教育研究上の目的

文学部 人文学科

文学部は、建学の理念であるキリスト教を根幹に、それぞれの専門分野における基礎学術的技能を陶冶育成することを通して、真に民主的で開かれた社会を形成実現していく自律的市民の育成を目標としている。文学部人文学科は、本学において長い歴史を有する学科である。戦前・戦中期日本において、集団主義への迎合のもと、偏狭な自文化・自民族中心主義へと閉塞していった過ちへの悔い改めとともになされた建学時の歴史的決断を揺籃にして、それらは形成されてきた。それはまた、リベラル・アーツを重視し、異文化異言語研究、哲学的文学的人間研究や地理歴史研究、平和学研究、そして教育という人間にとっての根幹的な営みの探求という研究分野において、自文化の相対化と他文化理解、自己と他者と世界への深い理解、異他的な存在の受容と理解と育みといった、グローバル化する現代において、どれもまた最も重要な人間的資質の形成に一貫して取り組んでいる。そして、さらにそれぞれの専門領域と関係する諸分野において、学生の卒業後の職業選択とも深く関わってくる資格取得のための諸カリキュラム整備も積極的に展開している。

社会福祉学部 社会福祉学科

社会福祉学部の教育は、本学建学の精神に則り、神と人とに奉仕する精神を根底に懐き、社会福祉学を基幹とする。その上で、その原理論に基づく価値の追求と共に、①マクロ的視点―国際的あるいはグローバルな視野にたった地域問題の把握とその解決策の追求、②メゾ的視点―地域に根ざした住民ニーズの把握や支援施策・活動のありかたの追求、③ミクロ的視点―個々の福祉サービス利用者の主体的側面にたった生活ニーズの把握と効果的な援助方法の追求、これらの三つの視点をカリキュラムの特色とする。そして、その成果として意欲的に実践活動を展開できる人材の養成をめざしている。

社会学部 カルチュラル・マネジメント学科

社会学部の教育目的は、本学建学の精神である神と人への奉仕の姿勢をもとに、理論的かつ体験重視型のカリキュラムを通して多様で複雑な広義の社会事象を、深く理解する人間を養成することにある。高度情報化社会において、的確に必要な情報を収集し、また効果的に発信していくスキルの修得、そして、卒業後それぞれの社会活動の現場において必要とされる創造的な「課題探究・処理能力」を修得することをめざす。
地域との強い連携で、国内外での現場実践研究(フィールド・プラクティカム)科目を積極的に取り入れ、地域と世界の情報収集や情報発信などを通して、卒業までに学生が幅広い教養+実践的専門力が修得できる編成となっている。