『全体を見ること』

社会学部 観光学メジャー 坂本涼太くん
期間:8月7日(日)~11日(木・祝) 4泊5日
場所:大滝山県民いこいの森キャンプ場
活動内容:平成28年度わくわく体験交流キャンプ

●参加しようと思ったきっかけは何ですか。
――第一回目の時に学生支援センターの方から話をいただいて、参加するのは今回が二回目になります。子どもたちと関わって、その成長を身近で感じられたのが楽しかったです。一日目にできていなかったものが二日目にできていたりとか、頭が痛い、と冷えピタを貼っていた子どもが2~3時間したら走り回っていたりするなど、子どもたちの生命力も感じられました。一回目に一緒に行った友達が今年も行くということで、僕もまた参加してみたかったので一緒に行こうということになりました。

●わくわく体験交流キャンプではどんなことをしましたか。
――うどん作り体験、キャンプファイアー、星空ウォークなどのイベントがあったり、毎日の料理を子どもたちが自分で作ったり、飯盒炊飯の焚き火だったり、災害時の非常食を作ってみたりと、子どもたちは様々な体験をしました。自分は全体統括だったので、全体の動きを見守りながら動いていました。夜間の星空ウォークの時には、一番後ろからライトを持って子どもたちを見守ったり、危険物がないかを確認しながら歩いていました。料理の時には包丁が危ないので、大丈夫かな、と色んな班を行き来していました。包丁を持つのが初めてな子が多いので、危なそうな子がいたらその班の少年リーダーに「この子を意識してみてあげてね」と声をかけたりして、全体の様子を気にしていました。全体で子どもたちが30人くらいいるので、その全体も把握しておかなければいけませんでした。全体を見ていたので、班付きの少年リーダーよりも子どもたちと接する時間は少なかったんですけど、自分から子どもたちに声をかけに行っていたので、子どもたちと仲良くはできていました。子どもたちにとって初めての体験ばかりなので、すごく戸惑うんですけど、わくわく体験交流キャンプは子どもたちが自分で活動して自分で覚える、ということが趣旨にあって少年リーダーはあまり手を出せないんです。なので、僕は子どもたちのところへ行って「一緒にやってみようよ」「ちょっとこれやってみて」と声をかけたりして、大丈夫そうなら近くにいる少年リーダーの人にお願いして、色んな班を回っていました。子どもたちが自分から動けるようにサポートするのが僕たちの役割でした。
坂本涼太くん
●4泊5日のわくわく体験交流キャンプですが、子どもたちの様子はどうでしたか。
―― 一日目は子どもたちもわくわく感があったんですけど、二日目になると初めて親や友達から離れて知らない人たちと一緒なので不安になる子がいました。でも、その二日目を乗り越えてしまえば最終日になると「あと一泊したい」と言う子もいました。テントも知らない子たちと寝るようになるんですけど、そこで半日経ってしまえばもう友達になっているので、こちらが「えっ?」と驚くぐらいでした。
自分たちの班の班長さんがちょっと抜けている子だったので、他の子たちが「自分たちがちゃんとしなきゃ!」としっかりしていたのは印象的でした。班長さんをみんなで支えよう、とすごく良いチームワークで動いていました。自分から役割分担を決めて動いてくれていたので、見守る側としてもすごく楽でした。
山はシャワーとかがないので、タオルを濡らして使っていたんですけど、二日目にはボーイスカウトさんたちが善意で簡易シャワーを作ってくれました。水道水なのでお湯は出なかったんですけど、一日お風呂に入れなかったり、子どもたちはシャワーがないところにシャワーができた不思議もあって、楽しそうでした。
今回のわくわく体験交流キャンプでは、キャンプ泊とホテル泊、それぞれ二泊ずつありました。ホテルでは、アマゴのつかみ取り体験があって、子どもたちは泳いでいるアマゴを自分たちで捕まえて、食べる時には頭を叩いて調理します。捕まえる時は楽しそうにかまえていたんですけど、アマゴを自分たちでしめて食べるという段階になると、可哀想だからできない、という子がいて、他の子が「それが食べるってことなんだよ」と伝えていたので、この子たちはちゃんと分かっているんだなと思いました。

●第一回目と第二回目で、何か変化はありましたか。
――一回目は、子どもたちの班付きの少年リーダーとして行ってたんですけど、二回目は全体統括として、班付きの少年リーダーにアドバイスをしたり、子どもたち全体を見ていました。全体がどう動くのか、どういう風に状況が進行していくのか、子どもたちはどう動いていくのか、などを考えながら動いていました。料理を作っている間にも、次はこういう状況だからこうしようとか、アクシデントがあったらどうするかとか、この場所に少年リーダーが何人いるから手の空いてる子はここに呼んだらいいとか、この子たちなら何分くらいで終わるだろう、と予測をつけて全体を見守りました。一回目は班付きが2人で全体統括もいなかったので、子どもたち相手に目が回るような忙しさですごく疲れたんですけど、終わってみると自分で成長できたかなという実感がすごいありました。二回目は一回目よりも班付きの人数が増えて、子どもたち8~9人の班に少年リーダーが4名付いていました。毎晩、少年リーダーで集まって、子どもたちの様子や健康状態、友達関係の問題はないか、次の日の段取りなどを話し合うんですけど、今回は看護科の人たちがいたので、健康面に関してはかなり助かりました。

●新しい発見や学びはありましたか。
――最初に、「集合したら近くにいる少年リーダーさんに何人いるか、異常がないか伝えてね」ということを子どもたちに言っていました。そうすると、朝の集いなど、集合する度にちゃんと報告してくれました。大人が思っているよりも、こういう理由だからこうするんだよ、ということをちゃんと伝えれば子どもたちは納得して動いてくれる、ということを学びました。逆に、納得できるような言い方をしなければ、子どもたちは動かない、ということも分かりました。
子どもたちにとって、普段の生活とは違う山での生活というのは、環境の変化がとても大きいです。トイレにしても、洋式トイレではなく和式トイレになりますし、山のトイレは自然に囲まれているので、我慢してしまう子が多くいました。そのせいでお腹が痛くなったり、ホテルに着いてトイレに駆け込んだりする子がいたので、そういう部分でのケアがもう少し必要だったかなと思います。

●今回の経験を将来どう活かしていきたいですか。
――将来、就職したらコミュニケーション力は必要だし、いつまでに何を用意しておけばいいのかとか、その間にどういう手続きが必要か、という風に効率よく仕事を進めていくために段取りは大事だと思うので、今回自分で段取りを決めて動いたことを活かしていきたいと思います。

●今後、わくわく体験交流キャンプに参加しようと考えている後輩へアドバイスやメッセージなどあればお願いします。
――一番ネックになっているのがお金の面だと思うんですけど、そこはすべて県庁の方がバックアップしてくださいます。だから、必要なのはやる気と勇気だけです。教員になりたい子とかがいたら、一度行ってみたらいいと思います。すごく良い経験になります。注意事項としては、子どもたちと近くなりすぎないことです。友達になってしまうと、言うことを聞いてくれないので、近所のお兄さん的な感覚がちょうどいいと思います。少年リーダーの数も多いし、恥ずかしがらずに聞いてしまえば教えてくれる人ばかりです。
話を聞くだけの軽い気持ちでも、参加してみたらいいと思います。
坂本涼太くん

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わくわく交流体験キャンプ
目的:自然と触れ合う機会が少ない小中学生が、郷土の豊かな自然の中で、集団キャンプ生活を営み、自然体験をはじめ、同世代、異世代、地元等との交流を通じて、心の豊かさや、生きる力を培い、香川の次代を担うリーダーを育成すること。

主催:香川県、公益財団法人明治百年記念香川県青少年基金
特別協賛:公益財団法人松平公益会
後援:香川県教育委員会、日本ボーイスカウト香川連盟、青少年育成香川県民会議