『息を合わせること』(ハンドベル・クワイア)

社会福祉学部 こころとからだの福祉メジャー
大西 くるみ さん
飯山高等学校出身。ハンドベル・クワイア。

本学のチャペルアワーや入学式などの学内行事で、美しい音色を奏でてくれるハンドベル・クワイア。
その美しい音色に魅せられ、ハンドベル・クワイアに入ったという大西さんに、ハンドベルの魅力や学生生活についてお話を聞いてみました。

 

ハンドベル・クワイアに入ったきっかけを教えてください。

――高校生の頃、知り合いの方からコンサートがあることを聞き、3月のフェアウェルコンサートに行ったのがハンドベル・クワイアを知ったきっかけです。ハンドベルの演奏はすごくきれいで、とても感動する音色でした。四国学院大学への入学は決まっていたので、サークルに入るならハンドベル・クワイアにしようと決めました。入学して、実際に体験させてもらったら、入りたい気持ちがもっと強くなりました。音色ももちろんきれいなんですけど、今まで見たこともない楽器ということで興味もありました。先輩方が1音鳴らすだけで褒めてくださって、あたたかみのあるサークルだなと感じて、ここで一緒にひとつの曲を演奏してみたいと思いました。

四国学院大学への入学を決めた理由を教えてください。

――オープンキャンパスの模擬授業で、自分が学びたいことを見つけられたからです。オープンキャンパスに参加する前は、他の大学への進学を考えていました。それまで私は、子どもに関わる学びが自分に合っていると思っていて、高校でも子どもに関することを勉強していたのですが、何か違うと感じていました。そんな時、高校から必ず2校のオープンキャンパスに行くようにと言われ、近いからという理由で四国学院大学のオープンキャンパスに参加しました。その日はちょうど「こころとからだの福祉メジャー」の模擬授業が行われていました。参加してみると、すごく興味がわいて、学んでみたい!という気持ちになり、四国学院大学へ進路変更しました。内容については分からないことも多かったんですけど、模擬授業をされていたメジャー・コーディネーターの富島先生の話が面白くて、この先生の下で学んでみたいとも思いました。精神保健福祉への興味も少しはあったので。

実際に入学してみて、どうですか。

――学びたいことを自分が決めて学べるし、その中でいろんな人との関わりがあります。入学前は、一つの学部の中でその学部にいる人とのつながりしかないイメージを持っていたんですけど、実際はそうではありませんでした。私の友達には社会学部の子や文学部の子がいるし、いろんな学部の人と関わりを持てて、そこからまた新しい人と出会えて、すごく楽しいなと思います。教授とのコミュニケーションも、けっこういろんな話ができていいなと思います。メジャーの先生に覚えてもらって「最近どう?」と話しかけてもらったり、授業中にあてられたり、そういうのは今までにないことで楽しいなと思います。
「現代倫理の諸課題」の授業では、学部学年関係なく受講しているので、本当に面白いです。先生方の熱がヒートアップすることや、議論のぶつかり合いなどがあって、でもその中で学びが深まっていっていると感じています。一つ一つのテーマも、昔のことではなく今現在に起こっていることやこれから私たちが経験するであろう問題など、今まで考えることがなかったことを考えさせられます。この授業をとっていなければ、自分の固まった価値観、狭い視野でいろんな物事を見てしまっていただろうなと思います。

ハンドベル・クワイアでのやりがいや楽しみはどんな時に感じますか。

――練習を重ねて、本番を何度か経験する中で、みんなと息が一つに合って、私たちの目標としている“歌っているような曲をつくる”ことができた時は、鳥肌が立つほど感動します。練習の中では、「本当にできるのだろうか?」「あと0.5秒の差なのに……」と微調整ばかりで、自分が本当に成長しているのか、うまくなっているのか分からない時もあるんですけど、それが成功した時は本当に病みつきになります。

今は、「いつくしみ深き」などの宗教曲や練習で「わたしのお気に入り」(JR東海で流れている曲)を演奏したり、これから聖歌隊とのコラボ曲の練習も始めようとしています。まだどうなるか分からないんですけど、以前小豆島のハンドベルクラブの方とコラボさせてもらったことがあって、そのハンドベルクラブの方からまた一緒に演奏したいというオファーがあり、それに向けた練習もしています。前回のコラボの時は、私たちが4曲、ハンドベルクラブが1~2曲、私たちとハンドベルクラブの合同で1曲を披露しました。私自身はクラブの方とお話していなかったのですが、楽器を通して1つのことを為すというのはすごいなと感じました。

ハンドベル・クワイアではどんな役割を担当していますか。

――私は、最初は中音のベルからスタートしました。それからだんだんと下の音へとおりていって、一年生の最後はテナーを担当していました。先輩たちが卒業して担当パートが変わる際、低音を担当することになりました。低音の大きいベルは1キロ近くあるので、重さはあるし、慣れていないし、ベルが大きくなれば中のハンマーが当たる時間も全然違うので、ひたすら練習あるのみでした。何回やってきても、本番はやはり緊張します。私自身がベースとして、土台としての役割がちゃんとできているのかなと思うこともあります。大きく主張はしなくても、しっかり支えていないと他の中音や高音が活かされないので。
でも、先輩と話している時に、私が一番安定していると言われた時は、頑張ってきてよかった! と本当に嬉しかったです。

ハンドベル・クワイアの魅力や好きなところを教えてください。


―― 一つの音なんですけど、誰かが代わりに持つと違うものになったり、人の性格やその時の体調が音に現れるのですごく面白いです。
一つの曲を完成させるには他の部員と息を合わせたり、強弱を統一したりする必要があります。そういったことを通して、相手をみることを鍛えられていると思います。「あの人はこういう鳴らし方をするから、私はどう合わせたらいいか?」ということを考えたりもしますし、チームで一つのものを作り上げていく大切さを学ばせてもらっています。同じ学年以外の先輩や後輩たちとの関わりもすごくあって、それぞれで悩むこともあれば、遠慮することもあったり、逆にさらけ出すこともあるので、先輩後輩を持つってこういうことなんだと分かりました。先輩から教わってきたことがあるから、今の自分が自信を持ってベルを振れるということもあるし、後輩がいるからこそ引っ張っていく先輩として相手のことを考えることもできるし、中高では体験できなかったことを今体験させてもらっています。

大学生活でのこれからの目標を教えてください。

――今は、精神保健福祉士の資格取得を目指していて、来年実習に行くことになっているのですが、来年の2022年に資格を取れないと2023年度はカリキュラムが大きく変わるので、受からないと!というプレッシャーがあります。テキストをみていてもかなりの量があるので自分にできるのか不安もありますが、国家資格を取得したいと思って入学した過去の自分のためにも、諦めずに頑張りたいと思っています。チャレンジして駄目だった時は仕方ないと思うのですが、やる前から諦めることはせずに自分で決めたことは最後までチャレンジし続けたいです。

ハンドベル・クワイアでのこれからの目標を教えてください。

――リーダーシップをとる3年生として、後輩たちに何を残していけるだろうということを考えています。どうすれば次の世代も楽しんで、曲を仕上げることができるだろうか、と。練習がきついと苦しいだけだと思うので、やっぱり楽しんでもらいたいというのが一番ですし、それぞれがベルに対する思いを持ってくれたらいいなと思います。自分に何ができるのか考え中なんですが、少しずついろんなことを教えながら、自分も成長していきたいです。

ハンドベル・クワイアに興味がある方へ向けてメッセージをお願いします。

――私も経験ゼロからのスタートだったので、ベルに触ったことがないという人も大歓迎ですし、音楽が大好きだ!という人も大歓迎です。


ハンドベル・クワイア(公認CC サークルページ)