清水一紘准教授が共同研究「“かくれんぼ” をしている銀河の発見」(東京大学・大阪大学)

本学清水一紘准教授(専門分野:天文学、宇宙物理学、数値シミュレーション)が
百瀬 莉恵子(日本学術振興会 特別研究員)
嶋作 一大(東京大学大学院理学系研究科天文学専攻 准教授)
長峯 健太郎(大阪大学大学院理学研究科 宇宙地球科学専攻 教授)
と「“かくれんぼ” をしている銀河の発見」と題し、共同研究を発表しました。

〈概要〉
宇宙に存在する質量をもった物質のうち、我々の知っている物質(例えば水素や酸素など)の割合は15%程度で、のこり85%はダークマターと呼ばれる未知の粒子である。ダークマターは、世界にあるあらゆる望遠鏡では観測できず、宇宙にどのように分布しているのかいまだによくわかっていない。現在ダークマターの分布を推定する方法の一つとして、銀河の分布をもとにダークマターの分布を推定する方法がある。この方法では、ダークマターが多く集まっている場所 では、同時に銀河も多く集まって観測されるだろうという仮定の下でダークマターの分布を推定する。しかしながら、観測されたある特定の銀河の分布がダークマターの分布を反映していない可能性があることが、本研究において明らかになった。

本研究は、以下の雑誌に発表されています。
雑誌名:The Astrophysical Journal Letters
論文タイトル:Catch me if you can: Biased distribution of Lyα-emitting galaxies according to the viewing direction

東京大学大学院 理学系研究科・理学部ウェブ公開URL
https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/press/2021/7356/

共同プレスリリース