『異文化を知ること』

社会学部 観光学メジャー 川田美里さん
期間:2017年9月1日~9月23日
場所:フィリピン シリマン大学
活動内容:インテンシブ・イングリッシュ・プログラム

●参加しようと思ったきっかけは何ですか。
――外国に行きたいという思いがずっとありました。外国の授業は他にもあったんですけど、今回のフィリピン(インテンシブ・イングリッシュ・プログラム)はお金も大学が補助してくれるし、授業としての単位ももらえます。それに、去年参加していた先輩から色々な話を聞いて行ってみたいなと思っていたので、今回参加を決めました。

●事前準備は何をしましたか。
――授業の中で、食文化やストリートチルドレンなど、フィリピンの食文化や生活の文化についてまとめました。私のグループは食文化について調べました。フィリピンは豚や鳥、牛の肉も食べるんですけど、シリマン大学には宗教上肉を食べられない人もいるので、そういう人たちのための料理を置いていることを知りました。
川田さん

●実際にフィリピンに行ってみて、どうでしたか。
――最初は、ご飯が違うので、それが慣れなくてあまり食べられなかったです。フィリピンにも米はあるんですけど、日本の米と違ってパサパサで、味はなくて冷えていました。味付けも独特で、全体的に甘かったです。水は飲まない方がいい、と言われていて、いつもペットボトルのミネラルウォーターを飲んでいました。事前に調べていたフィリピン料理は意外とありませんでした。フィリピンで美味しかった料理は、レチョンという食べ物です。レチョンは、お祝いやパーティーの時に食べる鳥や豚の丸焼きです。豚は塩味で、鳥は甘辛煮のような味付けですごく美味しかったです。
事前にフィリピンからの留学生の子が説明してくれたことは役に立ちました。食事の時はフォークとスプーンを使うことや、ペディカブという乗り物に乗ると便利だとか、それにどれだけのお金を払えばいいかとか、気候についても教えてくれました。行った時は日差しが強くて、気温は30度ぐらいでした。雨季だと聞いていてたしかに雨は多かったんですけど、日本の梅雨と違ってジメジメはしてなかったです。

●具体的にシリマン大学ではどんなことをしましたか。
――先生によって違うんですけど、基本的には、読み・書き・話すということをしていました。1日3コマで、月・火・木が同じ授業でした。授業はこちらに合わせてくれて9時スタートでした。先生の中には、シリマン大学の学生を呼んで授業をする先生もいたので、授業の中で友達もできました。あるテーマについてシリマン大学の学生にインタビューする、ということもしました。最初は知らない人に声をかけることにすごく抵抗があってなかなか行けなかったんですけど、一回やってみたら慣れました。この授業では、合計で10人くらいの人にインタビューしました。インタビューする内容は自分で考えて、名前や出身地、Facebookや連絡先、なぜこの大学にしたのかとか、日本について何か知っていることはあるか、ドゥマゲテのおすすめの場所はどこか、など色々聞きました。みんな優しくて、いいよと普通に答えてくれました。他に、チームやペアで協力してあるテーマについてまとめて発表する、ということもしました。最後に発表したテーマは日本についてで、東京や京都、香川とか、それぞれの土地にどういう特色があるのかを調べて発表しました。川田さん
今年から、四国学院大学の学生1人に、シリマン大学の学生1人のバディがつくようになりました。バディの子は3週間同じで、四国学院大学の学生とバディとのグループで宿題を一緒にしたり、ご飯を食べに行ったり、遊んだりしました。シリマンZOOに連れて行ってもらったんですけど、日本の動物園とは違ってジャングルみたいな場所で、鹿やワニ、ヘビ、鳥、コウモリなどの動物がいました。ドゥマゲテの半分以上がシリマン大学の土地で、その中でけっこう生活できました。観光は限られたところしか行ってないんですけど、ベル・タワーという教会の塔やマーケットに行きました。教会ではマリア像に花を添えていて、友達も日曜日は教会に行っているという話を聞きました。みんなフレンドリーなのですごく楽しかったです。

●フィリピンでの寮生活はどうでしたか。
――私は4人部屋でした。毎日みんなで夜遅くまで起きて話したりして、楽しかったです。最初はお風呂に入る順番とか、洗濯も洗濯機がないので手洗いだったりして、共同生活なので色々あったんですけど、何か思ったら言い方を考えてちゃんと伝えるとか、自分なりに気分転換するとか、少しの気遣いをみんながすることで楽しく過ごすことができました。私は初めての海外旅行だったので、みんながいてくれなかったらすごく寂しかったと思います。他の部屋の子たちとも仲が良かったので、友達がいてくれたのは大きかったです。フィリピンに行く前は少し壁があるかなと思っていた子とも仲良くなれて、友達の輪がすごく広がりました。

●実際に学びたかったことを学ぶことはできましたか。
――フィリピンでの目標は、英語力の向上とフィリピンでの友達を作ることでした。英語はちょっと自信ないんですけど、友達はけっこうできたと思います。コミュニケーションはすべて英語でした。フィリピンの人が頑張って聞き取ってくれたので、片言の英語でもなんとかコミュニケーションがとれました。
新しいことを学んだというよりも、自分が知っていた単語がすぐに出てくるようになったのは大きいと思います。今でも思うのは、英語を聞き取ることや理解はできるんですけど、自分の言いたいことが言えないことが多かったです。でも、わざわざ難しい言い回しをしなくても、知っている簡単な単語で自分の言いたいことを伝えられるようになったと思います。

●新しい発見や学びはありましたか。
――英語について、というよりも文化の違いがすごく分かりました。日本で当たり前のことが当たり前ではなかったです。時間や決め事にルーズだったり、ドゥマゲテの道路には信号機がなくて交差点も入り組んでいて渡る時は自分で車を止めないといけなかったり、学校や店の前には絶対に警察がいて銃を持っていたり、日本とは違う生活文化に驚きました。

●自分の中で何か変化はありましたか。
――ずっと海外に行きたいと思っていて、今も海外に行ってみたいという思いがあるんですけど、その理由が今回の研修に参加して変わりました。以前は観光目的で海外に行きたいと思っていたんですけど、今はどんな生活をしているのかを知りたいと思うようになって、別のことに興味を持つようになりました。観光学メジャーで「異文化理解」の授業があるので、今回の経験とつなげることができるかなと思います。でも、生活文化の違いは受け入れることはできたんですけど、やっぱりストリートチルドレンを目の当たりにするとショックで心が痛みました。
川田さん
●参加してよかったことは何ですか。
――日本で聞いたり書いたりして勉強するだけの英語ではなくて、実際に色んな人と英語で喋れたというのは大きいです。それに、ストリートチルドレンを見てショックだったんですけど、そういう現実があるということを実際に見て知ることができたのはよかったなと思います。

●今回の経験をこれからの将来にどう活かしていきたいですか。
――まだ就職とかは決めてないですけど、どの職業に就くにしても英語はできた方がいいかなと思うので、英語に触れる仕事をしてみたいなと思います。それに、今のうちでも就職してからでも、行ける時に海外に行きたいと思います。アジアでも英語を喋れたら通じると思うので、シンガポールなど近くの国にも行ってみたいです。そのためにも、これからもっと単語を知っていきたいなと思います。

●海外での英語研修を考えている後輩へのアドバイスやメッセージなどあればお願いします。川田さん
――少しでも海外に興味があるんだったら、行ってみた方がいいと思います。最初はしんどいとか思うかもしれないですけど、みんな優しくしてくれるし、こちらの片言の英語にも耳を傾けてくれます。下手なりにも頑張って喋っているうちに自分が使いやすい英語が見つかるし、コミュニケーションはなんとかなります。日本ではできないような経験ができて、本当に楽しかったです。


 

*シリマン大学(フィリピン)
シリマン大学は、本学の学術交流協定校です。シリマン大学があるドゥマゲテは、学生の街といわれるだけあって、賑やかで活気のある場所です。留学生は、日本だけではなく、世界各国から集まっています。
*インテンシブ・イングリッシュ・プログラム(フィリピン)
夏休みを利用したフィリピンでの短期語学研修のための授業で、本学の姉妹校であるシリマン大学などで英語を3週間集中的に学習する短期英語研修プログラム。全学年対象の授業科目として2016年度より実施しています。このプログラムは、フィリピンへの旅費・宿泊費および研修授業料については、大学からの全額補助がありました。