするのか分からなかったのですが、実際にやってみると、作業も難しいことはあまりなくて、みんなで力を合わせてできるのが楽しいです。イルミネーションが光る景色を見るのが楽しみです。
今は試験に向けて全力で勉強しているのですが、試験が終わったら日本人の友達をたくさん作りたいです。部活やサークルなどの活動にも参加してみたいです。

日本に来て、自分が成長できたと思うことはありますか?

――私が日本語を始めた時は他の人よりも遅い方なので、最初は日本語をちゃんと話すことができるか少し不安でした。でも、予想以上に日本語を話すことができるようになっていて自分でも驚いています。日本に来たばかりの頃は日本語を聞き取ることも難しかったのですが、今は最初の頃よりも日本語を聞き取ることができているので、成長できていると思います。

これからの将来にどう活かしていきたいですか。

――今回の留学で、たくさん日本語で会話して、日本語の実力をつけて、将来は日本に係る空港の職員として働いていきたいです。

※1 国際オフィスアシスタントは、外国人留学生のキャンパスライフサポートや、海外留学・国際関係イベントなどの交流行事に携わります。